目次
- コーヒーの木の基礎知識
- コーヒーの木の育て方:基本的な管理方法について
- コーヒーの木の育て方:根詰まりや肥料について
- コーヒーの木の育て方:剪定や増やし方について
- コーヒーの木の病害虫は?
- よくある質問について
\元気な植物を育てましょう/
観葉植物としても愛されている「コーヒーの木」
コーヒーの木は、冬でも青々とした葉をつけ美しい樹形を保つことで人気の観葉植物です。豆のなる珍しい観葉植物なのですが、園芸店や花屋さんなどでも見かけることがあるかもしれません。コーヒーの木は白く可愛らしい花を咲かせ、その後に赤や黄色、紫色の果実をつける様子を見ることができます。葉だけでなく、花や果実を楽しめるので多くの方にコーヒーの木は愛されています。
栽培する前にコーヒーの木の基本情報を知ろう
まずはコーヒーの木の基本情報についてご紹介します。コーヒーの木は、アカネ科コーヒーノキ属の常緑樹です。つやつやとした葉が美しく、園芸店や通販で購入できるコーヒーの木は実際にコーヒー豆を収穫している木と同じものだと考えてよいでしょう。コーヒーの木はエチオピアが原産なので暖かい気候が適しています。そのため、耐暑性は高いのですが耐寒性が低いのが特徴です。 また、耐陰性はやや弱めなのでお部屋の中のカーテン越しの光が当たるような場所での育て方が前提です。冬場は日差しが少なくなりがちなので、暖かい日の昼間は屋外に出しておくことをおすすめします。植物名 | コーヒーの木(コーヒーノキ) |
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学名 | Coffea |
科名/属名 | アカネ科/コーヒーノキ属 |
原産地 | アフリカ |
実はコーヒーにも「花」があった!
コーヒー豆のなる木には花が咲かないように思われがちですが、コーヒーの木には白く可愛らしい花が咲きます。コーヒーの木の花は、見るのが珍しいと言われるほど貴重な花なのです。春から初夏にかけて花を咲かせますが、1日から2日で花が散ってしまうので幻の花と言われています。室内で実際にコーヒーの木を育てていれば、そんな貴重なコーヒーの木の花が見られるはずです。
関連記事:コーヒーの木は花が咲くの?咲かすための方法や注意点を徹底解説
私たちがよく知っている「豆」も収穫できる
もちろんコーヒーの木からは、私たちになじみの深いコーヒー豆も収穫することができます。コーヒー豆は、白い花が散ったあとに成熟した赤い果実の中に隠れるようにして成るのです。果実は最初に緑色ですが、黄色に変わり、最終的に赤い果実になります。果実の変化を楽しむのもコーヒーの木の栽培の魅力でしょう。
関連記事:コーヒーの木に実がなるのは本当?実をつける方法やコツを徹底解説
コーヒーの木の育て方は初心者には難易度高め!
