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モンステラの特徴的な葉の形は、よく絵柄のモチーフにされる人気のインテリアグリーンです。青々とした葉の色も特徴的ですが、モンステラに斑入りの品種があるのはご存知ですか?青い葉のモンステラも素敵ですが、斑入りのモンステラもおしゃれで素敵なんです。 こちらの記事では、
- 斑入りのモンステラとは?
- 上手な育て方のポイント
- 斑入りモンステラの種類
- 購入方法
- よくある質問
について解説していきます。 育て方は、置く場所、水やり、土・肥料とジャンルを分けて詳しく解説します。斑入りのモンステラを知らなかった人も、知っているけど詳しくは知らないという人もぜひ参考にしてみてくださいね。
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そもそも斑入りのモンステラとは?
「モンステラは知っているけど、斑入りは聞いたことがない。」そんな人も多いのではないでしょうか。植物には、斑入り品種が通常多く出回っているものとそうでないものがあります。モンステラの斑入りはどちらに属し、どんな特徴があるのか解説していきます。葉に白い模様がある品種です
「斑入り」とは、葉に白い模様があるものを指します。斑入りが一般的に多い植物には、アイビーやシェフレラ、ゴムの木などがあります。アイビーを思い浮かべる人も多いかもしれません。青い葉の植物より、明るく爽やかな印象があります。ひとつひとつ斑入り模様が違い、生育環境で模様が変化することがある面白い特徴もあります。斑入りモンステラは希少価値が高く人気
斑入りのモンステラは、通常のモンステラほど市場での出回りがなく、希少な種類です。その出回りの少なさから希少価値があり、葉の雰囲気もおしゃれで人気があります。価格も通常のモンステラより高めに設定されており、マニアにはたまらない珍しい種類です。斑入りモンステラの失敗しない育て方やコツを徹底解説します
斑入りのモンステラは、通常のモンステラと育て方や管理方法が少し異なり、難易度が上がります。植物として斑入りならではの特徴があり、それに合わせたお手入れが必要になります。繊細な性質でもあるので、失敗しやすい面もある植物です。失敗しないための育て方のコツを詳しく解説していきます。どうして斑入りモンステラは希少価値が高いのか
出回りが少ないことから希少価値が高いモンステラですが、なぜ出回りが少ないのか解説します。出回りが少ないのには、たくさん生産できない理由があります。遺伝子異常の場合が多く、種子などから育てることが難しいから
斑入りのモンステラは、遺伝子の異常から生まれる場合が多く、突然斑入りが発生します。突然変異によって生まれるというイメージです。種子の段階では、斑入りかどうか判別することはできません。 なぜ、斑入りが生まれるのか明確には分かりませんが、葉緑体の発達に関わる遺伝子の欠損や特定の細胞層で、色素の分化や葉緑体の分化に不具合が生じると一部葉の色が白くなることがあると言われています。この遺伝子の異常がなぜ起こるのかは、分かっていないため、種子から作ることが難しいのです。斑入りの意図的な作り方がないから
斑入り発生のメカニズムが分かっていないことから、意図的に斑入りを生み出すことができません。そのため、自然の発生に任せるしかないので、数は少なく珍しい種類となっています。人工的に生み出すことできないことで、より貴重に感じ、希少性が高まっています。斑入りモンステラの上手な育て方【置き場所編】
斑入りモンステラは、育てる上で注意が必要なポイントだけ押さえれば、通常のモンステラと育て方は同じです。置き場所は、植物をどんな環境に置くかという事なので、とても重要です。適した日当たり、温度下で管理しましょう。日当たりがいい場所におくようにする
基本的に日当たりが良い場所に置きますが、夏場の直射日光は「葉焼け」をおこす原因になります。葉焼けは、葉が一気に変色したり、部分的に枯れる現象をいいます。夏場の強い直射日光はレースカーテン越しに当てて、日光を柔らかくし手当ましょう。置き場所は、窓辺は日光が強すぎるので注意が必要で、特に、斑入り品種は通常のモンステラと比べて葉焼けをおこしやすいので気をつけなければいけません。明るい日陰の環境も適しています。最低でも10℃以上の温度も必要!
モンステラはある程度、耐寒性がありますが、斑入りモンステラは特に寒さに弱いので、気温10℃以上は確保しましょう。急激な温度変化も植物には大きな負担になります。温度変化により、斑の模様に影響を与えることがあり、変色してしもうこともあります。なるべく一定の温度を保つことできれいな斑模様がキープできます。冬場の室内でも窓辺は危険!
