モンステラが根詰まりするとどうなる?症状から対処法まで紹介!

モンステラが根詰まりするとどうなる?症状から対処法まで紹介!
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観葉植物として人気のモンステラ。丈夫で育てやすく、元気に広がる大きな深緑の葉は、切り込まれたような独特の形から、インテリアとしても評判が高い植物です。 しかし一方で、モンステラは鉢の中で根を巡らせる性質があり、根詰まりが起きやすい植物です。植物の元気がなくなると、不安になりますよね。「モンステラの葉が変色して元気がないけど、復活させることはできる?」「根詰まりしてしまった時にどういう対処をすればいいのかわからない」と悩んでいる方にお答えします。 そこでこの記事では、
  • モンステラが根詰まりをする原因
  • 根詰まりを起こしてしまった時の対処法
  • 根詰まりの対処をするときの注意点

をご紹介します。 根詰まりの適切な対処法をくわしく知ることで、元気な状態のモンステラに復活させたい人は、ぜひ最後までお読みください。

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観葉植物のモンステラが根詰まりしてしまった!原因や症状は?

根詰まりとは、鉢の中で根が絡み合い、根が伸びるスペースがなくなってくる状態です。根詰まりを起こしたモンステラは、葉が黄色くなったり葉先が枯れたりなどの変化が出てきます。では、原因はいったい何でしょうか?根詰まりしたモンステラの症状とあわせて解説していきます。

根詰まりの原因:適切に植え替えを行っていない

モンステラは成長が早く、根もどんどん伸びていきます。そのため、鉢が小さくなったら早めに植え替えてあげないと、根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりを起こすと、モンステラは根から栄養をうまく吸収できなくなります。モンステラを元気な状態に保つために、適切に植え替えを行いましょう。

モンステラが根詰まりした際の症状とは?

モンステラが根詰まりを起こすと、具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。根詰まりをした時に見られる症状をお話ししていきます。

葉が変色する・色つやが悪くなる

モンステラが根詰まりを起こすと、土からの栄養をうまく取り込めず、葉が黄色に変色していきます。本来は張りがある深い緑色ですが、くすんで色つやが悪くなります。

水やりの際水分が土になかなか吸い込まれない

鉢の中で根がびっしりと詰まってしまうため、水やりの時に水分が土に吸い込まれず、すぐに乾いてしまいます。土に水が染み込んでいない場合や、吸収していないように見えたら注意が必要です。

地表に根が盛り上がって見える

根詰まりを起こすと、根が鉢の中で壁にぶつかり、土も押しのけてどんどん根を張りながら絡まっていきます。行き場をなくした根が鉢の中で詰まるため、地表まで根の盛り上がりが見えたら要注意です。

鉢の底から根が飛び出す

鉢の底から根が飛び出していたら、根のスペースが鉢の中になく、絡まりあって窮屈な状態になっています。

鉢のサイズに対して株が大きい、葉が茂りすぎている

植物は、地上に出ている株と、土の中にある根の張りが比例しているため、地上の葉が伸びきっている場合には、鉢の中の株も同じくらい根が張っている状態になっています。そのため、葉が茂りすぎている場合、鉢のサイズに対して株も大きくなっており、根がびっしりと詰まっている可能性があります。

根詰まりを放置するとどうなる?

根詰まりを放置すると、モンステラは水分や栄養が不足してしまい、生育不良や枯死につながることがあります。

モンステラの成長が妨げられる

根詰まりが起きると、根が十分に水や栄養を吸収できなくなります。そのため、モンステラの成長が妨げられて新芽が出ない、葉が変色する、葉がしおれるなどの症状が現れることがあります。

根腐れを引き起こす

鉢の中が根でいっぱいになり、排水性が低下した状態になるため、根が蒸れやすくなり、根腐れのリスクが高まります。根腐れを起こすと、みずみずしい白色の根は黒く変色し、栄養を充分に吸収できなくなります。

モンステラが枯れてしまう原因の一つとなる

根詰まりを放置することは、モンステラが枯れてしまう原因になります。詰まった根からは水分をスムーズに吸収できなくなり、栄養が行き渡らず、生育不良に繋がるためです。

モンステラが根詰まりした時の対処法

モンステラが根詰まりをしてしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。注意点とあわせてお話していきます。

