ワイヤープランツの葉が落ちる原因とは?正しい対処法や復活方法を解説

ワイヤープランツの葉が落ちる原因とは?正しい対処法や復活方法を解説
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目次

ワイヤープランツはハンキングとして飾られること多く、インテリアグリーンとしてさまざまな空間を爽やかに彩ります。丈夫で育てやすい観葉植物として人気がありますが、水やりや置き場所を間違えると葉が落ちてしまうことがあります。気が付いたら葉が落ちてツルだけになっていたとお悩みの方もいるのではないでしょうか? 本記事では、ワイヤープランツの葉が落ちる原因や対処方法をご紹介します。
  • ワイヤープランツとはどんな植物?
  • 葉が落ちるのはなぜ?考えられる5つの原因
  • 葉が落ちないようにするための対処方法とは?
上記のポイントに沿ってご紹介していきます。 「ワイヤープランツの葉がどんどん落ちて困っているけど原因がわからない」「葉が落ちる原因を知ってキレイな株を保つように対処したい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

育てやすい観葉植物ワイヤープランツ

ワイヤープランツの特徴や性質についての基本的な情報をご紹介します。性質を知ることで、生育の適切な環境で栽培するヒントになります。ぜひご覧ください。

針金のような枝に小さな丸い葉っぱをたくさんつけるのが特徴

細い枝に小さな丸いツヤのある葉っぱをたくさんつけるのが特徴で、細くしなやかな茎が針金のように見えることから「ワイヤープランツ」と名付けられました。茎や葉が横に這うように伸びるほふく性植物で、性質を活かしたハンキングバスケットやグランドカバーに仕立てられる場合が多くあります。

タデ科・ミューレンベッギア属に分類される観葉植物

ワイヤープランツは、ニュージーランド原産のタデ科・ミューレンベッキア属の観葉植物です。常緑小低木のため、インテリアグリーンとして人気があります。

ワイヤープランツは葉が小さいので簡単に葉が落ちることがある

ワイヤープランツの葉は小さいため、簡単に落ちることがあります。ただし、葉の状態によっては対処方法が変わってくるため、注意が必要です。

ワイヤープランツは簡単な衝撃で葉が落ちることがあるが枯れてはいない!

ワイヤープランツは簡単な衝撃で葉が落ちることがあります。細い枝に小さく柄が短い葉をつけるため、風や触れるだけでも落ちてしまうことがあります。

茶色く変色してワイヤープランツの葉っぱが落ちると対処が必要!

ワイヤープランツは外部からの軽い衝撃でも葉が落ちる植物ですが、茶色く変色した葉っぱが落ちる場合は、株が弱っているため注意が必要です。原因を特定して適切に対処しましょう。

ワイヤープランツの葉が落ちる原因

ワイヤープランツの葉が茶色く変色して落ちる場合は、株が弱っている証拠です。株が弱ることで葉が落ちる場合は、適切に対処をしないと枯れてしまいます。ここからは、葉が落ちる原因として考えられる5つの項目をご紹介しますので、当てはまるものがある場合は参考にしてみてください。

原因①:水切れ

葉が落ちる原因の1つ目として考えられるのは、水切れによるものです。ワイヤープランツに適した水やりをしないと、水不足に陥って葉が落ちる原因になります。

生育旺盛なワイヤープランツは水切れに弱い

ワイヤープランツは、生長が早くたくさんの葉をつける植物です。そのため、水をたくさん必要とします。水切れが続くと、葉が黄色く変色して落ちてしまいます。

夏場と冬場で水やりを替えよう

水やりの頻度は季節や気温によって異なります。夏は土が乾きやすいため、1日~2日に1回程度の水やりが目安です。冬は成長が緩慢になるため、2日~3日に1回程度の水やりで十分です。

原因②:根詰まりを起こしている

原因として考えられる2つ目は、根詰まりを起こしている場合です。根詰まりを起こすと水や栄養が行き渡りにくくなり、葉が落ちる原因になります。根詰まりを起こさないように対処する必要があります。

成長が早いため、長年同じ鉢で育てていると根詰まりを起こす

ワイヤープランツは成長が早いため、長年同じ鉢で育てていると生長しきった根が鉢の中で詰まってしまいます。根詰まりを起こすと、水はけが悪くなり、栄養の吸収も阻害されるため、根が腐ってしまいます。

根の不調で水分不足を起こす

根詰まりで根が不調を起こすと、水やりをしてもうまく吸収できずに水分不足になります。根が弱ると株に栄養が行き渡らなくなり、葉が茶色く変色して最終的に枯れて落としてしまいます。

原因③:直射日光を当てている

葉が落ちる原因3つ目として、直射日光を当てたことによるダメージであることも考えられます。対処法とあわせてご紹介します。

葉が薄いワイヤープランツの葉焼けに注意

ワイヤープランツは葉が薄いため、葉焼けしやすい植物です。特に真夏の直射日光に当てると、葉が茶色や黒に変色して枯れて落ちてしまいます。葉焼けした葉は元に戻らないため、注意しましょう。

