【一挙解説】パキラの元気ない時の原因や対処法!完璧な育て方を解説

【一挙解説】パキラの元気ない時の原因や対処法!完璧な育て方を解説
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目次

青々とした濃いグリーンの葉っぱが美しいパキラ。風水でも運気をアップさせる観葉植物として大人気ですね。生命力が強く、育てている方も多いパキラですが「最近なんだか元気ない様子で…」なんて時もありますよね。初心者でも簡単に育てられるのに元気ない姿を見てしまうととても心配になってしまいます。 今回は
  • パキラの基本情報を知ろう
  • パキラの元気がない時の原因・症状と復活法【根腐れ】
  • パキラの元気がない時の原因・症状と復活法【根詰まり】
  • パキラの元気がない時の原因・症状と復活法【水不足】
  • パキラの元気がない時の原因・症状と復活法【葉焼け】
  • パキラの元気がない時の原因・症状と復活法【肥料焼け】
  • パキラの元気がない時の原因・症状と復活法【病害虫】
  • パキラの元気がない時の原因・症状と復活法【寒さ】
  • パキラを元気に育てる理想的な育て方
  • 元気のないパキラに関するよくある質問

についてご紹介いたします。 大切なパキラの元気ない原因をしっかり知れば、適切な対応ができますね。対応が早ければ早いほど復活もスピーディですよ。パキラは上手に育てれば大きくすることも出来るので、あなたの家のシンボルグリーンにするのもステキですよ。

関連記事:パキラの育て方|枯らさないお手入れ方法や栽培方法のコツを紹介

まず観葉植物パキラについて知ろう

パキラの元気がない時の原因を深く知るために、まずパキラについて知識を深めましょう。原産地や特性など、パキラの基本情報を知ることで、苦手な環境や好む環境がよく分かりますよ。

原産地は中南米で温かいところを好む

パキラの原産地は中南米などの熱帯の地域です。原産地では川辺など水の多い場所に自生し、高温多湿な気候を好みますよ。日本の四季に置き換えれば、乾燥した気温の低い冬以外は元気に育つことができますね。

耐暑性は強いが耐寒性は弱い

パキラは耐暑性は強いですが寒さにはとても弱い観葉植物です。原産地が熱帯の中南米なのがその理由ですね。日本でも基本的に長い期間楽しむことができます。しかし気温が低下する冬がとても苦手ですよ。もしあなたのパキラが冬に元気ない様子があったら、それはもしかすると寒さが原因かもしれません。この記事を読んで元気に冬越しできるパキラの育て方を知っていきましょう!

元気ないパキラの原因・症状と復活法【根腐れ】

パキラの元気がない時の原因の1つに根腐れがあります。根腐れとは漢字の通り、根が腐ってしまっている状態のこと。栄養や水分を十分に吸い上げられないばかりか、根が酸欠状態になってしまうため、パキラの元気がなくなってくるのです。根腐れしている時のサインや、対処法を見ていきましょう。

根腐れ=幹がブヨブヨorスカスカする

パキラが根腐れを起こしている時のサインの1つとして、幹がブヨブヨまたはスカスカしている状態があります。他にも土やパキラから腐臭がしたり、水がしみ込みにくくなったりもしますよ。根腐れの大きな原因は水のやりすぎによるもの。水やりの頻度を季節に合わせて変えてみましょう。詳しい水やりの方法については後ほどご紹介しますね。根腐れを起こしたパキラはなるべく早く植え替えをしてあげるのがおすすめです。植え替えの方法は以下の通りですよ。

対処法:早急に植え替えを行う

植物にとって根は非常に重要な生命線です。根腐れはそんな根をダメにしてしまっている状態ですので、季節のタイミングを合わせてなるべく早く植え替えを行いましょう。植え替えはできれば根へのダメージを最小にするため5~9月に行うのがおすすめです。準備するものや詳しい植え替え方法をご紹介しますよ。 [box04 title="準備するアイテム"]
  • 1回り大きな鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 水はけのよい土
  • スコップ
  • 清潔なハサミ
  • 軍手
  • 割りばし
  • 新聞紙やレジャーシート
[/box04]