根詰まりしたまま水やりを行わない

根詰まりを起こしている鉢の底部分では、根が密集状態になっているため、そのままの状態で水をあげても土に保水されず、根から水分や栄養を吸収することができなくなっています。水はけも悪くなっている状態のため、根詰まりをしたままの状態で水やりをすると、根腐れを引き起こします。

1〜2年に1回、春~秋の暖かい時期に植え替えを行う

植え替えを行う時期は、1、2年に1回、春~秋の暖かい季節が適しています。この時期は、気温も高く、日光も十分にあるため、モンステラの成長が活発になります。そのため、植え替えた後も、新しい根をよく伸ばして元気に成長します。

冬の時期の植え替えは負担が大きいためなるべく避ける

冬の時期のモンステラの植え替えは、負担が大きいため、なるべく避けましょう。モンステラは寒さに弱いため、ダメージが出てしまう場合があります。植え替える時期は、なるべく春から秋の暖かい時期にしましょう。

モンステラが根詰まりした際の植え替えの方法

モンステラが根詰まりした時の植え替え方法を解説していきます。

1.一回り大きな鉢を用意する

小さな鉢ではモンステラが根詰まりを起こしやすくなるため、一回り大きな鉢を用意しましょう。具体的にどのような鉢を選べばいいのか、ご紹介します。

使っていた鉢より直径が3㎝ほど大きいものがよい

大きすぎる鉢では、その分土の量が多くなります。土の量が多くなると、含まれる水分量が増えて水はけが悪くなり、モンステラが根腐れを起こします。そのため、モンステラを植え替える際は、使っていた鉢より直径が3cmほど大きいものを選ぶようにしましょう。

テラコッタや素焼き鉢など通気性のよい素材がおすすめ

テラコッタや素焼き鉢は、通気性に優れており、土の中の余分な水分を逃がしやすいため、根腐れを防ぐことができます。根が呼吸をしやすくなるために、風通しがよく、通気性のよい素材の鉢を選ぶようにしましょう。

2.土を用意する

土は観葉植物にとって、保水して栄養を根に送り、成長を促進させるため、とても重要です。どのような土を用意すればいいのか、注意点とあわせてご紹介します。

植え替え前の土を再利用しない

なぜ前の土を再利用しないほうがいいのでしょうか。 理由は以下の通りです。
  • 害虫や病原菌が潜んでいる可能性がある。
  • 新しい土に比べて栄養分が不足している。
  • 植え替え前の土は、新しい土に比べて水はけが悪い。
前の土を利用することは、モンステラにとって良くない環境になります。古い土では、病気や害虫が発生する可能性があるため、成長の妨げになり、枯らしてしまう原因になります。モンステラを植え替える時には、前の土を使わず、新しい土に交換しましょう。

市販の観葉植物用培養土でよい

市販の観葉植物用培養土は、水はけが良く、栄養分が豊富です。害虫や病原菌が少ないため、モンステラを植え替える際に安心して使用できます。 また、手に入りやすく、価格も手頃なため、市販の観葉植物用培養土を使用することをオススメします。

ゴールデン粒状培養土がおすすめ

モンステラは、排水性や通気性が良い土壌を好みます。
  • 水はけが良く、根腐れを防ぐ。
  • 通気性が良いので、根が呼吸しやすい。
  • 保水性があり、水切れを起こしにくい。
  • 栄養素が豊富で、モンステラの成長を促す。
  • 加熱処理をしているため、害虫や病原菌の発生を防ぐ。
ゴールデン粒状培養土は、これらの条件を満たした土壌のため、モンステラを植え替える際におすすめの培養土です。

自作する場合は赤玉土(小粒)6:パーライト3:バーミキュライト1の割合

土を自作するときは、赤玉土(小粒)6:パーライト3:バーミキュライト1の割合にしましょう。
  • 赤玉土:排水性と通気性に優れています。また、保水性や保肥性も比較的高いため、多くの植物に適しています。
  • パーライト:軽くて保水性があり、土壌の排水性や通気性を改善してくれます。
  • バーミキュライト:保水性・通気性・保肥性に優れており、土壌の質を向上させ、植物の成長を促進することができます。
この3つの土を混ぜることで、モンステラが元気に育つための最適な土壌を作ることができます。

