サボテンが腐る原因3選!復活方法や未然に防ぐ方法を徹底紹介

サボテンが腐る原因3選!復活方法や未然に防ぐ方法を徹底紹介
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目次

コンパクトなサイズも多くどんなお部屋にも置けるサボテンは管理がしやすい一方で、育て方を間違えると表面がぶよぶよと腐るのをご存じでしょうか。サボテンがぶよぶよになることを腐ると言い、放置していると枯れてしままう一方で復活できる場合もあります そこで今回は
  • サボテンが腐る原因
  • サボテンが腐る原因が根腐れの場合の復活方法
  • サボテンが腐る原因がカビの場合の復活方法
  • サボテンが腐る原因が栽培環境の場合の復活方法
  • 水耕栽培でサボテンが腐ったときの復活方法
  • サボテンの正しい育て方

について詳しく解説。 サボテンは季節に合わせて適切な管理を行わないと腐る植物です。サボテンが腐ってしまうと諦めてしまいそうになりますが、適切に対処できれば復活できます。失敗を繰りかえさないためにも腐る原因と正しい育て方を知って、元気なサボテンにしてあげましょう。

関連記事:サボテンの育て方|初心者でも失敗しない方法や日常のケアを徹底解説

そもそもサボテンって腐るの?

そもそもサボテンって腐るの?
コンパクトなものから高さのあるものまで数多くの種類があるサボテンは、初心者でも育てやすい一方で適切な環境で栽培しないと腐ることがあります。植物で「腐る」という表現は聞きなれないかもれませんが、これから解説する内容を知れば言葉の意味もわかりますよ。

結論:環境には強い植物だが、育て方を間違えると腐る

メキシコや南アメリカ大陸などの乾燥地帯が原産地のサボテンは、水やりが少なく乾燥にも強い一方で育て方を間違えると腐ることがあります。サボテンが腐ると色が茶色くなったり水を含んだように、ぶよぶよするのが特徴です。 もっとも多いのがサボテンの土の中が過湿状態になり、根が腐ってしまう根腐れを起こすパターン。他にもサボテンが腐る原因にはいくつかあり、それぞれ腐るとどうなるのかを知っておくと対処しやすくなります。

兜サボテンなど、環境の変化に敏感で突然腐ってしまうものも

兜サボテンとはトゲがなく、表面に綿のような短枝があるサボテンです。兜サボテンは湿度の高い状態を好むサボテンのため、四季がある日本では冬に注意が必要。日本の冬は乾燥しやすく、兜サボテンには適さない環境になります。そのため夏は暑く冬は寒い日本では、環境の変化に耐えられず突然腐ることも。兜サボテンを育てる場合は気温や気候の変化に合わせて、ビニールで囲うなど湿度の高い状態を保つ工夫が必要です。

サボテンが腐るのはなぜ?原因を知ろう

サボテンが腐るのはなぜ?原因を知ろう
育て方を間違えるとサボテンが弱ってしまうことがわかりましたが、適切に育てるにはなぜ腐るのかを知る必要があります。 サボテンが腐る主な原因は3つあり、それぞれに見分け方があります。サボテンは腐っても早期に発見できれば対処可能なため、原因ごとに腐るとどうなるのかを知っておくといいでしょう。まずはなぜサボテンが腐るのかを解説します。

サボテンが腐る原因①:根腐れ

サボテンが腐る原因の一つ目は先ほどもご紹介した根腐れです。根腐れとは名前のとおり根が腐ってしまい、水分や栄養を吸収できない状態。根腐れは植物を育てるうえでもっとも多いトラブルで、放置しているとそのうち全体が枯れる可能性があります。

サボテンが腐る原因で一番多い

根腐れはサボテンが腐る原因でもっとも多く、水のやりすぎや土の環境が悪く過湿状態が続いたときなどに起こります。とくに水のやりすぎで根が腐るケースが多いため、適切な量とタイミングを見て与えましょう。種類にもよりますがサボテンは基本的に乾燥を好むため、水をやり過ぎないように気をつけてください。他にも根腐れは肥料のやりすぎや日当たりが悪い場所に置いているだけでも起こるため、栽培環境にも注意が必要です。