斑入りのモンステラを育てる上で一番心配なのは、寒さです。冬を越すためには、なるべく冬の寒さに当てない工夫が必要になります。室内に置いていれば安心と思いがちですが、冬の窓辺は外からの冷気が直接当たるため危険です。春、秋は日光が当たるように窓辺に置いても大丈夫ですが、冬は窓辺ではなく暖かい温度が一定の場所に移動しましょう。暖かい屋外でも風通しを確保する
屋外に置く場合でも風通しの良いところを意識して置きましょう。風通しの悪いところに置くと、虫がつきやすくなり、カビも生えやすくなってしまいます。風通しの良い環境は植物にとっても重要なポイントなので意識しましょう。斑入りモンステラの上手な育て方【水やり編】
斑入りモンステラの斑模様をきれいに保つには、適度な水やりが重要です。植物には、生育期と休眠期があり、時期に合わせて水やりをします。植物を育てていく上で、水やりのトラブルは多く、水のやりすぎで枯らしてしまうことがとても多いです。トラブルにならないためにも適した水やり方法を解説していきます。水やり方法は季節で異なるので注意!
春と夏の気温が高くなる時期と、秋と冬の気温が低くなる時期で水やりの頻度を変えます。春・夏の水やり
春と夏は植物が成長する生育期に当たります。本来暖かい地域で自生しているモンステラは、気温が高い時期にぐんぐん育ちます。このタイミングは、水をよく吸収し、水や養分を必要とする時期です。土が乾いたら水やりをし、夏場は土がすぐ乾きやすいので、水切れしないようによく観察しましょう。 水切れを起こすと枯れる原因になりますが、斑入りモンステラは、斑模様にも影響が出て、斑の部分が一気に枯れこむこともあります。また、水のやりすぎで土が常に湿っていると「根腐れ」がおきるので、水のやりすぎも注意です。秋・冬の水やり
秋と冬の気温が下がる時期は休眠期に当たります。成長が一度ストップする時期です。この時期は、水をあまり欲しないため、土が乾いて2.3日経ってから水やりをします。水やりをする際は、気温が低くなる夜、早朝は避けましょう。気温が低いので、水で根が冷えて傷み、植物自体も傷みやすくなります。冬場は、水切れより水のやりすぎで、根腐れが起こりやすいので注意しましょう。葉水を行うと一石二鳥
葉に霧吹きなどで水やりすることを「葉水」といいます。植物は葉からも水分を吸収するので、元気に育てるには、葉水することも大切です。葉水することでのメリットを2つ紹介します。冬場の乾燥を防ぐことができる
冬場の室内は、暖房で空気が乾燥しますよね。空気が乾燥していると葉も乾燥しやすくなり、葉に厚みがなくなり、薄くなります。葉水をすることで、葉から水分を吸収し、葉の潤いが増し、健康的に育ちます。毎日あげるタイミングを決めて葉水するのがベストです。葉についたホコリなどを除去できる
大きな葉をもつモンステラのような植物は、葉の上にほこりが溜まりやすいです。気が付くとけっこうほこりが溜まっていることも。日頃葉水をしていると、葉の上にほこりがたまりにくくなります。ほこりが溜まっているときでも葉水をすることで、ほこりを洗い流してくれます。葉水は良いことづくしなので積極的に行いましょう。斑入りモンステラの上手な育て方【土・肥料編】
斑入りのモンステラの土や肥料について解説します。土は通常のモンステラの土と同じ特性のものを使用し、肥料は上手に取り入れていきます。斑模様をきれいに保つには、肥料がとくに重要です。土は水はけがいいものを使うこと
斑入りモンステラの土は、通常のモンステラの土と同じように水はけの良いものを選びます。斑入りのモンステラは、水はけが良く、通気性の良い土でなければ根が成長しません。通常のモンステラの根に比べて、初根する力は弱めです。土を配合する作り方は、小粒の赤玉土7割ピートモス3割がよいとされています。土の作り方は他にも種類があるため、水はけが良ければ他のものでも問題ありません。肥料は生育期に適量与えることが重要
