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人気のグリーン、モンステラの妹分、ヒメモンステラという観葉植物をご存知でしょうか?モンステラをひと回り小ぶりにしたサイズのヒメモンステラは、お部屋に飾るためのスペースがないという方にもぴったりな可愛い観葉植物です。 そこで今回は、
- ヒメモンステラの特徴
- ヒメモンステラの育て方
- ヒメモンステラを育てる際の注意点
- ハイドロカルチャーで育てるヒメモンステラ
ヒメモンステラってどんな観葉植物なの?
モンステラを小ぶりにしたような見た目のヒメモンステラ。細かい品種の違いや育て方の違いはあるのでしょうか? まずは、ヒメモンステラの植物的特徴や、知っておくと贈り物の参考にもなる、ヒメモンステラの花言葉や風水的効果についてもご紹介させていただきます。ヒメモンステラは、モンステラに似た小さな品種の総称
ヒメモンステラは、サトイモ科ラフィドフォラ属の観葉植物です。サトイモ科モンステラ属のモンステラとは別属の植物ですが、小型のモンステラの総称として、「ヒメモンステラ」や「モンステラ・ミニマ」、「モンステラ・アダンソニア」などの名前で流通しています。 このように園芸品種としてさまざまに交配されているので、何をもってヒメモンステラと定義するのかは曖昧です。もっとも消費者の私たちからすれば、モンステラの中でも小ぶりの品種で家庭向きなものがヒメモンステラという認識で大丈夫ですよ。ヒメモンステラはハート型の葉っぱが特徴的
ヒメモンステラは、一般的なモンステラと同様に、ハート型の葉っぱが可愛く、成長に従い葉に深い切れ込みが入るのが特徴です。モンステラの葉に切れ込みが入る理由は諸説ありますが、最も一般的な解釈は、光や風を通しやすくすることを目的に進化したとというものです。ヒメモンステラの花言葉
花言葉とは、植物の見た目の特徴や性質、歴史的背景などをもとに、その植物の性格を詩的な言葉で表現する文化です。転じて今日では、贈り物を選ぶ際の参考にすることが多いようです。そんな花言葉ですが、ヒメモンステラの場合、モンステラ全般の花言葉と同じものがつけられています。そもそもモンステラの花言葉は、モンステラの原産地のハワイ発祥の言葉がほとんどのようです。個別に詳しく見ていきましょう!【嬉しい便り】
「嬉しい便り」は、ヒメモンステラの葉の深い切れ込みから差し込む太陽の光のことを象徴している花言葉です。ハワイの人々は、モンステラのことを「希望の光を導く」植物として古くから信仰してきました。ハワイの人にとって日常的な植物であるモンステラ、その葉に差し込む光の輝きに、待ち望んだ希望の到来を感じ、この「嬉しい頼り」という花言葉をつけたのだと思います。【壮大な計画】
「壮大な計画」は、ヒメモンステラの生命力の強さに由来した花言葉です。熱帯雨林の過酷な環境の中で、気根を伸ばしながら逞しく成長するモンステラ。「壮大な計画」とは、そんなヒメモンステラのタフな性格と、逆境に負けず希望を持って努力する人間の姿とを重ね合わせて名付けられた花言葉です。ヒメモンステラは起業する人に向けての贈り物としても最適ですね。 気根…地上に生え出て植物を支える支柱根。中に養分や水分を蓄える【深い関係】
「深い関係」は、モンステラの葉の深い切れ込みからの連想や、気根やつるを他の植物に絡ませて成長するモンステラの特性からの由来だそうです。一般的に深い関係とは、愛し合う恋人や友人、身近な家族のことを指していう言葉。 ハワイでは、モンステラを刺繍やジュエリーのデザインのモチーフとして使う伝統があり、大切な人にモンステラのデザインが入ったアイテムを贈り合うのは日常的なことのようです。そうしたコミュニケーションにまつわる伝統が「深い関係」という花言葉に昇華したと考えれば納得がいきますよね。ヒメモンステラの風水効果は【金運】
モンステラはハワイ語で「湧き出る泉」という意味があり、それが転じ金運UPを狙える植物として定着したようです。また丸みを帯びた葉を下向きにつけるヒメモンステラの性質は、風水的に陰の気を持つと言われており、見る人の心を穏やかにする効果があるようですよ。ヒメモンステラの育て方のポイント①:置き場所
