ハオルチアが根腐れしたら復活できる?症状や原因・対処法を解説!

ハオルチアが根腐れしたら復活できる?症状や原因・対処法を解説!
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目次

ハオルチアはロゼッタ状に成長する多肉植物の一種。透明感のある独特な緑色をしている品種もあり、植物に詳しくない方は造花を勘違いする方もいるでしょう。透明感のある品種からゴツゴツした十二の巻などの品種もあり、ユニークな植物を育てたい人は栽培を検討している方も多いはず。栽培難易度も低く、観葉植物初心者の方でも比較的簡単に栽培ができるのも魅力です。

初心者でも育てやすいハオルチアですが「簡単って聞いたのにすぐに枯れちゃう...」「ハオルチアの元気がない」という悩みを抱えている多も多いはず。ひょっとしたら、ハオルチアの栽培が上手くいかない原因は根腐れかも知れませんよ。

そこで今回は、ハオルチアの根腐れについて解説します。本記事を読めば以下のことが分かりますよ。

  • ハオルチアが根腐れを起こしたときの症状
  • 根腐れを起こす原因
  • 根腐れを起こしたときの対処方法
  • 水耕栽培は可能なのか

ハオルチアをこれから始めたい方、栽培済みの方もぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

ハオルチアの根腐れに注意!

ハオルチアの根腐れに注意!

結論から説明するとハオルチアを栽培するときは根腐れに注意してください。なぜ、数あるトラブルの中でも根腐れに注意する必要があるのか詳しく解説しますね。

ハオルチアは栽培トラブルとして根腐れが多い

まず、ハオルチアは栽培トラブルとして根腐れが発生が多い観葉植物です。なぜ、ハオルチアが根腐れしやすいのか詳しく解説しますね。

乾燥に強いが多湿に弱い

ハオルチアは植物の特徴として、乾燥に強いが多湿に弱いという特徴を持っています。ハオルチアは南アフリカにある、ケープ州などの限られた地域でのみ生息している植物です。ケープ州の中でも、砂漠地帯や岩に好んで生えることから乾燥に強いんですね。

しかし、乾燥に強い一方で多湿には弱く多湿になりすい日本では、根腐れを起こしやすくなります。ハオルチアを上手に栽培したいなら、乾燥気味に管理をおこないましょう。

栽培環境の悪さ

ハオルチアが根腐れする原因として、栽培環境の悪さが挙げられます。暗い日陰で風通しが悪く、ジメっとした場所に置いていませんか?いつも土が湿っていませんか?先述した通り、ハオルチアは多湿に弱いので多湿になりすい環境での栽培はNGです。1度、栽培する環境を見直してみてください。風通しがよく明るい日陰がベストですよ。

根腐れを起こすと生育が悪くなり枯れてしまうことも多い

ハオルチアが根腐れを起こすと、生育が悪くなり最終的に枯れてしまうこも多いです。根っこは植物が生きるために重要な器官です。根っこが腐ってしまっては植物は生きられません。なので、根腐れを起こしてしまったら適切な手段で対処して、根腐れを改善しましょう。

ハオルチアが根腐れする原因や対処法、正しい育て方を紹介

本記事ではハオルチアが根腐れする原因や対処方法、正しい育て方を紹介します、難しいポイントはないのでぜひ、マスターしてハオルチアを健康的に育ててみてくださいね。

ハオルチアが根腐れした際の症状

ハオルチアが根腐れした際の症状

ハオルチアを上手に栽培するには、根腐れに注意する必要がありましたね。しかし「根腐れした際の症状が分からないから対処できない...」という方も多いはず。そこで、ここでは、ハオルチアが根腐れした際の症状について解説します。簡単に確認できるのでぜひ、覚えてくださいね。

症状①株を押すとグラグラする

症状のひとつめは『株をおすとグラグラする』です。確認方法としては、実際に株を押してみれば良く分かります。しかし、なぜ根腐れを起こすると株がグラグラするのでしょうか。詳しく解説しますね。

根が張っていない

株がグラグラするのはハオルチアの根が張っていないからです。健康なハオルチアであれば、根がしっかりと生え株がグラグラすることはありません。しかし、根腐れを起こすと根っこの発育もほぼなく、根がしっかり生えません。そのため、株自体がグラグラしてしまうんですね。

ハオルチアの根は寿命が3年

株がグラグラする原因は根腐れだけではありません。根の寿命が来た際も根がグラグラします。ハオルチアの根の寿命は3年程といわれています。そのため、健康なハオルチアでも3年経てばどうしてもグラグラしてきます。まず、ハオルチアの年齢を記録し3年を経っているか確認しましょう。

