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一般的なサンスベリアよりもマイナスイオンが3倍放出され空気清浄効果も高いサンスベリア・スタッキー。インテリアグリーンとしても人気があり、手に入れて育ててみたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、スタッキーとして手に入れたものが本物ではないこともあるかもしれません。 スタッキーの特徴や購入、育て方について知りたいと思いませんか。サンスベリア・スタッキーについて知ると、上手に本物を育てられるでしょう。 そこでこちらの記事では
- サンスベリア・スタッキーの特徴
- サンスベリア・スタッキーと間違えられる品種
- サンスベリア・スタッキーの育て方
について解説します。 この記事を読んでいただければ、サンスベリア・スタッキーの特徴や育て方について知識が身に付きます。本物のサンスベリア・スタッキーを育てることができるようになるでしょう。最後にはサンスベリア・スタッキーに関してよくある質問にもお答えしていますので、ぜひご覧ください。
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サンスベリア・スタッキーの特徴とは?
マイナスイオンが発生して空気清浄効果も高い観葉植物として人気のサンスベリア。多くの種類の中で人気のあるサンスベリア・スタッキーをご存じでしょうか。サンスベリアの特徴や人気の理由も併せて紹介します。アフリカの乾燥地域が原産の観葉植物
サンスベリアは熱帯や亜熱帯のアフリカの乾燥地域を原産とする観葉植物です。サンスベリアには70を超える品種があり、いずれも暑さや乾燥に強い性質があります。しかし、原産地が高温乾燥地域であるため、寒さに慣れておらず日本の寒い冬には弱いです。冬は最低10℃以上をキープしながら乾燥気味に育てることがポイントになります。サンスベリアが人気なわけ
サンスベリアはダイソーなど100均でも手に入る非常に人気の観葉植物です。その人気の理由には、土だけでなくハイドロカルチャーとしても育てられることや見た目の美しさもありますが、花言葉や風水効果もよいことも関係しています。花言葉と風水効果について見ていきましょう。①サンスベリアの花言葉【永久・不滅】
サンスベリアの花言葉は、永久・不滅です。サンスベリアは千年欄(チトセラン)という和名があります。この「千年」という言葉には、長い年月という意味が込められていることから花言葉が名付けられました。この名前の通り、サンスベリアは適切に育てると一生のパートナーになるほど長生きです。非常に縁起の良い花言葉なので、結婚祝いや新築祝い、長寿祝いの贈り物に人気があります。②サンスベリアの風水効果【魔除け・厄除け】
サンスベリアの風水効果は魔除け・厄除けです。サンスベリアの葉の先端は尖っています。葉先が尖っている植物は、風水的に悪い気を払う邪気払いに効果的です。気の入り口である玄関や窓際などに置くと、悪い気の侵入を防ぎます。結果的に全体運が上がり、よい運勢に恵まれるでしょう。陰の気が溜まりやすいトイレなどに置くのも効果的です。他のサンスベリアの種類と似ているので注意が必要!
