目次
皆さんは、「イエローモンスター」という観葉植物をご存知でしょうか?イエローモンスターは、モンステラの一種で、大きな葉に黄色い斑点が入った可愛い観葉植物です。ただし日本ではまだ流通が乏しく、ネットなどでも育て方や購入方法についての情報共有がほとんど行われていない状況です。 そこで今回は、
- イエローモンスターのユニークな特徴
- イエローモンスターの育て方
- イエローモンスターを買う際の注意点
についてご紹介いたします。 イエローモンスターは大変可愛い植物ですが、情報の開示が少なく、安価な商品でもないため、購入に二の足を踏まれている方も多くおられるかと思います。この記事を読んでいただいて、出来るだけ多くの方とイエローモンスターの情報を共有できれば幸いです。是非最後までお読みください。
関連記事:モンステラの育て方|日々の管理やさらに大きくする方法まで徹底紹介
イエローモンスターってなに?
「イエローモンスター」はまだ日本ではあまり馴染みがない観葉植物です。モンステラの一種ですが、丸い大きな葉っぱに黄色い斑点がユニークな風味を醸し出しています。斑の形は、全体に小さく散らばったものと、葉っぱの表面に大きく広がったものとが入り混じっています。某ビッグバンドと名前を混同してしまいそうになりますが、こちらは猿ではなく怪物ですのでお間違い無いように。モンステラ・デリシオーサ・タイコンステレーションの一種
イエローモンスターは、「モンステラ・デリシオーサ・タイコンステレーション」の一種とされていますが、そもそもこの長ったらしい(と言ったら失礼ですが)名前の観葉植物はどのような特徴をもった観葉植物なのでしょうか?モンステラ・デリシオーサ・タイコンステレーションとは?
一般的によく知られているモンステラの「デリシオーサ」種の変異株です。デリシオーサは緑一色の葉を持つモンステラですが、一方のタイコンステレーションは、緑の葉の中に小さな斑点が散らばった見た目をしています。そもそも、コンステレーションとは英語で星座の意味を表す言葉(constellation)。とある時に、とあるデリシオーサから突然変異した株があり、その見た目が、星空のように散りばめられた斑点を持っていたことから、モンステラ・デリシオーサ・タイコンステレーションと名付けられました。意味をよく知れば素敵な名前だとわかりますよね。遺伝継承しやすいように生産されたため、安定して斑点がはいる
今日では安定して斑点が入るように、遺伝継承しやすいように改良されたモンステラ・デリシオーサ・タイコンステレーションが生産されています。遺伝継承しやすいということは、挿し木で増やしていっても斑入りの葉が育てられるということです。お得ですね。それでも希少種なため、ネットなどでは高額で取引されている状況です。大きな葉と黄色い斑点が特徴的
イエローモンスターはお仲間の「モンステラ・デリシオーサ・タイコンステレーション」より更に大きな葉っぱが特徴的です。クリーム色に近い黄色い斑点と大きな葉がとても華やかな印象で、インテリアとしてもアクセントに使える観葉植物。デリシオーサと同じで、成長すると葉に大きな切れ込みと穴が入ります。半つる性の植物なので、支柱を立てて育てることもできますね。イエローモンスターに詳しくなろう!
