茎だけのポトスでも増やせるの?コツを押さえて簡単に増やそう!

茎だけのポトスでも増やせるの?コツを押さえて簡単に増やそう!
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目次

ハート型の葉っぱが可愛らしいポトスは生命力が強く育てやすいため、初心者にも人気の観葉植物。つる性のポトスはぐんぐん伸びる茎だけで簡単に増やすこともできるため、お部屋のインテリアグリーンを増やしたい方にもおすすめです。 そこで今回は
  • 茎だけのポトスを水挿しで発根させる方法
  • 茎だけのポトスを挿し木で失敗させないコツ
  • 茎だけから育ったポトスの挿し木後のケア方法
  • 茎だけの状態から成長したポトスの楽しみ方

について詳しく解説します。 ポトスは管理が簡単な一方で茎だけで増やすためには、植物の状態とカットする場所など適切な方法で行わないといつまでたっても大きくならない可能性も。これからご紹介するポイントを抑えておくと失敗なくポトスを増やせるため、これまで以上に植物の成長を楽しめますよ。

関連記事:ポトスの育て方|室内での管理法から水栽培の仕方まで徹底解説

観葉植物のポトスは茎だけでも増やすことはできるの?

ポトスは東南アジアが原産で耐陰性があり室内でも育てやすいため、長年人気がある観葉植物です。つる性の観葉植物のため置いて飾るだけでなく、天井やカーテンレールに吊るす「ハンギンググリーン」としておしゃれなインテリアにもなります。そんなポトスは伸びた茎だけで増やすことが可能。ただし茎だけで増やすにはいくつかのポイントがあります。

結論:茎の状態によっては茎を水挿しで発根させて挿し木で増やすことができる

ポトスを茎の状態が良ければ水挿しで発根させて「挿し木」という方法で増やすことができます。挿し木とはカットした茎や枝を発根させ、土などに植える方法です。挿し木は植物を増やすときに行う代表的なやり方で、ポイントを抑えておけば初心者でも簡単に実践できます。 ただし茎だけのポトスは挿し木の前段階で「水挿し」といって発根を促す工程が入るため、少し手間はかかる部分も。しかしポトスは生育スピードが早いため、適切に行うとすぐに立派な茎と葉を伸ばしてくれますよ。

茎だけの状態から増やすには【節(せつ)】が必須

ポトスを茎だけの状態から増やすには「節(せつ)」という部分を知ることが重要なポイントです。まずはポトスを挿し木で増やすために必須な節について解説します。

節から新芽や気根が生え伸びる

節とは新芽や気根が生えて伸びる場所で、葉がついている茎の分岐点でもあります。そのため挿し木でポトスを増やすためには節がないと、いつまでも新芽が出ません。挿し木に失敗しないためにも茎をカットするときには、節を確認しておく必要があります。

茶色く腐ってしまっている茎は節があっても復活は難しい

ポトスはハダニなどの害虫被害や生育環境が適していないと、茎が茶色くなり弱ってしまいます。茎が茶色くなり弱ってしまったポトスは、節があっても復活させることは困難です。他にも水はけが悪く根が腐る根腐れでも茶色くなることがあるため、ポトスを増やしたい場合は適切な環境で育てて元気な状態にしておく必要があります

葉っぱだけでは増やすことはできない

ポトスは簡単に育てられる植物の一方で、増やす場合は葉だけでは生育できません。先ほどご紹介した節のある茎が健康な状態であるときのみ生育できるため、ポトスを増やすことが可能になります。なかなか成長しないと感じる場合は節がない可能性もあるため、親株のポトスから新しく茎をカットして水挿しをやり直すといいでしょう。

剪定や切り戻しででた茎からポトスを増やしてみよう

ポトスは生育スピードが早いため定期的な剪定や切り戻しでシルエットを整える必要がある植物。せっかくなら剪定や切り戻しでカットした茎は捨てずに、新たなポトスを増やしてみるとお部屋のインテリアにもなるためおすすめです。これから解説するポイントさえ知っておけば増やし方は簡単なため、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

茎だけのポトスを水挿しで発根させる方法

茎だけのポトスは発根させてから挿し木にして増やします。そのためまずは茎だけのポトスを水挿しで発根させましょう。茎だけのポトスを水挿しで発根させるためには、水管理も重要になります。ポトスを失敗なく発根させるための手順を詳しく解説します。

