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スラリとしたフォルムや多くの品種、そして育てやすさから昔から非常に人気の高い観葉植物であるサンスベリアを知っていますか?花屋や園芸店でもよく見かけるこの植物は観葉植物を今まで育てたことがないという方でも育て方を知ることで簡単に育てることができます。 しかし、育てやすいとされているサンスベリアの新芽がなかなか出ないというトラブルで困る方も多いようです。せっかくサンスベリアを育てるのであれば元気に育てたいですよね。 この記事では、
- サンスベリアの新芽を沢山出させる方法
- サンスベリアの正しい育て方
- サンスベリアの新芽が出ない時に確認すること
など、どうすると新芽が出てきやすいのかを中心に解説していきます。 サンスベリアを育てているけれど、なかなか大きくならない。葉が枯れる。いつまで経っても新芽が出てこないため不安。といった悩みを持つ方の他、そもそもサンスベリアを上手に育てる方法が分からない方にも役立つ記事となっています。是非最後までご覧ください。
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サンスベリアの新芽はたくさん出てくる
植物には成長速度が早いものから非常に遅いものまで多くの種類があります。中には数センチ成長するために何十年もかかる植物も存在します。世界中に存在する多様な植物の中、サンスベリアはどのような特徴を持つ観葉植物であるのかを解説していきます。サンスベリアの生命力は強く、成長速度も速い
サンスベリアは非常に生命力が強く、また成長速度も速い植物とされています。サンスベリアは適切な管理を行うことで一年の間に多くの新芽を次々と伸ばし大きくなっていきます。また、生命力も強く葉を土に挿しておくだけで新しい子株が生まれることもあります。日頃のケア次第では新芽出ずに、サンスベリアが枯れる
生命力が強く成長速度が早いとされるサンスベリアも日頃のケアや管理の仕方、お手入れによっては弱ってしまう、新芽が出ず成長しない、最悪の場合には枯れてしまうといったトラブルに見舞われることもあります。観葉植物を上手に育てるためには水やりや温度管理、日当たりなど様々な要素をバランスよく整える必要があり、どれか一つでも欠けてしまうと弱ってしまう原因になってしまいます。新芽を枯らさずに元気に育てるコツを徹底解説
すべてのバランスを整える必要があると聞いて少し難しいのではないかと感じた方も多いのではないでしょうか。しかし、一定のルールやポイントに則った管理を行うことで簡単にバランスを整えることができます。この記事ではサンスベリアの新芽が出てくるようにするために必要な適切な日ごろの管理、時々行ってほしい管理について解説していきます。そもそもサンスベリアの新芽はどこから生えてくるのか
サンスベリアの新芽と聞いて、そもそもどこからサンスベリアの新芽が出てくるのかが分からない方も多いのではないでしょうか。サンスベリアの育ち方や構造について織り交ぜながら解説していきます。結論:土から子株が生えてきます
はじめに結論としてどこから新芽が出てくるのかを言ってしまうと、サンスベリアの新芽はサンスベリアの根元から生えてきます。これは子株とも呼ばれ、小さなころは親株の作り出す栄養を分けてもらいながら成長し、大きくなった後は子株でも光合成を行い親株へ栄養を転流します。また、親株が何らかの原因で枯れてしまいそうになった時には親株を切り捨てて子株が独立して成長を続けることもあります。 また、サンスベリアの中心部分も新芽と呼ぶことがあります。今回はこちらの方ではなく根元から生えてくる小さなサンスベリアの芽について解説します。1度にたくさん生えてくることも珍しくない
サンスベリアの新芽は一つずつ生えることもあります。しかし、多くの場合は2~3個の小さな芽が一度に生えてくることの方が多いです。特に元気があるサンスベリアでは3個以上の新芽を出すことがあります。新芽の数が多い場合でも心配せず、育ててみてくださいね。サンスベリアの新芽がたくさん出てくる日頃のケアを紹介
サンスベリアの新芽がたくさん出てくるようにするために必要となるケアについて解説します。新芽を作るということはサンスベリアにとって多くのエネルギーを必要とする行為です。そのため、親株が弱っている時にはエネルギーを分け与えることができないため新芽を伸ばさないとされています。反対に元気にサンスベリアを育てていくことがサンスベリアの新芽を多く出させるために必要であると言い換えることもできます。【日当たり】と【風通し】がいいところに置く
