オリヅルランを冬越しさせるコツを紹介!室内・屋外の管理方法まで

オリヅルランを冬越しさせるコツを紹介!室内・屋外の管理方法まで
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目次

放射状に広がる細長い葉っぱが特徴のオリヅルラン。寒さに強く育てやすいことから初心者にも人気の観葉植物です。そんなオリヅルランですが、冬越しさせるためにはちょっとしたコツを押さえる必要があります。 この記事では、
  • 観葉植物「オリヅルラン」とは
  • オリヅルランを冬越しさせるコツ(①置き場所、②水やり)
  • 冬には避けた方がよいこと
  • オリヅルランの地植え
  • 水栽培するオリヅルランの冬場の管理方法
について詳しく丁寧に解説します。 この記事を参考にオリヅルランの冬越しについて知っていただき、ちょっとしたコツを押さえてオリヅルランを失敗なく冬越しさせてみてください。オリヅルランを冬越しさせるコツだけではなく、地植えで育てる方法や水栽培での冬場の管理方法まで広く解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

オリヅルランってどんな観葉植物なの?

ここでは、オリヅルランという観葉植物について解説します。おしゃれなインテリアグリーンとして人気のオリヅルランとはどんな観葉植物なのでしょうか。

南アフリカ原産の多年草で細長い葉が放射状に茂るのが特徴

オリヅルラン(折鶴蘭)は南アフリカ原産のキジカクシ科オリヅルラン属の常緑多年草です。細長い葉っぱが放射状に広がって茂り、涼しげな雰囲気の観葉植物です。流通しているオリヅルランはほとんど斑入りの品種です。丈夫で育てやすいことから初心者にも人気の観葉植物です。

ランナーという細い茎が伸びその先端に子株をつける

オリヅルランは繁殖力が旺盛で、ランナー(匍匐茎)という細長い茎を伸ばします。ランナーの先に「子株」をつけますから、オリヅルランは簡単に増やすことができます。子株を使わずに「株分け」で増やす方法もあります。オリヅルランの種類のなかには、シャムオリヅルランのようにランナーを出さない品種もありますから、ランナーを出さない種類は子株ではなく「株分け」により増やします。

春から夏にかけてランナーの節から小さい白い花を咲かせる

オリヅルランは花も楽しむことができる観葉植物です。開花時期は春から秋にかけてです。ランナーの節から、かわいらしい小さくて白い花を咲かせます。

オリヅルランの花言葉は「集う幸福」「子孫繁栄」「祝賀」

オリヅルランの花言葉には、「集う幸福」「子孫繁栄」「祝賀」などがあります。いずれも繁殖力が旺盛で子株をつぎつぎにつけるオリヅルランの姿に由来する花言葉です。縁起のよい花言葉をもつオリヅルランは丈夫で育てやすいだけではなく、インテリアグリーンとしてもおしゃれですから贈り物としても喜ばれます。

オリヅルランを冬越しさせるための育て方のコツ:置き場所

ここでは、オリヅルランを冬越しさせるための育て方のコツとして「置き場所」について解説します。オリヅルランの冬越しには、どこに置いて管理するとよいのでしょうか。

オリヅルランは最低でも10℃は保てる場所に置く

オリヅルランは暖かい地域に自生する植物ですから、冬越しさせるために最低でも10℃は保てる場所に置いて管理しましょう。10℃以上を保てるなら、屋外に置いても構いません。

生育温度は15〜25℃

暖かい地域に自生するオリヅルランの生育に適した温度は、15℃〜25℃です。ある程度の耐寒性はありますが、冬場は温度が10℃を下回らない場所で管理します。

冬は屋外ではなく室内で管理すると枯れるのを防ぎ株姿を綺麗に保てる

日本でも暖かい地域では屋外で冬越しすることができます。ただし、本来は暖かい地域で自生するオリヅルランですから、戸外で管理するよりは冬の時期は室内で管理することによって健康に育ちます。枯れることを未然に防いで株姿を綺麗に保つためには、冬は戸外ではなく室内で管理するとよいでしょう。