水挿しに必要なもの

水挿しに必要なものは主に3つです。発根させる段階の水挿しの容器は家にあるもので代用できるため、費用もかからずすぐに実践できますよ。

節があるポトスの茎

ポトスを増やすためにもっとも重要な節がある茎を用意しましょう。伸びすぎたポトスを剪定したときに出た茎がみずみずしい緑色の健康な状態であれば、問題ありません。節を確認して適度な長さにカットしておきましょう。

豆腐の容器などの茎を浸せる小さいトレー

水挿しにするための茎を浸す小さめの容器も必要です。豆腐の容器や小さいコップでも代用できます。

トレーに入れる水

トレーに入れる水は水道水で問題ありません。ただし温度が高いと茎を傷めるため、常温の水道水を使用してください。発根を早く促したい場合は、メネデールなどの発根促進剤を入れてもいいでしょう。

水挿しの手順

水挿しの手順について解説します。水挿しの手順はとても簡単な一方で、発根するまでは水管理をしっかりする必要があります。

1.用意した容器に水を張る

用意した容器に水を張ります。発根を早く促す場合は、この段階でメネデールなどの発根促進剤を適量入れてください。

2.茎を節が水に浸るように入れる

ポトスの茎にある節が水に浸るように入れましょう。しっかりと節が水に浸かっていないと水分を吸収できないため、発根できません。

3.水を定期的に取り替えて発根を待つ

水挿し期間は水管理が重要。そのため水は衛生的に保てるように、定期的に取り換えてあげましょう。可能であれば毎日水を交換するのがベストです。水挿しが可能な5~7月は室内の気温も高くなるため、水温にも注意してください。1週間ほどで新しい根が生えて新芽が出てきます。

水挿しで発根した茎だけのポトスを土に挿し木する方法

茎だけのポトスを増やすには、水挿しの次は挿し木をします。挿し木を成功させるには、適切なタイミングと手順が重要です。挿し木の手順だけでなく重要なタイミングと、知っておきたいポトスの生育期についても解説します。

挿し木するタイミング

茎だけのポトスを挿し木にする場合は発根したかを確認し、最適なタイミングで行うことが成功のポイントです。

水に浸している茎から根や新芽が出たら土に挿し木する

水挿しをした茎に根や新芽が出たら、土に挿し木をするタイミングです。順調にいけば水挿しをしてから1週間程度で発根し新芽が出てきます。

生育期に挿し木すると成功しやすい

挿し木は生育期に行うのが最適なタイミングです。ポトスは5~7月が生育期で、この時期がもっとも生育が活発になります。生育期に挿し木にすることで新芽が出やすくなり大きくなるのも早くなるため、成功率もアップしますよ。反対に休眠期と呼ばれる冬の時期は、ポトスを弱らせてしまうためおすすめしません。

挿し木に必要なもの

挿し木に必要なものは主に4つです。それぞれ用意するものにもポイントがあるため、一つずつ詳しくご紹介します。

根や新芽が出たポトスの茎

水挿しを行い、根や新芽が出たポトスの茎を用意します。ポトスの気根が伸びすぎている場合は土に挿しやすいように、ハサミで少しだけカットしても問題ありません。

挿し木する鉢

挿し木する鉢は大きすぎないものを使用しましょう。3~4号鉢を使用すると大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズになります。もちろん苗用のポットを使用しても問題ありません。

挿し木用の土

挿し木用の土は肥料成分が含まれていないものを使用しましょう。肥料成分を含む土には、「鹿沼土」「バーミキュライト」「ピートモス」などがあります。発根したての挿し木に肥料を与えてしまうと、根を傷めてしまう可能性があるため注意が必要です。園芸店やホームセンターなどでは挿し木用の土も販売されています。ポトスは生命力が強く肥料がなくても丈夫に育つため、安心してくださいね。

発根促進剤

ポトスを挿し木する際は発根促進剤を使用すると生育を促し、スムーズに発根させることができます。代表的な発根促進剤には水で希釈して使用するメネデールやリキダスなどがあり、園芸店やホームセンターで購入可能です。

挿し木の手順

挿し木の手順を4つご紹介します。茎だけのポトスを挿し木で成功させるためのポイントも抑えておきましょう。

1.用意した鉢に土を入れる

用意した鉢に土を入れます。土はあらかじめ水を含ませて湿った状態にしておき、鉢の上部2~3㎝下まで入れましょう。土を入れたら茎を挿す場所に割りばしなどで穴を空けておきます。

2.根や新芽が生えた茎に発根促進剤を塗る

次に根や新芽が生えた茎に発根促進剤を塗ります。発根促進剤には塗布するタイプだけでなく、水に浸すものもあります。先ほどご紹介したメネデールを使用する場合は、水で100倍に希釈したものに5分ほど茎を浸しておきましょう。発根促進剤は種類によって使用方法が異なるため、記載されている用法どおりに使用してくださいね。

3.根や新芽が少し見えるくらいに茎を横向きに挿す

土に挿すときには根や新芽が少し見えるくらいに、茎を横向きに挿します。ポトスは節から発根するため、土に少しかぶるように挿すことが大切です。そのため茎は横向きにしておくと発根しやすくなります。

4.たっぷり水やりして完了!

