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皆さんはグリーンインテリアとしても人気の高いドラセナという観葉植物をご存じでしょうか?
中でもドラセナ・ドラコは艶のある深緑の葉を持ち、丈夫で枯れにくいため初心者にも人気が高い観葉植物としても有名です。
ドラセナ・ドラコは丈夫でも育て方を誤れば枯れてしまうこともありますし、元気に育った場合は剪定や増やす準備もしていかなければなりません。そこで本記事にはドラセナ・ドラコを育てる上で必要な情報を全て知りたいという方のために以下の内容をまとめました。
- ドラセナの基本情報とその特徴
- ドラセナ・ドラコの育て方
- ドラセナ・ドラコの剪定
- ドラセナ・ドラコの植え替え
- ドラセナ・ドラコの増やし方
ドラセナ・ドラコとは?
ここではドラセナ・ドラコの基本的な情報について紹介していきます。ドラセナ・ドラコを育てる上で知っておくと楽しみが増える情報も多いので興味のある方はぜひ見ていってくださいね。キジカクシ科リュウケツジュ属の観葉植物である
ドラセナ・ドラコはキジカクシ科リュウケツジュ属でスペインのカナリア諸島が原産の観葉植物です。ドラセナ・ドラコはドラセナの中でも比較的大きくなり、成長速度は遅いもののその高さは20mまで育つと言われています。 また希少性も高い品種で一般的な園芸ショップでは在庫がなく、見つかりにくいドラセナでもあります。5〜10年に一度白い花を咲かす
ドラセナ・ドラコには白い花が咲きます。5~10年と長い歳月がかかりますが、丁寧に育ててあげる事で小さな花をたくさん咲かせてくれます。ドラセナ・ドラコの花言葉
ドラセナ・ドラコには固有の花言葉はありませんが、ドラセナには共通の花言葉として「幸福」「永遠の愛」「幸せな恋」があり、どれも良い花言葉なので花言葉も含めてドラセナは長く愛されています。ドラセナ・ドラコの風水
ドラセナ・ドラコ固有の風水効果はありませんが、ドラセナ全般の風水効果として「仕事運」「金運」をあげてくれるといわれています。さらにドラセナの持つ細く鋭い葉っぱには邪気払いの効果があるので、悪い気が入口とされる玄関などに置くことで風水効果を発揮してくれますよ。ドラセナ・ドラコを育てるのに適した環境
観葉植物には品種によって必要な環境が異なります。育てる環境を誤ってしまえば、枯れてしまう危険があるので注意してください。ここではドラセナを育てるのに適した環境について解説していきます。適度に日当たりの良い場所に置く
ドラセナ・ドラコは風通しが良く、日当たりの良い明るい日陰に置くようにしてください。風通しの悪いところに置いてしまうと、鉢内に湿気が溜まり「根腐れ」が発生してしまいますので注意しましょう。直射日光に当たると葉焼けの原因に
真夏の激しい直射日光に当ててしまうと「葉焼け」を起こしてしまいます。葉焼けを起こした部分は茶色く変色し、光合成が出来なくなってしまうため最終的に枯れてしまいます。真夏日の置き場所には気を付けてください。耐寒性がないため10度以上の暖かい室内で管理
ドラセナ・ドラコの耐寒温度は5~8℃と耐寒性が弱い観葉植物です。寒い秋や冬は部屋を10℃以上に保った暖かい空間で管理してあげてください。ただし室内に置くときには極度な乾燥を避けるため、エアコンなどの風が当たらない場所においてあげましょう。ドラセナ・ドラコの育て方【水やり】
ここではドラセナ・ドラコの水やり方法について紹介していきます。水やりも時期によって異なりますので不安な方はぜひ参考に見ていってください。生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと
ドラセナの成長期である春~秋は土の表面が完全に乾いてからたっぷりとあげましょう。乾ききる前に水やりをしてしまうと、鉢内の湿気が高い状態が続いてしまい根腐れを起こして枯れる恐れがあります。冬場は土の表面が乾いて数日経ってから