根腐れの見分け方は根っこ

サボテンの根腐れの見分け方は根っこ部分の色や伸び方です。根腐れは根から弱っていきます。そのため根っこが鉢底から飛び出ている場合や根が黒くなっている場合は、根腐れの可能性があります。

根本が変色していたら根腐れのサイン

サボテンが根腐れすると根本も変色していきます。根っこと同じくサボテンの根本が黒くなったり茶色く変色している場合は、根腐れのサインです。

サボテンが腐る原因②:カビ

サボテンが腐る原因2つ目はカビです。カビも植物を栽培するときに起こりがちなトラブル。サボテンに発生しやすいのは白いカビで、要因は栽培環境にあります。置き場所や気候によって悪条件が重なると、カビが好む環境になってしまうため注意が必要です。

湿気と風通しの悪さがカビを繁殖させる

サボテンに白いカビが繁殖する要因は湿気が多く、風通しが悪い環境にあるときです。基本的には乾燥を好むサボテンは、湿気が多い状態が続くと弱ってしまいます。弱ったサボテンに追い打ちをかけるように風通しも悪いと、カビが好む環境に。そのため梅雨時期はとくに注意が必要で、適切な水やりと風通しのよい場所で育てる必要があります。

害虫の排泄物がカビを繁殖させてしまうことも

サボテンに黒い斑点が付いている場合もカビです。黒い斑点のカビはカイガラムシやアブラムシなどの害虫の排泄物に発生します。黒い斑点のようなカビが繁殖すると「すす病」とも呼ばれ、黒い斑点が煤のように見えることから付けられました。

サボテンが腐る原因③:栽培環境

サボテンが腐る原因3つ目は栽培環境です。日本のような四季があり気温が変化する地域でサボテンを育てる場合は、気候に合わせて栽培環境を整える必要があります。

冬の室内と屋外など、温度差がある急な環境変化

寒さと極度の乾燥に弱いサボテンは冬になると生育が緩やかになります。そのため冬場は温度差がある急な環境変化で腐る可能性も。基本的にサボテンは冬の時期は、5℃以下にならない環境で栽培する植物です。 しかし屋外で育てている場合、急に暖かい室内へ移動すると環境の変化に追いつかず弱ってしまうこともあります。サボテンが弱ってしまうと腐る原因になるため、急激な温度変化には注意しましょう。屋外で育てている場合は冬になる前に室内へ移動しておきます。 また気温と湿度の変化に合わせて、水やりのタイミングと量を変えることもサボテンを腐らせないポイントです。

湿度が高すぎたり、暗い室内に長時間置くとぶよぶよになり腐る

サボテンは湿度が高すぎたり暗い場所に長時間置くことも、茎がぶよぶよになり腐る原因です。たとえば水やりのしすぎや日当たりと風通しの悪い場所だと鉢内が過湿状態になり、根腐れを起こします。そのためサボテンを育てるときは、季節に合わせた水やり方法と、直射日光を避けた明るく風通しのよい場所で育てましょう。適切な湿度でサボテンを育てるには、水はけのよい土を使用するのも元気に育てるポイントです。

サボテンにとっての悪い環境を知っておこう

サボテンは最高40℃、最低5℃まで耐えられる丈夫な植物です。しかし短時間での急激な温度変化には弱く、日本では季節に合わせて水やりや置き場所を変える必要があります。サボテンを腐らせないためにも悪い環境を知っておくと、トラブルが起きる前に予防もできるでしょう。

サボテンが腐る原因が【根腐れ】の場合の復活方法

サボテンが腐る原因が【根腐れ】の場合の復活方法

 

サボテンがぶよぶよになってしまうと、このまま枯れてしまうのではと不安になりますよね。サボテンの根腐れは早い段階で発見できたら、復活することが可能です。先ほどご紹介したサボテンが腐る原因が根腐れだった場合の復活方法を解説します。