①水やりを止めて、土を乾燥させる

作業しやすいように数日前から水やりを止めておきます。乾燥した状態の方が根を優しくほぐすことができるからですね。また大きく育ったパキラは鉢から取り出すのも大変な作業です。土が乾いていれば簡単に取り出しやすく、根から土を落とす作業が楽になりますよ。

②一回り大きな鉢を準備する

今使っている鉢より1回り大きな鉢を準備します。「1回りだけ大きい」というサイズがポイント。鉢が大きすぎると水分がしみ込む量が多くなりすぎて、土が常に濡れている状態が長く続きやすくなり、根腐れを誘発するからです。1回り大きな鉢が用意できたら、鉢の中に鉢底ネットを敷き、そのネットが隠れる程度まで鉢底石を入れていきましょう。鉢底石を敷いたら新しい土を1/3程度まで入れます。初心者は「観葉植物用」として販売されている土を使うのがおすすめですよ。

③根腐れを起こした部分をカットして、植え替える

根腐れを起こした根は黒ずんだりしています。そのような根は清潔なハサミでカットしていきましょう。また長く伸びすぎている根も同じようにカットして整理していきますよ。ある程度きれいな状態になったら、新しい土の上にそっと置き、更に土を追加していきます。この時割りばしで優しくつつきながら土を追加すると、空間ができずしっかりと土を入れ込むことができるので試してみて下さいね。パキラがまっすぐに自立できるくらい、そして鉢のフチの数センチ下まで土を追加していきましょう。

④風通しの良い場所で2週間以上乾燥する

植え替え直後の水やりは、鉢底から透明の水が流れてくるまでたっぷりとあげます。その後は風通しの良い場所で2週間以上乾燥させながら管理していきましょう。植え替えをすると根はダメージを受けた状態になっていて、水分をスムーズに吸収することができません。植え替え直後もいつもと同じように水やりをしてしまうと、植え替えが失敗する原因になりかねませんので、やや乾燥気味にしながら様子をみていきましょう。

元気ないパキラの原因・症状と復活法【根詰まり】

パキラの元気がない時の原因の2つ目に根詰まりがあります。根詰まりも読んだ字の通り、根がパンパンに詰まってしまっている状態のこと。長い間植え替えをしないと、鉢の中に根が広がっていくスペースがなくなってしまうのです。根詰まりを放置するとどんな状態になってしまうのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

根詰まり=栄養や水分が吸収できずに枯れる

根詰まりを放置すると、栄養が水分が吸収できずに最後は枯れてしまいます。いくら生命力の強いパキラでも、根がダメになってしまうと手遅れになる可能性もあるのですね。根詰まりを起こしている時のサインは、以下のようなサインです。
  • 鉢底から根がたくさん出ている
  • 葉っぱがシナシナして元気がない
  • 下の葉が黄色く変色したり落ちてくる
  • 葉の色が薄い
これらの症状が見られた時は、根詰まりの可能性がありますよ。対処法は植え替えです。準備するアイテムや植え替え方法を見ていきましょう。

対処法:植え替えをする

根詰まりを起こして植え替えする時も、同様に生長が盛んな5月~9月に行うのがおすすめです。準備するアイテムは以下の通りです。 [box04 title="準備するアイテム"]
  • 1回り大きな鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 水はけのよい土
  • スコップ
  • 清潔なハサミ
  • 軍手
  • 割りばし
  • 新聞紙やレジャーシート
[/box04]

①水やりを止めて、鉢を乾燥させる

根腐れの時と同様に、植え替えをする数日前から水やりを止めておきましょう。水はけも良く、病害虫の発生の心配もない新しい土で育てるためにも、古い土はなるべく根から落としておくのがいいですね。土が完全に乾くとスポッと株が抜けやすく作業もやりやすいですよ。

②今よりも大きな鉢を準備する

こちらも同様に現在使っている鉢より1回り大きな鉢を準備しましょう。植物の育つ鉢を少しずつサイズアップして育ててあげると、根の量が多くしっかりとした株に育てることができるからです。根は鉢の中の壁にぶつかることで、枝分かれして根を鉢全体に広げていきますよ。これは観葉植物を長く康的に育てるために大変重要なポイント。常に生長し続けているので、健やかで若々しい株になっていきますよ。 1回り大きな鉢に鉢底ネットと、そのネットが見えなくなるくらいの鉢底石敷きます。鉢の1/3程度の新しい土を入れれば準備はOK。