イエローモンスターの遺伝的系譜が分かったことで、この観葉植物に対してますます興味が湧いてきたのはないでしょうか?これより更にイエローモンスターの植物的特徴について深掘りしてきいます!イエローモンスターの基本的な特徴
ネットなどでもあまり情報が出回っていないイエローモンスター。基本的な特徴をまとめてみましょう。アメリカの熱帯地域が原産地
アメリカの熱帯地域が生産地とされています。原種であるデリシオーサも南アメリカの熱帯地域が原産ですから、大体その辺りであるとの認識で間違い無いかと思います。巨大な葉とクリーム色に近い黄色い斑点を持つ
普通のモンステラの葉っぱが巨大になって、黄色い斑点を持った葉がイエローモンキーの特徴です。黄色と言いましたがどちらかといえばクリーム色に近い優しい風合いです。斑点の入り方は個体でまちまちです。そのため、新しい葉がどんな斑入りになるか、期待して待つ楽しみがありますね。斑点を持つ葉を持つモンステラをタイコンステレーションという
無数に散らばった、星座=constellationのような斑点を持つモンステラを、タイコンステレーションと呼ぶようにしています。イエローモンスターのご先祖ですね。星空に見立てられた斑点はとてもロマンチックです。海外の人ってこういうネーミングセンスが抜群ですよね。葉のサイズが1メートル以上になるのは珍しい
そもそもあまり市場に出回っていないイエローモンスター。その中でも葉っぱのサイズが1メートルを越すものは、かなり珍しく希少性が高い貴重なものです。大きく成長した葉には、切れ込みが入ったり、葉に穴が開いたり、葉と葉柄の間に捩れたようなシワ(フリル)が入ります。こういうフリルの入ったイエローモンスターの株は、イエローモンスターの中でも特に希少価値が高い株とされていますね。モンステラの花言葉
モンステラの原産地であるハワイでは「dedication=献身」という花言葉が有名です。古くからハワイでは、ジュエリーや家具、ハワイアンキルトなどのデザインのモチーフとして「モンステラ」を使ってきました。ハワイの人たちは、そういった自分達に寄り添う身近な植物という意味で「献身」という花言葉を当てはめたのではないでしょうか。対して、日本に伝わってきたモンステラの花言葉は、「嬉しい便り」と「壮大な計画」。全然言葉のニュアンスが異なりますよね。由来を検証してみましょう。嬉しい便り
この「嬉しい便り」という花言葉も、やはりハワイから伝わったのではという説があります。といのは、ハワイではモンステラの葉は「希望の光を導く」という言い伝えがあるそうです。どうやら、モンステラの花の切れ込みから差し込む光の様子から連想してこの言葉が生まれたそう。いずれにしても「嬉しい頼り」からは意味が少し遠いような気がしますが、花言葉って意外とそういうものですよね。壮大な計画
「壮大な計画」。これに至っては解釈があまり見つかりませんでした。モンステラはハワイ語で「湧き出る泉」という意味。そこから「壮大な計画」という花言葉が派生したのではないか?という記事を見かけましたが、正確なことはよく分かりません。「嬉しい頼り」にしても、「壮大な計画」にしても、「今はまだ実現されていない未来への希望」というようなニュアンスを花言葉に託しているという気がします。モンステラの風水
風水には万物に宿る「陽の気」と「陰の気」がありますが、それでいうと、モンステラは下向きに大きな葉をつけることから穏やかな陰の気をもつとされています。陰の気をもつ観葉植物は、陽の気を司る場所に置くとその人の運気が上がるとのこと。そういった陰陽のバランスから導き出されたおすすめの場所は以下の2つの場所です!リビングやキッチンにおいておくと運気が上がる!
リビングは家族が集まったり、テレビやエアコンなどの家電が多い空間で、陽の気が過剰になりやすい空間です。そんなリビングに、陰の気をもつモンステラを飾れば、気のバランスが整えられ、運気UPにつながります。リビングはもともと家庭運に関する運気を司る場所なのでモンステラを飾ると、「家庭円満」になるとも言われています。イエローモンスターのクリーム色の斑点は「円満」というニュアンスに非常にマッチしますね。 一方でキッチンは、火や電気で食材を加熱するため、陽の気が集まりやすい場所。くわえて風水でいう五行の思想でいうと、相性の悪い火と水が混在する場所で運気の乱れが生じやすい空間とされています。だからこそ、陰の気と木の性質をもつモンステラをシンクとコンロの間に置いて、運気の乱れを整え、キッチンの運気である金運と健康運のUPを狙うといいそうです!イエローモンスターを大きく育てよう!失敗しない育て方