コーヒーの木の育て方は、初心者にとっては難易度が少し高めです。難易度が高めだと言われる最大の理由は温度管理にあります。熱帯地方が原産のコーヒーの木は、年間の気温平均が20℃から25℃くらいの場所が適しているのです。暑すぎても弱ってしまいますし、寒すぎてもいけません。 ただし、日本の気候で育てることが不可能ではないので一年の気温が一定になるような室内での栽培を心がけましょう。温度管理さえ適していれば、コーヒーの木の幻の花を見ることができますしコーヒー豆も収穫することができるはずです。コーヒーの木の育て方のポイント①【日当たり】
コーヒーの木の育て方の中で最も気を付けるポイントは日当たりです。コーヒーの木は耐陰性がやや弱く、お日様の光が大好きなので春から秋にかけての暖かい時期はなるべく日差しが当たる場所で管理しましょう。室内:カーテン越しの日光
秋から冬にかけては、室内での育て方がおすすめです。エアコンの風が直接当たらないような日当たりの良い窓辺が適しています。冬場の夜間では窓辺が寒すぎることが多いので、カーテンをひくと同時に暖かいテーブルの上などに移動してあげましょう。移動する場所がないときは、段ボールや発泡スチロールで保温する方法もあります。屋外:直射日光を避けた置き場所
春から秋にかけては屋外での管理が適しています。西日が当たらないような東向きか南向きの場所で育ててあげましょう。直射日光が強すぎると、葉にシミが入ったような葉焼けを起こしてしまうので半日かげの場所に移動するか、遮光ネットなどで日差しを遮ってあげます。寒さに弱いコーヒーの木を育てるときの室温
熱帯が原産のコーヒーの木は寒さに弱い観葉植物です。冬越しできる最低気温は5℃から8℃なので冬場は室内で管理してあげるほうが良いでしょう。10℃から25℃がコーヒーの木の栽培に適した室温です。冬場は暖かい室内の日当たりの良い窓辺などで管理します。エアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。 また、冬場の夜間は窓辺だと寒くなりすぎてしまうので移動が必要です。お日様の光が大好きなので、冬場でも暖かい日は外に出して日光浴をさせてあげましょう。コーヒーの木の育て方のポイント②【水やり】
コーヒーの木の水やりは季節によって頻度と量が違うので、育て方の中でも特に注意が必要です。それぞれの季節の水やりのポイントを詳しく解説していきます。いずれの季節でも、鉢皿にたまった古い水は水やりの前に捨ててから与えるように心がけましょう。春・秋:水が切れたらたっぷりとやる
春と秋はコーヒーの木の生育期なので、水をたっぷり与えることで葉や枝をグングン伸ばして元気に成長してくれます。春と秋の水やりのポイントは、土の表面が乾いたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えることです。コーヒーの木は水切れに弱いので、朝と夕方は土の乾き具合をチェックしてあげましょう。夏:日中を避けた時間帯に水やりする
夏は屋外で育てることが多いので乾燥しやすくなります。土が乾いていれば朝と夕方に鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりを行いましょう。夏場の水やりの注意点は、日中の日差しが強い時間に水やりを行わないことです。水が蒸れて過湿になり過ぎてしまうので、夏の水やりでは朝と夕方に行うことを心がけましょう。冬:土が乾燥して数日後に水を与える
冬はコーヒーの木の休眠期なので、頻繁な水やりを必要としません。2日から3日に一回の頻度で水やりを行いましょう。土が乾いてから数日空けて水やりを行うのがポイントです。冬場の室内は乾燥しやすいので、後述するような葉水で乾燥を防いであげます。 また、水やりの時間帯も日中の暖かい時間に与えるようにしましょう。冬場の水やりは控えめに行うことが育て方のポイントです。
関連記事:コーヒーの木の水やりってどうしたらいいの?コツやケア方法を徹底解説
コーヒーの木の育て方のポイント③【適した用土】
次の育て方ポイントは、コーヒーの木を植える土壌環境です。コーヒーの木は排水と通気性が良く、腐植質な土壌を好みます。市販の観葉植物専用土を用いても良いですし、以下の用土を自分で配合して作っても問題ありません。観葉植物用の用土で問題ない