③パキラを取り出して、根から土をほぐす

パキラをそっと取り出し、根に付いた古い土を1/3ほどきれいに落とします。手で優しくほぐしてあげると負担が少なく済みますよ。

④茶色い根はカットして、植え替える

黒ずんだ根や茶色い根、長くなり過ぎた根は清潔なハサミでカットして整理しておきましょう。新しい鉢にパキラをそっと置き、新しい土を入れていきます。この時土の中に空間が出来ないように、割りばしで優しくつつきながら土を追加していくといいですよ。鉢のフチから数センチの所まで土を入れます。

⑤風通しが良いところに1週間程度置く

植え替え直後のパキラにはたっぷりと水をあげましょう。鉢底から透明の水が流れ出てくるまで水をやったら植え替え完了です。その後は風通しの良いところに1週間程度置き、様子を見ながら管理していきましょう。植え替え後のパキラは根にダメージを受け、通常より水分や養分を吸う力が弱まっています。いつもと同じように水やりをするのではなく、完全に土が乾いたのを確認してから水をあげてくださいね。

元気ないパキラの原因・症状と復活法【水不足】

パキラの元気がない時の原因の3つ目に水不足があります。基本的に観葉植物の水やり方法は季節や気温によって変える必要がありますよ。また1言で「水不足」と言っても、そのパターンは2通り考えられるのです。どちらも詳しく見ていきましょう。

水不足=パターンは大きく2つある

水不足には大きく分けて2つのパターンがあります。そのパターンによって対処法が違いますので注意が必要です。対応を間違わないように、あなたのパキラをよく観察して見極めてくださいね。

①根詰まりを起こしているパターン

水不足のパターン1つ目として「根詰まりを起こしている時」があります。根詰まりを起こしていると栄養や水分を十分に吸い上げることができなくなっていますので、結果的に水不足の状態になってしまいますね。葉っぱが下を向いていたり、枯れ落ちてしまっている時は根腐れの可能性が考えられます。先ほどもご紹介した「根腐れ」のサインや対処法を読んで参考にしてみてくださいね 【メモ】上記参照するように!の趣旨を盛り込んであげてくださいね!

②単純に「水やりが少ないor1回の量が少ない」パターン

水不足のパターン2つ目として「単純に水やりが少ないor1回の量が少ない時」があります。4~9月の生長期はパキラがぐんぐん大きくなる時期ですので、水やりの回数も増えると思います。土の表面が完全に乾いたことを確認したら、鉢底から透明の水が流れ出てくるまでたっぷりと水をあげましょう。一気に水をあげることで、鉢の中の空気を新鮮な空気と入れかえることができますよ。

冬場は水不足=【葉っぱが下を向く】ことが多い

冬場のパキラは休眠期に入りますので、水やりは控えめで大丈夫です。しかし植物ですのであまりに長く放置すると元気がなくなってしまうことも。葉っぱが下を向き始めたら、冬でも水をあげましょう。その時は鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをします。それ以外の方法として、鉢より大きいバケツに数センチ水をはり、そこにパキラを入れて下から水を吸わせてあげる方法もあります。そのまま放置すると根腐れの原因になるので、鉢の表面の土が濡れたのを確認したら、バケツから出しておきましょう。土には水やりをせず、葉水だけするのも冬場のおすすめの水やり法です。

対処法:時期ごとに適切な分量で水やりを行う

パキラの水不足による枯れを防ぐには、時期ごとに適切な分量で水やりを行うことが大切です。人間も夏は水分をたくさん飲むのと同じように、観葉植物の管理も季節に合わせて変えてあげるのがいいですよ。季節ごとに分けて詳しくご紹介します。

夏場の生育期【5月~9月】はたっぷりあげる

パキラの生育期である5~9月はたっぷり水をあげるのがいいでしょう。大体3日に1度の頻度で水やりをするのがおすすめです。しかし置き場所によって乾燥具合に差があるので、土の表面が乾いているのを確認したら2日に1度の頻度であげてもよいでしょう。普段からパキラをよく観察し「そろそろ水やりかな?」と思ったら、まず土の表面をよく観察するといいですね。