肥料は、生育期の3月~9月に与え、土の上にまく暖効性の固形肥料を2ヵ月に1度を目安にあげます。水をやるたびに、肥料の成分が溶け、ゆっくり土に浸透し、効果を発揮します。適度な肥料できれいな斑模様をキープしましょう。 肥料をやる際に注意が必要なのは、肥料のやりすぎです。規定の量よりあげすぎてしまうと、栄養過多の状況になり根が傷んで、「肥料焼け」をおこします。植物が枯れる原因になります。また、斑入りのモンステラは、肥料を多くやると斑がなくなる説もあり、肥料はあくまで、適切な量を使用しましょう。【応用】モンステラが成長したら行うこと
モンステラが大きく成長してきたら、根も成長するので、鉢植えが小さくなってきます。そうすると植え替えが必要になり、健やかな成長に植え替えは必須です。植え替えに必要なもの、植え替えの手順を解説していきます。①植え替え
植え替え時期の目安は1年~2年おきで、ぐんぐん伸びる通常のモンステラは、植え替えスパンが短めの植物です。植え替えが必要なのは、水やりをしたときに土に水の浸透が悪くなったとき、鉢の下から根が出てきているときです。斑入りのモンステラは、成長スピードがゆっくりで根も傷みやすいので、植え替えは慎重に行う必要があります。植え替えに必要なもの
- 一回り大きいサイズの植え替えする新しい鉢植え
- 新しい土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ハサミ
- スコップ
植え替え手順
- 植え替えする新しい鉢植えの底に鉢底ネットを合わせてカットし、セットします。
- ネットを敷いたら、鉢の底が埋まるくらい底石を敷き、土を鉢の半分くらい入れて準備しておきます。
- 植え替えする植物を鉢から優しく引っこ抜き、土を優しくほろほろ落とします。
- 黒くなっている根があればハサミで切ります。土で見分けがつきにくいのであまり細かくやらなくても大丈夫です。
- 新しい鉢植えに植物を入れます。高さや位置を決めながら周りに土をかぶせてポジションを固定していきます。
- 鉢の縁から2㎝程度は残して、土を上までかぶせて植物を固定したら完成!
②剪定
剪定は、乱れた樹形を整えるために、枝を切る作業のことをいいます。どうしても邪魔になってしまう枝があったり、希望の樹形にしたいときに行います。剪定は、5月~9月の成長が活発な生育期に行うと、剪定後も新たな新芽が出てきて、樹形がさみしくなりません。梅雨の時期に剪定を終わらせておくと、豊かな樹形で冬を迎えられます。剪定に必要なもの
- 剪定バサミ
- ビニール手袋
剪定手順
- 間引いて整えたい茎を決めます。
- 落とす茎が決まったら、その茎を根元からスパッと切り落とせば完了!
斑入りモンステラにはどんな種類があるのか?
斑入りのモンステラの中にもいくつかの品種があります。同じ斑入りの品種でも、少し特徴が違ったり、葉の斑模様の入り方が違ったりします。ランダムに入るおしゃれな斑入りモンステラの種類をみてみましょう。モンステラ・ボルシギアナ・バリエガータ
ボルシギアナ・バリエガータは、安定して斑が入りやすい品種です。「バリエガータ」は「斑入り」という意味があります。ボルシギアナ・バリエガータは、通常のモンステラよりも少し葉のサイズがコンパクトで、性質は丈夫で比較的育てやすいです。直射日光は、葉焼けの原因になるので、注意が必要ですが、なるべく明るい場所に置くと斑がキレイに出やすいといわれています。モンステラ・イエローモンスター
通常斑の部分は白の模様がつきますが、イエローモンスターはその名の通り、斑の模様がクリーム色をしている特徴があります。樹形は低めで、丸みのある葉の形が愛らしく、斑入りの葉のコントラストが優しい印象です。イエローモンスターの樹形は低いですが、葉は大きく成長します。モンステラ・ホワイトタイガー
ホワイトタイガーは、斑入りのモンステラの中でもかなり希少価値が高く、市場で高値で取引される品種です。他の斑入りのモンステラと比べても、斑の白い部分の範囲が広く、また、細かく入るのも特徴です。「ハーフムーン」と呼ばれる葉の半分が真っ白の葉が出てくることもあります。イエローモンスターのようにクリームがかった斑が入りますが、斑の範囲が広いため、色のコントラストが鮮やかでインパクトがあります。 斑の部分が多いという事はそれだけ弱りやすい特徴もあります。ホワイトタイガーは、成長速度が遅く、葉も傷みやすいです。育てる難易度が高い種類なので、管理には十分注意しましょう。斑入りモンステラはどこで販売しているのか?