サンスベリアは主にアフリカの乾燥帯を原産とする植物です。ここで、アフリカの乾燥帯を想像してみましょう。乾燥帯と聞いてジメジメと雨が降る環境や鬱蒼とした森林を想像する方はおそらくいないと思います。むしろ、雨がほとんど降らない環境を想像するでしょう。サンスベリアはもともとそのような環境で育つ植物であるために日当たりと風通しが良い場所で育てる必要があります。夏は直射日光を避ける
日当たりを好むサンスベリアといっても、夏の直射日光は強すぎてしまいます。現地では小さな株のころから直射日光に当たって育っていたため強い光にもある程度の耐性を持つとされています。しかし、日本で育てられるサンスベリアは温室などで栽培されていたものが多く夏の直射日光では葉焼けしてしまいます。 サンスベリアを飾る時に適切な日当たりは、レースカーテン越しの柔らかい光が差し込む明るい日陰です。光合成を行うのに必要な日当たりを確保できるうえ、光が強すぎるあまりに葉が傷んでしまうこともありません。このレースカーテン越しの光が当たる場所はサンスベリア以外にも多くの観葉植物が好むと知られているためほかの植物を育てる時にも参考にしてみてくださいね。冬は15℃以下になれば暖かいところに移動する
サンスベリアは先ほど説明した通り温暖な地域が原産の観葉植物です。そのため夏の暑さに強い一方冬の寒さには弱いという特徴を持ちます。特に4℃以下から降りるとされる霜はサンスベリアの大敵とされ、葉がぶよぶよになって枯れることがあります。 サンスベリアが冬を安心して越すために必要とされる温度は15℃とされています。10℃を切ると葉に異常が現れたり、弱っている株では枯れてしまうこともあるため暖房器具を使用するリビングなどで飾ると良いでしょう。水やりの基本は土の表面が乾いてからたっぷりと!
サンスベリアは乾燥帯が原産の植物です。そのせいかサンスベリアには水やりが不要と紹介されることもあります。しかし、実際にはサンスベリアにも水やりは必要となります。たしかにほかの観葉植物より乾燥に強いものの、何年も水を与えなくても大丈夫というわけではありません。春・夏の水やり方法
春・夏はサンスベリアの成長期です。成長期のサンスベリアは水を多く吸収し、自身の光合成を進めて成長します。それと同時にサンスベリアは多肉植物と呼ばれサボテンのように体に水を貯めることができる植物でもあります。 そのため、サンスベリアの成長期にあたる春・夏は土が乾燥してから4~5日後に与えると良いでしょう。与える時には鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えてください。成長するにあたって水不足にもならず、水のやりすぎによって空気が吸収できずに枯れてしまうことを防ぐことができます。秋の水やり方法
気温が下がり始めてくるとサンスベリアは水をあまり必要としなくなり、冬への準備をし始めます。秋に春や夏と同じような頻度で水やりを行うと根腐れしてしまうため秋にはもうすこし控えめに水を与える必要があります。 秋は、土が乾燥したのを確認してから7~10日後に与えるようにしましょう。水を与える量は春や夏と変わらず鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えてください。この際、鉢底皿に水が溜まらないように必ず捨てるようにしましょう。冬の水やり方法
冬はサンスベリアの成長がほとんど止まる時期です。また、サンスベリアは体に多くの水を貯めることができる植物です。そのため、冬の間はサンスベリアに水を与えなくても大丈夫です。しかし、常に温度が10℃以上に保たれる場所では休眠しないため二ヶ月に一回程度水を与えても良いでしょう。肥料は成長期に適量与えるようにする
肥料は成長期にあたる春や夏に薄めの液体肥料を与えると良いでしょう。そもそもサンスベリアはあまり多くの肥料を必要としない植物です。与えすぎによって根が傷み弱ってしまうこともあります。健康な株に対して、より葉の色を鮮やかにしたい時や成長速度を早めたい時に少量与えるようにしましょう。土は水はけがいい状態にしておく
サンスベリアはジメジメとした環境よりも乾燥した環境を好む植物です。そのため土は水はけがよいものを選ぶようにしましょう。園芸店で販売されている多肉植物やサボテン用の土の他、自作する場合には赤玉土や軽石、鹿沼土を配合することでサンスベリアに適した土をなります。成長が速いサンスベリアは植え替えが必須です
サンスベリアは上手に育てているとすぐに大きくなる植物です。そのため長い間育てているサンスベリアには植え替えが必要となります。サンスベリアの植え替えのサインを見逃さない!
