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紅茶としても有名なジャスミン。観葉植物や花として育てている方も多いかもしれません。しかし、ジャスミンの育て方がわからず困っていませんか。
ジャスミンの可愛い花や芳醇な香りを楽しみたいのに枯れてしまうと悲しいですよね。ジャスミンの育て方について知ると、ジャスミンを育てたりプレゼントしたりするなどできるでしょう。
そこでこちらの記事では
ジャスミンの基本情報は以下の通りです。ジャスミンにはさまざまな種類がありますが、一般的にジャスミンティーに使われるのはアラビアジャスミン。ここではアラビアジャスミンについて紹介します。
- ジャスミンはどんな花?
- ジャスミンの育て方における栽培場所は?
- ジャスミンの育て方における肥料は?
- ジャスミンの育て方における水やりは?
- ジャスミンは挿し木で増やせるの?
ジャスミンはどんなお花なの?
ジャスミンティーで人気の観葉植物、ジャスミン。名前はよく聞くことが多いですが、どんな観葉植物なのかご存じの方は少ないかもしれません。どんなお花なのかどんな育て方が必要なのか解説します。ジャスミンの基本情報
科・属名 | モクセイ科ソケイ属 |
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原産地 | 熱帯アジア |
開花時期 | 6月 |
花の色 | 白~淡い黄色 |
別名 | 素馨(ソケイ)、茉莉花(マツリカ) |
名前はペルシャ語の「Yasmin(神からの贈り物)」に由来している
ジャスミンの名前は、ペルシャ語の「Yasmin(神からの贈り物)」に由来しています。芳醇な香りから「神の贈り物」と名前が付いたのでしょうか。神秘的な雰囲気を感じることができますね。生育温度は高く、寒さに弱い性質がある
ジャスミンは生育温度が高く、寒さに弱い性質があります。そのため、気温が下がる秋以降は室内の明るい場所に移動させてください。最低温度を10℃以上として管理します。室内の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れて管理しましょう。ジャスミンの育て方は寒さに対しての対策が必要です。ジャスミンの花言葉
ジャスミンの花言葉は以下の4つです。- 愛らしさ
- 優美
- 官能的
- 好色
愛らしさ
ジャスミンは「愛らしさ」の花言葉を持っています。純白の花色や愛らしい花姿が由来です。可愛いお子さんや女性にプレゼントすると喜ばれるでしょう。優美
花言葉「優美」も、純白の花色や愛らしい花姿が由来です。優しいパートナーへのプレゼントにいかがでしょうか。官能的
花言葉「官能的」は、ジャスミンの優雅で甘い香りから名付けられています。甘い香りが好きな方や香水を好む方にプレゼントするとよいかもしれません。好色
「好色」の花言葉も、ジャスミンの優雅で甘い香りが由来です。好色の意味は、「色事の好きなこと。また、そのさま。美しい容色。また、美人。」とされています。そのため、美人の方へのプレゼントに贈られるとよいでしょう。ただし、好色の言葉はあまりポジティブに受け取られない場合があるので、贈る際は、美人である点を伝えるようにしてください。ジャスミンを育てるときの準備
ジャスミンは、その甘い香りから人気の花ですが、どのように育てればよいのか育て方がわからない方も多いと思います。ジャスミンを育てるときの準備について解説します。ジャスミンの苗の植える時期や植え方
ジャスミン苗の植える時期や植え方について見ていきましょう。苗を植える時期
ジャスミン苗の植え付け時期は5~6月、または9月頃です。気温の落ち着いている春や秋に植えてください。秋に植える場合は、寒さに弱いジャスミンの根がしっかり土に張るように、暖かいうちに植え付けることがポイントです。苗の植え方
苗の植え方は、ジャスミン苗が植わっている鉢やポットから根鉢を優しく取り出します。根鉢が固まっている場合は、土と一緒にほぐして、新しい土に植えてください。その後、土がしっかり湿るように水やりしましょう。ジャスミンの植え方は2種類
ジャスミンの植え方には、地植えと鉢植えの2種類あります。地植え
地植えの場合は、あらかじめ腐葉土や石灰をまいて土作りをしていた場所にジャスミンを植え付けます。ただし、地植えでジャスミンを育てられるのは、冬の最低温度が10℃以下にならない地域です。冬に10℃以下になる地域では、秋に掘り出す必要があるので気を付けてください。ジャスミンはつる性の植物なので、オベリスクやアーチなどつるが巻き付ける環境を用意しておくとよいでしょう。鉢植え