冬場の休眠期【10月~4月】は控えめにあげる

パキラは寒さが苦手です。ですから10~4月の冬場は休眠期に入りますよ。この時水やりは控えめでOK。4日~7日に1度くらいの頻度で水やりをすれば十分です。特に寒さが厳しい真冬の時期はもっと慎重に水やりをしてもいいでしょう。鉢の土の表面が乾いたのを確認して数日経ってからくらいの間隔で大丈夫です。冬場に水やりを控えると、耐寒性が高まり元気な株に育てることができます。健やかな状態で冬越しできるよう、冬場の水やりの頻度には気を配りたいですね。

元気ないパキラの原因・症状と復活法【葉焼け】

パキラの元気がない時の原因の4つ目に葉焼けがあります。パキラは中南米が原産で暖かい場所に自生してるのに、健康に育てるには日光の量にも気を使うべきなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

葉焼け=直射日光をたくさん浴びる

葉焼けとは、直射日光を長い時間浴びることで起こります。葉が茶色や黄色に変色してしまう現象ですね。確かにパキラは暖かい場所を原産とし、日光の大好きな観葉植物ではあります。しかし真夏の強い直射日光を長時間浴びてしまうと葉焼けが起きてしまうのですね。

対処法:半日陰の場所に移動する

葉焼けの対処法は、半日陰の場所に移動してあげることです。葉焼けが起きているということは、日光が当たり過ぎているというサインですので、日光の量を調整してあげましょう。室内で育てているパキラに適した置き場所は、半日陰の場所です。1日の中で半分ほど日が当たるような明るい場所がいいですよ。週に数回は屋外に出してあげると元気に育つことができますが、その時も直射日光が長時間当たる場所には置かないように気を付けてあげてくださいね。

元気ないパキラの原因・症状と復活法【肥料焼け】

パキラの元気がない時の原因の5つ目に肥料焼けがあります。肥料焼けという言葉を初めて聞く方も多いかもしれませんね。パキラを大きく育てようと、良かれと思ってあげた肥料でパキラに負担をかけてしまったら元も子もないですよね。詳しく見てみましょう。

そもそも【肥料焼け】ってなに

そもそも肥料焼けとは、肥料の分量や与える場所を間違えることによって起きる現象です。濃度の高い肥料が植物にかかってしまい、それを薄めようと根が自ら水分を出すことでかえって水不足になってしまう状態のことを言います。肥料焼けを起こすと根が茶色くなってしまい、最悪の場合パキラが枯れてしまうこともあり得ますよ。

肥料焼け=肥料の与えずぎ、希釈不足

肥料の与えすぎ、希釈不足でも肥料焼けが起きる可能性がありますよ。パキラに肥料を与えるベストタイミングは生育期である5~9月の時期。冬はパキラの休眠期なので肥料を与える必要はありません。また薄めて使うタイプの肥料はその希釈を間違えないように注意したいですね。

対処法:分量を守って肥料を与える

肥料焼けを起こさないようにする対処法は、分量を守って肥料を与えることです。パキラに肥料を与える時は、時期や希釈濃度を必ず確認してから与えるようにしましょう。効果的な肥料のあげ時はパキラの生育期である5月~9月がおすすめですよ。冬場はパキラの休眠期なので肥料をあげる必要はありません。 またすでに肥料をあげ過ぎて枯れてきているかもしれないという方は、先ほどもご紹介した手順で植え替えをしてあげましょう。こちらも5月~9月の時期に行うのが大切です。肥料焼けで茶色く変色してしまった根をカットし、新しい土にして植え替えてあげてくださいね。当然ですが植え替え後しばらくは肥料は必要はありません。

元気ないパキラの原因・症状と復活法【病害虫】

パキラの元気がない時の原因の6つ目に病害虫による被害があります。観葉植物と病害虫は切っても切れない関係ですが、その被害は最小限に抑えたいもの。あなたの大切なパキラを守るためにも、かかりやすい病気や害虫を解説します。

大切なパキラがかかりやすい病気や害虫リスト

パキラは基本的には病気に強い観葉植物です。その生命力の強さから初心者でも上手に育てられる点も人気の理由ですね。しかし「最近元気ないな…」なんてパキラをよく観察したら病気や害虫の被害にある日突然気付くこともあり得ますよ。どのような病害虫に注意をすればいいのか、対処法も一緒にご紹介します。