徒長を防ぐために室内の日当たりの良い場所に置く

日差しが弱くなる冬の時期には「徒長」にも気をつけましょう。日照が不足すると「徒長」を起こしますから、室内の日当たりの良い場所に置いて管理します。

オリヅルランが徒長してしまうと見た目が悪くなる

オリヅルランが徒長してしまうと全体がひょろひょろとして見た目が悪くなります。徒長したオリヅルランは「弱っている」という印象を与えます。

徒長することで環境の変化や害虫病の被害を受けやすくなる

徒長のデメリットは「見た目」だけではありません。徒長によって株全体が弱っている状態ですから、環境の変化や病害虫の被害を受けやすくなります。

オリヅルランを冬越しさせるための育て方のコツ:水やり

ここでは、オリヅルランを冬越しさせるための育て方のコツとして「水やり」について解説します。オリヅルランの冬越しのために、どんなポイントに気をつけて「水やり」を行えばよいのでしょうか。

冬は乾燥気味に管理することを徹底する

オリヅルランは乾燥気味に管理することで耐寒性が増すとされていますから、冬の時期は乾燥気味に管理することを徹底しましょう。成長が鈍化する冬の時期は水を多く必要としません。生長期にあたる春から秋の時期と同じように水やりを行うと、水分を吸収しきれずに「根腐れ」の原因となりますから注意しましょう。

冬は土が乾いてから2〜3日後に控えめに水を与える

冬の時期は、春から秋の時期と水やりの方法を変えます。冬には土が乾いてから2〜3日後に水を与えましょう。生長期と同じように鉢底の穴から水が流れ出るまで水を与えると与え過ぎになりますから、土の表面全体が湿る程度まで控えめに水を与えます。

土が乾いたかどうかの確認方法

土が乾いたかどうかを確認するための方法は、いくつかあります。

鉢を持ち上げて軽くなっている

鉢の重さで「土が乾いたかどうか」を確認することができます。あらかじめ、土が乾いたときに鉢を持ち上げて鉢の重さを覚えておきます。そして、確認したいときに鉢を持ち上げて軽くなっているかを確認します。

土に指を3cmほど入れても湿気を感じない

土の表面が乾いていても、土の内部が湿っていることがあります。土の中に指を入れることで土の内部の状況を確認することができます。土に指を3cmほど入れてみて湿気を感じなければ、「土が乾いた」と判断できるでしょう。

鉢底からみえる土が乾いている

鉢底から見える土の状態で確認する方法もあります。土の表面が乾いていても鉢底から見える土が湿っているなら、まだ土は乾いていない状態です。

水やりチェッカーを使うと便利

土が乾いたかどうかを確認するためには、水やりチェッカーを使うと「水やりのタイミング」が確実にわかります。水やりチェッカーを土に挿すだけでよく、土が乾くと色の変化で「土が乾いた」ことを知らせてくれます。

【SUSTEE】水やりチェッカー サスティー Mサイズ ホワイト

鉢に挿すだけで使えるシンプルな水やりチェッカーです。電池不要で、色の変化で水やりのタイミングを知らせてくれます。水が足りているときには「青色」、水が不足してくると青色から「白色」に変化します。
商品名 【SUSTEE】水やりチェッカー サスティー Mサイズ ホワイト
値段 501円
商品説明 電池不要。鉢に挿すだけで使える植物用水分計です。

冬に無理に行わない方がいいこと

ここでは、冬に無理に行わない方がいいことについて解説します。オリヅルランを元気に育てるために必要なことでも、冬の時期に行うと逆効果になってしまうことがあります。

肥料を与える

成長期に肥料を与えることでオリヅルランは元気に成長しますが、冬に肥料を与えることは控えましょう。

冬は成長が緩慢になるため肥料を与えると肥料焼けを起こすことも

冬の寒い時期にオリヅルランは成長が鈍化しますから、栄養分をあまり必要としません。肥料を与えるとオリヅルランに負担がかかり、肥料焼けを起こすこともあります。

暖かい室内で管理しており成長し続けている場合は薄めの液肥や活力剤が効果的

暖かい室内で管理していると、冬の時期でもオリヅルランは成長を続けることがあります。冬の時期でも成長を続けている場合には栄養分を必要としますから、肥料を与えても構いません。ただし、たくさんの肥料を与えるとうまく育ちませんから、薄めの液肥や活力剤を与えるとよいでしょう。