斑入りのモンステラが購入できる通販サイトやお店を紹介します。希少な種類なので、探すのが難しい植物でもあります。 購入しやすい時期は、植物の生育期である3月~9月頃です。植物の生育期の時期は、植物の流通量も多くなるので、チャンスがあります。逆に冬の時期は、植物の出回りが少なく、購入できたとしても失敗する確率が高まるのでおすすめしません。①楽天市場
大手通販サイトである楽天は、観葉植物の品揃えが良く、斑入りモンステラも販売しています。10,000円程度から50,000円ほどの大きいものを中心に取り揃えていますが、多くはありません。検索するとフェイクグリーンも多くヒットするので、選ぶ際に間違えないように気をつけましょう。②メルカリ
メルカリでも斑入りのモンステラが多く出品されており、価格も幅が広いです。個人で出品されているので、品質の当たりはずれがあることが考えられますが、気軽に挑戦してみたい人は、購入しやすいかもしれません。より珍しいものを探している人は、メルカリで見つかる可能性があります。③Amazon
大手通販サイトであるAmazonでは、斑入りのモンステラはあまり取り扱われておらず、かなり少ないです。楽天と比べて、Amazonは観葉植物のラインナップが多くないので、植物の珍しい種類は、あまりAmazonでは見つかりません。時期により変動はあると思われますが、あまり期待できなさそうです。④ヤフーオークション
ヤフーオークションでは、多くの斑入りモンステラが出品されています。オークションなので、価格が上がりやすいですが、メルカリのように珍しい種類が出品される可能性があります。狙っているものがある人には、出会えるチャンスがあるのでおすすめです。ヤフーオークションで入札されている価格や様子を見ながら粘りましょう。⑤園芸店直販の通販サイトや販売店
観葉植物を専門に取り扱う通販サイトや園芸店でも販売されています。しかし、品揃えは、通販サイトや園芸店により様々なので、意外と見つけられない場合もあります。販売店で直接ものを見てから購入したいという人は、事前にお店に確認してから買いに行くのがおすすめです。斑入りモンステラに関してよくある質問
斑入りのモンステラは、その誕生のメカニズムが分かっていないことや、育てるのが難しいことから謎が多い植物でもあります。育てている中で疑問に思うことも多いでしょう。斑入りモンステラのよくある質問にお答えします。Q. モンステラ・ボルシギアナとデリシオーサ、コンパクタの違いは何ですか?
A,それぞれとても似ている品種で、見分けが難しいですが、違いを解説します。3つとも青い葉の一般的なモンステラです。- ボルシギアナは、大きく成長し、上に伸びていく特徴があります。一般的なモンステラのイメージです。デリシオーサと酷似しており、よく比較されます。細かな違いはありますが、見分けるのは難しいです。「バリエガータ」がつく斑入りの種類があります。
- デリシオーサは、大きく成長し、葉は大きくなると切れ込みが左右対称にハッキリと入り、葉にシワ(フリル)が入ります。横に広がるように成長してから上へと伸びるのが、ボルシギアナとの違いです。
- コンパクタは、デリシオーサより大きくならない特徴があります。デリシオーサの仲間で、葉の形など特徴が似ています。
Q. 斑入りモンステラはダイソーなどの100均やホームセンターで売っていますか?
A, ダイゾーなどの百均で斑入りのモンステラに出会えるのはかなり稀でしょう。 普通のモンステラだと思って見ていたら、斑が入っているということもあるかもしれません。出会えたらとてもラッキーです。ホームセンターで取り扱っていることも少ないと思いますが、入荷している可能性も十分考えられます。時折覗いていたら、ホームセンターで販売されていたということもあるかもしれませんね。Q. モンステラの根元が茶色くなるのは何でですか?枯れるサインですか?
A,モンステラの根元が茶色くなるのは、必然的な植物の機能によるものです。 葉の根元にくっついているのは「仏炎苞(ぶつえんほう)」といい、柔らかい新芽や花を守るためにあるものです。その役目が終わると茶色くなるので、そのまま放置しても特に害はなく、取っても大丈夫です。斑入りのモンステラって育て方難しい?特徴や注意点まで徹底解説!のまとめ
希少価値が高く、おしゃれでインテリアにも活躍する斑入りのモンステラについて解説しました。 今回の記事では、- モンステラの斑入りは、生まれるメカニズムが分かっていないため出回りが少なく希少価値が高いこと
- 青い葉のモンステラより繊細で、育てる際には環境や水やりなどの管理は注意が必要なこと
- 斑入りの品種はいくつかあり、それぞれの特徴があること
- 通販サイトで探すことができ、実店舗でもタイミングが良ければ出会える可能性がある