目次
フィカス・ウンベラータは、丈夫で育てやすく、観葉植物として高い人気があります。しかし、丈夫と言っても育てる上での注意点があり、適切な管理が必要です。 ちゃんと管理しているにも関わらず、ウンベラータに異変が見られた時、「元気がないように見えるし、葉っぱが変色しているけど、枯れてしまった?」「枯れてしまったら復活できるのかな?」と不安に思いますよね。 そこでこの記事では、
- ウンベラータの特徴
- ウンベラータが枯れる原因と対処法
- 枯れてしまったウンベラータを復活させる方法
- ウンベラータを枯らせないためには?
フィカス・ウンベラータの基本情報
フィカス・ウンベラータの基本的な情報をご紹介します。自生地の環境や特徴を知ることで、ウンベラータにとって適切な生育環境が分かり、枯れる原因を取り除くヒントになります。ぜひ参考にしてください。生育旺盛で大きなハート型の葉が特徴の観葉植物
フィカス・ウンベラータは、熱帯アフリカ原産の常緑高木です。「フィカス」とは、クワ科イチジク属の植物の総称です。また、フィカスの樹液にはゴムが含まれているため、「ゴムの木」とも呼ばれています。 ウンベラータは、幹の色が明るいため、華やかな印象があります。また、特徴的なハート型の大きな葉が可愛らしく、インテリアとしても評判です。生育旺盛で丈夫なため、初心者にも育てやすく、人気が高い観葉植物です。耐寒性はないため寒さに弱く、乾燥にも弱い
熱帯雨林が自生地のフィカス・ウンベラータは、耐寒性がないため寒さに弱く、乾燥にも弱い植物です。冬期は気温が5℃以下になると、弱ってしまうため、冬場は室内の暖かい場所に置くようにしましょう。また、乾燥にも弱いため、葉水や加湿器で湿度を保つようにするとよいでしょう。花言葉は「すこやか」「夫婦愛」「永久の幸せ」
フィカス・ウンベラータの花言葉は「すこやか」「夫婦愛」「永久の幸せ」です。大判でハート型が特徴の葉っぱは、愛情や幸福を象徴しています。そのため、結婚祝いや新築祝いなどのプレゼントとして人気があります。枯れる場所や症状で見る原因と対処法:下の葉が枯れる
ウンベラータが枯れる時の症状として、下の方の葉が枯れる場合があります。下の葉が枯れる場合は、どのような原因があるのでしょうか。対処法とあわせてご紹介します。原因①:葉の寿命で枯れた
下の方の葉は、葉の寿命で枯れた可能性があります。新陳代謝によって、生育の役目を終えた下方の葉っぱが枯れる場合があります。対処法:枯れた部分を剪定し健康な葉に栄養がいくようにする
下の葉が枯れる様子が見られる場合は、枯れた部分を剪定してあげましょう。枯れた葉は、水分や栄養を吸収することができません。そのままにしておくと、健康な葉の成長を妨げてしまいます。そのため、枯れた葉を取り除き、剪定することで、水分や栄養が健康な葉に行き渡り、元気に生育していけます。原因②:水のやりすぎで根腐れを起こしている
水のやりすぎで根腐れを起こし、葉が枯れる場合もあります。根腐れを起こすと、根が呼吸できずに、水や栄養をうまく取り入れることができなくなります。また、葉が変色するなどの症状が出たり、枯れる原因を引き起こします。対処法:水のやりすぎに注意し、腐っている根っこを取り除き土を入れ替える
根腐れを防ぐためには、水のやりすぎに注意し、腐っている根っこを取り除き、土を入れ替えてあげましょう。土の表面が乾いたら水やりをするなど、水やりの量と頻度に注意する必要があります。 また、鉢の底に水が溜まらないように、排水性の高い土を使うことも大切です。根腐れを起こしているかどうかを判断するには、根の状態で確認できます。根が黒ずんで腐っている場合は、根腐れを起こしている可能性があります。枯れる場所や症状で見る原因と対処法:葉の先が枯れる
葉の先が茶色くなり、枯れているように見える場合は、葉全体に栄養が行き届いていない可能性があります。栄養が行き届かない原因は、以下のケースが考えられます。原因①:根腐れを起こしている
葉の先端が枯れる原因として、根腐れを起こしている可能性があります。根腐れを起こすと、根から水分や栄養が不足してしまい、葉の先が枯れる原因になります。対処法:水のやりすぎに注意し、腐っている根っこを取り除き土を入れ替える