ハダニ

ハダニは3~10月くらいの高温で乾燥する季節を好みます。特に梅雨明け頃の湿度の低いカラッとした日に、糸を出しながら風に乗って飛んできます。体長は0.3㎜~0.8㎜程度ととても小さく、葉っぱの裏などに寄生しますよ。ハダニに寄生されると葉っぱの色が色あせ始め、最終的には全体が白っぽく変色してしまいます。繁殖力は非常に強く、どんどん増えていってしまうので見つけ次第すぐに対処しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは風通しの悪い場所や、狭いすき間などに繁殖します。書いて字の通り、貝殻のような見た目をしたものから、フワフワとした綿のような見た目の虫もいて、その種類は国内で400種類以上も発見されています。「最近、観葉植物がなんだか元気ないな…」と思ってよく見ると、葉や茎の付け根にカイガラムシがびっしりと付いていたなんてことも。大きさは1~3㎜程度の小さな虫で、植物の汁を吸って弱らせてしまいます。カイガラムシのフンは病気を誘発することもあるので注意が必要ですよ。

アブラムシ

アブラムシは観葉植物の新芽などに発生しやすく、体長は1㎜程度の小さな害虫です。植物の汁を吸い、生育に悪影響を及ぼします。ありとあらゆる植物に発生する可能性のある害虫なので、室内で育てているパキラにも発生する可能性がありますよ。アブラムシが発生してしまうと、病気を引き起こしたり、アリを寄せ付けてしまったりしてとても厄介です。

コバエ

コバエは土の中に卵を産み付けたり、植物の周りをブンブンと飛び回ったりしている害虫です。室内で育て、1度も屋外に出したことのないパキラでも、購入した時にすでに土の中に卵が潜んでいる可能性もありますよ。またとても小さい虫なので網戸のすき間や、少し窓を開けていた瞬間などに侵入されることもあります。病原菌などを媒介することはありませんが、飛んでいると不快ですよね。

すす病

すす病は葉っぱの上に黒いすすのようなものが広がっていくのが特徴です。これらはカビの1種で、葉っぱの光合成や蒸散作用を阻害し、枯れる原因にもなってしまいます。放置するとどんどん広がっていってしまうので見つけ次第、対処するのがいいでしょう。すす病の原因は害虫のフンです。すす病を発見したときは、観葉植物に害虫も付いているはずですので、すす病の対処と同時に害虫駆除も行うようにしましょう。

炭そ病

炭そ病はすす病と同じくカビが増えることで起きる病気です。発生しやすい時期は、春から秋にかけての高温多湿の時期です。パキラが元気であれば、菌が付着しても発病しにくく、活力が落ちてしまった時に発病しやすい病気です。最初に葉っぱに黒い小さいポツポツができ、少しずつ大きくなっていきます。進行するとポツポツの中央部分が明るい灰色になり、最後には葉に穴が開いたり、枯れてしまったりします。病気になった葉を見つけたらすぐに取り除いておきましょう。

対処法:直接駆除したり、日頃から予防的な育て方をする

今までご紹介した害虫や病気の発生が見られたらすぐに対処するのがおすすめですよ。害虫は直接駆除したり、殺虫剤などで対応しましょう。日頃からできる予防策としては主に6つの対応が考えられます。
  • 風通しの良い場所に置く
  • 水やりの際に葉水を行う
  • 水はけのよい用土を使う
  • 適度に日光に当てる
  • 肥料は与えすぎない
  • 屋外に長時間出しっぱなしにしない
病害虫からパキラを守るための予防的な育て方は、どれもパキラを健康に育てる管理方法と同じなのです。つまり健康なパキラには自然と病害虫も発生しにくいと言るでしょう。病害虫は見た目が気持ち悪いだけでなく、その対処もストレスを感じやすいものです。予防的な管理をするのが1番ですね。

元気ないパキラの原因・症状と復活法【寒さで枯れる】

パキラの元気がない時の原因の7つ目に寒さによる枯れがあります。パキラの原産地は中南米などの暖かい地域。日本の寒い冬はとても苦手なのですね。具体的にどのくらいの気温になると気をつけなくてはならないのでしょうか。対処法と一緒にご紹介します。

