コーヒーの木がひょろひょろになる原因とは?復活方法や予防策を解説

コーヒーの木がひょろひょろになる原因とは?復活方法や予防策を解説
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「一緒に休みましょう」というステキな花言葉を持つコーヒーの木。波打った濃い緑色の葉は美しく、見る人の心をホッと和ませてくれます。コーヒーの木を大切に育てると甘い香りの花を咲かせ実も収穫できるので、楽しみが多い観葉植物ですよね。丈夫で初心者にも手軽に育てられることから人気が高いコーヒーの木ですが、ひょろひょろな姿になってしまったら、どのように対応すればいいのかあなたはご存知でしょうか。 今回の記事は
  • コーヒーの木がひょろひょろになった時の対処法4選
  • コーヒーの木がひょろひょろになる原因は?
  • 【応用編】カットした枝葉でコーヒーの木を増やす方法

をご紹介します。 間違った対応をすると、コーヒーの木の状態がさらに悪化して枯れることも考えられますよ。コーヒーの木の育て方について、よくある質問も集めてみました。この記事を読めばひょろひょろになってしまった原因や対処法はもちろん、原産地の気候や性質を理解することができます。生育サイクルに沿ったケアをすれば、さらに元気なコーヒーの木に育てることができますよ。

関連記事:コーヒーの木の育て方|長く楽しむコツやトラブルの対処法まで紹介

コーヒーの木がひょろひょろになるのは枯れる前兆?

コーヒーの木がひょろひょろになるのは枯れる前兆?
波打つような濃いグリーンの葉がかわいいコーヒーの木。リラックス効果が期待できるとして風水の世界でも大人気の観葉植物です。もともと丈夫な植物なので、適切なケアをすれば初心者の方にも簡単に育てられますよ。そんな育てやすいコーヒーの木でも、下部の葉が落ちるなどして、ひょろひょろな姿になってしまうときがあります。この状態は枯れる前兆なのでしょうか。

ひょろひょろなのはコーヒーの木からの危険信号

コーヒーの木がひょろひょろになるのは、コーヒーの木から危険信号です。細い枝がひょろひょろと伸びてしまうことを「徒長」または「間延び」と呼びますが、これはコーヒーの木が弱っているサイン。元気に育っているコーヒーの木はひょろひょろにはなりません。現在の置き場所や温度管理などがコーヒーの木に適していないのかもしれないので、状況を1度確認してみるのをおすすめします。

ひょろひょろなコーヒーの木を放置すると枯れてしまう!

ひょろひょろなコーヒーの木をそのまま放置すると枯れてしまうことが考えられますよ。いくら丈夫で育てやすいコーヒーの木でも、弱った株は病気や害虫の被害も受けやすいのです。危険信号を放置すれば致命的な状態になってしまうのですね。3年以上育てた大きい株からは、コーヒーの実が収穫できることもあります。かわいい花を見たり、コーヒー豆が収穫できたりしたら嬉しいですよね。コーヒーの木が健やかに育つよう、適切なケアで丈夫に育ててあげましょう。

ひょろひょろなコーヒーの木の復活方法やケア方法を徹底解説

今回はひょろひょろになってしまったコーヒーの木の復活方法やケア方法を徹底解説します。具体的な対処法はもちろん、剪定のやり方や植え替えのタイミングなどについてもご紹介しますよ。コーヒーの木がひょろひょろになって困ってしまっているあなたはぜひ参考にしてくださいね。

ひょろひょろなコーヒーの木はどうしたらいいの?

