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クワズイモはサトイモ科の観葉植物で、ニョキッと長い茎と、美しいきれいなグリーンの葉っぱが特徴的な観葉植物です。クワズイモは室内でも大きくなりやすいといった特徴を持った観葉植物でもあるので、生育がしやすく初心者さんでも扱いやすいと評判です。 しかし、室内でも生育がしやすいという特徴を持っていることが原因で、他の観葉植物などと比べ比較的頻繁に植え替えをしないといけないという問題もあります。そのため、この記事では、頻繁に必要な植え替えについての方法や注意点などを、以下の流れで解説をしていきます。
- クワズイモの植え替えはなぜ必要なのか、その目的とは何なのかをご紹介
- クワズイモの植え替えをする時期っていつ?
- クワズイモの植え替えをするタイミングをご紹介
- クワズイモの植え替に必要なものとは何?
- クワズイモの植え替えのやり方をご紹介
- クワズイモの植え替えに失敗しないためのコツを解説
- クワズイモの植え替え後の育て方の方法とは?
- 鉢植えのクワズイモをハイドロカルチャーに植え替える方法を解説
- まとめ
クワズイモに植え替えは必要?目的は?
それではまずは、クワズイモの植え替えはなぜ必要なのか、その目的とは何なのかをご紹介していきます。そもそもどんな理由があってクワズイモの植え替えが必要なのかを知ることができれば、簡単に植え替えをすることができるでしょう。それでは解説していきます。観葉植物として人気のクワズイモは定期的な植え替えが必要
先ほども少しお話をしましたが、観葉植物として人気のあるクワズイモは、美しい葉っぱや独特な魅力を持っていますが、その健康と成長を維持するためには、定期的な植え替えが必要です。特に成長がしやすい観葉植物なので、なおさら定期的に植え替えをする必要があるというわけなのです。根詰まりを起こすのを防ぐため
それに、クワズイモは成長しやすい観葉植物なので、土壌内の根っこも自然と大きく成長します。クワズイモの根は成長と共に鉢内で広がり、そのまま放置してしまうと根詰まりが発生します。根詰まりが発生すると、土壌内の根っこが十分に栄養を吸収できなくなり、植物の成長が妨げられます。定期的な植え替えは、根詰まりを防ぎ、健康な根っこを維持するのに役立ちます。用土を水はけの良い状態に保つため
また、用土を水はけの良い状態に保つためでもあります。植え替え時に古い用土を新しいものに交換することで、土壌の質を維持することができます。新鮮な用土は水はけが良く、根が適切に水を吸収できるようになり、通気できる状態を保ちます。これは根腐れや根に対するストレスを軽減し、植物の成長をサポートします。根腐れしたクワズイモを復活させるため
最後は、根腐れしたクワズイモを復活させるためでもあります。古い根部分が腐ってしまったり、病気に冒されたりすると、成長が著しく悪くなり、放置すると健康を維持することすら難しい症状にもなってしまいます。このような場合、植え替えによって健康な部分を残し、クワズイモを復活させることができます。新しい用土と新しい鉢で根腐れの症状を復活させ、植物の生命力を回復させるのに役立ちます。クワズイモの植え替えをする時期
続いては、クワズイモの植え替えをする時期についてお話ししていきます。クワズイモの植え替えをする時期はどんな時期がいいのか、またクワズイモの植え替えをする時期絵注意することとは何なのかなどをここではお話ししていきます。5月~10月が適している
クワズイモの植え替えに適した時期は、主に春から夏にかけての5月~10月が期間です。この時期は植物の成長が活発で、新しい環境に適応しやすいためです。植え替えを行う際には、成長期の活力を利用し、植物が新しい鉢や用土に適応しやすくなります。真夏の猛暑と冬の寒い時期は避ける
また、植え替え作業中に植物がストレスを受けることを最小限に抑えるため、真夏の猛暑や冬の寒冷期は植え替えを避けるべきです。温度の高い状況では植物が水分を失いやすく、寒冷期には根の成長が遅くなるため、これらの時期に植え替えを行うと、植物に負担がかかる可能性が高まります。年に1回程度の頻度で
頻度に関しては、年に1回程度の頻度でOKです。シマクワズイモやクワズイモの植え替えは年に1回程度で十分で、植物が成長し、根が容器内で根詰まりを起こす前に行うことが重要です。植え替えの頻度が高すぎると、植物に余分なストレスを与えてしまう可能性があるため、適度なタイミングで行うことが理想的です。クワズイモの植え替えをするタイミング
続いては、クワズイモの植え替えをするタイミングについて解説していきます。クワズイモの植え替えをするタイミングにはちゃんとサインがあり、そのサインを見極めることできちんと植え替えをすることができますよ。それではみていきましょう。鉢の底から根が出てきた時