植え替え

オリヅルランの植え替えは成長期に行うことが基本です。冬の時期の植え替えは控えましょう。

寒い時期は成長が止まるため植え替えても根付かずに枯れてしまうことも

冬の寒い時期は、オリヅルランの成長がほぼ止まります。茎や葉っぱなど地表に出ている部分だけではなく地中の根っこも成長が止まりますから、オリヅルランが根付かずに枯れてしまうこともあります。

植え替えは植物にとって大きなストレスを与える

「植え替え」によって植物の生育環境は大きく変わりますから、植物にとって大きなストレスを与えます。冬の時期を避けてぐんぐん成長する時期に植え替えを行うからこそ、大きなストレスを乗り越えて回復することができます。

根詰まりなどで枯れているなど緊急の時は”暖かい部屋”であまり根を触らないようにする

冬の時期の「植え替え」は望ましくありませんが、根詰まりを起こして枯れているなどすぐに「植え替え」が必要なケースもあります。緊急に「植え替え」を行う場合には、寒さの影響を和らげるために暖かい部屋で植え替えして管理するとよいでしょう。植物にストレスを与えることを避けるため、植え替え作業中はあまり根を触れないよう気をつけます。

オリヅルランは地植えできる?

ここでは、オリヅルランの地植えについて解説します。オリヅルランを地植えして、冬越しさせることはできるのでしょうか。

結論:雪や霜に当たらない暖かい地域であれば地植えができる

オリヅルランの耐寒性は5℃ほどですから、日本でも暖かい地域であれば地植えすることができます。雪や霜が当たって根っこが凍結してしまうような環境では、冬越しは難しいでしょう。

オリヅルランの地植えの適期は5月〜9月

オリヅルランの地植えには、成長期に入った5月〜9月の時期が適しています。5月から9月に地植えを行うことによって、冬が訪れる前にぐんぐんと成長します。

地植えする場所のポイント

オリヅルランの地植えに適した場所を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。

できるだけ10℃を下回らない

暖かい地域で自生するオリヅルランですから、元気に冬越しできるようできるだけ10℃を下回らない場所で地植えを行いましょう。5℃ほどまで気温が下がる地域でも冬越しすることは可能ですが、根っこが凍結するような環境では冬越しは難しいです。

雨ざらしにならない

雨ざらしになる場所を避けることも大切です。実は、オリヅルランには中央に水がたまりやすい箇所があり、そこに水がたまると枯れてしまうことがあります。

直射日光を避けた明るい日陰

オリヅルランは明るい日陰を好む植物です。ただし、直射日光は苦手ですから、直射日光が当たる場所は避けるようにしましょう。

強風に晒されない

冬の寒い風や強風にさらされるとオリヅルランはうまく育ちません。強風に晒されるような場所は避けましょう。

地植えする場所の土は水はけをよくする

オリヅルランは「根腐れ」を起こしやすい植物ですが、根腐れを起こすと枯れることがあります。根腐れを未然に防ぐため、水はけのよい土に地植えすることが大切です。地植えする場所の水はけがよくない場合には「根腐れ」の原因になりますから、用土を工夫します。用土に腐葉土を混ぜ込むなど土の水はけをよくしてから地植えしましょう。

地植えに植え替える方法

オリヅルランを地植えに植え替えるために必要なものと植え替えの手順について解説します。

植え替えに必要なもの

植え替えに必要なものは、オリヅルラン、シャベル、清潔なハサミです。

植え替えの手順

オリヅルランを地植えに植え替えるには、次の手順で行います。
  1. シャベルで土を掘って、オリヅルランを植えるスペースを確保する
  2. オリヅルランを鉢から引き出して、根っこについた土を落とす
  3. 傷んだ根などがあれば、清潔なハサミで切る
  4. 植えるスペースにオリヅルランを置いてから、土を被せる
  5. 最後に水やりをして、土と根っこをなじませる