ヒメモンステラは、熱帯アメリカなどの鬱蒼とした熱帯雨林で生まれた植物です。そのため、日光と土中の適度な乾燥を好み、空気中の湿度が高い環境でよく育つ傾向があるようです。そういった環境をご自宅の中で再現してあげると、ヒメモンステラもよく育つと思いますよ。まずは、ヒメモンステラの置き場所について詳しく見ていきましょう!直射日光を当てると葉焼けするので避ける
ヒメモンステラは、強い直射日光を嫌う植物です。長時間紫外線に晒されてしまうと葉焼けする恐れがありますので、屋外で育てる方は、遮光シートや寒冷紗などを用いるなどして、しっかりと葉焼け対策を行ってください!耐陰性があるため室内でも育てられる
ヒメモンステラは、耐陰性がある観葉植物なので、室内でも十分に育てることができます。理想的な置き場は、カーテンレース越しの窓辺のように柔らかい光が差し込む場所です。くわえて夏場の日差しが強い時間帯は、より日陰になるような場所にヒメモンステラを移動させてあげるといいですよ。小ぶりなサイズのヒメモンステラは、机の上や本棚など、小さなスペースにも飾りやすいですね!冬場は10度以下にならない環境で管理する
ヒメモンステラは暑さに強く、寒さに弱い観葉植物です。耐寒温度は5度とされていますが、10℃を下回るような気温になったら暖かい室内に移動させてあげるといいでしょう。夜間暖房を切って寝る際には、鉢カバーをつけてあげるなどして、ヒメモンステラを寒さから守ってあげるといいですね。ヒメモンステラの育て方のポイント②:水やり
水やりは観葉植物を育てる上でもっとも頻繁に行う作業のひとつです。ヒメモンステラの場合、一般的な観葉植物と同じく春秋型の特性があるため、季節に応じて水のあげ方を変えてあげる必要があります。以下の水やりの方法を参考に、ヒメモンステラを枯らさないように育てましょう!春〜秋の成長期では土の表面が乾いたらたっぷり
春〜秋にかけて成長期を迎えるヒメモンステラ。5月〜10月上旬ごろにかけては、土の表面が乾燥したタイミングで水やりをしてあげます。与える水の量は、ヒメモンステラの鉢底から水が滴るくらいたっぷりの量が目安となります。冬の時期は水やりの頻度を落とす
成長期を終えたヒメモンステラは、11月頃〜3月下旬にかけて、植物の成長が緩やかになっていきます。この間は根から水を吸い上げる量も減ってしまいますので、お水やりの頻度と量を少なくしてあげる必要がありますね。 具体的には、ヒメモンステラの土の表面が乾燥してから、さらに4、5日待ってからお水をあげてください。ヒメモンステラの気根には水を蓄える機能があり、少々乾燥気味に育てたとしても枯れることはありません。毎日1回の葉水も害虫予防に繋がる
熱帯雨林が原産地のヒメモンステラは、空気中の水分を好む性質があります。そのため、お家で育てる場合でも、1日1回霧吹きで葉を湿らせてあげる(葉水)とよく育ちますよ。 とくに朝晩の涼しい時間帯に行ってあげると効果的です。逆に日中の葉水は、葉に与えた水がレンズの役割を果たし葉を焼いてしまう恐れがあるのでNGです。 葉水はハダニやカイガラムシなどの害虫や病気の予防にもつながりますよ!ヒメモンステラの育て方のポイント③:用土・肥料
土と根の関係は、観葉植物を育てる上で肝となってくる部分です。下記の方法を参考に、ヒメモンステラが好む環境を土中で作ってあげることを強く意識しましょう!水はけの良い用土で育てる
ヒメモンステラは、排水性、通気性、保肥性に優れた土でよく育ちます。そのほかに酸性やアルカリ性のバランスがよく、有機質が含まれていることも重要です。これらのバランスが適当に整ったものが市販の培養土です。 初心者の方が植物ごとに土を配合するのは難しいので、まずは幅広い植物に対応する培養土、特に観葉植物用の土という名前で売られているものを使うのが無難ですね!観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1でブレンドした土でもよい
園芸に慣れている方はご自身で用土をブレンドしてもいいでしょう!おすすめのバランスは観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1のバランスです!赤玉土や鹿沼土で、さらに水はけをよくする効果を狙います。コバエがわくのを予防したかったら、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うのも効果的ですよ!肥料はなくても育つが与えた方が生長が活発に