コーヒーの木を育てるには観葉植物用の用土であれば問題ありません。市販の用土には購入した時点で栄養が含まれている商品が多いため、何も迷わずに使うことができます。自作する場合は適切な割合から始めよう
自分で作る場合は、赤玉土6割・ピートモス2割・バーミキュライト2割で配合するかバーミキュライト5割・腐葉土3割・鹿沼土2割で配合しましょう。それぞれの単用土の性質について説明していきます。鹿沼土
鹿沼土は火山灰を主成分としている用土で、水はけがよく潰れない特徴をもっています。酸性の鹿沼土は、特に酸性質を好む植物の栽培に用いられます。有機質をほとんど含んでいないので、無菌・無臭であるのが最大のメリットでしょう。バーミキュライト
バーミキュライトは保水性・排水性に富んだ用土です。鉱物を加工して作られているので、鹿沼土と同じく無臭でほとんど菌が発生しません。重さが非常に軽いので、特に室内で管理することの多い観葉植物の用土に使われています。他の用土と混ぜて用いることが基本です。腐葉土
腐葉土は、葉や枝などが長い年月をかけて微生物によって粉々になった用土で排水性や保水性を改善する効果をもっています。土壌環境を良くする特徴をもっているので、コーヒーの木の栽培においては、バーミキュライトと鹿沼土に混ぜることによって腐植質を上げてくれるでしょう。赤玉土
鹿沼土と同じ特徴をもつ赤玉土は、大粒や小粒など粒の大きさを選ぶことができるのが特徴です。酸性の鹿沼土と異なり、中性なので多くの植物に用いられています。使い勝手が良く、排水性と保水性が高いのが特徴です。赤玉土をメインに配合すると、水はけの良い用土が出来上がります。ピートモス
ピートモスは酸性が強い用土で腐植質で保水性が高いのが特徴です。コーヒーの木は弱酸性の用土を好みますので、鹿沼土を入れない場合はピートモスを2割ほど配合しましょう。ピートモスには、酸性度を調整したものと未調整したものが販売されています。ハイドロカルチャー(水耕栽培)による栽培
コーヒーの木はハイドロカルチャー栽培での育て方も好まれています。ハイドロボールを用いて栽培するハイドロカルチャー栽培は、無菌・無臭でおしゃれなインテリアとしてお部屋を飾ってくれます。コーヒーの木をハイドロカルチャーで育てる場合は、必ず根腐れ防止剤を容器の底に入れるようにしましょう。水を好むコーヒーの木ですが、ハイドロカルチャー栽培では水が排水されないので過剰な水やりを行わないように注意しましょう。
関連記事:コーヒーの木はハイドロカルチャーで育つの?準備からお世話方法まで紹介
コーヒーの木の育て方のポイント④【植え替え】
コーヒーの木を購入したら苗を鉢に植え替えることをおすすめします。ポット苗のままでもある程度は育てることができますが、コーヒーの木は生長が早いのでワンサイズ上の鉢に植え替えた方が根詰まりを防ぐことができます。 また、用土を新しくすることで失われてしまった栄養分を再度、補充することができるので1~2年に一回は植え替えを行いましょう。
関連記事:植え替えするとどうなる?コーヒーの木をうまく植え替えする方法
苗を鉢に植え替えて根詰まりを防ぐ
コーヒーの木はつやのある葉を次々とつけて大きくなってくれるのが魅力の観葉植物ですが、その分、根の成長も速いので根詰まりを起こしやすい植物でもあります。サイズが少し大きめの鉢に植え替えることで、根詰まりを防ぐことができますし、好みの鉢はお部屋のインテリア性をさらに高めてくれるはずです。苗を購入してある程度大きくなったら、鉢に植え替えるようにしましょう。春か秋が植え替えの適期です。植え替えの際は水はけのよい土を選んであげる
コーヒーの木の植え替えを行う時は、排水性の良い用土を選ぶようにしましょう。観葉植物専用土は排水性が優れた用土に調整されているので、初心者にもおすすめです。 また、自分で単用土を配合する場合は、前述したような鹿沼土や赤玉土を使うようにしましょう。肥料は植え替えてしばらくしてから与えたほうが、コーヒーの木への負担が軽くなります。また、植え替え後は半日かげの場所で管理するようにして、土が乾いてから水を与えましょう。植え替えに必要なもの
植え替えの数日前から水やりを止め、土が完全に乾いている状態で行うのがポイントです。コーヒーの木の植え替えに必要なアイテムはこちらです。- 新しい観葉植物用の用土