胴切りして、植え替えをすることで復活できる

サボテンの腐る原因が根腐れだった場合は、胴切りして植え替えすることで復活できます。胴切りとは腐った部分を切り取ること。腐っていない部分を新しい土へ植え替えると再び生育し、復活できます。また植え替えをすることで新しい土に交換できるため、通気性や水はけもよくなるでしょう。 ただしサボテン全体がぶよぶよしている場合は、元には戻らないため残念ながら諦めるしかありません。それでは胴切りして植え替えをする手順をご紹介します。

植え替えのステップ①:必要な道具を準備する

まずは植え替えに必要な道具を準備しましょう。植え替えをするときに必要な道具は主に4つです。この他にも新しい鉢や作業場所に敷くビニールシートなども用意しておくとスムーズにできるでしょう。

厚手の手袋

サボテンは種類によって表面がトゲで覆われているものがあります。そのため植え替えをするときは、厚手の手袋を使用するとトゲを通さず安全に作業できるでしょう。園芸店やホームセンターで販売されているバラ用の手袋もおすすめです。

ハサミやカッター

サボテンの腐った部分をカットするときに使うハサミやカッターなどの刃物は、清潔なものを使いましょう。他の植物をカットしたハサミをそのまま使うと、病気が感染する可能性があります。そのため植物をカットするハサミは毎回洗って消毒した清潔なものを使いましょう。

アルコール消毒液

アルコール消毒液はサボテンをカットするハサミやカッターを消毒するときに使用します。サボテンだけでなく植物を剪定する前後は、必ず刃を消毒しておくと衛生的で安心です。

新しい土

植え替えをするときは必ず新しい土を使用しましょう。土は時間とともに水はけが悪くなるため植え替えの都度、新しくする必要があります。土は水はけのよいものを選びましょう。どれを選べば良いかわからない場合は、園芸店やネットショップでサボテン専用の土が販売されています。

植え替えのステップ②:腐った部分を消毒した刃物で切る(胴切り)する

必要な準備ができたらいよいよ腐った部分を切っていきます。先ほどもお伝えしたようにハサミやカッターなどの刃物は消毒してから使ってください。やり方は簡単で変色したりぶよぶよしている部分をすべて切り落とします。肉厚なサボテンは切りにくいかもしれませんが、勢いをつけて思い切りカットしましょう。ゆっくりハサミを入れると断面が汚くなりサボテンがさらに弱ってしまうため、スパッと切り落としてくださいね。

植え替えのステップ③:断面を乾燥させる

サボテンの切り落としたあとの断面はケアが必要です。切り落としたサボテンの断面は乾燥させましょう。切り落としたサボテンの断面は人間でいう傷口と同じ状態です。そのためサボテンの断面は30分程明るい場所に置き、日光消毒します。その後は直射日光の当たらない風通しのよい場所に置き、しっかり乾燥させましょう。しっかり乾燥しないまま植え替えをしてしまうと菌やカビが発生するため、復活させるどころか腐る原因になります。完全に乾燥するまで数日かかるため、1日1回は断面に触れてみてじゅくじゅくしていないか確認してみてください。

植え替えのステップ④:新しい土に植え替える

切り口が完全に乾燥したら新しい土に植え替えます。新しい土に植え替える手順は簡単で、切り口を軽く土に挿すだけです。このとき土に押し込むのではなく、置くように優しく挿します。 植え替え後10日くらいは水やりは与えないでください。植え替え後すぐは弱っている状態のため、水やりをするとダメージを与えてしまいます。植え替え後は10日前後で根付き始めるため、その後適切なタイミングで水やりをしましょう。 ちなみに切り取った植物を新しい土に挿して植え替えることを「挿し木」と言います。

サボテンが腐る原因が【カビ】の場合の復活方法

サボテンが腐る原因が【カビ】の場合の復活方法
サボテンが腐る原因がカビの場合の復活方法は、シンプルに取り除くこと。ただし取り除き方にもポイントがあり、腐っている状況によっては切り取る必要もあります。カビは栽培環境が悪いと発生するため、対処後は適切な場所へ移動することも大切です。ここからはカビが生えたときの対処法を詳しく解説します。