挿し木ができたら最後は鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをしましょう。水やりをしたあとは、鉢皿に溜まった水は捨てて清潔にしておきます。

茎だけのポトスの挿し木を失敗させないコツ

茎だけのポトスの挿し木を失敗させないためには、いくつかのコツがあります。用土や鉢選び、水やり後の管理など適切にできれば、初心者でもトラブルなく挿し木を成功させられるでしょう。それでは挿し木を失敗させないコツを一つずつご紹介します。

挿し木用の土を使用すること

挿し木をする際には専用の土を使用しましょう。挿し木用の土は肥料が含まれていないものが適しており、赤玉土やバーミキュライトなどがあります。園芸店やホームセンターでは「挿し木用の土」としてそのまま使えるものが販売されているため、簡単に入手が可能です。

3号の鉢に挿し木するとすぐに植え替えは必要ない

挿し木にするときは3号鉢を使用すると、成長してもしばらくはそのまま育てられるためおすすめです。たくさんの茎を挿し木にする場合は4号鉢でも問題ありません。ただしあまり鉢が大きすぎると水はけが悪くなるため、適度なサイズの鉢を選んでくださいね。

鉢皿に水を溜めないようにする

挿し木にしたあと水やりの際は鉢皿に水を溜めないように注意してください。鉢皿に溜まった水をそのままにしていると、通気性が悪くなるだけでなく害虫が寄ってくる可能性もあります。水やりをしたあとは毎回、鉢皿の水は捨てて清潔にしておきましょう。

茎だけから育ったポトスの挿し木後のケア方法

茎だけから育ったポトスの挿し木後は、適切なケアをしないと生育できず失敗する可能性があります。茎だけから育ったポトスの挿し木後のケアは、置き場所や水やりに注意が必要です。ポトスをスムーズに成長させるために必要なケア方法を詳しく解説します。

半日陰の風通しが良い場所で管理する

挿し木後のポトスは、風通しが良い半日陰の場所で管理します。挿し木後の生育段階のポトスは直射日光に当たるとすぐにダメージを受けてしまうため、半日陰で育てましょう。とくに直射日光が入りやすい窓辺は要注意です。また通気性が悪いと鉢内が過湿状態になり、弱ってしまう可能性があります。そのため風通しの良い明るい日陰に置くと、トラブルなく育ちますよ。

土が乾いたら水やりする

挿し木後のポトスは土が乾いたら、たっぷりと水やりをします。ただし土が乾いていないまま水やりをすると根が水分を吸収しきれず、水はけが悪く茎が弱るため注意が必要です。水やりをする際は必ず土が乾いたか確認して水を与えましょう。このときも鉢皿に流れ出た水は毎回捨ててくださいね。

根が張るまでは気温が安定している室内に置くのがおすすめ

ポトスの茎の根がしっかりと張るまでは、室内で育てるのがおすすめです。挿し木に最適な温度は15~25℃挿し木をする時期の5~7月の屋外は日中暖かく、夜間は気温が下がるため不安定な温度にさらされます。挿し木後は環境の変化に弱いため、気温が安定している室内に置きましょう。

茎だけの状態から成長したポトスの楽しみ方

ポトスが茎だけの状態から成長するのはあっという間です。茎だけの状態から成長したポトスは、置き場所や育て方を工夫するとさまざまな楽しみ方ができます。成長したポトスのおすすめの楽しみ方は、お部屋や見る人を明るくしてくれますよ。

成長が見えるようにいつも必ず見る場所で育てる

ポトスは成長が見えるように、いつも必ず見る場所で育てるのがおすすめです。目につく場所に置くと、ポトスの変化にも気づきやすくなりますよ。

ポトスは成長が早い観葉植物

ポトスは生命力が強く、成長が早い観葉植物です。挿し木後も2~3週間で根を張り、少しずつ艶のある葉を生やします。あっという間に成長するポトスの変化を見逃さないためにも、いつも必ず見る場所に置いておくと忙しい方でも毎日観察できますよ。

おすすめの置き場所は玄関!

