ウンベラータにハダニが発生!原因から薬剤を使った対処法まで徹底紹介

ウンベラータにハダニが発生!原因から薬剤を使った対処法まで徹底紹介
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

ハート型の葉っぱが特徴的なフィカス・ウンベラータ。インテリアグリーンとして人気のある観葉植物です。栽培していて「葉っぱに白い斑点がついた」「葉が茶色く変色して枯れた」という経験はありませんか。これは、ハダニが引き起こした症状だと考えられます。 ハダニは高温と乾燥を好むので、室内で育てるウンベラータにつきやすい害虫です。事前にハダニの予防と駆除の方法が分かっていたら安心ですよね。 そこで今回の記事では
  • ハダニがついたときの症状
  • ハダニを駆除する6つの方法
  • ハダニ駆除に効果的なおすすめの薬剤4選
  • ハダニがつく原因
  • 事前の対策でハダニをよせつけない!
  • ハダニ以外で気をつけるべき病害虫
  • 家庭でできる殺虫クエン酸スプレーの作り方
以上の内容で解説していきます。 最後までお読みいただけたら、ハダニを防ぐ方法から駆除の方法まで詳しく知ることができます。お気に入りのウンベラータをハダニから守りたい、これからインテリアグリーンとして栽培したいと思っている方には必見の内容です。是非、最後までご覧ください。

観葉植物のフィカス・ウンベラータの葉が白い!それはハダニの仕業かも?

フィカス・ウンベラータの葉が白くなってきたという経験はありませんか。それは、ハダニの仕業かもしれません。ハダニは高温で乾燥している環境を好むため、フィカス・ウンベラータにもつきやすい害虫です。ハダニの特徴を説明していきます。

葉が白く、近くに赤い虫がいたらそれはハダニ

フィカス・ウンベラータの葉が白くなって、近くに赤い虫がいたらそれはハダニです。ハダニは、体長が0.3~0.5ミリの虫で、繁殖力がとても強いのが特徴です。

ハダニはフィカス・ウンベラータから汁を吸う「吸汁害虫」

ハダニは、フィカス・ウンベラータから汁を吸う「吸汁害虫」です。蜘蛛の巣のような白い糸を葉につけ、葉の裏に寄生して汁を吸います。葉の汁が吸われることで、葉緑素が抜けて光合成ができなくなります。結果、元気がなくなり生育不良で枯れてしまうこともあります。

ハダニの駆除方法から寄せ付けない予防策まで徹底解説

ハダニによって、最悪の場合枯れることもあることがわかりました。ここからは、ハダニの駆除方法から、寄せ付けない予防策まで徹底解説していきます。できることから、実践していきましょう。

ハダニがついているフィカス・ウンベラータに見られる症状

フィカス・ウンベラータの葉にハダニがついた場合、どのような症状がみられるのでしょうか。主にみられる症状は下記の3つです。1つずつチェックして、早期発見できるようにしましょう。

蜘蛛の巣のような白い糸が葉につく

ハダニは、名前だけを見るとダニの仲間かと思いますが、実はクモの仲間です。そのため、蜘蛛の巣のような白い糸が葉につきます。まずは、葉に白い糸がついていないかチェックしましょう。

葉に小さな白い斑点がある

葉に小さな白い斑点がつくのは、ハダニが原因です。ハダニは、葉の裏について葉の汁や養分を吸います。吸われた部分は、葉緑素が抜けて白くなります。

葉の色が薄くなったり、茶色く変色する

症状が進行すると、葉の色が薄くなったり、茶色く変色します。変色した葉は、落ちたり枯れたりすることがあります。早めに見つけて対処する必要があります。

フィカス・ウンベラータについたハダニの駆除方法

では、フィカス・ウンベラータにハダニがついた場合は、どのように駆除したらよいのでしょうか。具体的な方法を6つ説明していきます。

1.葉水をする

ハダニは水が苦手です。ハダニの発生を確認したら、葉の両面に水のシャワーをかけて、ハダニを洗い流します。

2. 牛乳や木酢液を霧吹きで吹きかける

牛乳や木酢液を水で薄めて霧吹きで吹きかけるのもおすすめです。
  • 牛乳スプレー
牛乳を2~3倍に薄めて、葉の両面に噴きつけます。牛乳は乾くと膜を張るので、中にいるハダニを窒息させることができます。ただし、噴きつけた牛乳をそのままにしておくと、腐敗や悪臭の原因になるので乾いたあとは洗い流しておきましょう。
  • 木酢液スプレー
水1リットルあたり、木酢液を200〜500ミリリットル加えて即席の殺虫スプレーを作ることができます。撒く頻度はウンベラータを傷めつけないようにするためにも1週間に1度〜数回程度に抑えておきましょう。