ひょろひょろなコーヒーの木はどうしたらいいの?
ひょろひょろなコーヒーの木の対処法は、大きく分けて4つ考えられます。
  1. コーヒーの木を剪定する
  2. 根詰まりをしているなら植え替えする
  3. 日当たりがいい場所に移す
  4. 寒さ避けて暖かいところに移す
日当たりのいい場所へ移したり、適温の場所へ移したりするのは簡単そうに思えます。しかし剪定や植え替えは、初心者の方にはなんだか難しそうに感じてしまいますよね。1つずつ詳しく見ていきましょう。

対処法①:コーヒーの木を剪定する

対処法の1つ目はコーヒーの木を剪定することです。環境を変えただけではどうにも枝葉の姿が整わないとき、思い切ってひょろひょろした枝を剪定してみましょう。テーブルに置くほどの小さなサイズは別ですが、大きな株の場合は土から30㎝程度の箇所で剪定するのがいいでしょう。 数年に1度コーヒーの木の幹を土から30~40㎝くらいの所でバサッと剪定することを「カットバック」と呼びます。今まで大切に育てたコーヒーの木を剪定するのは勇気のいることですね。しかしカットバックをすることで、コーヒーの木を長生きさせ、実の付きをよくする効果があると言われていますよ。 剪定に適しているのは5~6月の生長期前半です。適期に行えば数か月で新しい枝葉が出てきますよ。

対処法②:根詰まりをしているなら植え替えする

対処法の2つ目は、根詰まりの可能性があるときは植え替えをすることです。コーヒーの木は成長が早い観葉植物なので、数年で鉢の中が根でいっぱいになってしまうことも。鉢底を見て根がはみ出していたり、水がしみ込んでいかなかったりしたら植え替えのサインです。植え替えに適した時期は生長期である5~7月ごろがおすすめですよ。

対処法③:日当たりがいい場所に移す

対処法の3つ目は、日当たりがいい場所に徐々に移すことです。コーヒーの木がひょろひょろになる原因の1つとして考えられるのは日光不足。コーヒーの木の原産地はエチオピアで、暖かで日当たりのいい環境が大好きな観葉植物なのです。したがって日当たりのいい場所に移動してあげることがおすすめですよ。このとき、いきなり直射日光にさらしたりせず、日光量を調整しながら数週間ごとに日当たりのいい場所へ移してあげましょう。特に夏場の強い直射日光は葉焼けの原因にもなるので、半日陰や明るい日陰がおすすめです。

対処法④:寒さ避けて暖かいところに移す

対処法の4つ目は、寒さを避けて暖かいところに移すことです。春~秋の暖かな季節は屋外で管理するのもいいですが、最高気温が15℃を下回るようになったら、必ず室内に入れるようにしましょう。前述の通り、コーヒーの木はエチオピア原産で暑さには比較的強いですが、寒さにはとても弱い植物だからです。年間を通して20℃前後の暖かい気候を好みますので、日本の冬は温度管理に慎重にならなくてはなりません。 冬場の日光量を確保するため、室内の窓辺にコーヒーの木を置く方も多いでしょう。そのときも窓辺からくる夜の冷気に当たらないよう、夜間は温度変化の少ない部屋の中央などに置くといいですね。

【対処法①】コーヒーの木を剪定する

【対処法①】コーヒーの木を剪定する
ここからは具体的な対処法についてご紹介していきます。まず対処法①にあった「剪定」についてですよ。剪定に適した時期や、実際の準備品のリスト、手順やコツなどを解説しているので、しっかりと確認してから行うようにしてくださいね。

コーヒーの木の剪定時期は4月~6月

コーヒーの木を剪定するのに適した時期は、生長期の前半であ4~6月ごろ。剪定はコーヒーの木を健全に育むのに必要な作業ですが、株の負担になるのも確かです。4~6月の生長期の前半であれば、株へのダメージを最低限に抑えることができるのでおすすめですよ。

コーヒーの木の剪定に必要なもの

コーヒーの木の剪定に必要なものは以下の通りです。
  • 清潔な剪定用ハサミ
  • 新聞紙やレジャーシート
コーヒーの木を剪定するときに必要なハサミは、紙切りハサミではなく、剪定用ハサミを用意するようにします。切れ味の悪い紙切りハサミなどで切断面を潰すように切ってしまうと、そこから雑菌が入る可能性も。前もって手の平におさまるサイズの剪定用ハサミや園芸用ハサミを用意しておくといいでしょう。 剪定をすると周囲に枝や葉が散らかることがありますので、事前にレジャーシートを敷いておくと床が汚れずに済みますよ。新聞紙を敷いておけば、剪定後の枝葉を丸めてそのまま捨てられるので簡単ですね。