寒さによる枯れ=5度を下回る環境に置いている

寒さによる枯れが心配されるのは、5度を下回る環境に置いている時です。屋外で育てている方も、外気温が15度を下回ったら室内に入れてあげるようにしましょう。葉っぱがハラハラと落ちてしまったり、茶色く変色してしまうときはパキラが寒い時のサイン。このようなサインが見られたら、置き場所を工夫してあげるといいですね。

対処法:暖かい場所に移動させる

葉っぱがハラハラと落ちたり、茶色く変色したりするサインが見られたら、暖かい場所にパキラを移動させてあげましょう。昼は暖かな日が差す窓辺でも、夜は冷気に当たることも考えられますね。夜は部屋の真ん中などに移動して、冷気に当たらないようにするといいでしょう。また床付近は冷気が溜まりやすいので、高さのある鉢スタンドなどに載せてあげると寒すぎないですよ。もっと寒冷地では夜間だけビニールをかけてあげるのも1つの方法です。パキラが枯れる原因になりますので、室内ではエアコンの風が当たらない場所に置いてあげてくださいね。

パキラが元気に育つ基本的な育て方

パキラが元気ない時の原因やさまざまな対処法をご紹介してきました。「なんだか元気ないな…」と思っても大丈夫です!パキラは生命力の強い植物ですので、株が元気であれば復活させることもできますよ。パキラが元気に育つ基本的な育て方を知って、あなたのパキラをもっと生長させましょう!

①置き場所:【半日陰】【風通しが良い】【暖かい】場所!

パキラに最適な置き場所はズバリ「半日陰で風通しが良く暖かな場所」です。半日陰とは1日の半分くらいの時間、日が当たる場所のことですね。どうしても日陰になってしまう場合は、定期的に屋外で3~4時間ほど日に当ててあげると健康に育ちます。その時は直射日光ではなく、午前中の柔らかな日差しがいいですよ。 また風通しの良さは土の乾き具合などにも関わってくる大切なポイント。土が常に湿っていると病害虫の原因になるばかりか、根腐れも起こしやすくなってしまいます。 そして最後に、原産地が中南米などの暖かい場所なだけあって、パキラは暖かな場所を好みますよ。寒さに弱い植物ですので、5度以下になったらなるべく暖かな場所に置くように気を付けてあげましょう。

②水やり:時期によって分量やタイミングを適切に!

5月~9月の暖かい季節はぐんぐん生長する時期なので、土の表面を触った時にサラサラとした乾いた感触になったのを確認したら水やりをします。冬は生長が止まり、休眠状態に入るため頻繁な水やりは必要ありませんよ。各季節ごとの詳しい水やり方法をご紹介します。

生育期【5月~9月】:鉢底からあふれるくらいたくさん与える

5月~9月の生育期は、鉢底からあふれるくらいたくさん水を与えてください。土の表面を見て乾いているのが確認出来たら水やりのベストタイミング。大体3日に1度くらいの頻度であげるといいでしょう。しかし場所によって差があり、2日に1度の頻度が良い場合もあります。パキラの鉢の土表面をよく観察して水やりのタイミングを見計らってみてくださいね。

休眠期【10月~4月】:乾燥気味に与える、葉水は効果的

パキラが休眠期に入る10月~4月は、4~7日に1度くらいの間隔で水やりをしてあげましょう。特に寒くなる時期は水を控えめにします。パキラの鉢の土の表面が乾いたのを確認し、数日たってからの水やりでOKです。冬場は定期的に葉水をしてあげるのもおすすめです。適度な水分を与え、ほこりや汚れを洗い流すことも出来ますし、病害虫の予防にもつながります。

③土壌環境:水はけがよいものを選んで根腐れ防止

パキラを育てるのに適している用土は、水はけのよい土です。植え替えなどで新しく用意する場合は「観葉植物用」とされている土を使うとカンタンですよ。自分でブレンドしたい場合は「赤玉土7:腐葉土3」の割合で混ぜて使うのがおすすめです。