3.殺虫剤をスプレーする

発生初期であれば、葉水などで対応できますが、症状が進行してきたら殺虫剤をスプレーして駆除します。ハダニ専用の殺ダニ剤がホームセンターなどで販売されています。説明書をよく読み、規定量に薄めたものを霧吹きなどで葉の両面に噴きつけます。ただし、ハダニは薬剤に対する耐性がつきやすいので、同じ薬剤を使っていると効かなくなってしまいます。何種類かの薬剤をローテーションで使うのが効果的です。

4.タオルやテープを使ってハダニを取り除く

ハダニが発生した初期の段階で数が少ないようであれば、付着している部分にタオルやテープを貼って取り除くことができます。テープでくっつけて取る場合は、粘着力が強すぎると葉が傷むので注意して行います。

5.フィカス・ウンベラータの鉢ごと水に浸す

ハダニは、水が苦手なので鉢ごと水に浸すのも有効です。浸していると卵が浮いてきます。この作業と同時に葉の両面を水で洗い流してあげると、葉についているハダニも駆除できます。

5〜15分を目安に浸す

フィカス・ウンベラータを鉢ごと水に浸す際は、5~15分を目安に浸します。浸していると、水面に卵や幼虫が浮いてくるので網などで取り除きます。

幼虫や卵の駆除にも効果的

葉水では、葉っぱに付着しているハダニしか除去できませんが、鉢ごと浸すことで土の表面に潜んでいる幼虫や卵の駆除にも効果的です。

6.ハダニがついた茎や葉を切り落とす

ハダニがついて初期の頃や、被害の範囲が狭いときは、茎や葉を切り落としてしまうのも復活させるのに効果的な方法です。切り戻す際のポイントを説明していきます。

症状がひどい場合は丸坊主に切り戻す

症状がひどい場合は、丸坊主に切り戻します。丸坊主に切り戻すことで、新しい新芽に栄養がいくようになります。枝を剪定するときに白い樹液が出ますが、樹液に触れるとアレルギー反応を起こす可能性があるので、ゴム手袋と長袖の服で注意して作業を行いましょう。

丸坊主にしてもしばらくすると葉が生えて復活する

フィカス・ウンベラータは成長が早いので、成長期の春から秋に剪定をすることで、しばらくすると新芽が芽生えて復活します。

フィカス・ウンベラータのハダニ駆除におすすめの薬剤4選

ここでは、フィカス・ウンベラータについたハダニを駆除するのにおすすめの薬剤を4種類紹介していきます。それぞれの特徴を知って、使うときの参考にしてください。

1.住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカマイルドスプレー 1000ml

様々な野菜、花卉類、観葉植物などに使える殺虫殺菌剤です。抵抗性のある害虫、耐性のある菌を効果的に退治します。切り替えノズルがあるスプレータイプで、広い範囲、狭い範囲に集中的に噴霧したいときと使い分けられます。嫌なにおいがなく、観葉植物の場合は、発生初期に使用すると効果的です。
商品名 ベニカマイルドスプレー 1000ml
価格 871円(税込)Amazon
有効成分 還元澱粉糖化物
特徴 化学殺虫成分を使っていない、食品成分から生まれた殺虫殺菌剤です。

2.住友化学園芸 殺虫剤 ダニ太郎 20ml

植物に寄生する各種のハダニを効果的に退治します。極端な高温、乾燥する時期に散布すると、葉に薬害がでる恐れがあるので使用を控えます。使用するときは、使用量、使用時期、使用方法を確認しましょう。
商品名 ダニ太郎 20ml
価格 1,005円(税込) Amazon
有効成分 ビフェナゼート
特徴 水で薄めるタイプで、ハダニの卵、幼虫、成虫で作用します。速効性、持続性のある殺虫剤です。