鉢植えで育てる場合は、8~10号鉢(直径約24~30㎝)の鉢に植え付けます。鉢には鉢底網や鉢底石を入れて市販の水はけのよい花用の土を入れてジャスミンを植えてください。寒さに弱いので、冬は暖かい室内に移動させると上手に冬越しします。鉢植えでも生育期につるが伸びるので、トレリスや行燈支柱をで仕立てるとよいでしょう。ジャスミンの育て方のポイント①:栽培場所
ジャスミンの栽培場所について解説します。ここでは、ジャスミンの育て方に重要な栽培場所について見ていきましょう。日当たりの良い場所を好む
ジャスミンは日当たりのよい場所を好みます。日当たりが悪い場所では、葉の色が悪くなったり花が咲かなかったりするので注意してください。ただし、真夏の直射日光は強すぎて葉焼けする可能性があります。その場合は、明るい半日陰や日陰に移動させたり寒冷紗で遮光したりしましょう。鉢植えの場合
鉢植えの場合も、日当たりのよい場所に置いてください。真夏に直射日光が当たる場合は、明るい日陰や半日陰に移動させます。冬は室内に移動して10℃以上で管理しましょう。地植えの場合
地植えの場合、日当たりのよい場所に植え付けます。日当たりが悪いと葉の色が悪かったり花が咲かなかったりするためです。真夏の直射日光が当たる場合は寒冷紗で遮光すると葉焼けを防ぐことができます。冬の最低気温が10℃を下回る場合は、秋に掘り上げて鉢に植え替えて冬には室内に移動させるとよいでしょう。ジャスミンの育て方のポイント②:水やり
ジャスミンの水やりについて解説します。水やりはどの植物の育て方でも重要なポイントです。土の乾燥具合などをよく見て水やりをしましょう。夏の時期の水やり
夏の水やりを鉢植えと地植えに分けて解説します。ここでは、ジャスミンの育て方に重要な夏の水やりについて見ていきましょう。鉢植えの場合
ジャスミンの鉢植えの水やりは、土の表面が乾燥したら鉢底から流れるくらいたっぷり与えてください。特に成長期の春~夏は土が乾きやすいので、土の乾燥具合に気を付けましょう。気温が下がる秋冬は、土の帳面が乾いてから2~3日後に鉢底から水が流れるくらいに与えます。夏の水やりは、気温の低い早朝や夕方に与えます。地植えの場合
地植えのジャスミンには、植え付け直後と夏の雨が降らない時期を除いて水やりは必要ありません。植え付け直後は、水が溜まるようにしっかり与えます。その後、根が張ると自然の雨だけで生育できるでしょう。ただし、真夏の雨が降らない時期は、涼しい早朝や夕方に水やりをすると枯れる恐れが少なくなります。冬の時期の水やり
冬の時期の水やりを鉢植えと地植えに分けて解説します。ここでは、ジャスミンの育て方に重要な冬の水やりについて見ていきましょう。鉢植えの場合
冬は生育が緩慢になるので、土の表面が乾いてから2~3日後に水やりしてください。暖かい室内に入れて土が速く乾く場合は、土の乾き具合を確認しながら水やりしましょう。地植えの場合
地植えの場合は、最低温度が10℃以上ある地域では水やりの必要はありません。この時期は鉢植えであれ地植えであれ生育が緩慢であるためです。ジャスミンの育て方のポイント③ 土
ジャスミンの土について解説します。ここでは、ジャスミンの育て方に重要な土について見ていきましょう。市販の土を使う場合
ジャスミンは水はけのよい土を好みます。そのため、市販の水はけのよい観葉植物の土や草花の土を使うとよいでしょう。市販の土には肥料が入っているものと入っていないものなど様々ですが、肥料入りのものを使うと元肥が必要ないのでおすすめです。自作する場合
自作する場合は、赤玉土と腐葉土を6:4で混ぜ込んだものを基本培土とします。基本培土に水はけがよくなるように鹿沼土や小粒の軽石を1割ほど混ぜると育てやすくなるでしょう。土を自作する場合は、赤玉土は個室赤玉土を使うと崩れにくく便利です。また、混ぜ込む前にふるいにかけて、潰れた赤玉土を取り除くと自作の土でも上手に育てられます。初心者の方は、まずは市販の土を使うとよいでしょう。ジャスミンの育て方のポイント④:肥料
ジャスミンの肥料について紹介します。ここでは、ジャスミンの育て方に重要な肥料について見ていきましょう。窒素、リン酸、カリを含んだハーブ用の肥料や油かすなどの有機化成肥料が最適
ジャスミンには窒素、リン酸、カリを含んだハーブ用の化成肥料や油かすなどの有機肥料がおすすめです。ただし、化成肥料を与えすぎると土が固くなり根の生育に悪影響を及ぼすので注意してください。また、有機肥料も与えすぎると根焼けの原因になります。肥料は適切な量を与えましょう。肥料の与え方