コーヒーの木の剪定手順

それではコーヒーの木の剪定手順を確認していきましょう。今回の剪定は、枝葉が茂りすぎた場合などではなく、ひょろひょろと徒長したときのやり方です。枝葉が茂りすぎた場合は適度に葉を残しますが、徒長した場合のカットバックはばっさりと剪定を行います。剪定手順が違う点もあるため注意してくださいね。
  1. 切れ味の良い剪定用ハサミを、アルコールなどで消毒しておく
  2. 鉢の土から30~40㎝くらいの箇所で幹をバッサリとカットする
  3. 鉢底から水が出てくるまで水やりをたっぷりと行う
カットバックをすると「鉢に棒がただ刺さっているだけ」のようにみすぼらしい姿になってしまいます。しかしカットバックという手法は、3~4年ほど経つと生長する力が弱くなるコーヒーの木をより長く健やかに育てるためのワザなのです。ひょろひょろなコーヒーの木が気になるあなたは思い切ってチャレンジしてみて下さい。

コーヒーの木の剪定のコツやポイント

コーヒーの木は放っておいても枝がきれいに整うので、定期的な剪定を気にする必要はありません。ひょろひょろとした枝葉が大きくなりすぎたときや、伸びすぎたときだけ、生長期の4~6月に不要な枝を切るくらいで十分です。このときは絡み合っている枝を生えぎわから切り落とします。茂りすぎた枝葉は病害虫の原因にもなるので、剪定でさっぱりさせるのも大切ですね。土の生え際から伸びる細い枝も一緒に切り落としましょう。

全体を観察し、完成形をイメージしてから行う

ひょろひょろと徒長したときの剪定ではなく、葉が茂りすぎたときに葉姿を整えるために剪定を行う場合は、完成形をイメージしてから剪定を行うようにしましょう。コンパクトな姿で育てたいとき、大きく成長して枝葉が広がりすぎてしまった場合は、枝分かれする数㎜上をカットします。葉姿を整える剪定は生育期の前半である5月ごろか、生育期後半の10月ごろがおすすめです。

必ず剪定用の綺麗なハサミを使う

剪定の際は紙切り用のハサミなどで代用せず、かならず剪定用のハサミを使いアルコール消毒をして刃を清潔にしておきましょう切り味の悪いハサミを使うと切り口の断面が潰れ、そこから雑菌が入りやすくなって病気になってしまうこともあるからです。一般的に販売されているアルコール消毒でOKですので、使用前はハサミの刃をきれいに拭いてあげるのがおすすめです。

剪定の時期を守ること

コーヒーの木を剪定するのに適した時期は4~6月です。できるだけ生長期の前半に剪定を行うことで、ダメージを最小限に抑え、葉の茂る生長期にぐんぐん復活させることができます。カットバックした場合は、カットバック後数カ月で新芽が出てきます。剪定の時期を間違えると、カットバックが原因で枯れてしまうこともありますよ。剪定は適した時期に行うよう注意してくださいね。

【対処法②】コーヒーの木を植え替えする

【対処法②】コーヒーの木を植え替えする
対処法2つ目として、コーヒーの木が根詰まりを起こしていた際の植え替え方法についてご紹介します。下部の葉が落ち枝がひょろひょろと徒長している以外に、植え替えをした方がよいサインは以下の4つです。
  • 水がなかなかしみ込まない
  • 鉢底から根がはみ出している
  • 水やり後、鉢底から水がなかなか流れ出てこない
  • 水を与えているのに葉がしわしわで株の元気がない
コーヒーの木がひょろひょろとしている以外にも、このようなサインが見られたときは根詰まりが起きている可能性があります。タイミングをみて植え替えてあげると、根詰まりを防止できますよ。準備するものや手順などを詳しくご紹介します。

コーヒーの木の植え替え時期は5月~7月

コーヒーの木は生長が早い観葉植物です。最低でも1〜2年に1回、生長が旺盛な場合は毎年でも植え替えるようにしましょう。1回り大きな鉢に植え替えることで根が伸びるスペースが確保され、健やかに育っていきますよ。しかし植え替えは同時にダメージを与える行為でもあるため、生長期である5〜7月に行うのがおすすめです。多少ダメージがあっても生長期の著しい活力が補って負担を軽減してくれます。反対に冬場の植え替えは控えた方がベター。冬は株の活力が弱り、植え替えのダメージに耐えられないこともありますので、暖かい季節を選んであげてくださいね。