カビ取り剤でカビを取り除くことで復活

サボテンには白いカビと黒い斑点のようなカビが発生するとお伝えしましたが、どちらもカビ取り剤で取り除くことで復活できます。

ホームセンターや園芸店で購入できる

カビ取り剤はホームセンターや園芸店で購入できます。説明するまでもありませんが、サボテンに使うカビ取り剤は植物用を使用しましょう。アルコールでもカビを死滅できますがサボテンを傷めてしまう可能性があるため、植物専用のカビ取り剤を使用した方が安全です。

放置すると中まで繁殖してしまうので注意

サボテンにカビが生えたら早急に対処しましょう。カビを放置していると、表面だけでなくサボテンの中まで繁殖します。また土にもカビが発生している場合は、根も傷めてしまうため注意しましょう。カビを取り除く際も土にカビが落ちないような工夫が必要です。

患部に専用のカビ取り剤をぬり、上から歯ブラシで擦って取り除く

除去方法はサボテンのカビが生えている部分にカビ取り剤を塗り、その上から歯ブラシで優しく擦って取り除きます。このときカビの胞子が舞う可能性もあるため、マスクを着用して作業しましょう。 またカビの胞子が土に落ちないように、ビニールを敷いて作業すると二次被害を防げます。ワンポイントとしてカビ除去に使用する歯ブラシは、新品のものを使うと植物を傷つけずに作業できるためおすすめです。

症状の度合いによっては切り取ろう

カビ取り剤を使用して歯ブラシで擦っても取れないカビもあります。カビが除去できない部分は切り取りましょう。取れないカビがある部分を切るときもハサミは清潔なものを使用して、思い切りカットしてください。少しでもカビが残っているとどんどん広がっていくため、症状の度合いによってカットすることも必要です

取り除けたら置き場所を変えてみる

カビをきれいに除去できたら、適切な置き場所へ移動しましょう。日当たりが悪く風通しが悪いと湿度が高い状態が続くため、カビが発生しやすくなります。そのためサボテンに適した置き場所へ移動するまでが、確実に復活させるポイントです。

日当たり、風通しのいい場所に置こう

カビを除去したら日当たりと風通しのよい環境で育てましょう。壁に囲まれた場所や日光が入らない暗い部屋では再びカビが発生しやすい環境です。レースカーテン越しの風通しのよい窓辺など、カビが発生しにくい環境を整えましょう。

カビは薄暗くて湿っぽい場所を好む

カビは薄暗くて湿っぽい環境を好みます。そのため日光が入らない暗い場所に長い時間置くと水やりをした土も乾きにくく湿度が高い状態が続き、カビがを誘発する原因に。土が過湿状態になるとカビが発生し、サボテンの茎にも繁殖します。 また日光が当たらない場所ではサボテンの生育も緩慢になり抵抗力も弱くなるため、カビの繁殖スピードも加速してしまいます。カビを発生させないためにも薄暗くて湿っぽい場所は避けて、サボテンの好む環境を維持することが大切です。

サボテンが腐る原因が【栽培環境】の場合の復活方法

サボテンが腐る原因が【栽培環境】の場合の復活方法
サボテンが腐る原因が栽培環境の場合の復活方法は、品種に合わせて適切な栽培をことです。サボテンは品種によって好む環境や異なります。そのためサボテンが弱っていると感じたら、まずは育てている品種にとって今の環境が適切か確認しましょう。 サボテンが腐る原因が栽培環境の場合の復活方法は、品種を知ることから始まります。

育てているサボテンがどんな品種なのかを知る

まずは育てているサボテンがどんな品種かを確認しましょう。サボテンには約3万以上もの種類が存在します。そのため同じ環境で育てても品種が違えば、他は元気でも1種類だけ枯れてしまうこともあります。サボテンが腐る原因が栽培環境だとすれば、育てている品種にとって適切な環境か確認しましょう。

品種ごとにあった環境で育てることで復活

数多くの種類があるサボテンは品種ごとにあった環境で育てると復活します。たとえば乾燥を好み暗い場所で育つ「バンザイサボテン」というサボテンがある一方で、コリファンタ属の品種は高温多湿でも元気に育つのが特徴。このように品種によって好む環境で育てることで、生育スピードが速くなると復活できます。

腐ったサボテンを放置しておくとどうなるの?