化成肥料や有機肥料は、土にジャスミンを植え付ける際の元肥として適量混ぜ込みます。その後、開花前の5~6月に土の上に、肥料を置き肥すると効果的です。 混ぜ込んだ肥料とは別に与える肥料のことを追肥と言います。ジャスミンに与える追肥は即効性のある液体肥料でも問題ありません。 置き肥で与える肥料はゆっくり聞く緩効性肥料なので、2か月おきに1回、即効性のある液体肥料は2週間に1回水に薄めて与えましょう。その後、花が咲き終わったら、お礼肥えとしてもう一度置き肥を与えると樹勢を回復させて冬越ししやすくなります。【成長したらすること】植え替えや剪定について
ジャスミンが成長したら、植え替えや剪定を行う必要があります。ここではジャスミンの育て方で重要な植え替えや剪定について見ていきましょう。植え替えについて
ジャスミンの開花期は6月なので、植え替え適期は5月に行うか開花後の9月~10月です。真夏の高温期に植え替えると株が傷むため注意してください。どうしても、真夏に植え替える場合は、気温の落ち着いている時間帯に素早く行って、日陰で涼しく管理します。ジャスミンを植え替える適期は、2年に一回が目安です。しかし、成長によっては鉢底から根が出てきたり、水やり後の吸水がよくなかったりする場合も植え替えをする必要があります。剪定について
ジャスミンの剪定は、開花期以外の5~10月に行います。葉やつるが茂り過ぎたら風通しがよくなるように剪定してください。花が咲き終わった後は、種ができます。種をそのまま付けて置くと栄養が偏りジャスミンの株が弱るので、開花後に剪定したり花後をこまめに取り除いたりしてください。ジャスミンの増やし方:【挿し木】
ジャスミンの挿し木について紹介します。ここでは、ジャスミンの育て方に重要な挿し木について見ていきましょう。挿し木とは?
挿し木とは、植物の枝や幹を土に挿して増やすことを言います。ジャスミンは剪定した枝を挿し木で増やすことが可能です。ジャスミンを増やしてみたい方は、挿し木にチャレンジしてみましょう。挿し木の方法
ジャスミンの元気のよい若い枝やつるを、成長期の5~8月に切り挿し穂とします。枝の先端から10~15㎝ほど切りましょう。葉がたくさん付いている場合は、土に埋める5㎝ほどの葉は取り除きます。切り口を斜めに切って切断面を大きくして、1時間ほど吸水させ土に優しく植え付けてください。明るい日陰に移動させて、土が乾かないように水やりをして管理します。1ヶ月ほどすると発芽・発根して育ち始めるでしょう。ジャスミンにつきやすい虫やかかりやすい病気
ジャスミンに付きやすい虫やかかりやすい病気について解説します。ここでは、ジャスミンの育て方に重要な病害虫について見ていきましょう。つきやすい虫について
ジャスミンは比較的害虫が付きにくい植物です。ただし、どの植物にも発生するアブラムシ・カイガラムシには注意してください。ジャスミンも例外ではなく、成長期の5~10月はアブラムシが発生しやすいです。アブラムシやカイガラムシは非常に小さい虫で、植物の樹液を吸って弱らせます。放っておくと大量に増えてしまい植物に悪影響を及ぼす可能性が高いです。そのため、アブラムシやカイガラムシを見かけたら早急に駆除してください。アブラムシに関しては、市販のアブラムシ用の殺虫剤で簡単に対処できるでしょう。カイガラムシは殺虫剤が効きにくいので、柔らかい布やブラシで擦り取るとよいです。かかりやすい病気について
ジャスミンは病気になりにくい植物ですが、アブラムシが媒介になってウイルス病にかかることがあります。ウイルス病は治せないので、アブラムシを発生させないことが対処方法です。また、カイガラムシが増えるとすす病が併発します。すす病とは、葉に黒いすすのようなカビが生える病気です。主に、カイガラムシのふんが原因で発生するので、アブラムシ同様にジャスミンに発生させないことが対処方法になります。ジャスミンの育て方を紹介!日々のケア方法から成長したらすることまでのまとめ
ここまでジャスミンの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の植物で、熱帯アジアに自生している暑さに強く寒さに弱い植物
- ジャスミンの育て方における栽培場所は、日当たりのよい場所。しかし、真夏の直射日光は葉焼けする可能性があるので、真夏は明るい半日陰~日陰で管理します。
- ジャスミンの育て方における肥料は、ハーブ用の化成肥料や固形の有機肥料がおすすめ。さらに土に植える前に混ぜ込んだり、花が咲く前に土の上に置いたりするとさらに効果的です。
- ジャスミンの育て方における水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えること。冬の気温が低い時は、土の表面が乾いて2~3日後に与えること。
- ジャスミンは5月~8月に挿し木で増やすことが可能。伸びた枝やつるを10~15㎝切って1時間ほど吸水させ、土に優しく植える。その後、明るい日陰で1ヶ月ほど土を乾燥させずに管理すると発芽・発根する。