サンスベリア・スタッキーは園芸店やインターネットでもよく販売されています。しかし、残念ながら多くの場合はよく似た偽物です。スタッキーに似たサンスベリアをスタッキーという名前で販売しているので注意しましょう。スタッキーは葉が内側に丸まったような姿で、深い溝があります。さらに、深緑葉に薄く縦縞が入り、表面がザラザラしているため特徴的です。しかし、深い溝が入っていなかったり表面がザラザラしていなかったりする似た品種があります。そのため、間違わずに購入するように気を付けてください。サンスベリア・スタッキーの本物と偽物の見分け方
サンスベリアはが人気の理由とスタッキーの特徴がわかると、本物と偽物の見分け方について気になりませんか。せっかく、サンスベリア・スタッキーとして手に入れたものが偽物だったら、残念ですよね。そのようなことがないように、見分け方について見ていきましょう。本物のサンスベリア・スタッキーはほぼ流通してない
まず、残念ながら本物のサンスベリア・スタッキーは、ほぼ流通していません。なぜなら、本物のスタッキーは非常に生育が遅いため、生産流通に向いていない植物であるためです。生産者でも簡単には増やすことはできません。 そのため、園芸店やインターネットなどでスタッキーとして販売されているサンスベリアは偽物と言えます。よく似た品種をスタッキーという名前で販売しているので注意してください。まったく流通しないわけではありませんが、流通するとしても個人収集家が海外から輸入して販売したり植物愛好家の間で植物交換されたりする程度です。簡単に手に入る1m未満のサンスベリア・スタッキーはまずない
園芸店や雑貨店、インターネットで簡単に手に入る1m未満のサンスベリア・スタッキーはまず本物ではないでしょう。サンスベリア・スタッキーの流通がめったにないことと、スタッキーは最大で2mまで大きくなる品種だからです。1m未満でサンスベリア・スタッキーの商品名の場合は、似ている品種であることが多いので注意しましょう。サンスベリア・スタッキー葉の表面はザラザラしている
サンスベリア・スタッキーの葉の表面はザラザラしていることが特徴です。この特徴は、似た品種にはない点なので、購入時に葉を触ることができる場合はチェックしてみましょう。葉がツルツルしている場合はスタッキーではありません。葉が内側に巻いて丸くなって深い溝が入っている特徴と合わせて、本物かどうか確認するとよいです。サンスベリア・スタッキーは1本ごとに高く伸びて広がることはない
サンスベリア・スタッキーは葉1本が高く伸びて広がることはありません。葉一本だけが真っすぐ上に伸びる特徴です。そのため、根元で複数の葉が出ていたり扇形に広がっていたりするサンスベリアはスタッキーではありません。しかし、商品によってはスタッキーによく似た品種の葉を一枚ずつ剪定して葉挿ししているものもあります。この場合は、スタッキーのように見えますが、生育すると根元から葉が出て扇形に成長することも。葉の感触や溝、広がる姿に注目して選んでください。サンスベリア・スタッキーの本物と間違えられる品種
サンスベリア・スタッキーの見分け方がわかると、よく似た品種の特徴も知りたいと思いませんか。似た品種についても知っておくと、本物と偽物を間違えることも少なくなるでしょう。スタッキーと間違えられる品種は以下の3つです。- サンスベリア・キリンドリカ(シリカドリカ)
- サンスベリア・カナリキュラタ
- サンスベリア・バキュラリス(ミカド)
サンスベリア・キリンドリカ(シリンドリカ)
サンスベリア・キリンドリカは株元がくっついて扇形に葉が展開している姿をしています。葉が丸みを帯びている姿はスタッキーによく似ていますが、生育すると複数の葉が扇形に新芽を出す点で違いを見極めます。また、キリンドリカはスタッキーのように葉の表面がザラザラしておらず溝もありません。サンスベリア・カナリキュラタ
サンスベリア・カナリキュラタは溝のあるスタッキーによく似たサンスベリアです。しかし、スタッキーに比べ小さく、葉が柔らかい特徴があります。スタッキーは葉がザラザラしており硬いので触ると違いが分かりやすいでしょう。サンスベリア・バキュラリス(ミカド)