腐ったサボテンを放置しておくとどうなるの?
 腐ったサボテンは早めに発見し対処できれば復活は可能な一方で、放置した場合はどうなるのでしょうか。腐ったサボテンを放置したときにどうなるのかを知っておくと、弱っていても復活可能かどうか判断がしやすくなります。

ぶよぶよになり、最終的には株全体が枯れる

サボテンは根腐れなどが原因で腐ると茎が水を含んだようにぶよぶよになります。サボテンがぶよぶよしてもそのまま放置していると、どんどん進行して最終的には株全体が枯れてしまい異臭がすることも。株全体が枯れるとせっかく育ててきたサボテンともお別れすることになるため、異変に気づいたら放置せず適切に対処しましょう。

全体が枯れてしまうと復活は難しい

サボテンの一部だけがブヨブヨしている場合は復活できる一方で、株全体が枯れていると復活は困難です。そのためサボテンを育てる場合は毎日植物の状態を観察して、変化に早く気づけるようにしておきましょう。

水耕栽培でサボテンが腐る時はどうしたらいいの?

水耕栽培でサボテンが腐る時はどうしたらいいの?
サボテンは土を使わず栽培するハイドロカルチャーなどの水耕栽培でも育てられます。水耕栽培は水管理が簡単な一方で、衛生面にも注意が必要です。定期的なお掃除で清潔にしていないと、カビが発生したり根腐れを起こして腐る可能性があります。もしも水耕栽培をしていてサボテンが腐っているときは、次の対処法を早急に実践すると復活できるでしょう。

容器をきれいに洗い、水を取り替えることで対処

水耕栽培では水を含んだ人工の石などを使用するため、適切に管理しないと藻が生えることがあります。そのため水耕栽培でサボテンが腐っているときは、容器をきれいに洗い、水も取り換えましょう。サボテンが元気な状態でも最低でも週に1回は、容器を洗って水を取り替えて清潔にしておくと腐ることなく育てられますよ。

水耕栽培で腐ってしまう場合、ほとんどの原因は根腐れ

水耕栽培は水を含んだ石などで育てるため、サボテンが腐る原因のほとんどが根腐れです。水耕栽培ができるとはいえ、土で育ってきたサボテンの根には少なからずダメージを与えてしまいます。管理が簡単な水耕栽培でも置き場所やお掃除など適切なケアは必要です。

水に細菌が繁殖している可能性アリ

水耕栽培をする場合はきれいな水を使用しましょう。水を変えずにそのまま放置していると、容器内に細菌が繁殖します。繁殖した細菌はサボテンの根に入ると植物を弱らせて最後には枯れてしまうため、水耕栽培の容器内は清潔にしておきましょう。

水耕栽培で育てる場合は根を全て切ってから水に浸けるのがポイント

サボテンを水耕栽培で育てる場合は、根を切ってから水に浸ける必要があります。管理が簡単な水耕栽培もサボテンが腐らないように、適切なケアが必要です。

根の先っぽだけ水につける

サボテンを水耕栽培するときはきれいに土を落として、根の先っぽだけを水に浸けましょう。土から水耕栽培へ移行するときはまず環境の変化に適応するよう、サボテンの根を半分くらい切って乾燥させてから水に浸けます。根を乾燥させるときは直射日光に当たらないようにしてください。サボテンが完全に乾燥したら、水を入れた容器に根の先っぽだけを浸します。誤って根全体を水に浸すと腐る危険があるため、慎重に行いましょう。2~3週間すると新しい根が生えてきて、水耕栽培に適したサボテンになります。

水は3日〜1週間に一回取り替えよう

水耕栽培では水は3日~1週間に1回は取り換えましょう。新鮮な水には酸素が含まれています。そのため水を取り替えることで根が酸素を取り込めるようになり、元気な状態を維持することが可能です。とくに気温が高くなる夏場は、水の温度も上昇するため注意が必要。水耕栽培で丈夫なサボテンを育てるためには、最低でも1週間に1回は交換しておきましょう。