土の下に鉢底石を敷き、水はけをよくする

鉢底石を敷くことで、鉢の底の部分の通気性を高めて水はけをよくし、根腐れを防ぎます。 根の呼吸を促進するために、使用しましょう。

3.モンステラを鉢から取り出す

モンステラを鉢から取り出す際は、根を傷つけないように注意しましょう。注意点を交えながら解説していきます。

植え替えする前に土を乾燥させてから優しく引っ張って抜く

土が湿っていると、根が絡み合ってしまい、鉢から抜くのが難しくなります。植え替えをするときは、水やり前の土が乾いているタイミングがベストです。土を乾燥させてから優しく引っ張って抜くことで、モンステラの根を傷つけずに植え替えることができます。

抜けない場合は割り箸などで土をほぐしながら鉢を横に倒す

土が固まっていたり、根が詰まっていてどうしても土から抜けない場合は、割り箸などで土をほぐしながら鉢を横に倒しましょう。土と鉢の間に隙間を作って、根を傷つけないように抜きやすくします。 また、鉢を横に倒すことで、土が下に落ちやすくなり、根が抜けやすくなります。

4.根のほぐし方

根詰まりを解消するためには、根をほぐす必要があります。根をほぐすことで、根が新しい土によく根付くようになります。ここでは、根のほぐし方について、いくつかの注意点とともにご紹介します。

株の3分の1程度の土をほぐすように崩して落とす

植え替えの際には、株の3分の1程度の土をほぐして落とすことで、根の呼吸を良することができます。ほぐし方に気を付けながら、根に張り付いた古い土を取り除き、根の成長を促しましょう。

古く変色した根を取り除いて整理する

モンステラの根は、古くなると変色し、腐りやすくなります。古く変色した根を取り除くことで、根腐れを防ぐことができ、新しい根の成長を促すことができます。新しい根は、古く変色した根よりも吸水力が高いため、植物に水分や養分を効率よく供給することができます。

5.根を切る

茶色に変色した根や、傷んだ根、枯れてしまった根などは切って整理します。これは、根腐れを防ぎ、新しい根の成長を促すためです。

根幹に繋がる太い根は残す

モンステラを根を切るときは、根幹に繋がる太い根は残しておきましょう。太い根は、水分や養分を吸収する能力が強く、モンステラにとって重要な役割を果たしています。太い根を切ってしまうと、水分や養分を十分に吸収できなくなり、生育不良に陥る可能性があります。 ただし、太い根が腐っている場合や、根詰まりを起こしている場合は、切除する必要があります。

黒く弱々しい根や他の根より長すぎるものを中心に切り落とす

黒く弱々しい根は、腐っている可能性があり、モンステラに栄養を送ることができません。他の根より長すぎる根は、鉢の中で窮屈になり、根腐れの原因になることがあります。成長を妨げる状態になった根を切り落とすことで、モンステラが新しい根を成長させることができます。

植え替え後の注意点

植え替えが終わったモンステラはデリケートな状態です。注意点をまとめました。

植え替えた直後は日陰で数日~1週間様子見する

モンステラを植え替えた直後は、日陰で数日~1週間様子見しましょう。元気に育っている様子であれば、日陰から徐々に日当たりの良い場所に移動させます。この時、直射日光は避けるようにしてください。 最初はカーテン越しの柔らかい光を当て、徐々に日光に慣れさせましょう。直射日光に当てすぎると、葉焼けを起こす可能性があるので、夏場は特に注意が必要です。

水やりをしすぎない

植え替えにより、根が傷ついている可能性があり、水を吸収する能力が低下しています。そのため、水やりをしすぎると、根腐れを起こしてしまう可能性があります。土の乾き具合など様子を見ながら、徐々に水やりを増やしましょう。

バランスが悪いときは支柱にくくりつけて支える

モンステラを植え替えた直後は、根っこがまだ新しいため、土にしっかりと根を張るのに時間がかかります。そのため、バランスを崩して倒れてしまうことがあります。支柱にくくりつけることで、モンステラを支え、倒れないようにすることができます。

植え替え後1カ月~2カ月は肥料を与えない

植え替え直後は、土壌に肥料が含まれているため、新たに肥料を追加する必要がありません。モンステラを植え替えた後、1ヶ月〜2ヶ月経ったら、肥料を与え始めましょう。

冬に植え替えを行う場合の注意点

冬の時期にモンステラの植え替えを行う場合の、注意する点をまとめました。

寒い時期の植え替えは負担が大きいため、暖かい時期まで待つのがよい

モンステラは熱帯原産のため、寒さに弱い植物です。温度が低い場所で植え替えを行うと、根がダメージを受ける可能性があります。また、寒い時期は成長が鈍化しているので、植え替えても根が張りにくく、枯れやすくなってしまいます。モンステラは温度がある方が根付きやすくなるため、植え替える時期は春から秋が最適です。