サンスベリア・バキュラリスはスタッキーに比べ細い葉が密集して伸びます。葉の姿は似ていますが、葉の太さと密集具合で違いを判別できるでしょう。スタッキーは葉一本だけが伸びるので、間違えないようにしてください。バキュラリスにはミカドという名もありますが、こちらはバキュラリスの小さな株をミカドと呼んでいることが多いです。サンスベリア・スタッキーの育て方
サンスベリア・スタッキーの本物と偽物を見極めることができるようになったら、育て方が気になりませんか。念願の本物を手に入れてもうまく育てられず、枯れると悲しいですよね。サンスベリア・スタッキーの育て方を見ていきましょう。サンスベリア・スタッキーは日当たりがいい場所に置く
サンスベリア・スタッキーは日当たりのいい場所に置くことが重要です。日当たりの悪い環境では、葉が軟弱に育ち伸びすぎて倒れてしまうことがあります。葉一枚が真っすぐ上に伸びる性質なので、軟弱に伸びると見た目にもよくありません。室内であれば、窓際の直射日光が当たる環境で育ててください。ただし、夏の日差しは強すぎるのでレースカーテン越しがよいでしょう。屋外の場合は、春と秋はしっかり日光に当てるとがっしりとした株姿になります。寒い冬は苦手なので、明るい室内で管理してください。水やりは季節ごとに変えないと根腐れして枯れることがある
サンスベリア・スタッキーは乾燥に強い植物です。しかし、水やりは季節ごとに変えないと根腐れして枯れることがあります。春~夏の生育期と秋~冬の休眠期ごとに水やりを見ていきましょう。春~夏にかけての水やり
サンスベリア・スタッキーをはじめ多くのサンスベリアは春~夏が生育期です。そのため、この時期は水を好みます。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりしましょう。ただし、受け皿をしている場合はたまった水はこまめに捨てることがポイント。水を溜めていると、根腐れを引き起こすので注意してください。乾燥に強いとはいえ、生育期も水を与えない場合は葉がしわしわになり枯れることもあります。土の乾燥具合を見て、水やりしてください。秋~冬にかけての水やり
サンスベリアは気温の下がる秋~冬は生育が止まり休眠する時期です。この時期は生育が非常に緩慢で、根からほとんど吸水しません。そのため、水やりしても吸水せず気温も低いため土が乾きません。結果的に根腐れすることになるので注意が必要です。秋から徐々に水やりを控え、最低温度が15℃を切り始めたら断水しましょう。寒い冬は水やりを控えることで観葉植物の耐寒性が上がります。ただし、冬の室内で暖房を付けて常時15℃以上ある場合は、サンスベリアは生育するので水やりが必要です。この場合は、葉にしわが寄ったら暖かい時間帯に水やりするとよいでしょう。サンスベリア・スタッキーへの肥料の与え方
サンスベリア・スタッキーには春~夏に固形の肥料を2か月に1回与えます。液体肥料の場合は、水に薄めて2週間に一度水やり代わりに与えましょう。ただし、肥料を与えすぎると根焼けして傷む恐れがあります。艶を出したり大きくしたりしたいからと言って、肥料をやりすぎないように注意してください。秋~冬の気温が低い時期は生育が緩慢になるので、肥料は与えないでください。冬に肥料を与えると枯れる原因になります。サンスベリア・スタッキーの土はとにかく水はけがいいものを使う
サンスベリア・スタッキーの土は、とにかく水はけがいいものを使ってください。サンスベリアは水はけの悪い土を嫌います。土が常に湿っていると根腐れしやすいためです。特に気温の下がる時期に土が湿っていると枯れる原因に。 サンスベリア専用の水はけのよい土が園芸店などで販売されているので、そちらを使うと初心者でも安心して育てることができます。観葉植物の土は通常の園芸用土より水はけがよいですが、サンスベリアにとっては水はけがいまいちであることも。オリジナルで土づくりをする場合は、水はけを優先して粒度の大きな土や軽石などを使って作りましょう。サンスベリア・スタッキーはどこで購入できるのか
サンスベリア・スタッキーは通常のサンスベリアよりもマイナスイオンが3倍多く放出され空気清浄能力が高いと言われています。さらに姿も特徴的で人気があるため、購入したい方は多いでしょう。しかし、園芸店やインターネットでは偽物が多く出回っており、本物を購入する機会が少ないです。そんな中、購入できる可能性がある販売先を紹介します。楽天市場