植え替えに必要なもの

コーヒーの木の植え替えに必要なものはこちらです。
  • 1回り大きな鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石(軽石など)
  • 新しい用土
  • 割りばし
  • レジャーシートや新聞紙
  • 手を汚したくない方は軍手
鉢が大きすぎると、土の水分量が増えすぎて根腐れの原因になってしまうことも。適切な水分量をキープできるよう、現在使っている鉢より1回り大きなサイズがおすすめです。また古い土は栄養が流れ出していることが考えられますよ。植え替えを機に、新しい用土に取り替えて栄養たっぷりの環境を整えてあげましょう。
新しい用土は水はけのよいものがおすすめ。初めての方は「観葉植物用の土」で大丈夫です。自分なりのブレンドに挑戦したいあなたは「鹿沼土2:バーミキュライト5:腐葉土3」もしくは「小粒赤玉土7:腐葉土3」などの割合がいいでしょう。

植え替え手順

コーヒーの木の植え替え手順は、思っているより簡単ですよ。具体的なやり方をご紹介します。
  1. 植え替え作業がしやすいよう、作業の数日前から水やりを止め、土を乾燥させておく。
  2. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底が見えない程度の鉢底石を敷く。鉢の7~8分目まで新しい用土を追加する。
  3. 古い鉢からコーヒーの木を優しく引き抜き、根を1/3程度優しくほぐす。ほぐし過ぎは傷がついてダメージになってしまうので、やりすぎないように。
  4. 変色したり長すぎたりする根は、清潔なハサミでカットする。
  5. 新しい鉢とのバランスを見ながらコーヒーの木を入れ、さらに土を追加していく。このとき優しく割りばしでつつきながら入れると、土中に空間ができにくいのでおすすめ。鉢のフチ数㎝まで土を追加する。
  6. 鉢底からあふれるまでしっかりと水やりを行い、土のカサが減ってしまったらままた鉢のフチ数㎝まで土を追加しておく。
植え替えの際に新しい鉢を用意すると、コーヒーの木とのコーディネートも楽しめます。同じコーヒーの木でも、鉢や鉢カバーを変えれば違う雰囲気に変身させることもできますよ。愛着が湧いて毎日のお手入れも楽しくなるかもしれませんね。

コーヒーの木を植え替えた後の注意点

根が伸びる新しいスペースを確保するために植え替えはとても重要な作業です。数年に1回定期的に行うことで、健やかなコーヒーの木を育てていけるでしょう。しかし植え替えは根を触る作業でもあるので、負担をかけることも確かです。植え替え後の管理のポイントは3つです。
  1. 葉水はこまめに、水やりは土が乾いてから
  2. 直射日光と風が当たりすぎる場所は避ける
  3. 肥料は植え替え後1ヶ月経ってから
植物にとっての植え替えは、人間が外科手術を行うようなもの。病み上がりの体で外出しないのと同様に、直射日光と風が当たりすぎる場所は避け、明るい日陰に置いてあげるのがおすすめです。具体的には「室内→室内の窓辺→屋外の明るい日陰→日当たりのいい場所」のように、数週間ずつ時間をかけて日光量を調整してあげましょう。

【対処法③】日当たりがいい場所に移す

【対処法③】日当たりがいい場所に移す
対処法3つ目として、コーヒーの木を日当たりのいい場所に移す際の注意点などをご紹介します。コーヒーの木がひょろひょろになってしまう理由の1つに日光不足があります。対応策として日当たりのいい場所へ移すことが大切ですね。しかし場所を移すときにもいくつかおさえたいポイントがありますよ。詳しくご紹介します。