根腐れは、水のやりすぎで土がずっと湿った状態になり、根が呼吸できずに蒸れて腐ってしまうことが主な原因です。根腐れが原因と考えられる場合は、水のやりすぎに注意し、腐っている根っこを取り除いて、土を入れ替えてあげましょう。原因②:植え替えを行なっておらず根詰まりを起こしている
植え替えを定期的に行なっていない場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。ウンベラータは成長が早く、根がよく張ります。そのため、植え替えを行なわずに長期間同じ鉢で育てていると、根詰まりを起こしてしまいます。対処法:2〜3年に1度、鉢底を定期的に確認し根が伸びているようなら一回り大きい鉢に植え替えを行う
根詰まりを起こさないためには、2〜3年に1度、鉢底を定期的に確認し、根が伸びているようなら一回り大きい鉢に植え替えを行いましょう。植え替えで新しく栄養のある土を与え、水はけが良くなり、ウンベラータの健康を保つことができます。植え替えは生育期に行うようにする
植え替えは春~秋の生育期に行うようにしましょう。暖かい気候は、ウンベラータが最も元気に成長するため、植え替え後も元気に生育していけます。植え替え後に枯れる原因は植え替えの際に根を崩しすぎたか、根腐れを起こした可能性が高い
植え替え後に枯れる原因は、植え替えの際に根を崩しすぎたか、根腐れを起こした可能性が高いと考えられます。根を傷つけないように植え替えを行い、その後も注意深く様子をみてあげましょう。枯れる場所や症状で見る原因と対処法:葉っぱの変色
葉っぱに変色が見られる場合は、どのような原因があるのでしょうか。変色の種類に合わせて解説をしていきます。原因①:茶色く枯れている場合は葉焼けの可能性がある
葉が茶色く枯れている場合は、葉焼けの可能性があります。ウンベラータの葉っぱは薄いため、直射日光を浴びると葉焼けし、変色を引き起こす場合があります。対処法:直射日光をさけ、カーテンのレース越しなどの明るい場所に移動
葉焼けで変色しないようにするには、直射日光を避け、カーテンのレース越しなどの明るい場所に鉢を移動させましょう。葉焼けを起こした葉は、元に戻すことができません。葉焼けを防ぐために、適切な場所に置いてあげましょう。原因②:黄色く変色している場合は水不足や害虫の被害が考えられる
葉っぱが黄色く変色して元気がない様子が見られる場合は、水不足や害虫の被害が考えられます。それぞれの対処法を見ていきましょう。対処法:季節に合わせて適切に水やりを行う
水不足の場合は、季節に合わせた適切な水やりが必要です。水不足になると、葉っぱが黄色く変色し、萎縮します。葉がしなって元気がない様子であれば、水やりの際に量を増やしてあげます。土の表面が乾いてから、水をたっぷりあげるとよいでしょう。対処法:害虫は駆除する、害虫対策のために風通しの良い場所に置く
害虫の被害を受けた場合は、害虫を駆除する、害虫対策のために風通しの良い場所に置くことが必要です。また、ウンベラータにつく害虫は感想を好むため、予防のために定期的に葉水をしてあげるとよいでしょう。枯れる場所や症状で見る原因と対処法:葉が落ちる
「ウンベラータが葉を落としてしまう」というお悩みは、よく聞きます。葉が落ち始めたら、まずは原因を特定し、適切な対処をしてあげましょう。原因①:日照不足
葉が落ちる原因のひとつに、日照不足が考えられます。ウンベラータは、日光を好む植物です。元気がないと感じた場合や、葉が落ち始めたと気づいたときは、まずは日当たりの良さをチェックしましょう。対処法:直射日光を避けたカーテンのレース越しの明るい場所に移動
日照不足が原因の場合は、日光に当てて光合成を促してあげましょう。ただし、直射日光に当てすぎると、薄い葉のウンベラータは葉焼けを起こすので、レースカーテン越しなど、明るく柔らかい日が当たる場所に置いてあげることがおすすめです。原因②:冬の寒さや乾燥の影響を受けている
葉が落ちてしまう原因に、冬の寒さや乾燥の影響を受けている場合が考えられます。ウンベラータは、寒さや乾燥に弱い植物です。温度や湿度が低い場所に置いておくと、環境に耐えられず、葉を落としてしまう場合があります。対処法:ウンベラータは寒さに弱いため、最低10℃を保てる場所で育てる
ウンベラータは寒さに弱い観葉植物です。10℃以上を保てる場所で育ててあげましょう。とくに冬の寒い時期は、ウンベラータに暖かい場所を確保し、適切な管理をしてあげましょう。対処法:部屋で育てる場合はエアコンなどの風を直接当てない