また、根が寿命の場合は新しく根を生やす必要があります。なので、株分けをおこなって新しく根を増やしましょう。

症状②葉や茎がぶよぶよする

症状のふたつめは『葉や茎がぶよぶよする』です。実際にハオルチアを触って確かめてみてください。明らかに柔らかくぶよぶよした状態ではありませんか?ぶよぶよした状態なら、根腐れを起こしています。では、なぜ根腐れを起こすとぶよぶよするのか解説しますね。

柔らかく水分を含んでいる状態

根腐れを起こすとハオルチアがぶよぶよするのは、柔らかく水分を含んだ状態だからです。つまり、水分の過剰摂取してしまった状態ともいえます。ぶよぶよした状態を確認したら、後述する対処方法を迅速に実行して少しで助かる可能性を上げてくださいね。

土がカビ臭い場合も

土がカビ臭い場合も根腐れを疑ってください。根腐れを起こすと土からカビ臭い嫌な臭いが発生します。1度、鼻を近づけて匂いを嗅いでみてください。土の匂いでなくカビの匂いがしたのなら、根腐れを起こしている可能性があります。匂いも判断材料になるのでぜひ、確認してくださいね、

症状③水やりをしても、葉がしぼんでいる

症状の3つめは『水やりをしても、葉がしぼんでいる』です。水やりをしても葉がしぼむのは、明らかに正常な反応ではありません。では、詳しく解説しますね。

根が給水できていない

水やりをしても葉がしぼむのは、根が吸水できてないからです。植物は少なからず水分が必要なため、吸水できないのは致命的です。このまま放置すればハオルチアが枯れるのは想像に難しくありません。至急、何かしらの対策を講じてください。

土が乾いていない場合も

土が乾いていない場合も根腐れを疑います。常に土が湿っている様子は、明らかに異常です。「今日、まだ水をあげてないのに土が湿ってる」という場合は、根腐れを疑ってください。

ハオルチアが根腐れする原因4選

ハオルチアが根腐れする原因4選

そもそも、ハオルチアが根腐れする原因は何なのでしょうか。ここでは、ハオルチアが根腐れする原因を4選紹介します。わかりやすい原因ばかりなので、自分の栽培環境に当てはまっていなか確認してみてくださいね。

原因①水をやりすぎている

原因のひとつめは『水のやりすぎ』です。ハオルチアが根腐れを起こす原因の中で1番注意すべき項目です。また、植物の栽培が初めての方は、水のやりすぎで根腐れを起こすことがほとんどです。では、詳しく解説しますね。

ハオルチアは多肉植物で葉に水分を蓄えている

そもそも、ハオルチアは多肉植物なので、葉に水分を蓄えています。「多肉植物ってサボテンだけじゃないの?」と思う方もいるでしょう。確かにサボテンは多肉植物です。しかし、多肉植物はサボテンだけというのは間違いです。ハオルチアやアロエなどさまざまな種類が多肉植物に存在します。

多肉植物であるハオルチアは水分を多く必要としません。葉っぱに多くの水分を蓄えているからです。なので、ハオルチアの水やりは控えめにしましょう。

水やりは土が乾いたら

ハオルチアの水やりは土が乾いてからおこないましょう。ハオルチアに限った話ではありませんが、土が湿っていたら基本的に水やりは不要です。沢山お水を与えたくなるのは分かりますが、グッと我慢してやや乾燥気味に管理しましょう。

原因②栽培環境が高温・低温すぎる

意外かもしれませんが、栽培環境が高温・低温すぎるても根腐れが発生します。ハオルチアは南アフリカに自生する植物なので、日本とは気候が違います。適正な温度外になることでハオルチアが根腐れを起こしてしまうんですね。では、詳しく解説しますね。

生育の適温は10℃から20℃ほど

ハオルチアの生育に適した気温は10℃から20度ほどです。そのため、極端に寒い・熱い場所で栽培している場合は、栽培場所を変更する必要があるでしょう。夏は涼しく、冬は暖かくを意識するのがおすすめですよ。

時期による土の状態や水やりにも気を付ける

時期によって土の状態や水やりにも注意してください。なぜなら、日本には四季があるので季節によって管理を変えないと、ハオルチアが根腐れを起こす可能性があるからです。例えば、夏場は蒸れやすいので乾燥気味管理し、水やりを控えめにするなどの工夫が必要になります。

