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育てやすく、とてもかわいらしい見た目から人気が非常に高いガジュマルという植物を知っていますか。ガジュマルは丈夫で育てやすく、初心者の方にもよく選ばれている観葉植物としても知られていますね。 しかし、そのようなガジュマルでも育てていくうちに元気がなくなってしまうことがあります。最悪の場合はそのまま枯れてしまうこともあります。せっかく育てていたガジュマルが枯れてしまうのは悲しいですよね。 今回は、
- ガジュマルの元気がなくなってしまう理由。
- ガジュマルの元気がない時にするべきこと。
- ガジュマルを上手に育てるため方法。
について解説していきます。 正しい育て方を知ることで、長くガジュマルを楽しむことができますよ。ぜひこの記事を読んで、ガジュマルを上手に育ててみましょう。
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そもそもガジュマルってどんな観葉植物なの?
そもそもガジュマルとはどのような観葉植物なのでしょうか。園芸店や花屋で多く見かけることの多いガジュマルでも、詳しくは知らないという方が多いです。ガジュマルの特徴を知ることはガジュマルを元気に育てるためにも必要となります。原産地は亜熱帯地域で高温多湿な環境が好き
ガジュマルの原産地は沖縄や屋久島、中国南部などの亜熱帯地域です。そのため温暖で湿度の高い環境を好み、そのような環境下で良く育ちます。育てる時には、原産地のように高温多湿な環境を用意してあげることがガジュマルを上手に育てる一つのポイントです。冬の寒さがすごく苦手
原産地が亜熱帯地域で高温多湿を好むガジュマルは、暑さには非常に強い性質を持ちます。しかし、反対に冬の寒さには弱く気温が5℃以下の環境では葉を落とし、最悪の場合には枯れてしまうことがあります。冬は室内に取り込み、暖房器具などを使用して温度を保つことが大切です。ガジュマルが元気ない時に確認するポイント
ガジュマルの元気がない時に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。ガジュマルをよく観察することで、なぜ元気がなくなっているのかといった原因や、どのような管理を行う必要があるのかといった対策を知ることができます。葉が落ちたり、変色していないか
まず、ガジュマルの葉がぱらぱらと落ちたり、黄色や茶色に変色したりしていないかを確認しておきましょう。この際、葉の色だけでなく実際に手で触れて葉の感触も調べておくと良いでしょう。葉が黄色くなっている場合でも、シナシナとしている時とカサカサとしている時では原因が異なることが多いです。目で確認した後は落ちた葉を拾って確認するようにしましょう。ガジュマルがひょろひょろになっていないか
ガジュマルを観察して葉っぱと葉っぱの間隔が広かったり、幹がひょろひょろとしたりしていないかを確認しておきましょう。健康なガジュマルは太い幹を持ち、全体的にがっしりとしています。特に、もやしのように茎が長く伸びていないかを注意深く観察しておきましょう。ガジュマルをずっと育てているが大きくならない
ガジュマルを長い間育てていると、途端に成長が悪くなることがあります。この時には水が土にしみこみにくくなる、土の乾燥が異様に早いといった別の症状が現れることがあります。水やりの時に、土がどれくらいの速度で鉢底から流れ出るのかを日ごろから観察しておきましょう。元気ないガジュマルによくある原因①【根詰まり】
元気がないガジュマルが抱えていることが多い原因の一つに根詰まりが挙げられます。はじめに根詰まりとはどのような状態なのかといった解説や、対処法について解説していきます。見分け方:鉢底から根がはみ出ていることが多い
ガジュマルの鉢を持ち上げて鉢底穴を確認しましょう。その時に、根が見えているのであればガジュマルは根詰まりが原因で元気がない場合が多いです。また、根が見えていない場合でも購入してから数年が経っているものや、土があまり水を吸収しない時には同じく根詰まりしている場合が多いです。 パリパリと乾燥した葉が落ちている場合も根詰まりしていることがあります。手で葉を触って確認しておきましょう。対処法:ひとまわり大きな鉢に植え替える
成長期である5月~9月に植え替えを行いましょう。ガジュマルは水はけのよい土を好むため赤玉土などを配合した土を使用することをおすすめします。もちろん、園芸店で販売されている観葉植物の土を使用しても構いません。元気ないガジュマルによくある原因②【根腐れ】
水のやりすぎや過湿によっておこる根腐れもガジュマルの元気がない原因として広く知られています。特に初心者の方は正しい水やりの方法を知らず、多く水を与えてしまうことが多いため注意しましょう。見分け方:幹がぶよぶよ、すかすかになっている
ガジュマルの幹を優しくつまんでみましょう。その時にぶよぶよとした感触である場合は根腐れしている可能性が高いです。幹に空洞ができてスカスカになることもあります。また、ガジュマルの根元から異臭がする時も根腐れを疑いましょう。 シナシナと水分が残った葉が落ちるといった症状が現れることもあります。幹の状態や土の匂いと合わせて確認しておきましょう。対処法:傷んだ部分をカットして様子を見る