ヒメモンステラの植え付けの用土に培養土を使われた方は、あらかじめ土の中に肥料成分が含まれていますので元肥は必要ありません。その後、ヒメモンステラの成長が活発になる春〜秋にかけて、適宜、緩効性の化成肥料か液体肥料を与えてください。休眠期には肥料を与えない
ヒメモンステラが休眠期を迎える11月〜3月ごろは、根の活動が緩やかになるので肥料が不要になります。冬にヒメモンステラの葉っぱが萎れていたり、元気がないと感じる原因は、肥料が足りないからではなく、主に根腐れや根詰まりが原因で根が土にうまく張っていないからです。 成長期にかけてうまく根が張れなかったことが原因ですので、すぐに解決する方法はありません。乾燥気味に育ててそれ以上の根腐れを防ぎ、暖かくなり根の活動が活発になるのを待って植え替えを行うのが効果的です。ヒメモンステラが成長したらすること
ヒメモンステラを育て始めて何年か経過してきたら、植え替えを行い、根と土のバランスを整えてあげることが必要となってきます。また先ほどご説明した通り、ヒメモンステラの元気がないと感じている方も、植え替えを行って生育環境をリセットしてあげることが必要ですね。ヒメモンステラの植え替え
ヒメモンステラを植え替える理由は、主に下記の3つです。- 鉢の中が根で一杯になり、根が呼吸できなくなる根詰まりをおこしている
- 土が古くなり、栄養が足りなくなっている
- 根腐れが進行し、水分や栄養を根が吸い上げなくなってしまっている
植え替えのタイミング
上記の①、②のケース、もしくは問題なく元気に育っている場合は、1年〜2年に1回くらいの頻度でヒメモンステラを植え替えた方がいいでしょう。時期としては5月〜9月にかけての根の働きが活発になる時期に植え替えを行うことで、新しく生えた根に効率よく栄養や水、酸素を吸わせることが出来ますし、植え替えによる根のダメージからの回復も早いですね。 ③の場合、根腐れの進行状況にもよりますが、腐れが茎や葉にも回ってきてしまっている場合は、時期を問わずにすぐにでも植え替えを行い、根腐れが生じている黒ずんだ根をカットし、土を新鮮なものに替える必要があります。植え替えに必要な道具
- 新鮮な培養土
- ひと回り大きな鉢
- 園芸ばさみ
- 手袋
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 割り箸
植え替えの手順
- 細い根を傷つけないように、鉢から優しく根株を抜き取る
- 絡まった古い根や黒ずんだ根をカットする
- 鉢に鉢底網を敷き、鉢底石を並べる
- 鉢の1/3程土を入れる
- 根株を鉢の真ん中に置く
- 土を鉢いっぱいまで被せる
- 割り箸で鉢の外周をつつき、土と根の隙間を埋める
- 減ってしまった分の土を補充する
- 鉢底から滴る位たっぷりの水やりをする
ヒメモンステラは生育期に剪定できる
ヒメモンステラの可愛さはコンパクトなところ。定期的に剪定をして、樹形を整えてあげることが大事です。剪定の時期は、新芽がつきやすい、新しい葉が次々に生える生育期が好ましいです。切るポイントは節の上の部分。この節の上の部分からヒメモンステラの新芽が出ます。 なお剪定した茎は、挿し木にしてヒメモンステラを増やすことができます。その際は気根つきの茎を剪定するようにし、余計な蒸散を防ぐために葉は2〜3枚残してあとはカットします。挿し木用の土に植え替え、乾燥してきたら水やりをして日陰で管理。根が発根し、新しい葉が出てきたら別の新しい鉢に植え替えます。ヒメモンステラによくあるトラブルと対処方法
ヒメモンステラを育てていて起こりがちなトラブルの例と、その対処方法についてご説明いたします。大切なのはこまめな観察を怠らないことです。 たとえば霧吹きによる葉水を行う際に、葉の状態や土の状態に目を向ける習慣をつければ、ヒメモンステラに憑いた病気や害虫の早期発見にもつながりますよ!茎が伸びすぎ=支柱で起こしてあげる