ドラセナ・ドラコの休眠期である冬の期間は水をほとんど必要としません。そのため土が完全に乾いて数日経ってから水を少しあげるようにしてください。成長期と同じペースで水やりをしてしまうと根腐れを起こしてしまうので注意してください。葉水を毎日1回することで害虫予防にも繋がる
土ではなく葉や茎だけに水やりをする「葉水」を与えれば乾燥対策や害虫発生の予防にもなります。土に水を与えなければ水のやり過ぎにはならないので、余裕があれば毎日行うことをおすすめします。ドラセナ・ドラコの育て方【用土・肥料】
ドラセナ・ドラコの用土も適したものを選ぶことも健康的に育てるためには重要です。ドラセナ・ドラコに適した用土について解説していきます。水はけの良い用土で育てる
ドラセナ・ドラコの用土は水はけの良いものを選んでください。水はけの悪い用土を選んでしまうと、鉢内の湿気を逃がすことができず根腐れを起こしてしまいます。最終的には枯れてしまうことがあるため用土選びには注意しましょう。生育期にのみ、2ヶ月に1回緩効性肥料を与える
ドラセナ・ドラコに肥料を与える場合は春~秋の生育期に緩効性肥料を2か月に1回のペースで与えてください。緩効性肥料は長い時間をかけてゆっくりと養分を土に与えてくれます。2週間に1度の液体肥料でも良い
液体肥料は即効性が高いですが適用期間は短いです。液体肥料をあげるなら2週間に1度のペースで与え続けましょう。ただし肥料の与えすぎは「肥料焼け」を起こして枯れてしまう恐れがあるので注意してください。ドラセナ・ドラコの剪定
ドラセナ・ドラコがある程度成長してきたら、剪定する必要もでてきます。ここではドラセナ・ドラコの剪定の方法について初心者の方にも分かりやすく解説していきます。剪定をする時期は5〜9月の成育期
ドラセナ・ドラコを剪定する時期は5~9月の生育期にしましょう。生育期の植物は回復力が高いため、剪定後は新しい芽がでやすいので剪定を行うときは生育期がおすすめです。枝が伸びすぎたら、切り戻し剪定を
ドラセナ・ドラコが育ってきたら枝が伸びすぎて樹形が乱れてきます。伸びすぎた枝は切り戻し剪定してしまって問題ありません。切り落とした部分から新しい芽が出てくるので大丈夫です。剪定した後は切り口に保護剤を塗る
剪定した切り口は雑菌が付着してしまい植物内に病原菌が回って枯れてしまうことがあります。剪定した切り口に保護剤を塗ることで雑菌の付着を防ぐことができるので、剪定後は保護剤を塗るようにしましょう。ドラセナ・ドラコの植え替え
ドラセナ・ドラコがある程度成長してきたら植え替えしなければ枯れてしまう恐れがあります。ここでは植え替えのタイミングや時期、手順を細かく解説しますので、興味のある方はぜひご覧になってください。2〜3年に一度、植え替えをする
根詰まり防止のために植え替えのタイミングは目安として2~3年に1度行ってください。鉢底から根っこがはみ出ていた場合も根詰まりを起こしている可能性がありますので植え替えの必要があります。根詰まりを起こしてしまうと根腐れを起こして枯れてしまう恐れがあるので植え替えは必ず行いましょう。 植え替える鉢のサイズは一回り大きいサイズのものを選ぶようにしてください。冬場を避け、生育期に植え替えをする
ドラセナ・ドラコの休眠期である冬場に植え替えを行ってしまうと回復できずに枯れてしまう恐れがあります。植え替えを行うときは回復力のある春~秋の生育期に行うようにしてください。植え替えに用意するもの
植え替えの準備する園芸用品は以下の通り- ドラセナ・ドラコ
- 一回り大きい鉢植え
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 剪定ばさみ
- 細い棒(割りばしなど)
植え替え手順
- 用意した新しい鉢に鉢底ネットを敷く
- 鉢底ネットが見えなくなる程度まで鉢底石を敷く
- 鉢植えの1/3程度まで土を入れる
- ドラセナ・ドラコを古い鉢から取り出して土を払い落す
- 黒く腐った根っこは剪定ばさみで全て切り落とす