乾燥への対処法は、エアコンなどの風を直接当てないことです。ウンベラータは、乾燥に弱い植物です。湿度を保って、ウンベラータに適切な環境を与えてあげましょう。枯れたウンベラータの復活方法①:育てる環境を整える
ウンベラータは丈夫な観葉植物のため、枯れてしまったように見えても、育てる環境を整えてあげると、復活できる可能性があります。具体的に解説していきます。置き場所
ウンベラータは、置く場所の環境によって生育に大きな影響を与えます。元気な状態に戻せるよう、適切な場所に置いてあげるようにしましょう。【春夏秋】直射日光を避けレースカーテン越しやベランダなどの明るい日陰に置く
春〜秋は直射日光を避け、レースカーテン越しやベランダなどの明るい日が入る場所に置くのがおすすめです。また、ウンベラータは風通しの良い場所を好みます。そのため、風通しの良い場所に置くようにしましょう。【冬】基本的には室内で育て、レースカーテン越しの明るい場所へ置く
ウンベラータは、冬は基本的には室内で育て、レースカーテン越しの明るい場所に置いてあげましょう。寒さから守ることで、ウンベラータを元気に復活させてあげましょう。また、ウンベラータは乾燥にも弱い植物です。冬は湿度が低いため、葉っぱの様子を見ながら葉水を行い、管理していきましょう。水やり
枯れたウンベラータを復活させるには、水やりの方法にも気を付けることが大切です。植物が枯れてしまったと思い、なんとか復活させようと水をたくさん与えてしまうなど、よくある事です。 しかし、過剰な水やりは、根腐れを起こす可能性があります。そのため、水やりは適切に行う必要があります。季節によって水やりの方法が変わってくるため、時期別に適切な水やり方法を見ていきましょう。【春夏秋】土の表面が乾いてからたっぷりと与える
ウンベラータの成長期である春〜秋の水やりは、土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るまで、たっぷりと水を与えてあげましょう。根腐れ防止のため、土の乾き具合を見ながら、水やりを行うとよいでしょう。土が乾いているかどうかは、目で見て確認する方法と、土を押し込むように触ってみることで、中まで乾いているかを確認する方法があります。【冬】土の表面が乾いてから2〜3日後に控えめに与える
ウンベラータの冬の水やりは、土の表面が乾いてから2〜3日後に控えめに与えます。冬は生育がゆっくりになるため、土が乾かないうちに水を与えすぎると、根が呼吸できずに根腐れを起こしてしまいます。冬の間は特に土の乾きをよく見ながら、春〜秋よりも控えめに水を与えましょう。害虫予防:ハダニやカイガラムシが付きやすいので、定期的に葉水を行い風通しをよくする
ウンベラータは、葉が大きい樹木のため、樹液を吸うハダニやカイガラムシが付きやすい植物です。害虫は乾燥した環境を好むため、定期的に葉水を行い、風通しをよくしてあげましょう。病気:葉に白い斑点がつくうどんこ病に注意
ウンベラータは、葉に白い斑点がつくうどんこ病に注意が必要です。うどんこ病は、葉にうどんの白い粉のようなものがつくカビ性の病気です。葉の表面に発生し、広がっていくため、早めに対処しましょう。株全体に広がってしまうと光合成が遮られてしまい、枯れる原因となります。 うどんこ病が発症した葉は、他の葉に移らないよう、切って取り除いてあげましょう。取り除く際に使った手袋やハサミは菌が付着しているため、使用後は洗浄し、他の植物に感染しないように注意してください。また、うどんこ病は風通しをよくすることで予防できます。枯れたウンベラータの復活方法②:剪定を行う
枯れたウンベラータを復活させるためには、剪定を行うこともひとつの方法です。剪定を行うことで、ウンベラータの負担を減らし、新芽を出すことを促すことができます。枯れた葉や異常が出ている部分を取り除くことでダメージを減らし、他の部分に栄養がいくようにすることができる
剪定を行う場合は、枯れた葉や異常が出ている部分を取り除くことで株全体のダメージを減らし、元気な葉茎部分に栄養がいくようにすることが大切です。枯れた葉や異常が出ていると、栄養が行き渡らなくなるため、早めに剪定するようにしましょう。4〜9月の適期に行うようにする