水の取り替えを怠るとカビの原因に

水耕栽培では水を清潔に保つことが重要です。そのため水の取り換えを怠ると、容器内が汚れてしまいカビが好む環境になります。カビが発生した場合は除去し、再び根を切り落として植え替えをする必要があるためサボテンを傷める原因に。水耕栽培では土の状態を観察して水やりをするよりは水管理が簡単な一方で、定期的な水交換が重要です。

サボテンが腐るのを防ぐ正しい管理方法

サボテンが腐るのを防ぐ正しい管理方法
サボテンが腐るのを防ぐためには、適切な管理を続けることが重要です。水やりや土、置き場所などすべての条件がそろうと害虫にも強い丈夫なサボテンを維持できます。ただし季節によって水やりのタイミングや置き場所も変える必要があるため、気候に合わせてサボテンの状態を確認しながらケアしましょう。

水やり

サボテンには生育が活発な成長期と、成長が緩やかになる休眠期があります。そのためサボテンの水やり方法は春・秋と夏・冬の2パターンあり、与える水分量もまったく異なるためタイミングと量には注意しましょう。

春・秋:表土が乾いたらたっぷりと

春と秋はサボテンにとっては成長期になります。そのため春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。水やりは鉢底から流れるまでたっぷりと与えてください。ただし鉢底に溜まった水はそのままにしておくと、根腐れや害虫の原因になるため捨てておきます。

夏・冬:表土が乾いたら軽く湿らせる程度

気温が高い夏と寒い冬は土の表面が乾いたら、軽く湿らせる程度の水やりで十分です。夏と冬の休眠期に必要以上の水やりをするとすぐに根腐れするため、1ヶ月に1回程度でも問題ありません。

サボテンに適した土

サボテンに適した土は水はけがよいものを用意しましょう。土は植物の土台となる重要な部分。そのため適した環境になるよう土選びは重要です。

水捌けの良いものを使おう

サボテンは水はけのよいものを使いましょう。水はけのよい土は通気性と排水性に優れているため、根腐れが起きにくくなります。サボテンが腐る原因でもっとも多いのは根腐れのため、土はとても重要。ただしサボテンは水はけのよい土が適している一方で、ある程度の保水性も必要です。水はけがよく保水性もある用土の配合割合は、このあとご紹介します。

配合する場合は川砂5:赤玉土3:腐葉土2

サボテンに適した用土の配合割合は、川砂5:赤玉土3:腐葉土2です。川砂は排水性に優れ、赤玉土は水はけがよく保水性もあり害虫予防にも効果的な用土。腐葉土も通気性と保水性、保肥性を持ちます。川砂と赤玉土は泥を落としてから使用しましょう。土作りが面倒な場合は園芸店で販売されているサボテン専用の土でも問題ありません。

サボテンの置き場所

サボテンの置き場所は日当たりと風通しのよい場所が基本です。ただし季節によって注意すべきポイントがあるため、同じ場所ではなくダメージを与えない安全な環境を整えましょう。

日当たりと風通しの良い場所に置く

サボテンは日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。日当たりと風通しが悪いと、生育しにくくなり根腐れやカビの原因になります。根腐れやカビが発生するとサボテンは腐るため、日光と風通しは大切です。ただし直射日光には注意しましょう。屋外の軒下など明るい日陰で育てるのもおすすめです。

夏場は直射日光による葉焼けに注意

サボテンは日当たりがよい場所を好む一方で、直射日光に長時間当たると葉焼けを起こします。葉焼けとは人間でいう日焼けの状態。サボテンが葉焼けすると黄色くなったり黒く変色します。一度葉焼けすると元には戻らないため夏場は遮光ネットなどを利用して、直射日光を避けた明るい場所で育てましょう。

冬場は冷気と暖房の風による乾燥に注意

気温が低い冬場は窓辺や建物のすき間からの冷気と、暖房の風に注意しましょう。サボテンは冬場でも明るい場所で育てる一方で、日光が入りやすい窓辺は冷気が流れ込む場所でもあります。とくに気温が下がる夜間は5℃以下にならないよう窓辺から離しておくと安心です。また室内では暖房の風により乾燥しやすくなります。真冬は休眠期のため暖房による急激な乾燥により、ダメージを受けて弱ってしまう可能性もあるため注意が必要です。

接ぎ木したサボテンの台木が腐ってしまったときは?