冬に行う場合は暖かい場所で植え替えする

寒い場所で植え替えを行うと、モンステラの負担が大きくなってしまいます。冬に植え替えをする場合は、暖かい場所に移動してから行いましょう。

根鉢にあまり触らずなるべく短時間で作業を済ませる

根を傷めないため、根鉢にあまり触らず短時間で作業を済ませましょう。モンステラの根はとてもデリケートなので、触ると傷んでしまう可能性があります。 また、時間をかけすぎると、根が乾燥してしまいます。植え替えにかかる時間はなるべく短くしましょう。

モンステラの気根は切ってしまってよい?

モンステラの気根は、切っても問題ないのでしょうか。くわしく解説していきます。

そもそも気根とは?

気根とは、植物の茎や幹から空中に伸びる根です。通常、根は土の中で水分や栄養素を吸収しますが、気根は空気中からも摂取することができます。また、モンステラの気根は、自身を立てる支柱根の役割も果たしています。

モンステラの地表の茎から伸びる根

モンステラの地表の茎から伸びる根は、気根と呼ばれます。気根は、空気中の酸素や水分などを吸収するために伸びてきます。そのため、モンステラは土壌が少ない環境でも育つことができます。

空気中の水分を吸収し、余分な水分を排出する役割

モンステラは、もともと熱帯雨林に生息する植物で、温度と湿度の高い環境を好みます。気根は、空気中の水分を吸収し、モンステラの成長を促進しています。また、水を吸収しすぎると根腐れを起こしてしまうため、余分な水分を排出する役割も果たしています。

気根は切っても問題はない

モンステラの気根は、切っても問題ありません。むしろ、気根が鉢から出っぱっていて邪魔になったり、バランスや見た目が悪くなったりする場合は、切ってもいいでしょう。気根を切ったとしても、モンステラは新しい気根を生やすことができます。

すべて切ってしまうと体を支えられずに折れてしまうことも

気根は、土に根を張るだけでなく、体を支える役割も果たしています。そのため、気根をすべて切ってしまうと、モンステラは土に根を張ることができず、体を支えられずに折れてしまうことがあります。モンステラの気根を切る場合は、すべて切らずに、数本は残しておきましょう。

切る場合は茎の根元から切り、数本は残す

気根を数本残しておくことで、モンステラは土に根を張り、体を支えることで自立することができます。モンステラの気根を切るときは、成長点である茎の根元から切るようにしてください。

モンステラの気根は伸ばすのがおすすめ

モンステラの気根を伸ばすことで、風通しの良さやバランスが保たれるため、おすすめの方法です。

幹上がり(幹立ち)に仕上げる

モンステラはつる性植物のため、横に広がり続けて成長する性質があります。気根が広がったモンステラは、剪定して形を整えるのが一般的ですが、幹上がり(幹立ち)に仕上げる方法もあります。幹上がりさせることでモンステラは自立しやすくなり、気根が上に成長するため、全体のバランスをスッキリさせたい時におすすめです。

ユニークでエキゾチックな姿に

気根を伸ばして幹上がりさせることで、ユニークでエキゾチックな姿も楽しむことができます。モンステラのつる性植物の特性を活かし、支柱を活用することで、変化に富んだ株の形を表現できます。

株の健康を保つ効果もある

気根を伸ばすことで株と茎の風通しが良くなるため、病気や害虫の発生を防ぎ、モンステラの健康を保つ効果があります。

モンステラが根詰まりするとどうなる?症状から対処法まで紹介!のまとめ

モンステラが根詰まりをしてしまった原因と対処法についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?モンステラは丈夫で初心者にも育てやすいとされているため、元気がなくなっても適切な対策をすれば、ちゃんと復活できる強い植物です。 今回の記事のポイントは
  • 根詰まりしたモンステラは、適切な方法で早めに植え替えをする。
  • 根詰まりを防止するため、植え替えは1、2年に1回、春から秋の時期に行う。
  • モンステラに適した培養土を選び、使っていた鉢より直径が3cmほど大きいものを選ぶ。
  • 剪定のために気根を切るときは、モンステラが自立できるよう、数本の気根を切らずに残しておく。
でした。 根詰まりがひどくならないよう、適切な対策をして、モンステラが元気に育っていける環境を整えていきましょう。ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。