温度上昇で根が腐る可能性もある

鉢植え管理の場合は、高温多湿の環境では鉢の中が蒸れて根が腐る可能性が高くなります。ワイヤープランツは基本的に気温が20〜25℃程度の環境を好みます。気温が30℃を超えると根が弱ってしまい、根腐れを起こして葉が落ちる原因になってしまいます。

原因④:栄養不足になっている

葉が落ちる原因4つ目として、栄養不足になってる場合もあります。ワイヤープランツは生育が早くどんどんと葉をつけて茎を伸ばすため、栄養をたくさん必要とします。生長に合わせた養分が十分に摂れていないと、栄養不足によって葉が落ちてしまいます。

夏場は肥料が必要な時もある

生育時期である春・秋は、肥料を与えなくても十分に育ちます。しかし、夏場は気温が高く水やりの回数も増えるため、栄養が不足しやすくなります。そのため、夏場に肥料を与えることで葉色が濃くなったり、元気に生育するためのサポートとして活躍してくれます。肥料は水に薄めて与える液体肥料がおすすめ。肥料の量を調整しやすいのがメリットです。

注意:冬場は休眠中であるため肥料は必要ない

ワイヤープランツは、気温が10℃以下になると生長が緩慢になり、気温が5℃以下になると休眠状態になります。休眠中は生長が止まるため、肥料を与えても効果がありません。むしろ、与えすぎると吸収しきれずに根腐れの原因になる可能性があるため、注意が必要です。

原因⑤:霜にあたった

葉が落ちる原因の5つ目として、霜にあたったことによるものとも考えられます。寒い時期には適切な対処をする必要があります。

耐寒性があるワイヤープランツだが、凍結には弱い

耐寒性はありますが、凍結には弱い植物です。-5℃以下になると葉が落ちたり、株が枯れたりする可能性があります。

霜にあたり葉や茎が乾燥すると葉が落ちる原因に

ワイヤープランツは葉が薄く茎も細いため、霜にあたると葉や茎が乾燥しやすくなります。乾燥すると水分や養分が吸収できなくなり、やがて枯れて落ちてしまいます。

葉が落ちるワイヤープランツの対処方法

葉が落ちるワイヤープランツの対処方法をご紹介します。原因に合わせた適切な対処をして、葉を落とさないようにしましょう。

水切れへの対処法

水切れの場合の対処方法をご紹介します。正しい水やり方法などを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

正しい水やり方法

水やりの基本は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることです。夏場の暑い時期は水切れになりやすいため、土の状態を見てこまめに与えましょう。ただし、冬は生育がゆるやかになるため、土の表面が乾いてさらに2~3日ほどしてから水を与えます。水やりのタイミングがどうしても分かりづらいという方は、水やりチェッカーを使用するのがおすすめです。

葉水で乾燥を防ごう

ワイヤープランツは乾燥に弱く、葉がしおれやすい植物です。葉水は葉が乾燥するのを防ぐほか、ハダニなどの害虫を予防するのに効果があります。とくに蒸散しやすい夏場や、冬の期間に暖房が効いている室内では、霧吹きなどで葉の全体に水を吹きかけてあげると葉のハリが戻ります。

剪定をして脇芽を出す

剪定をして脇芽を出すことで、水切れを起こした枝や葉が枯れても、新しい枝や葉が成長して株を回復させることができます。節から新しい茎を出すため、理想の株姿をイメージして剪定すると良いでしょう。

根詰まりの対処法

ワイヤープランツは株や根がぐんぐんと生長するため、気が付いたら鉢の中が根でいっぱいになり詰まってしまったということがあります。根詰まりを起こすと根が栄養を十分に吸収できずに株が弱って葉が落ちる原因になるため、植え替えや剪定を行い、根の負担を軽くする必要があります。

地植えか大きい鉢への植え替え

地植えや大きい鉢に植え替えると、根が十分に伸びられるスペースを確保することができます。根が広く伸びられるため、根詰まりを防ぐことができます。

葉の剪定をして根の負担を軽くする

剪定して葉の数をおさえることで、栄養を送る役割の根の負担を軽くすることができます。根が吸収する水分や養分の量を十分に確保できます。

直射日光への対処法

葉が落ちる原因の葉焼けを防ぐため、直射日光への対処は大切です。夏場はレースカーテン越しなどの明るい場所に置くなど、直射日光の当たる場所から移動させましょう。半日陰でも育ちますが、日照不足になると葉がしおれて株が弱る原因になります。半日陰で育てている場合でも、暖かい季節には鉢を外に出して適度に日光浴をさせてあげましょう。

栄養不足への対処法

栄養不足で元気がない場合は、肥料を与えると回復します。肥料の与え方は、春から秋にかけて、液体肥料を2週間に1回ほどのペースで水やりと一緒に与えるか、緩効性化成肥料を2ヶ月に1回を目安に置くようにします。ただし、真夏は肥料を与えないようにしてください。暑さで根が弱っているときに肥料を与えると、根が傷んでしまうことがあるため、注意しましょう。