とはいえ、お住まいによっては気候が違ってきます。お住いの気候に合わせて対策を講じて、ハオルチアが快適に栽培できる環境を作ってあげましょう。

原因③根詰まり

原因の3つめは『根詰まり』です。根っこが密集しすぎると、土の状態が悪くなり最終的に根腐れを起こす可能性があります。さらに詳しく解説しますね。

根が密集し、水はけが悪くなる

先述しましたが、ハオルチアの根が密集すると水はけが悪くなり、根腐れを起こす可能性があります。根が成長して大きくなるのは問題ありません。しかし、限度があり密集するまで行くと悪影響です。特に子株が発生すると、子株からも根っこが生えるのでより密集しやすくなります。なので、後述するように定期的に植え替えをおこなって根の密集を防ぎましょう。

1年から2年に1回は植え替える

ハオルチアは1年から2年に1回植え替えをおこないましょう。植え替えをおこなうことで、根が密集することによる根腐れを防止できますよ。植え替えは面倒な作業ではありますが、頻度は多くありません。なので、ハオルチアを健康に育てるために、植え替えはおこなってあげましょう。

原因④土の中の蒸れ

原因の最後は『土に中の蒸れ』です。「どういうこと?」と疑問に思う方も多いはず。詳しく解説しますね。

梅雨の時期は注意

土の中の蒸れを特に警戒すべき季節は『梅雨』です。梅雨は晴れの日が少なく、雨が降り続いているのでジメジメしています。湿度は平均80%ほどにもなります。湿度が高いと土の水分が抜けにくいため、土の中が蒸れやすくなるんですね。そのため、梅雨の時期のハオルチアの管理は重要といえるでしょう。

栽培環境は風通しの良い場所で

少しでも土の中の蒸れを防ぐために、栽培環境は風通しの良い場所でおこないましょう。風通しの悪くジメっとした場所で管理するのはNGです。今一度はハオルチアの栽培環境を確認してみてくださいね。

ハオルチアが根腐れした際の復活方法①植え替え

ハオルチアが根腐れした際の復活方法①植え替え

ここからは、ハオルチアが根腐れした際の復活方法について解説します。まず、紹介する方法は『植え替え』です。植え替えを面倒を思う方も多いですが、そのまま放っておくとハオルチアが枯れます。では、詳しく解説しますね。

①土を乾燥させる

最初に土を乾燥させます。しばらく、水を与えずに乾燥させましょう。水を与えないことに不安を感じる方がいます。しかし、水の与えすぎで根腐れを起こしているわけですから、水やりの心配はありません。心を鬼にして水やりを断ち、土を乾燥させましょう。

②株を鉢から取り出す

土を乾燥させたら、ハオルチアを鉢から取り出します。恐らく、根が腐っているか根の張りが弱いため、簡単に取り出せるでしょう。準備が整い次第、ハオルチアを取り出しましょう。

③傷んだ根を取り除く

鉢からハオルチアの株を取り出したら、腐ったり傷んだ根を取り除きましょう。腐ったり傷んだ根は復活しません。そのため、躊躇なく取り除いて大丈夫です。

④清潔な土に植え替える

最後に清潔な土に植え替えましょう。清潔な土は新品の物が望ましいです。綺麗な土に植え替えて、根腐れが酷くならないように丁寧に管理をおこないましょう。何度も説明していますが、水のやりすぎは厳禁ですよ。

ハオルチアが根腐れした際の復活方法②胴切り

ハオルチアが根腐れした際の復活方法②胴切り

次に紹介する根腐れが発生したいの復活方法は『胴切り』です。胴切りとは、刃物で茎を上下に切り分けて株分けする方法。徒長した際にも使われる方法です。徒長とは日光不足でひょろ長い成長することを指します。

「植物を切り取って大丈夫なの?」と思う方もいるでしょうが、安心してください大丈夫です。では、詳しく解説しますね。

根腐れに気づいたのが春か秋の場合、胴切りで対処することもできる

胴切りで対処できるのは、春もしくは秋の場合のみです。夏や冬のように極端に暑い・寒い場合は、失敗する可能性が高いので胴切りでの対処は避けましょう。

①土を乾燥させる

まず、土を乾燥させましょう。基本的に根腐れからの回復を図るなら、土を乾燥させるのは必須です。忘れずに土を乾燥させましょう。乾燥させている間に、新しい土を購入するなど次に必要な準備をするのがおすすめですよ。

②テグスや糸で元葉を3・4枚残して切る

土を乾燥させたら、テグスや糸で元葉を3・4枚残して切り取ります。本当に切り取っていいのか心配になる方も多いでしょう。しかし、根腐れを起こしているなら遅かれ早かれ枯れるのは避けられません。そのため、思い切って切って大丈夫ですよ。

③茎の断面が傷んでいる場合は取り除く

切りを切りった時に、断面が傷んでいる部分は取り除きましょう。根っこ同様、傷んだ部分は復活しません。根が生えることもないので、傷んだ場所は切り取ってくださいね。

④清潔な土に挿す

最後に、用意した清潔な土に切り取ったハオルチアを挿してください。土を乾燥させている時に購入を済みにしておくのが効率的ですよ。根が生えるまで時間がかかりますが、根気よくお世話をしてあげましょう。高頻度の水やりや1度挿したハオルチアの様子が気になり、抜き取るのはNGですよ。

根腐れしやすいハオルチア水耕栽培しても大丈夫?