- コーヒーの木のサイズにあった鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- スコップなどの園芸用品
植え替えの手順
コーヒーの木の植え替えの植え替えの手順を説明していきます。- 鉢底の穴が一つだけ空いているタイプの場合は、鉢底ネットを必ず敷き、穴を防ぐようにします。
- 鉢の7~8割ほどの高さまで、土を入れ、真ん中を少し窪ませておきます。
- 前の鉢から取り出したコーヒーの木の根の一番下の部分の土を落とし、枯れた根は剪定してから、先ほど新しく土を入れた鉢に置き、土を万遍なく入れていきます。
- 鉢の空いた部分に、割りばしなどを使って、鉢と根の間に隙間なく土がしっかり入るよう、つつきながら入れ込んで行きます。
- 水が鉢の底から流れ出るまで、たっぷり与えたら完成です。
コーヒーの木の育て方のポイント⑤【肥料や栄養剤】
5つ目のポイントは、肥料や栄養剤を適切に与えることです。コーヒーの木は生育力が旺盛な観葉植物なので、たくさんの肥料を必要としません。逆に、肥料を与えすぎてしまうと肥料やけを起こして弱ってしまうので注意が必要です。数か月効果が持続する粒状の緩効性肥料を与えるか、即効性のある液肥を記載の分量だけ与えましょう。次の項目で肥料について詳しく説明していきます。まずは肥料の種類を知ることで適切に与えられる
まずは肥料の種類について簡潔に説明していきます。肥料にもいくつか種類があり、コーヒーの木に与えられるものも選ぶことができるのでそれぞれのポイントを押さえて、使い勝手の良いものを選択するようにしましょう。固形肥料と液体肥料
肥料の形態には固形のものと液体のものがあります。固形肥料は持続性が長く、ゆっくりと効果を発動するのでコーヒーの木に負担をかけることがありません。液体肥料は、即効性が高く濃度を調整することで適切な栄養分を与えることができます。液体肥料を用いるときは、記載された容量に薄めて使うようにしましょう。そのまま使える液体肥料も販売されています。有機質肥料と化成肥料
油粕や鶏糞に代表されるような有機質肥料は、自然性が高く有機物をたっぷりと含んだ肥料です。化学肥料は鉱物などの無機物から生成されていますが、使いやすいように調整されているのでお手軽さが大きなメリットです。室内で観葉植物を育てる場合は、匂いが少なく扱いやすい化学肥料がおすすめです。緩効性肥料
緩効性肥料は、数か月かけてゆっくりと効果が持続する肥料です。肥料濃度を急激に高めることがないので、植物に負担がかからずに元肥としても追肥としても用いられています。室内での植物栽培では、緩効性肥料が特に好まれています。活力剤
活力剤は、弱った植物に栄養を与えるのを目的としています。肥料が植物にとっての主食だとすれば、活力剤は栄養分を補助するサプリメントのような立ち位置です。葉の色つやを良くしたいときや、実や花をつけやすくさせたいときに活力剤は用いられています。既定の栄養素がしっかりと含まれているわけではないので、活力剤だけでなく肥料も忘れずに与えるようにしましょう。肥料のあげすぎはコーヒーの木にとって悪影響
コーヒーの木は肥料が少なめで育つ観葉植物なので、与えすぎないように注意しましょう。緩効性の化学肥料を置き肥として与えるか、液体肥料を与えるのがおすすめです。また、休眠期である冬場と夏の暑い時期に肥料を与えると逆に弱ってしまうことがあるので気を付けましょう。肥料を与える適期は、生育期である春と秋です。
関連記事:コーヒーの木の肥料の与え方を紹介!タイミングからよくあるトラブルまで
コーヒーの木の育て方のポイント⑥【剪定】
コーヒーの木の育て方におけるポイントの6つ目は剪定で風通しを良くすることです。適度な剪定を行うことで、病害虫の発生を防ぐことができますし新しい葉や枝を伸ばす助けにもなります。どうしてコーヒーの木を剪定するのか
コーヒーの木は頻繁な剪定を必要としない観葉植物ですが、生育力が旺盛なので樹形が崩れてしまった場合は剪定を行いましょう。適度な剪定を行うことで風通しが良くなり、病害虫が発生することも防げます。コーヒーの木の剪定の大きな目的は、樹形を整えることと風通しを良くすることです。コーヒーの木の剪定方法とポイント