接ぎ木したサボテンの台木が腐ってしまったときは?

 

接ぎ木とは成長の遅いサボテンを台木となる生育の早い品種に乗せて育てる方法です。生育の早い台木になる品種にはサンカクサボテンと呼ばれる三角柱や竜神木などがあります。接ぎ木をすると生育を促すだけでなく、丈夫なサボテンに育つのもメリットです。接ぎ木の場合も台木が腐ることがあるため、対処法も知っておくと安心してサボテンを楽しめますよ。

サボテンの台木が腐ってしまった時の対処法

サボテンの台木は寒さに弱いため、冬に腐ることが多い品種です。サボテンの台木が腐ってしまったときも対処法は腐った部分を切り取り、植え替えを行います。

腐っている部分を切り取る

まずは腐っている部分を切り取りましょう。台木が腐っている場合、穂木との接ぎ目からカットします。接ぎ木の台木だけでなく穂木まで腐っている場合も、腐った部分は切り取りましょう。このとき腐った部分が残らないよう、思い切り切るようにしてください。切り取ったあとは切り口をしっかり乾燥させましょう。

台木から切り離して植え替えることで復活

台木だけが腐っている場合は切り離して植え替えることで復活が可能です。穂木との接着面をカッターなどでカットしたあと、腐った台木から切り離します。切り離したあとの切り口を確認して、台木が残っていればすべて取り除いてください。 ただし台木に使われるサンカクサボテンなどは穂木に食い込み、切り離すのが難しい場合もあります。 あとは切り口を数日乾燥させて根が出てきたら新しい土へ植え替えましょう。ちなみに台木から切り離して植え替えることを「接ぎ木降ろし」と呼びます。

台木が腐ると接ぎ木にも感染する可能性があるので注意

台木が腐ると接ぎ木した上のサボテンにも感染する可能性があります。品種によっては台木がないと育たないものもあるため、注意が必要です。

腐ると細菌が接ぎ木にも感染してしまう恐れがある

台木が腐ると接ぎ木した上のサボテン(穂木)にも細菌が感染することがあります。早めに気づければ切り離して復活できる一方で、台木の中には食い込むように穂木と接着する品種もあるため完全に取り除くことが困難な場合も。台木が腐ると時間とともに接ぎ木全体に広がっていくため、早めに気づくことが大切です

台木がないと育てるのが難しい緋牡丹などは注意

緋牡丹は赤い球体のサボテンで台木がないと生育が難しい品種です。緋牡丹の台木が腐ってしまうと水分や養分を吸収できないため、そのうち枯れてしまいます。そのため緋牡丹の台木が腐ったときは、すぐに切り離して新たに接ぎ木をしましょう。ただし台木の腐っている部分が根元付近のみの場合は、腐ったところだけ切り取って挿し木で復活することも可能です。

サボテンが腐る原因3選!復活方法や未然に防ぐ方法を徹底紹介のまとめ

今回はサボテンが腐る原因と対処法を解説しました。 今回のポイントは
  • サボテンが腐る原因は根腐れとカビ、栽培環境の3つ
  • サボテンが腐る原因が根腐れの場合は腐った部分を切り落とし、植え替えると復活する
  • サボテンが腐る原因がカビの場合はカビ取り剤で除去し、明るく風通しのよい場所へ移動すると復活する
  • サボテンが腐る原因が栽培環境の場合は品種に合わせた適切な環境で育てると復活する
  • 水耕栽培でサボテンが腐ったときは容器を清潔にして水を取り変えると復活する
  • サボテンは明るく風通しのよい場所で栽培し、水やりは春と秋は土の表面が乾いたらたっぷり、夏と冬は湿らす程度に与える
でした。 サボテンは寿命が20年程で他の植物よりも長いと言われています。ご紹介した正しい育て方が継続できると愛着も沸き、毎日可愛いサボテンで癒されるでしょう。ぶよぶよのサボテンを復活できたあとは、失敗を繰り返さない努力も必要ですね。 東京寿園ではサボテン以外の植物の記事もたくさん公開しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。