剪定を行う場合は、4〜9月の適期がよいでしょう。ウンベラータは、春~秋に成長期を迎えます。そのため、この時期に剪定を行うことで、新芽を出しやすくなります。また、気温が暖かい時期は、剪定後の回復も早くなります。適期以外の冬に行うと枯れる原因になるので注意
適期以外の冬にウンベラータの剪定を行うと、寒さにあてられてダメージを受けるため、枯れる原因になります。冬は気温が低く、剪定後の回復も遅くなります。ウンベラータの剪定は、適期に行うようにしましょう。枯れたウンベラータの復活方法③:挿し木で新しい株を増やす
枯れたウンベラータは、挿し木で新しい株を増やすことができます。挿し木とは、植物の枝や茎を切り取って、土に挿すことで新しい株を育てる方法です。ウンベラータは挿し木に適した植物のため、おすすめの方法です。枯れている部分は元に戻ることはないので、挿し木で新しく育てるのがおすすめ
一度枯れてしまった部分は元に戻ることはないので、挿し木で新しく育てるのがおすすめです。ウンベラータは、挿し木に適した植物なので、比較的簡単に新しい株を増やすことができます。剪定したウンベラータの枝を再利用できる
挿し木をする時は、剪定したウンベラータの枝を再利用できます。剪定した枝は、新芽が出ているものや、太さ約1cm以上のものを選びましょう。挿し木を行うと、約2〜3か月で新しい根が生えてきます。新しい根が生えたら、日当たりのよい場所に置いてあげましょう。天芽(芽の出ている先端部分)がある部分を剪定し挿し木の苗にする
剪定したウンベラータの枝を挿し木にする時は、天芽(芽の出ている先端部分)がある部分を剪定して挿し木の苗にしましょう。天芽部分は、新しい根が生えやすいため、挿し木の成功率が高くなります。ウンベラータを枯らさない方法
ウンベラータを枯らさないためには、どうすればいいのでしょうか?予防対策をご紹介していきます。置き場所
ウンベラータを枯らさないようにするには、置き場所に注意する必要があります。ぜひ参考にしてみてください。直射日光が当たらない明るい場所
ウンベラータを枯らさないためには、日光に当ててあげることが大切です。ただし、直射日光に当てると葉が焼けてしまうため、注意が必要です。自生地での木漏れ日のような光を好むため、レースカーテン越しなどの優しく明るい、日当たりの良い場所に置くのがおすすめです。基本的には暖かい場所で、最低でも10℃以上を保てる場所
ウンベラータは寒さに耐性がなく、5℃以下の環境に置いておくと、寒さで葉を落とし、枯れてしまう可能性があります。基本的には暖かい場所で、最低でも10℃以上を保てる場所に置いてあげましょう。特に気温が低くなる冬は、室内に取り込んで育てましょう。風通しがいい場所
風通しのいい場所に置くことで、枯れてしまう原因から予防することができます。風通しが悪い場所に置くと、病気や害虫が発生しやすくなり、葉が枯れたり、変色したりすることもあります。そのため、風通しのいい場所に置いて、ウンベラータの健康を保ちましょう。暖房やエアコンの風が直接当たらない場所
ウンベラータを枯らさないようにするには、暖房やエアコンの風が直接当たらない場所に置く必要があります。暖かくしてあげようと暖房の風が直接当たる場所に置いてしまうと、葉が乾燥してダメージを受ける可能性があります。ウンベラータを置く時は、温風が直接当たらない場所に置いてあげましょう。水やり
ウンベラータを枯らさないようにするには、適切な水やりをすることが大切です。以下のポイントを参考に、ウンベラータを元気に育てましょう。春〜秋:土の表面が乾いてからたっぷりの水を与える
春〜秋の水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりの水を与えることが大切です。一度水を与えたら、土の乾き具合をよく見てあげるとよいでしょう。根は土が乾いているうちに呼吸をし、栄養を吸収しています。土が乾く時間を作り、根が呼吸できるように様子を見ながら、適切に水を与えましょう。冬:土の表面が乾いてから2〜3日後に少なめの量を与える
冬はウンベラータの成長が緩やかになるため、暖かい時期と比べて水を吸う力が弱くなっています。根腐れを起こさないよう、冬の水やりは土の表面が乾いてから2〜3日後に、少なめの量を与えることが大切です。お手入れ