④肥料や栄養剤:生長期はたっぷり、休眠期は控える

パキラの肥料は生長期である春ごろに、緩効性肥料を鉢の大きさに応じてあげます。手軽なのは固形の置き肥ですが、株を大きくしたいと思う方は、春~夏にかけて希釈した液肥をあげるといいでしょう。冬は休眠期に入るので肥料をあげる必要はありません。肥料焼けの原因にもなってしまうので、分量やタイミングを守ってあげてくださいね。

元気ないパキラに関するよくある質問

「なんだか最近パキラの元気がない…」と心配になっているあなたに、ぴったりのQ&Aを集めてみました。植え替え後やハイドロカルチャー栽培でのトラブル対処法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

Q. パキラを植え替え後に元気がない様子です。何が原因と考えられますか?

パキラを植え替え後に元気がない様子の原因は2つ考えられます。
  • 根が傷つきダメージを受けたから
  • 植え替えのタイミングを間違えたから
植え替えはどんなに丁寧にやっても、根が傷つくことは避けられないことです。株を引き抜く際に根が切れてしまったり、整理するために根をカットしたりすることもあるからですね。根が癒え、新しい土になじむまで普段より丁寧な管理が必要です。水やりは控え、明るい日陰で管理してあげましょう。肥料も調子が整ってからあげるようにしてくださいね。 また植え替えに適したタイミングは生長期の始まる直前や生長期の前半です。パキラなら5月~9月がベストですよ。この期間以外に植え替えをしてしまった場合は暖かい室内で管理してあげるといいでしょう。暖かい地域が原産になっている観葉植物が多いため、15度以上の室温をキープすれば元気に復活してくれるかもしれません。

Q. パキラの葉がだんだんと落ち始めました。これは何が原因で対処法はありますか?

パキラの葉がだんだと落ち始める原因は主に5つ考えられます。
  • 根腐れを起こしているから
  • 根詰まりを起こしているから
  • 水不足を起こしているから
  • 日光が不足しているから
  • 寒さにより元気がなくなりつつあるから
パキラの基本的な育て方でも書いたように、季節に合わせて日光量や水やりの頻度を変えてあげることが大切です。根腐れや根詰まりを起こしている時は植え替えをして対応しましょう。パキラは耐寒性も低いですので、冬場は暖かな室内で管理してあげるといいですね。 葉っぱが落ち始めるのは初期症状ですので、早めに対応してあげることでパキラを元気に復活させてあげられますよ。

Q. ハイドロカルチャーで育てているパキラの根も幹もブヨブヨして異臭もしています。根腐れの末期だと思いますが、復活方法はあるんですか?

根腐れの末期までいってしまった場合は、傷んだ箇所を思い切ってカットし、挿し木をしてみましょう。 根腐れは「根→幹→枝・葉」の順で進行していきます。幹の上部や枝にまだ元気で硬い部分があればそこからスパッと切り落とします。切った断面が白ければまだ復活できるかもしれませんよ。心配であれば発根促進剤を切り口に塗り、挿し木用の新しい用土に差し込みましょう。最初は水をたっぷりと与え、乾燥気味に育てます。パキラに新芽が見られたら、根が無事に出てきたサインです。 ハイドロカルチャーで挿し木をしたい場合は、カットした枝を水耕栽培し、根が10㎝ほど出たのを確認してからハイドロカルチャーに植え替えてあげるのがいいですよ。

【一挙解説】パキラの元気がない時の原因や対処法のまとめ

パキラが元気ない時の原因や対処法についてご紹介してきました。 今回の記事のポイントは
  • パキラの原産地は中南米で耐暑性はあるが耐寒性はない
  • パキラが元気ない時の原因は根腐れ、根詰まり、水不足、葉焼け、肥料焼け、病害虫、寒さなど主に7つ考えられる
  • 根腐れと根詰まりの対処法は、パキラの生長期である5月~9月に植え替えをするのがよい
  • 水やりは暖かい時期は多めに、冬場は土が乾いて数日開けてから与えるなど、季節に合わせて行う
  • 寒さに当たると枯れる原因になるため、冬の日中は日の当たる場所に、夜は冷気に触れない場所に置くのがおすすめ
  • 直射日光は葉焼けし元気がなくなる原因にもなるので、明るい日陰に置く
です。 パキラが元気ない原因にはさまざまな理由があることが分かりました。「なんだか最近元気ないかな…?」と心配になった時は、基本の育て方に立ち返ってみるといいですよ。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。