イエローモンスターの育て方を勉強しましょう!基本の育て方は他の観葉植物と同じです。気をつけるのは、イエローモンスターの斑入りの葉っぱに関するケア。葉っぱが大きく育ち、綺麗に見えるような育て方にこだわりましょう!①風通しがよく、直射日光が当たらない明るい日陰に置く
イエローモンスターは、日光を好む観葉植物です。その際、直射日光が当たらない日陰にイエローモンスターを置くのが大事です。といのうもイエローモンスターの葉の斑入り部分は、葉焼けによるダメージを受けやすい特徴があります。 それに何よりも高価ですから、普通の観葉植物の葉焼け以上にデリケートにならざるおえないかと思います。風通しにも注意が必要。風通しを良くすれば、土が蒸れるのを防ぐのとともに害虫予防にもつながるので、出来れば鉢植えは鉢台の上に置いて、下からも通気が行き届くようにしてあげるといいでしょう。②水はけが程よい土を使う
イエローモンキーに適した水はけのいい土としては、市販されている「観葉植物の土」で問題なく育てられると思います。こちらは水はけがいいだけでなく、予め肥料成分の入った培養土ですので、植え付け時に別で元肥を入れる必要がありません。ご自身でブレンドされる場合は、腐植質で水はけのいいバランスを目指し、赤玉土7:腐葉土3ぐらいの配合で土を作ってみてはいかがでしょうか。③季節によって水やりの方法を変える
イエローモンスターは、春〜秋の成長期にかけて、水やりの頻度を増やしてあげます。反対に生育が穏やかになる時期は水やりの頻度を減らしましょう。イエローモンスターには、個体差があります。決まった周期でお水を与えるのではなく、土の乾き具合をよく確認してからお水やりをしてあげるといいですよ。春の水やり
3、4月はまだ肌寒い時期。この時期は本格的なイエローモンスターの成長が始まる前になります。土が乾き切ってから、更に少し待って、葉っぱが丸まってきたら水やりのサインです。鉢底から水が滴るくらい、たっぷりのお水を与えてあげます。夏の水やり
初夏の5月〜残暑が残る10月上旬頃までは、イエローモンスターの成長期です。この時期は、土が乾き切ってから、鉢底から水が滴るくらい、たっぷりのお水を与えてあげます。秋の水やり
10月中旬〜11月頃は、イエローモンスターの活動が少し穏やかになる時期です。水やりも春頃と同じように控えめに与えてあげます。土が乾き切ってから、更に少し待って、葉っぱが丸まってきたら、鉢底から滴るくらい、たっぷりのお水を与えてあげましょう。冬の水やり
12月〜2月までは、イエローモンスターの活動が止まる休眠期になります。この時期はほぼ、断水状態で冬越しをしてあげます。土が完全に乾き切って、葉っぱが丸まってきたら、他の時期より気持ち少ない量のお水を与えてあげます。お水を締め気味に育てることで、耐寒性と耐暑性に強い株に育ちますよ!④肥料は成長期の春~秋のみ与える
イエローモンスターの肥料は、成長期の春〜秋にかけて与えてあげるようにします。おすすめの与え方は、水で薄めるタイプの液体肥料を水やりの代わりに与えてあげる方法です。液体肥料をあげる時には追加の水やりの必要はないですよ。イエローモンスターが大きくなってきたら気を付けること
大きくなったら、剪定や植え替えをしてあげましょう。剪定は斑入りの葉や切れ込みが入った葉、穴が開いた葉と、どの葉を残すかで見え方が変わってきます。全体のバランスを考えて、より可愛いイエローモンスターに仕立てましょう!より大きく、きれいな形にするために剪定をする
イエローモンスターの剪定は、古くなってきた葉や、成長しすぎて邪魔になった葉を付け根から切るように剪定します。緑が目立つ葉と斑入りの葉のバランスがいいと綺麗に見えますよ。また、成長して樹形のバランスが崩れてきた時は、横に伸びた葉を縦型に仕立て直すように切り戻すと綺麗な形に整います。モンステラ全般そうですが、カットした茎の切り口から「シュウ酸カルシウム」という毒性を含んだ樹液が出ます。肌が弱い人はかぶれてしまうことがありますので、直接手で触れないように注意しましょう。5月~9月ごろに植え替えをする
イエローモンスターは、成長期の間の5〜9月ごろに植え替えましょう。イエローモンスターは生育が活発な観葉植物です。最低でも一年に一度の植え替えが必要になります。鉢底から根が出始めたら根詰まりを起こしている状態。そうなる前に、新鮮で水はけのいい土に植え替えます。イエローモンスターは株の脇から気根が生えますが、邪魔だったらある程度カットしても問題ないですよ。イエローモンスターはどこで販売されている?入手方法や価格相場について