根腐れが起きた場合、植え替えを行う必要があります。鉢から優しく引き抜き、根を確認して傷んだ部分を消毒したハサミなどで取り除き新しい土に植え替えましょう。 冬など成長期ではない場合で植え替えができない時は、水を与えないようにして様子を見ます。そして、暖かくなったら植え替えを行うようにしましょう。元気ないガジュマルによくある原因③【葉焼け】
人間の日焼けのようにガジュマルも強い光を浴びると葉焼けしてしまいます。特に夏は直射日光が強くガジュマルの葉が焼けやすい季節となるため注意しましょう。見分け方:葉がきれいな緑から黒に変色する
緑色の葉黒い斑点ができて、その部分がカサカサになっている時には葉焼けしている可能性が高いです。また、置き場所を確認して強い直射日光が当たっていないかを調べておきましょう。春や秋では問題ない場所でも、夏では葉焼けしてしまうことがあります。対処法:直射日光が当たらない部分に避難させる
葉焼けの原因は強すぎる直射日光となるため、直射日光が当たらないような場所に置くことが大切です。レースカーテン越しの柔らかい日光をガジュマルは好むため、屋外や窓際ではガジュマルにとって強すぎる日光となってしまいます。 ガジュマルを屋外で育てている場合には遮光率50%程度の遮光カーテンをかけたり、木陰に鉢を移動させると良いでしょう。夏場は室内に移動させるのも一つの方法です。元気ないガジュマルによくある原因④【病害虫による被害】
野菜だけではなく、観葉植物にも病害虫は発生します。ガジュマルは比較的病害虫に強いものの、環境やガジュマルの状態によっては病害虫が発生してしまうことがあります。見分け方:見たことない白い粉や葉がべとべとしている
ガジュマルの葉を確認して、見たことがない白い粉や斑点が付いていないかを確認しておきましょう。また、葉を触ってみてべとべとしていないかを確認しておきましょう。もしも上記のような症状が現れている場合ガジュマルに病害虫が発生している場合があります。対処法:殺虫剤を散布したり、葉水を行う
症状を確認して病気や害虫の種類を特定し、殺虫剤や農薬を散布すると良いでしょう。また、葉のべたつきはハダニと呼ばれる害虫が原因となるため葉水を行うことでハダニを弱らせることができます。元気ないガジュマルによくある原因⑤【寒さ】
ガジュマルは亜熱帯地域が原産の観葉植物であるため、寒さには弱いという特徴を持ちます。廊下や玄関などは思った以上に冷え込んでしまうためお住まいの地域によっては注意する必要があります。見分け方:秋や冬になって落葉している
秋や冬になった途端に葉が落葉し始めた場合は寒さが原因でガジュマルの元気がない可能性があります。また、リビングなど暖房器具を使用する部屋ではなくトイレや廊下、玄関といった家の中でも気温が低くなりやすい場所でガジュマルを育てていないかも確認しておきましょう。対処法①:暖かい場所に移動する
冷え込みやすい場所でガジュマルを育てている場合は暖かいリビングなどに飾るようにしましょう。およそ10℃を保つことができればガジュマルは寒さで枯れることなく安全に冬を越すことができます。その際、暖房器具から吹き出る風がガジュマルに直接当たることのないようにしましょう。対処法②:寒い時期の水やりは控える
ガジュマルは冬になると樹液の糖分濃度を高め、寒さに対する抵抗力をつけます。しかし、そのような状態の中水を与えてしまうと樹液の濃度が下がり寒さに対して弱くなってしまいます。耐寒性を高めるためにも冬の間は水やりを控えめにするようにしましょう。元気ないガジュマルによくある原因⑥【日光不足】
光が入らない場所でガジュマルを育てていると、光合成ができずに葉が落ちてしまいます。また、最悪の場合には枯れてしまうことがあります。栽培環境を見直して、ガジュマルが元気に育てられる場所に飾るようにしましょう。見分け方:ガジュマルが徒長している
ガジュマルが徒長とよばれるひょろひょろともやしのような状態になっている場合には日光不足である可能性が高いです。ガジュマルは日光が不足していると光を求めて枝を長く伸ばします。そうなってしまうと見た目が悪くなるほか、地上部のバランスが悪くなり鉢が転倒してしまうことがあります。対処法:剪定をしてガジュマルを一度整える
一度徒長してしまった枝は元に戻りません。そのため成長期の5月~9月に剪定を行うようにしましょう。また、剪定を行った後に同じ場所で管理をしてもまた同じように徒長してしまいます。剪定後は日光が十分に差し込む明るい日陰で管理を行うようにしましょう。元気ないガジュマルによくある原因⑦【水分・肥料の与えすぎ】
水分や肥料を多く与えると、ガジュマルはひょろひょろとした見た目になってしまいます。早く大きくしたい気持ちを抑えて、適切な水分量、肥料量を与えることで元気がないガジュマルを復活させることができます。見分け方:日光には当てているが、ガジュマルがひょろひょろしている