霜にあたることへの対処法

霜に当たると葉が落ちる原因になるため、霜にあたらないように対策しておく必要があります。鉢植えと地植えの管理で対処法が変わるため、ぜひご覧ください。

霜の当たらない軒下か室内に取り込む

霜の当たらない軒下や室内に取り込むことで、寒さや霜からワイヤープランツを守ることができます。適切な温度環境で育てて、霜があたらないようにしましょう。

移動できない場合は霜よけをする

移動できない場合は、ビニールシートや寒冷紗などで覆うなどをして、霜よけ対策をしておきましょう。寒さからから守ることで霜よけ対策になります。

その他の対処方法

水切れや根詰まりなど、葉が落ちる原因を解説しましたが、他にも考えられる原因と対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

病気にはかかりにくいが害虫が発生することがある

ワイヤープランツは比較的病気に強い植物ですが、害虫には注意が必要です。主に発生する害虫は、カイガラムシハダニアブラムシなどが挙げられます。葉や茎に寄生して養分を吸い取って生長を妨げたり、ひどいときには枯らしてしまいます。害虫が発生した場合は、水で洗い流したり、殺虫剤の散布で速やかに対処しましょう。

肥料の量の調節と剪定で対処

葉が落ちるのを防ぐためには、肥料量の調整と剪定で対処する方法もあります。ワイヤープランツは、肥料不足になると葉が落ちることがありますが、肥料を与えすぎても根が傷んでしまいます。緩効性化成肥料を与えるなど、長期間ゆっくりと効いてくれる肥料を適量施すとよいでしょう。 また、剪定をすることで、根の栄養吸収の負担を軽くして葉が落ちるのを防ぐことができます。植物の様子を見ながら、定期的に剪定を行うとよいでしょう。

剪定をして葉が落ちるワイヤープランツを復活させよう

剪定をすることで、葉が落ちるワイヤープランツを復活させることができる可能性はあります。剪定に適した時期や剪定方法をご紹介します。

ワイヤープランツを剪定する理由

生長とともにツル(茎)が伸びていくと、細いツル同士で絡まってしまったり、栄養が十分に行き渡らずに株が弱ってしまいます。株が弱ると葉が落ちる現象につながるため、剪定をして株の健康を保つ必要があります。

剪定に適した時期

地植えで育てている場合は4月~6月、鉢植えで育てている場合は4月~5月頃が剪定に適した時期です。適期に剪定を行うことで株のダメージを最小限におさえることができますが、ワイヤープランツは生育旺盛な植物のため、株が弱っていない限り剪定は通年行うことができます。樹形が崩れていたり、茎が伸びきっている場合は、株が弱って枯れる前に剪定を行いましょう。

剪定に必要な道具

剪定に必要な道具は、剪定ばさみだけです。剪定ばさみは小型で切れ味の良いものを選びましょう。伸びすぎた茎や枯れた葉を切り落とすだけで、株の見栄えが良くなりますよ。

剪定の方法

剪定の方法をご紹介します。「ツルが長すぎる場合」と「葉が落ちてツルだけになっている場合」では剪定のやりかたが異なるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ツルが長すぎる時

ツルが長すぎる場合の剪定方法は、剪定ばさみで伸びすぎた部分を3分の1~2分の1まで切り戻します。剪定後は水やりや肥料を適切に与えて生長をサポートしてあげましょう。

葉が落ちてツルだけになっているとき

葉が落ちてツルだけになってしまった場合の剪定方法は、根元から数節を残して切り戻しをしましょう。切り落とした節から新しい芽が出てきます。

ワイヤープランツの葉が落ちる原因とは?正しい対処法や復活方法を解説のまとめ

ワイヤープランツの葉が落ちる原因と対処法についてご紹介しました。葉が落ちる主な原因は、栄養や水分が行き渡らなくなり、株が弱ってしまうことによるものだと分かりましたね。ワイヤープランツは適切な管理をすることで、葉のボリュームを増やして元気に育ってくれる植物です。 今回の記事のまとめはこちらです。
  • ワイヤープランツは葉が小さいため、簡単な衝撃で葉が落ちることがある。
  • 葉が茶色く変色してい落ちる場合は株が弱っているため、適切な対処をして株を復活させる必要がある。
  • 葉が落ちる原因は、水切れ・根詰まり・直射日光・栄養不足・霜などで株が弱ることで起こる。
  • カイガラムシ・ハダニ・アブラムシなどの害虫被害にあう場合もあるため、早めに対処することが必要。
  • 肥料の量を調整したり、剪定で葉のボリュームをおさえることで、根の負担を軽くすることができる。
  • ツルが伸びきっていたり、葉が落ちてしまってツルだけになってしまった場合は切り戻し剪定を行うことで、株を元気に復活させることできる。
  • 株が弱っていない限りは通年剪定できるが、生育が旺盛な適期に剪定を行うと株へのダメージが最小限に抑えられる。
ワイヤープランツは葉を落としても、株全体が枯れていなければ復活できる生命力が強い植物です。空間を彩るおしゃれなインテリアグリーンとして、キレイな株姿を保つように栽培管理をしていきましょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。