クワズイモは元気に成長し、サイズも大きくなると、根が鉢の底から伸び出すことがあります。これが視覚的なサインとして現れた場合、植え替えの時期と考えることができます。根が鉢の底まで達してしまうと、用土が根詰まりになり、植物の成長が妨げられる可能性が高まります。根詰まりを防ぐためにも、この時点で植え替えを検討しましょう。葉の元気がない時や色が悪い時
また、クワズイモの葉が元気を欠いたり、色が悪くなったりする場合、根の健康に問題がある可能性があります。葉っぱが元気で鮮やかな緑色を保つことは、健康な根っこが必要です。根の問題が葉に影響を及ぼしている場合、植え替えによって新しい用土に植物を移し、根の健康を回復させることができます。クワズイモの植え替えに必要なもの
続いては、クワズイモの植え替に必要なものについて解説していきます。クワズイモの植え替えに必要なものを知っていれば、すぐに植え替えをすることができるのでおすすめです。それでは必要なものをみていきましょう。植え替え用の土
クワズイモやシマクワズイモの植え替えには必ず新しい用土が必要です。クワズイモは水はけの良い土を好みます。質の良い観葉植物用の土を選びましょう。植え替え用の鉢
成長したクワズイモを植え替えできる新しい鉢が必要です。鉢のサイズは植物の成長に合わせて選びましょう。鉢のサイズを間違えることは根詰まりや病気の原因になるので、慎重に選びましょう。鉢底ネット
鉢底ネットは、鉢の底に敷くことで、土が流れ出るのを防ぎ、排水を改善します。水やりを多少ルーズに行っても排水性がよければ簡単に水やりを行うこともできます。鉢底石
鉢底石は、鉢の底に敷いて、通気性を保ちながら土が流れないようにします。こちらも鉢底ネットと同様の効果があります。はさみ
ハサミは古い根や葉を切り取るのに使用します。清潔で鋭いはさみを用意しましょう。また、剪定時に必要なものでもあるので、あると嬉しい道具になります。手袋
物や土に触れる際に手を保護します。特にクワズイモは乾燥肌を引き起こすことがあるため、手袋を着用することをおすすめします。新聞紙(室内でやる場合)
植え替え作業を行う場所を汚さないために、新聞紙を敷くと便利です。土や葉を落としたり、古い鉢を包むのに使います。クワズイモの植え替えのやり方
続いては、クワズイモの植え替えのやり方についてお話ししていきます。順番にクワズイモの植え替えのやり方をご紹介していきますので、初めて植え替えをする方は是非参考にしてみてくださいね、鉢の底にネットと鉢底石を敷く
まずは、新しい鉢の底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を配置します。これにより、土が流れ出るのを防ぎ、良好な排水を確保します。クワズイモを鉢から抜く
古い鉢からクワズイモを丁寧に取り出します。根や茎に優しく手をかけて、植物を傷つけないように心掛けましょう。根をほぐしながら周りの土を落とす
古い土を優しく振り落とし、クワズイモの根をほぐします。根を傷つけないように注意してください。傷んだ葉や伸びすぎた根を切る
剪定用のはさみを使って、傷んだ葉や長すぎる根を切るようにしましょう。根を切る際は切りすぎないように注意し、健康な根と葉をバランス良く残しましょう。新しい鉢に土を入れる
新しい鉢に適切な観葉植物用の土を補充します。一気に全て入れるのではなく、バランスよく土を均等に分布させ、鉢の中央にくぼみを作ります。クワズイモを鉢に植える
クワズイモを新しい鉢に植え、くぼみに収めます。クワズイモの上部が土の表面よりも少し下に来るようにします。仕上げにたっぷり水を与える
最後は、植え替え後、乾燥しないようにクワズイモにたっぷりと水を与えて完成になります。水が鉢底から流れ出てくるまでしっかりと水やりをし、日光が当たりすぎないような環境で数週間安定するまで待ちましょう。クワズイモの植え替えに失敗しないためのコツ
続いては、クワズイモの植え替えに失敗しないためのコツについて解説していきます。以下で解説するクワズイモの植え替えに失敗しないためのコツを知っておけば絶対とは言えませんが、高い確率で成功するでしょう。それでは見ていきましょう。鉢は一回り大きいサイズのものを用意する
クワズイモの植え替えに失敗しないためのコツ1つ目は、鉢は一回り大きいサイズのものを用意することです。クワズイモは成長が早いため、新しい鉢は古いものよりも少し大きめにしましょう。これにより、植物が成長し続けるスペースを供給できます。用土は排水性のあるものを使う
クワズイモの植え替えに失敗しないためのコツ2つ目は、用土は排水性のあるものを使うことです。クワズイモは水を好む観葉植物ですが、水はけの悪い土壌で根腐れを起こす可能性があります。良好な排水性を持つ観葉植物用の土を選びましょう。最後に水でしっかりとクワズイモを固定させる