日光には十分に当てているのにガジュマルがひょろひょろになっている場合は水やりの方法や肥料の与え方を見直しましょう。特に肥料はガジュマルをより元気に美しく育てるために必要なものでたくさん与えてしまいがちです。しかし、適切な量を与えなければかえって逆効果となってしまいます。対処法:水やりチェッカーなどを使って土が乾いてから水やりをする
水やりチェッカーなどのアイテムを利用して土が乾いてから水を与えることで水のやりすぎを防ぐことができます。また、肥料は薄いものを長期間にわたって使用するようにすると良いでしょう。分量などは肥料の説明書などを見て確認し、正しい分量で使用すると良いでしょう。【超基本】ガジュマルが元気に育つ基本的なケア方法
ガジュマルが元気がないガジュマルを減らすためには、ガジュマルの正しい育て方を知ることが必要となります。基本的なケア方法を確認しておきましょう。【日当たり】【風通し】が良好なところに置くようにする
元気がないガジュマルは適切な場所で育てられていないことが多いです。ガジュマルはレースカーテン越しの柔らかな光が差し込む日陰を好む植物です。強すぎる光を避け、十分に光合成ができる場所に飾りましょう。 風通しが良いところで育てるとガジュマルに病害虫が発生しにくくなるほか、根腐れの予防になります。これらは早期発見や予防がとても重要となります。元気がない状態になる前に対策しておきましょう。水やりは季節ごとに分ける
ガジュマルの水やりは一見簡単そうに見えて実は奥が深く、元気がないガジュマルの中には水やりが原因となっていることも多いです。ここで、正しい水やりの方法について確認しておきましょう。春~夏の水やりは土が乾いてからたっぷりと与える
春~夏のあたたかい時期にはガジュマルが多くの水分を吸収します。土が乾いたのを確認してから、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水を与えるようにしましょう。水やりが終わった後、鉢底皿に水が溜まっていると根腐れの原因になるため必ず捨てるようにします。秋~冬はあえて乾燥させるくらいがちょうどいい
秋~冬はガジュマルの成長が緩やかになります。水は土が乾燥してから2~3日後を目安に与えましょう。量は春~夏と同じく鉢底から流れるまでたっぷりと与えます。土は水はけがいいものを使うこと
ガジュマルは水はけのよい土を好む植物です。元気がないガジュマルは、べちょべちょとした土に植えられていることが多いため、そのような土に植えられている場合は植え替えた方が良いでしょう。初めてのうちは市販の観葉植物の土で大丈夫!
初心者の方は市販の観葉植物の土を使うと管理が楽です。あらかじめ肥料分が含まれているものを購入することで自分で肥料を与える必要もなくなります。慣れてきたら自分で土を混ぜてみてもいい
慣れてきたら腐葉土や軽石、赤玉土などを混ぜてオリジナルの土を作っても良いでしょう。その時にも水はけに注意して土を作るようにしましょう。肥料は成長期にのみ与えるようにする
肥料は成長期に与えるようにしましょう。ガジュマルは肥料が少なくても育つことができる植物です。ガジュマルの元気がない時に肥料を与えるとかえって弱る原因にもなります。健康なガジュマルに対して正しい時期に正しい量を与えることがポイントです。ガジュマルが元気ないときによくある質問
ガジュマルの元気がない時によくある質問に答えていきます。疑問点や不安なことを解決することができるかもしれないため確認しておきましょう。Q. 最近、土栽培からハイドロカルチャー栽培に切り替えましたが、どうしても大きく育たないです。何が原因なんでしょうか?
ハイドロカルチャーは大きく育てるのに向きません。 一般的にハイドロカルチャーで育てる観葉植物は成長がゆっくりで、土栽培よりもコンパクトなサイズになります。そのため、より早く大きくしたい時には土栽培で育てた方が良いでしょう。Q. ガジュマルの葉っぱがだんだんと落ち始めてきました。葉が落ちるのは何かのサインなんでしょうか?
葉の様子によって原因が変わります。 落ちている葉を確認してみましょう。パリパリとしているのであれば根詰まりや乾燥しているものである可能性が高く、シナシナとしている場合は根腐れが原因であることが多いです。元気がない理由を知る指標にもなるため今回解説した記事と照らし合わせて対策を行いましょう。Q. ガジュマルの葉が反り返ったり、下を向いたりしています。葉が落ちていないので大丈夫なんでしょうか?少し心配です。
水不足が原因の可能性が高いです。 葉が反り返ったり、下を向いているのは水を欲しているサインです。水やりの方法をもう一度見直してみましょう。また、根詰まりを起こしていると水をうまく吸収できず似たような症状が現れることもあります。ガジュマルに元気ない時はどうすればいい?元気になる方法を徹底紹介のまとめ
今回は元気がないガジュマルを元気にする方法について解説しました。今育てているガジュマルが元気がないと感じた時にはこの記事を参考にしてみてくださいね。 この記事のポイントは- ガジュマルの元気がない時、いくつかの原因がある。
- 元気がないガジュマルは、正しい管理によって復活することがある。
- 元気がないガジュマルになる前に正しい管理で健康に育てると良い。