サンスベリアの鉢を下から覗き、鉢底から根が出ているかを確認してみましょう。もしも根が見えているようであれば鉢が根でいっぱいになっているかもしれません。また、昔よりも水の吸収が遅い場合も根が詰まっている可能性があります。 根詰まりの状態が長く続くと根が空気を吸うことができず、根腐れの原因にもなってしまうため早めの対策が必要となります。植え替えの手順を確認して、スムーズに行うことができるようにしておきましょう。サンスベリアの植え替えは5月~8月に行う
サンスベリアの植え替えはサンスベリアの成長期にあたる5月~8月に行います。植え替えはサンスベリアにとって大きなストレスを伴うお手入れです。そのため、できる限りダメージを抑えることがサンスベリアの植え替えを成功させるためのポイントとなります。冬などサンスベリアが休眠している時期は植え替えを行っても根がうまくつかずそのまま枯れてしまうことが多いため注意するようにしましょう。サンスベリアの植え替えに必要なもの
サンスベリアの植え替えに必要なものは以下の通りです。園芸店や花屋、インターネットショップにて準備することができます。- 一回り大きな鉢
- ハサミかカッター
- ライターか消毒用アルコール
- 植え替え用の土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- ブルーシート
サンスベリアの植え替え手順
- 植え替えを行う数日前から水やりを止め、植え替えする時には土が乾燥しているようにしておきます。
- 必要であればブルーシートを敷きます。
- サンスベリアを優しく鉢から取り出します。なかなか抜けない場合は優しく鉢の側面を叩くと良いでしょう。
- 古い土を軽く払うように落とします。黒ずんだ色をした傷んでいる根があれば消毒したハサミやカッターで取り除きます。
- 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を1/5の高さまでいれ、半分ほど土を入れます。
- 新しい土にサンスベリアを入れ、支えながら土を入れます。
- 鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与え、土の高さが下がった場合は鉢の縁から3cm下まで土を足します。
- サンスベリアの植え替えができました。
植え替えと同時に株分けをするとさらにいい!