3.住友化学園芸 殺虫殺菌剤 GFモストップジンRスプレー 900ml

草花・観葉植物のハダニ退治に効果的な殺虫殺菌剤です。観葉植物の場合は、発生初期に使用すると効果的です。むらのないように均一に散布します。連続して使用するのは避け、他の薬剤とローテーションで使用するようにします。総使用回数が決まっていますので、説明書をよく読んで使用しましょう。
商品名 GFモストップジンRスプレー 900ml
価格 1,109(税込)Amazon
有効成分 アセタミプリド、フェンプロパトリン、チオファネートメチル
特徴 薄めずにそのままスプレーして使用できます。

4.住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー 1000ml

幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。害虫に対しては、速効性と持続性があります。観葉植物の場合は、発生初期に散布します。総使用回数が決まっていますので、使用するときは説明書をよく読んで使用しましょう。
商品名 ベニカXファインスプレー 1000ml
価格 817円(税込)Amazon
有効成分 クロチアニジン、フェンプロパトリン、メパニピリム
特徴 スプレータイプの殺虫殺菌剤です。展着性が優れているので、まきむらが少なく均一に散布できます。

【原因】そもそもどうしてフィカス・ウンベラータにハダニがつくの?

そもそも、どうしてフィカス・ウンベラータにハダニがつくのでしょうか。どこからやってくるのでしょうか。考えられる原因を3つ紹介します。自宅の育てている環境が該当するかどうかチェックしてみてください。

気温が高く、乾燥している環境で育てている

ハダニは、気温が20℃~30℃あり、乾燥している環境で発生しやすいです。特に梅雨明けから盛んに発生します。また、ホコリがついている葉っぱを好んで寄ってきます。

どこからかハダニが風に乗って飛来してくる

ハダニは小さいため、どこからか風に乗って飛来してきます。衣類などについて持ち帰ってしまうこともあります。家に入る前に体全体をはたいておくことも、ハダニの侵入を防ぐのに有効です。

風通しの悪い場所で管理している

風通しが悪い環境で管理しているとハダニが発生する原因になります。どうしても風通しの悪い部屋で管理せざるを得ない場合は、サーキュレーターなどを活用するとよいでしょう。

フィカス・ウンベラータにつくハダニは4つの方法で事前に対策できる!

ここまで、ハダニの駆除の方法を説明してきました。ハダニは事前に対策をすることでよせつけないこともできます。ここからは、事前にハダニ予防ができる4つの対策を解説していきます。

1.葉っぱについたほこりを拭き取る

ハダニは葉っぱについた埃も好物なので、こまめに埃を拭き取るようにしましょう。また埃を拭き取ることで、葉っぱがしっかりと光合成ができるようになります。

2.定期的に葉の両面に葉水を行う

ハダニは水が苦手なので、定期的に葉の両面に葉水を行うようにします。またハダニは乾燥すると発生しやすいので、特に乾燥する時期は毎日霧吹きなどで葉水を行います。

3.日当たり、風通しの良い場所で育てる

ハダニを発生させないポイントとして置き場所をチェックしましょう。室内でも日当たりと風通しの良い場所で育てることが重要になります。

フィカス・ウンベラータの健康面でも日当たり、風通しは重要

フィカス・ウンベラータは、ハート型の葉が人気の観葉植物です。耐陰性はありますが暗い場所に置き続けると落葉の原因になります。また、風通しが悪いと病害虫が発生します。室内でも日当たり、風通しの良い場所で育てるようにします。ただ、葉焼けするので真夏の直射日光は避けましょう。

風通しが悪い室内で育てている場合はサーキュレーターも有効

風通しが悪い環境で管理しているとハダニが発生する原因になります。どうしても風通しの悪い部屋で管理せざるを得ない場合は、サーキュレーターなどを活用するのも有効です。

4.防虫剤を散布する

ハダニの発生を防ぐのに防虫剤を散布するのも効果的です。スプレータイプや土の中に混ぜるタイプなどがあります。ホームセンターなどで購入できます。

フィカス・ウンベラータにつくハダニ以外の病害虫と対処法を紹介

ここでは、フィカス・ウンベラータにつくハダニ以外の病害虫と対処法を紹介していきます。それぞれの特徴をチェックしてして、対処していきましょう。

フィカス・ウンベラータにつきやすい害虫

フィカス・ウンベラータにつきやすい害虫として主に3つの害虫を紹介します。それぞれの特徴を確認していきましょう。

コナカイガラムシ

葉や枝に白い綿のようなものがついているときは、コナカイガラムシがいる可能性があります。繁殖力が高く、発生すると葉や枝、幹などの養分を吸い取ってしまいます。見つけたら、布や歯ブラシなどを水に濡らしてこすり落とします。白い綿が残らないようにきれいに取り除きます。数が多い場合は、葉や茎をカットします。