根腐れしやすいハオルチア水耕栽培しても大丈夫?

水耕栽培は、土を使わず植物を育成できるので室内で清潔に植物を栽培したいときに検討する方法です。オシャレなのでインテリア性も高く、水耕栽培でハオルチアを栽培したい方も多いはず。ですが、根腐れしやすいハオルチアを水耕栽培しても大丈夫なのか不安に思う方もいるでしょう。では、ハオルチアは水耕栽培できるのか説明しますね。

ハオルチアの根腐れの原因は不適切な水やりなので水やり不要な水耕栽培は可能!

結論から説明すると、ハオルチアは水耕栽培が可能です。そもそも、ハオルチアの根腐れの原因は不適切な水やりです。そのため、水やり不要な水耕栽培は根腐れを起こしにくい、適した栽培方法といえるでしょう。

水耕栽培に必要なもの

まず、水耕栽培に必要な物を用意しましょう。やや聞きなれない用品もあるので個別で詳しく解説しますね。

当たり前ですが、ハオルチアの苗を用意してください。用意する苗は元気な物を選びましょう。

ハイドロボール

ハイドロボールも用意しましょう。ハイドロボールとは土を焼成し作られた人工的な土です。無菌なので室内での園芸に最適です。園芸店や通販で購入できるので、自分好みのハイドロボールを購入しましょう。

根腐れ防止剤

水耕栽培をおこなうなら、根腐れ防止剤の用意も必須です。水耕栽培で根腐れ防止剤がないと、根腐れの発生確率が高くなります。通販やホームセンターでも購入できるので、根腐れ防止剤は用意してくださいね。

底に穴のない鉢や容器

底に穴が開いていない鉢や容器を用意してください。極端ですが、底に穴が開いていなければマグカップや空き缶でもOK。お好みの容器を用意してくださいね。

水耕栽培の手順

必要な物を用意したら、実際に水耕栽培をおこないましょう。難しい手順はないので、誰でもできますよ。詳しく解説しますね。

根腐れ防止剤を鉢に入れる

まず、根腐れ防止剤を鉢に入れます。入れる量は容器に対して1cm程度になるように入れれば大丈夫です。普段、植物の栽培で根腐れ防止剤を入れることはないので、忘れずに入れましょう。

ハイドロボールをその上に入れる

根腐れ防止剤を敷いたら、ハイドロボールを上から入れます。入れる量は鉢や容器の1/3程度で大丈夫です。入れすぎると、ハオルチアの植え付けが大変になるので加減してハイドロボールを入れてくださいね。

苗を置き、根を広げる

ハイドロボールを入れたら、苗を置いて根を広げます。根が固まっていると成長に影響が出るので、根を広げるのを意識してください。

ハイドロボールを重ねて苗を固定する

苗を置いたら、ハイドロボールを追加で入れて苗を固定します。固定するときはハオルチアの苗がグラグラしないようにしましょう。

水を容器の6分の1程度やる

最後にお水を与えましょう。与える量は容器の1/6程度で十二分です。かなり少なく感じますが、ハオルチアの栽培になにも問題はありませんよ。むしろ、多すぎるお水の方が悪影響です。1/6を目安にお水を与えてくださいね。

まとめ

本記事ではハオルチアの根腐れについて解説しました。根腐れは致命的で、放置しているとハオルチアが枯れてしまう症状でしたね。また、根腐れの原因は不適切な水やりで、植物の栽培歴が浅い方にありがちな、水の与えすぎが原因であることがほとんど。
 
本記事のポイントは以下の通りです。
  • 根腐れ原因は水の与えすぎがほとんど
  • 根腐れを起こすと、株がグラグラする・触るとブヨブヨする・水をあげてもしぼむ、などの症状が現れる
  • 根腐れを起こしたら、植え替え・胴切りをおこなうことで改善する可能性がある
  • ハオルチアは水耕栽培でも育てられる

ハオルチアは根腐れを起こしやすい多肉植物です。しかし、水やりに注意すれば根腐れを防止するのは難しくありません。もし、根腐れを起こしても本記事を読んだ読者の方なら、対処は難しくないはず。根腐れに対する正しい知識を持って、ハオルチアの栽培を楽しんでくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。