コーヒーの木の剪定方法は、大きく分けて二種類あります。伸びすぎてしまって樹形が崩れた場所を整えることと、病害虫の影響を受けた枝をカットして風通しを良くるために間引き剪定を行うことです。樹形を整える方法では、伸びすぎた枝を途中からカットします。間引き剪定では、傷んだ枝や混みあった枝を根元からカットするようにしましょう。 剪定のポイントは、剪定の適期である春に行うことと内部の風通しを良くするように気を付けながら行うことです。また、汚れた剪定ばさみを使うと病気が蔓延してしまうことがあるので注意しましょう。
関連記事:コーヒーの木の剪定ってどうするの?失敗しない方法やコツを徹底解説
成長したコーヒーの木の増やし方
上手な育て方をしたコーヒーの木はぐんぐん成長してくれますので、そこから新しい苗を増やすこともできます。成長したコーヒーの木を増やす方法は、何種類かあるのでそれぞれの特徴を簡単にご説明します。種をまく方法
まずは種まきで増やす方法をご紹介します。コーヒーの木の種はなかなか販売されていることが少ないので、大きく育った木についた果実から種を採取してまくようにしましょう。果実の中にある種を軽く洗ってから、赤玉土に播種します。種まきの適期は春から秋にかけてですが、温度が高くなりすぎる真夏は避けるようにしましょう。ポットにまいた種が発芽したら、新しい鉢に植え付けます。実をつけるまで数年かかりますが、種から育てた苗はいっそう愛着がわくはずです。株分けする方法
株分けは、ある程度大きくなったコーヒーの木を分けて増やす方法です。販売されている苗の中にも数本の幹が根元から生えているものがあるので、その場合はすぐに株分けしてしまっても大丈夫です。土を軽く洗い流して、新しい鉢に植え付けを行いましょう。根が絡まっているときは、清潔なハサミでカットします。株分けは、春のうちに行えばその後の生育期で根が張りやすくなるのでおすすめです。挿し木する方法
挿し木は剪定などで切り取った枝を使うことができるので、お手軽に始めることができます。剪定の枝を使う場合は、病害虫にやられていないかしっかりチェックしましょう。挿し木の手順は、カットした枝を10cmくらいの長さにして赤玉土などの水はけの良い用土に挿して発根を待ちます。 枝をカットするときは、清潔なハサミで斜めに切りましょう。また、切り口に発根促進剤をつけると根が出やすくなります。挿し木として利用する枝の葉は2~3枚だけ残し、それぞれ半分くらいに切っておくと蒸散を防ぐことができます。半日かげの場所で、霧吹きで水やりをしながら管理しましょう。
関連記事:コーヒーの木は挿し木できる?方法からアフターケアまで徹底解説
コーヒーの木は病害虫には要注意!
様々な害虫とその駆除方法
この項目では、コーヒーの木につきやすい害虫とその駆除方法について説明します。コーヒーの木につきやすい害虫は、カイガラムシとアブラムシです。コーヒーの木を実際に購入する際にも、害虫がついていないか葉の裏までチェックすることをおすすめします。カイガラムシ
カイガラムシは白や灰色の堅そうな見た目の害虫です。その見た目通り、薬剤が効きにくく大量発生してしまうと駆除が大変になってしまいます。早いうちに見つけるのが理想ですが、たくさん発生してしまった場合はブラシなどで直接こそぎおとすのが手っ取り早いでしょう。カイガラムシは、吸汁によって植物を弱らせてしまいますし病気を媒介してしまう可能性もあります。アブラムシ
アブラムシは小さな緑色の害虫で、葉の裏やつけ根に大量発生することのある要注意の害虫です。アブラムシに汁を吸われてしまうと、植物が弱ってしまう原因にもなりますし病気の媒介となってしまうこともあります。 アブラムシを見つけた時の対処方法は、市販のスプレー剤をかけるのが一番効果的です。コーヒーの木を外に出してから、規定の容量をスプレーしましょう。薬剤をなるべく使いたくない、という方は重曹や牛乳をスプレーすると良いでしょう。また、セロハンテープなどで直接排除することもできます。葉水を行って未然に病害虫を防ぐ
コーヒーの木の葉に霧吹きで水を吹きかける葉水を行うことで、未然に病害虫を防ぐことができます。せっかくの美しい葉にホコリがついていると、コーヒーの木の健康にも良くないですし害虫の温床になってしまう可能性があります。葉の裏まで葉水をあげながら、病害虫にかかっていないかチェックすることが未然に防ぐ手立てとなります。コーヒーの木の育て方におけるよくある質問!