いきなり明るい場所に置くと葉焼けする

まずいきなり明るい場所へ移動すると葉焼けを起こしてしまうので避けましょう。コーヒーの木に限らず、室内からいきなり直射日光の下に移してしまうと、葉が変色する「葉焼け」の原因になってしまうからです。特に夏場など日差しが強い時期は葉焼けが起こりやすいので気をつけたいですね。 日当たりのいい場所へ移動する際は、日光量が徐々に増えていくように段階的に場所を移動させます。

半日陰になる場所に置くようにする

コーヒーの木の置き場所は「半日陰」の場所が一番適しています。半日陰とは1日のうち数時間だけ日が当たる場所のこと。日が当たる時間以外は、弱めの遮光をした風通しのいい場所で育てるのがいいでしょう。直射日光のすぐ隣の日陰でもOKです。原産地でも大きな木の陰に植えるなどして日光量を調整しているように、コーヒーの木は直射日光に弱いのですね。 季節ごとに適した置き場所は、以下の通りです。
春~秋 半日陰の屋外栽培がおすすめ
室内管理または午前中だけ屋外の半日陰
秋~冬 最高気温が15度を下回ったら室内へ

【対処法④】寒さ避けて暖かいところに移す

【対処法④】寒さ避けて暖かいところに移す
対処法4つ目として、寒さ避けて暖かいところに移す際の注意点をご紹介します。コーヒーの木がひょろひょろになってしまう原因に「寒さ」があります。春~秋は屋外の日当たりのいい場所で育てるのがおすすめですが、寒くなっても屋外に放置すると株が弱ってしまいますよ。株の体力がなくなると下部の葉が落ちて、ひょろひょろな姿になってしまうのですね。

コーヒーの木は年間20度前後の暖かい気温を好む

先ほども申し上げた通り、コーヒーの木の原産地はエチオピアです。年間平均気温が27度と暖かな国ですので、コーヒーの木も温暖な環境を好みますよ。コーヒーの木を元気に育てるのに適した気温は、年間20度前後。コーヒーの木にとって、日本の冬は寒すぎて過酷な環境となってしまいますね。

最高気温が15度を下回るようになったら屋内へ移動

最高気温が15度を下回るようになったら、コーヒーの木を屋内へ移動しましょう。最低温度が5度あれば越冬できると言われていますが、元気をキープしたまま越冬するには10度あった方がベターです。冬場も日光に当てるために窓辺に置くこともおすすめですが、夜の冷気には当たらないよう注意してください。段ボールをすっぽりとかぶせたり、温度変化の少ない部屋の中央に移動したりするといいでしょう。床など低い場所には冷気が溜まるので、少し面倒ではありますが、夜間は高い場所へ移してあげるのもおすすめです。

そもそもコーヒーの木がひょろひょろになる原因は?

そもそもコーヒーの木がひょろひょろになる原因は?
コーヒーの木がひょろひょろになってしまった際の対処法4選をご紹介してきました。しかしそもそもコーヒーの木がひょろひょろになる原因は何なのでしょうか。ひょろひょろになる原因には主に3つの要素が考えられます。
  1. 日光不足
  2. 根詰まり
  3. 寒さ
コーヒーの木の生育サイクルや性質を知ることで、ひょろひょろになってしまった原因を正しく理解することができます。理由に納得できれば正しいケアが行えますし、愛着もより湧きますよ。1つずつ詳しく見ていきましょう。

原因①日光不足

コーヒーの木がひょろひょろになる原因の1つ目は日光不足です。コーヒーの木はエチオピアが原産で日光が大好き。日光量が不足してしまうと下部の葉が変色したり落ちたりしていき、ひょろひょろな姿になってしまいます。しかし日光量を確保しようといきなり直射日光に当てるのは葉焼けの原因となりますのでNGです。数週間かけて徐々に日光量を増やしながら、半日陰や明るい日陰で育てるようにしましょう。

原因②:根詰まり

コーヒーの木がひょろひょろになる原因の2つ目は根詰まりです。コーヒーの木は生長スピードが比較的速い植物ですので、購入してから1年で植え替えた方がいい株もあるほど。生長スピードが速いということは、根もグングン伸びるということですので、1~2年に1回程度は定期的に植え替えを行いましょう。根が伸びるスペースを確保してあげると、ひょろひょろな姿になるのを避けられますよ。