地植えしたオリヅルランの冬越しの方法

地植えしたオリヅルランを冬越しさせるためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。

水やりを控え乾燥気味することで耐寒性をあげる

オリヅルランは「根腐れ」を起こしやすい植物ですから、成長が鈍化する冬の時期は水やりを控えて乾燥気味に育てましょう。冬に水やりを行うときは、土が完全に乾いてから控えめに水を与えます。

気温が下がる場合は寒さ対策を行う

気温が下がらない場所で地植えを行うことが基本ですが、気温が下がる場合には寒さ対策が必要です。霜が降りるような場所では、オリヅルランは枯れてしまいます。

オリヅルランの根を守るためにマルチングをしておく

寒さ対策として有効な方法は、土の表面を資材で覆うマルチングです。腐葉土やパークチップなどでマルチングすることで寒さからオリヅルランの根を守ることができます。

葉の部分を不織布やビニール袋で覆う

寒さ対策として、葉の部分を不織布やビニール袋で覆うことも有効です。不織布やビニール袋で覆うことによって、葉っぱが冷たい空気に直接晒されるのを防ぐことができます。

オリヅルランの冬場の水栽培の管理方法

ここでは、オリヅルランの冬場の水栽培の管理方法について解説します。オリヅルランは水栽培に適した観葉植物ですが、冬場にはどのように管理したらよいのでしょう。

直射日光を避けて明るい日陰で管理する

水栽培するオリヅルランに適した置き場所は、直射日光の当たらない明るい日陰です。カーテン越しなど、柔らかい日が当たる場所が適しています。

冬の冷え込む朝晩は窓辺から少し離す

暖かい室内でも窓の近くは外気の影響を受けて気温が下がりやすい場所です。冬の冷え込む朝晩は、オリヅルランを窓辺から少し離して寒さから守りましょう。 夏の暑さや冬の寒さにより水温は大きく変化します。水温が高すぎても低すぎてもうまく育ちませんから、水温に注意して管理しましょう。夏に直射日光を当てると水温が高くなりすぎますから、直射日光に当てないようにします。また、冬の窓辺は外気の影響を受けて水温が下がりますから、冬は窓の近くは避けて室内の暖かい場所で管理しましょう。

週に1回の水の交換を徹底する

水栽培は「根腐れ」を起こしやすい栽培方法ですから、水の交換はこまめに行うようにしましょう。週に1回を目安に水を交換しますが、目視して水が濁っていると感じたらすぐに水換えします。夏場は水温が高くなりますから、水の濁りには特に注意が必要です。

【まとめ】オリヅルランを冬越しさせるコツを紹介!室内・屋外の管理方法まで

ここまで、オリヅルランを冬越しさせるコツだけではなく、地植えで育てる方法や水栽培での冬場の管理方法まで幅広く解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、
  • 「オリヅルラン(折鶴蘭)」は南アフリカ原産の常緑多年草で、放射状に広がる細い葉が特徴。ランナー(匍匐茎)の先端に子株をつけ、ランナーの節から小さい白い花を咲かせる
  • オリヅルランを冬越しさせる「置き場所」のコツは、①最低でも10℃以上を保てる場所、②室内の日当たりの良い場所に置いて育てること
  • オリヅルランを冬越しさせる「水やり」のコツは、①冬は乾燥気味に育てることを徹底する、②土が乾いてから2〜3日後に控えめに水を与えること
  • 冬には、①肥料を与えること、②植え替えを行うことは避けた方がよい
  • 暖かい地域ならオリヅルランを地植えすることができる
  • 水栽培するオリヅルランの冬場の管理方法は、①直射日光の当たらない明るい日陰で管理する、②冬の冷え込む朝晩は窓辺から少し離す、③週1回の水の交換を徹底する
でした。耐寒性のあるオリヅルランですから、この記事で紹介したちょっとしたコツを押さえて管理すれば、失敗なくオリヅルランを冬越しさせられることでしょう。ランナーの先端に子株をつけて増えるオリヅルランは、繁殖力が強い観葉植物です。たくさん増やしてハンギングで飾ったり地植えや水栽培で育ててみたり、いろいろな飾り方や栽培方法を楽しんでみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。