つる性の植物であるヒメモンステラは、横へ横へと葉を伸ばす習性があり、そのまま育てていると葉や茎が倒れてきがちです。それを矯正するためには、支柱でヒメモンステラの茎を支えてあげる必要があります。 支柱の種類は何でも構いませんが、あまり仰々しいものを使うとインテリアとしての美観を損なうので、麻紐などで茎と茎を軽く結ってあげる程度でも構いません。茎が細く倒れやすいですが、見た目がコンパクトな分、倒れてもだらしなく見えないのがヒメモンステラのいいところ。いずれ気根が発達してくれば、倒れることが気にならない程度には自立するようになります。葉っぱが枯れる=水の過不足を適切にする
葉の枯れは水の過不足で起きる場合がほとんどです。ヒメモンステラの表土が乾いてから水を与えることを覚えれば、うまく管理できると思いますよ。それでも心配な方は水やりチェッカーを使って厳密に管理すれば大丈夫です! 尚、水やりを適切にやっているのに葉先が枯れてくる場合は、根腐れにより根が吸い上げる力を失っていることが想定されます。土が完全に乾くのを待って水やりを再開するか、それでもダメな場合は早急な植え替えを検討しましょう!ひょろひょろになっている=日あたりの良い場所に移動
ヒメモンステラの茎と葉の間隔が間遠になっている場合は、日照量が足りず徒長を起こしていることが考えられます。この場合、ヒメモンステラを現在育てている場所より日当たりのいい場所に移動してあげるといいですね。室内で育ててらっしゃる方で、日照条件が悪い環境の方は、育成ライトを使って人工的に光を増やしてあげればいいでしょう!ハイドロカルチャーは土より育て方が簡単でおすすめ
最後に、土のかわりにハイドロボールなどの植え込み材を使って行う、ハイドロカルチャーでヒメモンステラを育てる方法についてご紹介します。より手軽に、ご自宅でヒメモンステラを育てられるのがハイドロカルチャーのいいところ。そんなハイドロカルチャーのメリットとおすすめの商品についてご紹介させていただきます。ハイドロカルチャーのメリット
虫がわかない
土の代わりに使うハイドロボールやゼオライトは、有機物を含む土での生育とは違い、無菌・無臭のためコバエなどの虫がわかないという特徴があります。ハイドロカルチャーは、害虫が苦手で植物を育てるのを敬遠しているという人にはおすすめの生育方法ですね。水の管理がしやすい
透明な容器で育てることの多いハイドロカルチャーは、目視で水位がわかりやすく、水分管理が容易という特徴があります。また、ゼオライトは吸水性に優れているので、お水やりの頻度も週に1回で構いません。おしゃれなインテリアになる
小ぶりなサイズで可愛いヒメモンステラは、ハイドロカルチャーの容器や植え込み材との相性もバッチリです。鉢皿が不要なので、インテリアの邪魔になることがありません。おすすめのヒメモンステラ
弊社東京寿園で販売している、おすすめのモンステラについてご紹介させていただきます。こちらのモンステラは、植え込み材に繰り返し洗って使えるゼオライトを使ったエコプラントです。付属のガラス容器も可愛く、おしゃれなインテリアに難なく溶け込みますよ!商品名 | 東京寿園 モンステラ 土を使わない観葉植物 |
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サイズ | テーブルサイズ |
価格 | 2980円(税込) |
送料 | 無料 |
特徴 | 土を使わない植え込み材、ゼオライトで仕立てています。 |
ヒメモンステラの育て方を紹介!初心者によくあるトラブルの対処法までのまとめ
いかがでしたか?今回は人気の観葉植物モンステラの仲間、ヒメモンステラの育て方についてご紹介させていただきました。 この記事のポイントは、- ヒメモンステラは小ぶりなモンステラの総称
- ヒメモンステラはモンステラとは同属ではないが、基本的な育て方はモンステラと同じ
- 上手に育てるコツは、適当な乾燥を保ち、葉焼けにならない程度日に当てて育てること
- ヒメモンステラは耐陰性があるため、室内での生育に向いている
- 小ぶりなヒメモンステラは、狭いお部屋での生育にもぴったり
- ヒメモンステラは排水性に優れた土で育ててあげるとよく育つ
- 支柱がないと細い茎が倒れてきやすいが、サイズが小さいのでだらしなく見えない
- ヒメモンステラは、ガラス容器で育てるハイドロカルチャーでの生育にぴったり