原因③:寒さ

コーヒーの木がひょろひょろになる原因の3つ目は寒さです。コーヒーの木の原産地は温暖なエチオピアです。したがって年間20度前後の気温が一番元気に育つ気温とされています。日本の冬はコーヒーの木にとって寒く厳しい環境となりますので、最高気温が15度を下回ったら室内で管理するようにしましょう。温度管理や季節ごとに置き場所には注意したいですね。

【応用】カットした枝葉でコーヒーの木を増やせる

【応用】カットした枝葉でコーヒーの木を増やせる
ここからは応用編として、剪定で出た枝葉を使ってコーヒーの木を増やす方法をご紹介します。家のさまざまな場所に置いて癒しスポットを増やすのもいいですし、お友達に分けるのも喜ばれそうですね。最初に購入した1鉢から、どんどん増やしていけるのはお得な気分ですよ。

切った枝葉は挿し木にすることが出来る

剪定などでカットした枝葉は「挿し木」にすることが出来ます。挿し木とは株の1部分を切り取って発根させ、増やしていく方法のこと。ひょろひょろになってしまったコーヒーの木を復活させるために剪定したときは、枝葉を捨てずに挿し木にチャレンジしてみませんか?新しい株を買うよりもお得にグリーンライフを楽しめますよ。

コーヒーの木の挿し木に必要なもの

コーヒーの木の挿し木に必要なものは以下の通りです。
  • コップのような高さのある容器
  • 清潔な剪定ハサミ
  • 新しい鉢(3号)
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 挿し木用の用土
  • 割りばし
  • 発根促進剤(ルートンやオキシベロンなど)
切り口から雑菌が入るのを避けるため、剪定ハサミは事前にアルコールなどで消毒しておくといいでしょう。挿し木は5~8月の暖かな時期を選んで行います。適した時期に行うことで「挿し穂(切り取った部位)」が元気に発根しやすく、挿し木の成功率がアップしますよ。

コーヒーの木の挿し木の手順

それでは実際にコーヒーの木を挿し木するときの手順を見ていきましょう。
  1. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を入れ、挿し木用の土を7割ほど入れる。
  2. 元気そうな枝を、先端から10cm前後の長さで切り取る。
  3. 「V字」に尖るまで丁寧に削り、吸水面を増やす。
  4. 先端の葉っぱは2〜3枚のみ残し、他を全て取り除く。葉っぱが大きければ半分に切っておく。
  5. コップなどの高さのある容器に水を入れ、切り口を数時間漬ける。容器から取り出し、枝の切り口に発根促進剤をつける。
  6. 割りばしか指で軽く土に穴をあけ、枝を挿し込む。
  7. 残りの土を追加し、鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりをする。
葉の枚数を減らすのは、挿し穂が持つ水分量をキープするためです。葉が多いと水分が蒸発する量も多くなってしまい、挿し穂があっという間にしなびてしまうので、葉の枚数には注意してくださいね。

挿し木をした後のコーヒーの木の管理方法

挿し木をした後のコーヒーの木の管理は、基本的なケアと同じです。直射日光を避け、半日陰の風通しのいい場所に置きます。挿し木を成功させるために大切なポイントは、切り口が湿った状態をキープしてあげること。こまめに霧吹きで葉の表面を湿らせるのもおすすめです。順調に育てば約2ヶ月で根が出てきますので、こまめに水やりをして湿度を高く保ってあげましょう。

ひょろひょろなコーヒーの木に関しての質問

ひょろひょろなコーヒーの木に関しての質問
ここからはひょろひょろになってしまったコーヒーの木に関しての質問を集めてみました。植え替えや剪定、葉がしわしわになってしまったときの対応などについてです。ひょろひょろになってしまったコーヒーの木で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