カイガラムシ

カイガラムシは、ハダニよりも大きいです。葉っぱだけでなく、茎にもつきます。周りがベトベトするような感じがあったら、葉っぱや茎を確認しましょう。もし、カイガラムシを見つけたら、歯ブラシなどでそぎ落とします。大量に発生しているようなら、専用の薬剤を散布します。

アブラムシ

風通しが悪く湿気の高い場所に寄ってきます。葉がべたべたしてきたらアブラムシがいる可能性があります。集団で植物の汁を吸い、モザイク病を媒介したりします。見つけたら、勢いのある水で流すか、濡らしたタオルで拭き取ります。

対処法:基本的には濡れたタオルで拭き取って駆除

水に弱いので、基本的には濡れたタオルで拭き取って駆除します。大量に発生しているようなら、専用の薬剤を散布します。

フィカス・ウンベラータがかかりやすい病気

次にフィカス・ウンベラータがかかりやすい病気として2種類の病気を紹介します。それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

うどんこ病

葉っぱや茎にうどんの粉をまぶしたようなカビがつきます。日当たりや風通しが悪いと、発生しやすいです。葉の表面が白くなることで、光合成が上手くできなくなり、生育不良になります。

すす病

アブラムシやカイガラムシをそのままにしておくと、すす病が発生する場合があります。すす病にかかると、葉っぱや枝がすすで覆われたように黒くなります。黒くなった葉っぱは光合成ができなくなり、生育に悪影響を及ぼします。

対処法:症状がある場所を切り取り、殺虫剤をスプレーする

うどんこ病、すす病を見つけたら、症状がある場所を切り取り、殺虫剤をスプレーします。ただし、切り取った葉をそのままにしておくと、病気が広がることがあります。葉はすぐに密封して処分しましょう。

【豆知識】フィカス・ウンベラータにつくハダニに有効な殺虫剤は家庭でも作れるってほんと?

先ほど、フィカス・ウンベラータにつくハダニに有効な薬剤を4種類紹介しましたが、家庭でも殺虫剤が作れるようなのですが本当でしょうか。

結論:クエン酸を水に溶かすことで殺虫剤代わりになる!

本当です。クエン酸を水に溶かすことで殺虫剤代わりとして使うことができます。市販の薬剤を使うことに抵抗がある方にはおすすめです。

クエン酸で殺虫剤を作る方法

では、具体的にクエン酸で殺虫剤を作る方法を4つの手順に分けて説明していきます。難しいことはありませんので、是非挑戦してみましょう。

1. 500mlペットボトルと粉のクエン酸を用意する

まず、500mlのペットボトルと粉のクエン酸を用意します。霧吹きのついたボトルを用意してもよいです。

2. ペットボトルの半分までクエン酸

ペットボトルの半分までクエン酸を入れます。じょうごなどを使うと粉が入れやすいです。

3. 水をいっぱいまで入れて溶かす

水をいっぱいまで入れて、クエン酸を溶かします。

4. ハダニに吹きかけて駆除してみよう

完成したら、ハダニに吹きかけて駆除してみましょう。葉の表裏にしっかりと噴きつけることが大切です。

ウンベラータにハダニが発生!原因から薬剤を使った対処法まで徹底紹介のまとめ

いかがでしたでしょうか。今回、この記事では
  • 葉っぱに白い糸、白い斑点、茶色の変色が見られたらハダニを疑え!
  • ハダニの駆除には、葉水、牛乳・木酢液、殺虫剤、タオルやテープ、鉢ごと水に浸す、被害にあった葉や茎を切り落とすの6つの方法が有効
  • ハダニは、高温で風通しが悪いと発生する
  • ハダニの予防法として、葉の両面に葉水をかけて、風通しの良い場所で育てる
  • ハダニ以外の病害虫にも気をつけて、早めに対処する
  • 有効な殺虫剤としてクエン酸スプレーが家庭で作れる
以上の内容を紹介していきました。 ハダニの発生する原因、駆除の方法、事前の予防策まで詳しく説明してきました。今回の記事を参考にしていただけたら、発見した時に慌てずに対処することができると思います。是非、お気に入りのフィカス・ウンベラータをハダニから守り、長く元気に育ててください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYOKOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。