ウンベラータを枯らさないようにするためには、お手入れを適切に行いましょう。お手入れのポイントは、以下のとおりです。剪定:4月〜9月に行い、枯れかけの葉や重なっている部分をカットする
ウンベラータは、剪定をすることで、枝や葉をよく茂らせることができます。また、剪定は、風通しを良くして、病害虫の発生を予防する効果もあります。剪定は4月〜9月に行い、枯れかけの葉や重なっている部分をカットすることが大切です。植え替え:1〜3年に1度、または定期的に鉢底を確認して根が伸びている時は植え替えを行う
植え替えは1〜3年に1度、または定期的に鉢底を確認し、根が伸びている時は植え替えを行いましょう。ウンベラータは、根がよく張る植物のため、鉢が小さくなったら植え替える必要があります。根詰まりは栄養不足になり、枯れてしまう原因になるため、適切に植え替えを行うとよいでしょう。肥料:春から夏の間は、定期的に肥料を与える ※冬は成長が止まるため与えない
春から夏の間は、定期的に肥料を与えましょう。ただし、冬は成長が止まるため、与えないほうがよいでしょう。体を休めている寒い時期に肥料を与えてしまうと、肥料過多で弱ってしまうため、注意が必要です。ウンベラータは基本的には肥料がなくても育っていける植物ですが、春から夏の生育期に肥料を与えることで、たくましく元気に成長し、鮮やかな緑を見せてくれます。 ウンベラータに与える肥料は、緩効性化成肥料がおすすめです。緩効性化成肥料は、ゆっくりと効き目が出る肥料のため、ウンベラータの成長を過度に促進することなく、必要な栄養を供給することができます。肥料を与える場合は、根っこに近い部分にあげると効きすぎてしまうため、鉢の縁部分に近い場所に与えるとよいでしょう。害虫対策
ウンベラータに害虫が発生した場合は、早めに対処しましょう。また、害虫を寄せ付けないための予防も必要です。付きやすい虫:ハダニやカイガラムシ
ウンベラータに付きやすい虫は、ハダニ、カイガラムシなどです。害虫はウンベラータの葉や茎に寄生して、樹液を吸い取り、弱らせてしまいます。対策方法①:定期的に葉水をすることで予防
ウンベラータの害虫対策は、定期的に葉水をすることで予防できます。葉水をすることで、葉の表面に水滴が付着し、害虫が寄生しにくくなります。また、葉の表面のほこりや汚れを落とす効果もあるため、害虫の発生を予防できます。葉水をするときは、霧吹きを使って、葉の裏表に水を吹きかけましょう。葉の様子を見ながら、週に1〜2回程度行うとよいでしょう。対策方法②:日当たりと風通しが良い場所におく
日当たりと風通しが良い場所に置くことで害虫を予防することができます。日当たりが悪いと、ウンベラータが弱ってしまい、害虫に寄生されやすくなります。日当たりがよく、風通しの良い場所に置きましょう。ウンベラータが完全に枯れたか判断するのは難しい
ウンベラータが完全に枯れたか判断するのは難しいことです。葉が落ちても、枯れたのではなく、休眠状態に入っている可能性もあるためです。葉が全部落ちて茎だけになったり、春先になると新芽が出る可能性がある
ウンベラータは、葉が全部落ちて茎だけになっても、春先になると新芽が出る可能性があります。ウンベラータは寒い環境に置かれると、葉を落として休眠状態に入ります。これはウンベラータにとって寒さに耐えるための自然現象です。そのため、葉が落ちてしまってもすぐに枯れてしまったと判断せず、適切に管理をしながら、様子を見てみましょう。これまでの育て方を振り返り、枯れる理由となった行動やウンベラータの状態をよく観察して適切な処置を施すことが大切
これまでの育て方を振り返り、枯れる理由となった行動やウンベラータの状態をよく観察して、適切な処置を施すことが大切です。枯れる原因を一つ一つ確認し、適切な対処をすることで、枯れたウンベラータでも、元気に復活する可能性があります。ウンベラータが枯れる原因とは?症状別の対処法や未然に防ぐ方法を解説のまとめ
フィカス・ウンベラータの枯れる原因と対処方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 今回の記事のポイントは- フィカス・ウンベラータは、熱帯アフリカ原産のため、寒さと乾燥は枯れる原因になる。
- ウンベラータを枯らさないようにするためには、適切な時期に対処と育成が必要。
- ウンベラータが枯れてしまっても、環境を整えてあげることで、復活する可能性がある。