Q. コーヒーの木を植え替えましたが、枯れてしまいました。何が原因だったのでしょうか?

A,特に時期と鉢のサイズに注意しましょう。 植え替えに失敗してしまう原因には、さまざまな理由がありますが、植え替えの時期と鉢のサイズについてポイントを絞って確認してみましょう。
  • 植え替えは5~7月中に行ったか
  • 鉢のサイズを大きくしすぎていないか
コーヒーの木の植え替えは、生育が旺盛な5~7月に行うのがおすすめです。時期がずれたり、冬場に植え替えを行ったりすると、枯れる原因になってしまうことも。植え替えはコーヒーの木をより大きく健やかにするために行うものですが、多少のダメージを与える行為でもあるからです。ダメージを負っても回復し、さらに生長が見込める5~7月に植え替えるようにしましょう。 また鉢のサイズは元の鉢より1回り大きなサイズがおすすめです。大きすぎるサイズの鉢を使うと土中の水分量が多くなり、根腐れを起こして枯れてしまうことも考えられますよ。根の生長にも影響が出るので、鉢は1回り大きなサイズを選んでくださいね。

Q. 植え替えと剪定を同時にしてもいいですか?

A,ひょろひょろになった姿を仕立て直すときなどにOK ひょろひょろとした見苦しい姿になってしまったときや、株自体を大きくしたくないときは、植え替えと剪定を同時に行ってもOKです。適期は4~6月の生長期前半に行いましょう。株元から30~40㎝くらいの所でバッサリとカットし、同時に植え替えます。植え替えと剪定を同時に行う場合は、枝葉の部分とバランスを保つために根も同量くらいまで切り落とし、1回り小さな鉢に植え替えるのがいいでしょう。

Q. コーヒーの木を植え替えたくない場合はどういう解決策がありますか?

A,根と枝葉をカットし植えなおしてみましょう 「これ以上大きくなったら困る…。」 「お気に入りの鉢を使い続けたい…。」 そんなときは健康な部分も含め、バランスを保つために根と枝葉を同じ割合でカットするのがおすすめ。根を1/2程度に減らしたら、枝葉も1/2程度に減らします。小さくコンパクトに仕立て直し、鉢に植えなおせばOKですよ。根が落ち着くまで約2週間、明るい日陰で管理してあげましょう。

Q. コーヒーの木の葉がしわしわなんですが、どうしたらいいですか?

A,基本的なケア方法を再確認してみましょう。 コーヒーの木の葉がしわしわになってしまうときは、基本的なケアが欠けていないか再確認してみましょう。
  • 水やりは季節に合わせた量と頻度で与えているか
  • 日当たりは半日陰くらいの日光量を確保できているか
  • 直射日光を浴びていないか
  • 寒さに当たっていないか
  • 適切なタイミングで肥料を与えているか
肥料は生長期である4~9月に、2ヶ月に1回程度で固形の緩効性肥料を与えましょう。葉の色が悪く活力がないときは、速効性のある液体肥料をあげてもいいですね。水と土以外の栄養を適切に与えると、コーヒーの木の生長をフォローできますよ。

コーヒーの木がひょろひょろになる原因とは?復活方法や予防策を解説のまとめ

コーヒーの木がひょろひょろになってしまったとき、復活する方法や防止策まで徹底解説してきました。 本記事のポイントは
  • コーヒーの木がひょろひょろになってしまったときの対処法は、剪定、植え替え、日当たりの良い場所への移動、暖かな場所での管理の4つ。
  • 剪定の適期は5~6月の生長期前半で、カットバックすることでひょろひょろとした姿をリセットできる。
  • 植え替えの適期は5~7月ごろで、1回り大きな鉢に植え替える。株の活力が戻ればひょろひょろした姿が改善されることもある。
  • コーヒーの木は1日の中で数時間日が当たる「半日陰」や「明るい日陰」で日光量を確保する。
  • 直射日光は葉焼けの原因になるのでなるべく避ける。
  • エチオピア原産で寒さに弱いので、寒さに当たらないよう最高気温が15度を下回ったら暖かな室内で管理する。
コーヒーの木は基本的にとても丈夫な植物なので、ひょろひょろとした姿になってしまっても諦めることはありません。基本的なケア方法をしっかり守り長くお手入れし続ければ、きっとまた青々とした葉を茂らせてくれることでしょう。上手に育てればコーヒー豆を収穫し、自家製コーヒーを楽しむこともできるかもしれませんよ。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。