スタッキーを購入できる販売先として楽天市場があります。楽天市場には、非常に多くの園芸店やオンラインショップ専門店があるので、輸入植物専門やビザールプランツ(珍奇植物)専門の楽天市場店では販売されるかもしれません。ただし、楽天市場には多くの販売店があるので、一つ一つしっかり植物を見極めて信頼できるお店で購入する必要があります。販売者がスタッキーだと思っていても、生産者が違う品種をスタッキーとして卸をしている場合もあるので注意してください。メルカリ
スタッキーを購入できる販売先としてメルカリがあります。メルカリはお店でなくても一般の方がさまざまな商品を販売することができるサービスです。そのため、植物愛好家の方や植物に精通した方が、育てることのできなくなった植物や増やした株を販売していることがあります。その中で、サンスベリア・スタッキーを見つけることができるかもしれません。ただし、一般の方が多く出品しているので、違う品種をスタッキーとして販売していることも多くあります。希少な品種で高価な値が付きやすい植物ほど、メルカリでは偽物が多く出回っているので気を付けてください。出品者に質問をしたり写真を増やしてもらったりしてよく確認しましょう。ヤフーオークション
ヤフーオークションもスタッキーを手に入れることができる可能性のある販売店です。こちらもメルカリ同様に、一般の方が商品を販売しています。メルカリと違いオークション形式であるため、安く購入することもできれば高くなってしまうことも。しかし、メルカリよりも、やや偽物を掴まされることは少ないです。ただし、オークション形式ならではの値段のつり上げなどもあるため、注意してください。メルカリ同様に評価が高く信頼できる出品者から購入することが重要です。Amazon
楽天市場同様にインターネット販売最大手のAmazonでもスタッキーを購入できるかもしれません。アマゾンであれば、楽天市場以上に多くの販売店をチェックできるので、正規店から購入できるチャンスは高いです。しかし、楽天市場同様にキリンドリカなどのスタッキーでない品種をスタッキーという名称で卸をしている生産者が多いので、商品画像をよく見て購入しましょう。サンスベリア・スタッキーに関してよくある質問
ここからは、サンスベリア・スタッキーに関してよくある質問にお答えします。Q. サンスベリアの「オバケ」というのは太いサンセベリアをカットして挿したものでしょうか?
A,オバケとは矮化剤でサンスベリアを低く太く育てたものです 植物の縦に伸びる生育を止める矮化剤を使用しているため、薬品の効果が切れると通常のサンスベリアのように伸びて育ちます。また、矮化剤の効いているサンスベリアのオバケをカットして、葉挿しで増やしても通常のサンスベリアです。オバケという名前だからと言って、新品種ではないので注意してください。Q. サンスベリアの新芽や花が出てきたら植え替えのサインでしょうか?
A,新芽や花は植え替えのサインではありません サンスベリアの植え替えは、およそ2年に1回。水やりをしたときに土の吸水が悪かったり、鉢底から根が出ていたりしたときにも植え替えします。新芽や花は植え替えが必要でない場合でも出てくるので、心配しないでください。植え替えは暖かい春~冬に行いましょう。Q. サンスベリアが伸びすぎたら株分けや葉挿しで増やすために切るのも可能ですか?
A,可能です サンスベリアが伸びすぎたら、葉を切ることで葉挿しが可能になります。葉の切り口を乾燥させて土に挿しておくと簡単に増えるでしょう。また、株分けする場合は植え替えの時に伸びている子株を根が付くように切ることがポイントです。根が付いた状態で株分けしたら、増やすためにもサイズの合う鉢に植え替えてください。サンスベリア・スタッキーってどんな見た目?育て方やコツを徹底解説のまとめ
ここまでサンスベリア・スタッキーの特徴や育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- サンスベリア・スタッキーは葉が内側に丸まったような溝のある葉姿で、葉の表面がザラザラしている特徴がある
- サンスベリア・スタッキーに間違われる品種は、「キリンドリカ」「カナリキュラタ」「バキュラリス」
- サンスベリア・スタッキーは日当たりのよい環境で、春~夏の成長期にしっかり水と肥料を与えて、冬は暖かい環境で乾燥気味に育てることが重要