ポトスのおすすめの置き場所は玄関です。玄関はいつも目につく場所なだけでなく運気の出入り口とも言われており、風水効果も期待できます。半日陰が最適なポトスにとって玄関は生育にぴったりの場所。そのうえ良い運気も運んでくれるため、玄関はポトスの成長も見守りには最適といえます。ただし光がまったく入らない場合は弱ってしまう可能性があるため、定期的に明るい場所へ移動するなど工夫が必要です。

大きな鉢に植え替えてポトスタワーに挑戦してみる

茎だけで成長したポトスは大きな鉢に植え替えて、ポトスタワーにしてみるのもおすすめです。ポトスタワーとは名前のとおり支柱を使って、成長した茎をタワーのように上に伸ばしていく方法。支柱と茎を紐でくくり付けていくとグリーンのタワーができあがり、成長スピードの早いポトスだからこそできることでもあります。コンパクトなポトスとはまた違った魅力で、インパクトのあるインテリアにもなりますよ。

新たに株分けや挿し木でポトスを増やしてみる

ご紹介したようにポトスは簡単に増やせる植物のため、新たに株分や挿し木を行うのも楽しみ方の一つです。株分けは根を切り分けて新たに増やす方法で、少しずつ増やしたいときにおすすめの方法。一方、ご紹介した挿し木は一度にたくさんのポトスを増やせます。育てやすく管理がしやすいポトスはたくさんあっても手間がかからないため、お部屋のグリーンを増やしたいときにぴったりです。

成長したポトスの茎から出ている黒い根っこのようなものは何?

成長したポトスの茎には、黒い根っこのようなものが付いていることがあります。ポトスの茎にできた黒い根っこは病気ではありません。しかし明るいグリーンの茎に黒い根っこのようなものがついていると、目立ってしまい気になりますよね。成長したポトスの茎から出ている黒い根っこの正体についてご紹介します。

結論:気根(きこん)と呼ばれる根っこ

ポトスの茎にできた黒い根っこのようなものは「気根(きこん)」と呼ばれる根っこです。気根は根っこのため、成長するために必要な部分でもあります。そのため挿し木の際など成長前だと白くてあまり目立たない一方で、気根が無いと発根できません。植物に気根が生えると健康な証拠と言われているほど、生育には重要なものになります。

なぜ気根は生えるの?

ポトスに気根が生える理由は主に2つあります。気根はポトス以外にも生えるため、理由を知っておくと他の植物を育てるときにも役立ちますよ。

空気中の水分や栄養を取り込むため

気根は熱帯地域が原産の植物に多く見られ、土から水分や栄養が取れなくなった場合でも空気中から取り込めるようになっています。そのためポトスの茎に生えた気根は、空気中の水分や栄養を取り込む力があるのが特徴。空気中の水分も吸収して生きれるとは、ポトスの生命力が強いのも納得できますね。

ポトスの幹を支えるため

茎に生えた気根はポトスの幹を支える役割もあります。ポトスは本来、樹木などに茎を這って成長する植物。そのため幹のバランスを保つ役割も持っているのが気根です。気根はポトスが成長すると同時に大きくなり、「支柱根」とも呼ばれます。

基本は切らずに放置してOK!

気根は基本的には切らずに放置して問題ありません。気根は健康な証である一方で土が乾燥して水分が吸収できない場合にも生えるため一度、ポトスの生育環境を確認しておくといいでしょう。茎が伸びすぎてポトスが傾いてしまっている場合は剪定し、土がカラカラになっているときは適切な水やりを行い丈夫なポトスを維持してくださいね。

【まとめ】茎だけのポトスでも増やせるの?コツを押さえて簡単に増やそう!

今回はポトスを茎だけの状態から増やす方法を解説しました。 今回のポイントは
  • 茎だけのポトスは節があれば水挿しで発根させてから、挿し木で増やすことができる
  • 茎だけのポトスを水挿しで発根させるには、節をしっかりと水に浸して毎日水を交換する
  • ポトスの茎が水挿しで発根したら5~7月の生育期に、肥料が含まれていない「挿し木用の土」に挿し木する
  • 挿し木後は風通しの良い半日陰の室内で管理し、土が乾燥したらたっぷりと水やりをする
  • 茎だけの状態から成長したポトスは玄関に置いて風水効果を高めたり、ポトスタワーにして楽しむことができる
でした。 ポトスは節があれば茎だけでも簡単に増やせる植物です。ご紹介した挿し木後の置き場所や水やりのタイミングを実践しておくと、初心者でもトラブルなく元気なポトスを育てられますよ。お部屋のグリーンを増やして、良い運気も取り込んでみませんか。 東京寿園ではポトス以外の植物の記事もたくさん掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。