- 用意した鉢にドラセナ・ドラコを置く
- 鉢の縁から3cm下まで土を入れる(細い棒で根っこの隙間まで土を行き渡らせながら)
- 最後にたっぷり水をあげる
ドラセナ・ドラコの増やし方
ドラセナ・ドラコはある程度成長したら増やすことができます。増やす方法を手順も含めて紹介していきますので、ぜひ参考に見ていってくださいね。挿し木か取り木で増やせる
ドラセナ・ドラコは切った枝を別の鉢植えに挿して増やす挿し木か皮を剥いだ部分から発根させて増やす取り木で増やすことができます。どちらも難しいことはありませんので手順を紹介していきますね。ドラセナ・ドラコの挿し木の手順
- なるべく新芽の出た元気の良い枝を選んで10~15cmの長さで断面が斜めになるようにカットする
- 葉っぱは3~4枚残してそれ以外は取り除く
- 残った葉っぱは半分になるようにカットする
- 切った枝の切り口を数時間水に浸ける
- 用意した鉢に枝を挿す
- 土が乾かないように小まめに水をあげる
ドラセナ・ドラコの取り木の手順
- 根を出したい部分の皮を剥ぐ
- 皮を剥いだ部分に水苔を厚く巻く
- 湿度を保つためさらに透明なビニール袋で養生する
- 発根してきたら、元株から切り離して別の鉢に植える
実生での増やし方もある
ドラセナ・ドラコは実生から育てて増やす方法もあります。実生から育てることでその場の環境に適応しながら育っていくため、より丈夫に育つ傾向にあるのでおすすめの増やし方の1つになります。種まきして地植えでも育ててみよう
ドラセナ・ドラコは種まきによる地植えで増やすこともできます。地植えの場合は鉢植えとは違って完全に外での育成となります。ですが育て方も異なる部分がありますが元気に育てることは可能なので、興味のある方はぜひ種まきでから育てることも検討してみてくださいね。ドラセナ・ドラコとドラセナ・パラオの違い
ドラセナ・ドラコに似た品種としてよくドラセナ・パラオが挙げられます。ここではドラコとパラオの違いについて紹介していきます。見た目が似ている
ドラセナ・ドラコとドラセナ・パラオは見た目は非常に似通っています。しかし微妙に異なる部分があり、その部分を抑えていれば見分けることはできます。ここではその見分け方を紹介していこうと思います。見分け方は、葉っぱの特徴から
見た目による見分け方は葉っぱを見ることで分かります。ドラコとパラオそれぞれの葉っぱの特徴を解説します。ドラコ=厚みがあり、堅めである
ドラコは厚みがある堅い葉っぱを持ちます。さらに先端は少し丸く葉の色も青みがかかった緑色の見た目をしています。パラオ=厚みがなく、先が尖っている
パラオは厚みがなく、先端が尖った葉っぱを持っています。葉の色はドラコとは違い、完全な緑色をしているので色によって見分けることもできます。樹液が赤いのがドラコ
さらに大きな違いとしてはドラセナ・ドラコの樹液は赤いことです。ドラセナ・ドラコは和名で「竜血樹(リュウケツジュ)」とも呼ばれていることから赤い樹液は竜の血とも言われています。パラオは、ドラコほどの耐寒性がない
パラオはドラコより耐寒性が少し低く、10℃以下は耐えられません。ドラコより少し高めの15℃以上の部屋で管理するようにしましょう。もし元気がなくなってきたら置き場所を変えてみるのも大切です。【まとめ】ドラセナ・ドラコの育て方!独特な魅力から日々のケア方法まで紹介
ここまでドラセナ・ドラコについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?ドラセナ・ドラコの育て方から成長した後の管理方法まで分かって頂けたかと思います。 ここまでの内容をまとめると以下の通り。- ドラセナ・ドラコは寒さに弱い
- ドラセナ・ドラコは白い花を咲かせる
- ドラセナ・ドラコの置き場所は日当たりの良い日陰がベスト
- ドラセナ・ドラコの水やりは春~秋と冬で異なる
- ドラセナ・ドラコは水はけの良い土を好む
- ドラセナ・ドラコは挿し木や取り木で増やすことができる