クワズイモの植え替えに失敗しないためのコツ3つ目は、最後に水でしっかりとクワズイモを固定させることです。クワズイモを新しい鉢に植えたら、十分に水を与えて土を固定しましょう。これにより、根がしっかりと土に接触し、安定した成長環境で栽培することができます。樹液に素手で触れないようにする
最後のクワズイモの植え替えに失敗しないためのコツ4つ目は、樹液に素手で触れないようにすることです。クワズイモの樹液は刺激性があることがあり、肌に触れるとかゆみや炎症を引き起こすことがあります。植え替えや剪定を行う際は手袋を着用するか、樹液に触れないように注意しましょう。 これらのコツに従えば、クワズイモの植え替えプロセスがスムーズに行え、植物が健康的に成長し続けるでしょう。ここからは、植え替え後に適切な環境で育て、定期的なケアをする方法を解説していきます。クワズイモの植え替え後の育て方
続いては、クワズイモの植え替え後の育て方についてもお話ししていきます。クワズイモを植え替えたら終わりではなく、その後の育て方も大切ですよ。以下では、植え替え後のクワズイモのケアポイントについてお話ししていきます。置き場所:植え替え後1週間は直射日光を避けて管理
植え替え後の1週間の置き場所は、直射日光を避けることが重要です。クワズイモは直射日光が当たると斑点が出たり葉っぱが黄色くなったりしてしまいます。斑点が出たりするまでにならないような比較的過ごしやすい環境を好みますが、新しい環境に適応するために、穏やかな日陰の場所で過ごさせましょう。水やり:土の表面が乾いてから
また水やりは、クワズイモの水やりは土の表面が乾いたら行います。指を土に差し込んで湿度を確認し、表面が乾いたら適度に水を与えましょう。過剰な水やりは根腐れの原因になるため、注意が必要です。肥料:根が定着するまで控える
また、肥料は根が定着するまで控えるようにしましょう。植え替え直後のクワズイモは、新しい環境に根を定着させるために栄養が必要ですが、過剰な肥料は逆効果です。植え替え後1〜2か月は肥料を控え、根がしっかりと成長し定着するまで待ちましょう。鉢植えのクワズイモをハイドロカルチャーに植え替える方法
最後は鉢植えのクワズイモをハイドロカルチャーに植え替える方法について解説していきます。鉢植えのクワズイモをハイドロカルチャーに植え替えることで、簡単に栽培することができるようになり、おしゃれに飾ることもできるようになります。クワズイモは水耕栽培でも育てることが可能
基本的にクワズイモは、土を使った鉢植えで育てられますが、ハイドロカルチャー(水耕栽培)でも育てることができます。ハイドロカルチャー(水耕栽培)は土を使わずに水だけで植物を育てる方法で、根が水中に浸かるため、酸素供給や栄養分の吸収が効率的に行えます。ここからは、鉢植えのクワズイモをハイドロカルチャーに植え替えるために必要なものと、手順をご紹介していきます。必要なもの
- クワズイモの株
- ハイドロカルチャー(水耕栽培)用の容器
- ハイドロボール
手順
- ハイドロカルチャー用の容器にハイドロボールなどを入れます。ハイドロボールはクワズイモの根をサポートし、栄養供給を行います。容器のサイズは株の大きさやに合わせて選びます。
- 既存のクワズイモの株を鉢から取り出し、根を慎重に洗浄します。根がハイドロボールにしっかりと浸かるように配置します。
- クワズイモは適切な光と温度を必要とします。適切な量の日光や光源を当てながら育て、適温の環境を維持します。
【まとめ】クワズイモの植え替え方法を解説!適した時期から失敗しないコツまで
いかがだったでしょうか?クワズイモはそもそも成長が早いからこそ植え替えが必要だということがわかりました。クワズイモの植え替えは非常に簡単で、時期やタイミング、失敗しないコツさえ守れば誰でもできることもご理解いただけたかと思います。 今回の記事のポイントは以下になります。- クワズイモは成長しやすい観葉植物なので、根腐れや根詰まりが起きたり、用土を水はけの良い状態に保つために植え替えを行う
- クワズイモの植え替えをする時期は5月~10月が適していて、真夏の猛暑と冬の寒い時期は避け、年に1回程度の頻度で植え替えをする
- クワズイモの植え替えをするタイミングは鉢の底から根が出てきた時か、葉の元気がない時や色が悪い時
- クワズイモの植え替えに失敗しないためのコツは、鉢は一回り大きいサイズのものを用意すること・用土は排水性のあるものを使うこと・最後に水でしっかりとクワズイモを固定させること・樹液に素手で触れないようにすること
- 植え替え後1週間は直射日光を避けて管理し、肥料は根が定着するまで控えるクワズイモは水耕栽培でも育てることができる