サンスベリアは挿し木や葉挿しによって増やすことができます。しかし、一番簡単に増やすことができるのは株分けでしょう。株分けにはサンスベリアを増やすといった目的だけでなく様々なメリットがあるお手入れです。株分けしないと通気性が悪くなり、株が弱ってしまう
新芽が大きくなっていくと必然的に葉の数が多くなってしまうため通気性が悪くなってしまいます。特に室内で育てている場合風通しが確保できないことも多く、サンスベリアが弱りやすくなってしまいます。また、通気性が悪いと病気や害虫の発生もしやすくなるため株分けは積極的に行うと良いでしょう。サンスベリアの株分けは時期は5月~9月
サンスベリアの株分けは植え替えと似ていて5月~9月となっています。そのため植え替えと同時に行うことができるため手間を減らすことができおすすめです。サンスベリアの株分けに必要なもの
- 株の数分の鉢
- ハサミかカッター
- ライターか消毒用アルコール
- 植え替え用の土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- ブルーシート
サンスベリアの株分けの手順
- 株分けを行う数日前から水やりを止め、植え替えする時には土が乾燥しているようにしておきます。
- 必要であればブルーシートを敷きます。
- サンスベリアを優しく鉢から取り出します。なかなか抜けない場合は優しく鉢の側面を叩くと良いでしょう。
- 古い土を軽く払うように落とします。黒ずんだ色をした傷んでいる根があれば消毒したハサミやカッターで取り除きます。
- 株を手でほぐすように分けます。消毒したハサミやカッターナイフで根を切断しても良いでしょう。
- 株の個数分の新しい鉢にそれぞれ鉢底ネット、鉢底石を1/5の高さまでいれ、半分ほど土を入れます。
- 新しい土にサンスベリアを入れ、支えながら土を入れます。サンスベリアの大きさが小さい場合は数株をまとめて植えても良いでしょう。
- 鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与え、土の高さが下がった場合は鉢の縁から3cm下まで土を足します。
- サンスベリアの株分けができました。
サンスベリアの新芽が出ない時はどうする?
適切な管理をしているのに、サンスベリアの新芽が出ない場合があります。それにはいくつかの理由が考えられます。確認しておきましょう。①しっかりと日光を当ててみる
サンスベリアは日当たりを好む植物です。もしかしたら今の環境では日当たりが足りていないのかもしれません。数週間かけて日光に慣らしていき、今よりも明るい場所で管理を行ってみると良いでしょう。②表面が乾いてからたっぷりと水をあげる
サンスベリアの根腐れを恐れるあまり水の量を控えめにしていませんか。サンスベリアは乾燥を好む植物です。しかし、成長するためにはある程度の水が必要となります。水を与える時には鉢底から水が流れるまで与えるように注意するほか、頻度を見直してみても良いでしょう。サンスベリアの新芽に関してよくある質問
サンスベリアの新芽に関してよくある質問に答えていきます。疑問点などを解決することができるかもしれないため確認しておきましょう。Q. サンスベリアの葉全体の色が薄く白いものもあります。これは何が原因ですか?
育てている環境か、品種によるものであると考えられます。 もともと緑だったサンスベリアの色が白い色に薄くなっている場合は根詰まりや日光不足によって株が弱っていることが原因と考えられます。しかし、サンスベリアの中にはシルバーキングなど葉が白い品種も存在します。Q. サンスベリアが大きくなったので、増やしたいと思いますが、葉挿しや挿し木は可能ですか?
葉挿し、挿し木ともに可能です。 サンスべリアは葉挿し、挿し木の両方で増やすことができる観葉植物です。しかし、初心者の方には難しい方法となるほか、成長速度もあまり早くないため株分けをおすすめします。Q. サンスベリアの新芽がどんどん出てくるのは何かスピリチュアルなんですか?風水とは関係がありますか?
サンスベリアは風水の面で考えると陽の気を持つとされます。 スピリチュアルとは関係なく、新芽がどんどんと伸びてくるのはその環境がサンスベリアに適しているからと考えられます。しかし、日当たりが良い場所や風通しの良いところをサンスベリアは好むためスピリチュアル的にも好まれる場所と言えるでしょう。また、サンスベリアは陽の気を持ち魔除けに役立つともされています。サンスベリアの新芽を出すには?日頃のお手入れやコツまで徹底解説のまとめ
サンスベリアの新芽を出すためには日ごろのお手入れやコツを知ることが大切ということや、どうすると新芽が出てくるのかを中心に解説しました。 この記事のポイントは、- サンスベリアは成長が早く育てやすい植物。
- 日当たりや風通し、水やりがポイント。
- サンスベリアは株分けで簡単に増やすことができる。