現在、園芸店やホームセンターではイエローモンスターは販売されていないようです。価格帯も普通の観葉植物よりかは割高になります。以下に、購入する際の注意点をまとめましたので参考にしてください!そもそも珍しい品種なので手に入れるのは難しい
イエローモンスターは、まだ日本では本格的な流通が始まっていない希少種です。当然ホームセンターや100均などでは購入することができません。それも実生株ではなく、個人が育てて株分けしたものが転売されているケースが多く見られますね。通販サイトで購入できる場合もある
イエローモンスターは、メルカリ、ヤフオク、その他のECサイトで購入できる場合があります。ただし、出品者さんは大体個人のケースが多いです。購入される前に、きちんと連絡のやりとりをし、購入後のトラブルが起きないように気をつけましょう。大きさによっても違うが平均1万円以上はする
ネットで販売されているイエローモンスターで、1万円を切るものはなかなか見かけません。安くても1万円以上はしますし、高いものだと10万円前後で販売されています。葉が大きく、葉と葉柄の間にフリルが入ったものは特に高値で売買されていますね。決して安い買い物ではないので、購入時に騙されないように注意が必要ですよ。イエローモンスターに似た種類のモンステラ
イエローモンスターに似た見た目のモンステラは何種かありますが、名前もよく似ているので混同しがちです。購入する際には注意が必要ですよ。イエローマリリンと呼ばれるモンステラデリシオーサの仲間がいる
「イエローマリリン」と呼ばれる観葉植物をご存知でしょうか?こちらもデリシオーサ種の仲間で、イエローモンスターとも良く似た黄色い斑点を出す観葉植物です。その違いはどこにあるのでしょうか?以下で詳しく説明します。イエローモンスターとイエローマリリンの違いは?
イエローモンスターとイエローマリリンの違いは、素人目には区別するのが難しく、混同して販売されている方もおられるくらいです。ネットで購入される際には、よく確認してから購入するようにしましょう。イエローマリリンの方が希少価値が高い
イエローマリリンの方が、イエローモンスターよりさらに希少価値が高く、高値で売買されています。またモンステラには、「ハーフムーン」など斑入りの品種が他にもあります。特にメルカリやヤフオクで購入される際は、間違って別の種類を購入しないよう注意しましょう。斑点の色が違う
イエローマリリンは、イエローモンスターよりも鮮やかな黄色い斑点が入ります。イエローモンスターの斑点は優しいクリーム色でしたが、イエローマリリンの斑点はより鮮やかなレモン色です。ちなみに斑点の色が鮮やかになればなるほど高値がつきますよ。イエローモンスターに関するよくある質問
モンステラのイエローモンスター種についてよくある質問をQ&A形式でお答えします。日本ではまだあまり知られていないだけに、気になることも多いかと思います。皆様のお力になれたら幸いです。Q,普通のモンステラと手入れ方法が異なる点はありますか?
A,基本的なお手入れは普通のモンステラと同じで大丈夫です。 基本に忠実に、春から秋の成長期にかけて、日光にしっかり当てて育てるといいと思います。できればこの時期には屋外で育てることをおすすめしますね。屋外で育てると、葉が大きく育ち、イエローモンスターらしいインパクトのある株に育つと思いますよ。Q,黄色い斑点が変色することはありますか?
A,直射日光に当てすぎると葉自体が変色する恐れがあるので避けましょう。 特に夏場の強い日差しには注意が必要です。イエローモンスターを屋外で育てる際は、遮光ネットの下で育てるなどの葉焼け対策が必要です。室内で育てる場合でも、半日陰の窓辺のレースカーテン越しか、UVカットのできる遮光シートを窓に貼って、直射日光を避けるケアを施してあげると良いでしょう。モンステラ・イエローモンスターってなに?特徴や育て方などを徹底解説のまとめ
いかがでしたか?少しでもイエローモンスターについて、より良い情報の共有が出来たのではないでしょうか? この記事をまとめると、- イエローモンスターは、モンステラ・デリシオーサ・タイコンストレーションの仲間
- イエローモンスターは黄色い斑点と大きな葉が特徴
- 葉焼けには注意が必要だが、普通の観葉植物の育て方で十分よく育つ
- イエローモンスターやイエローマリリンは、高額なため、購入の際は販売者との密な連絡が大切。