最後に、コーヒーの木の育て方におけるよくある質問に対して回答します。コーヒーの木にトラブルが起きてしまったという方はぜひこちらの項目をチェックして対処してみてください。Q. コーヒーの木の葉が茶色く変色しています。葉が枯れるのは何が原因で、どう対処したらいいですか?
コーヒーの葉が茶色く枯れる大きな原因は、根詰まりにあります。鉢が苗のわりに小さすぎたり、植え替えを何年もしていなくて土が古い場合には根詰まりを起こしてしまう可能性があります。定期的な植え替えを心がけるようにしましょう。 また、頻繁に水切れを起こしている場合は苗全体が弱って葉が枯れることもあります。生育期は水を切らさないように注意するとともに、冬場の休眠期はなるべく水を少なめにしましょう。 寒さや直射日光による葉焼けでも、葉が枯れる原因となります。ひとつひとつ要因をチェックして、葉が枯れる原因を突き止めましょう。
関連記事:コーヒーの木がかかるさび病とは?原因から対策方法まで徹底紹介
Q. コーヒーの木の水やりは霧吹きで行った方がいいですか?
コーヒーの木の水やりは、水差して直接用土に与えるとともに定期的に霧吹きで葉を濡らすことをおすすめします。葉に霧吹きで水を吹き付ける葉水は、病害虫の発生を防ぐとともに葉の表面のほこりを払いコーヒーの木の特徴的な葉をさらに美しくしてくれます。葉水は、葉の裏まで病害虫をチェックしながら丁寧に行いましょう。Q. コーヒーの木には受け皿をしていても大丈夫なんでしょうか?根腐れを引き起こしたりしませんか?
コーヒーの木の受け皿の中に古い水がたまったままになると、根腐れの原因になってしまいます。室内での栽培では、受け皿は必須ですが流れ出た水は頻繁に変えるように心がけましょう。特に夏場は、鉢皿の水が高温で蒸発して過湿状態になってしまいますので注意が必要です。水やりの後は必ず鉢皿の水を変えるように心がけましょう。Q. 成長してきたのでコーヒーの木の株分けを考えています。土を落とすために水洗いは必要ですか?
株分けの際の水洗いは必ずしも必要ではありません。土が絡まって半分に分けられないときは、水で洗い流しても問題ありませんが根を傷つけないように注意しながら水洗いを行いましょう。細かい根に古い土が多少ついていても、そのまま植え付けして大丈夫です。フラワーデザイナーが解説!コーヒーの木の育て方のコツ
コーヒーの木の育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介のまとめ
いかがでしたでしょうか。コーヒーの木は葉脈の目立つ美しい葉と、花や豆がなることが人気の観葉植物です。育て方におけるもっとも大切なポイントは、日当たりと水やりでしょう。 日当たりの良い場所で管理するとともに、直射日光を避ける工夫が必要です。水やりでは、水切れを起こさないようにしつつ排水も良くすることで根腐れを防ぐことを気を付けます。なるべく一定の室温で育ててあげるように心がけましょう。 この記事のポイントは、- コーヒーの木は熱帯地方原産の植物なので温度管理が必要
- コーヒーの木の育て方のポイントは水切れを起こさないこと
- コーヒーの木はあまり肥料を必要としない
- 根詰まりを防ぐために少し大きめの鉢に植え付ける
- コーヒーの木の剪定は頻繁に必要としない
- コーヒーの木にはカイガラムシとアブラムシがつきやすいので注意する