苔玉パキラの育て方!日常のケアからもしもの対処法まで一挙紹介

苔玉パキラの育て方!日常のケアからもしもの対処法まで一挙紹介
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目次

皆さんは、パキラの苔玉を育てる方法について知っていますか?苔玉は、パキラの下部に付いている場合が多いですが、パキラを長生きさせるには、注意しつつ育てる必要があります。 そこで、この記事では、
  • そもそも苔玉とは?
  • 苔玉の育て方
  • 苔玉を育てるポイント
  • 苔玉が変色した場合

などについてご紹介していきたいと思います。この記事を読み進めながら、パキラ&苔玉を上手に育てるための育て方のコツについて、理解を深めてくださいね。

関連記事:パキラの育て方|枯らさないお手入れ方法や栽培方法のコツを紹介

【苔玉】って何か知ってますか?

皆さんは、苔玉と聞いて、どんなものかすぐに分かりますか?よく見かける苔玉は、盆栽や観葉植物の根本に付着している苔玉だと思います。 盆栽や観葉植物を購入した場合、苔玉が付いている場合も多くあるため、苔玉がどんな性質を持った植物なのかを知っておくことで、大元の盆栽や観葉植物ともども、元気に育てることが出来ます。

苔玉は植物の根元を丸く覆ったもの

苔玉は、パキラの根本の部分を粘土質の土で包み、土の周りに苔を巻き付けたものです。苔玉は、可愛らしいビジュアルからとても人気がありますが、注意して育てないと、本体であるパキラを弱らせてしまうことにもなりかねないため、注意が必要です。

インテリアとしても人気の苔玉

苔玉は、丸いフォルムからも、インテリアとしても大変人気があります。初心者でも簡単に作れ、育て方も簡単であることから、注目を集めています。手入れもとても簡単で、部屋の雰囲気に寄らず、和風・洋風・ハンギングなど、様々な場面で楽しめます。

観葉植物パキラと苔玉の育て方やコツなどを一挙解説

苔玉には根が無いため、葉や茎から水分を補給します。そのため、苔玉を美しく育てていくためには、水やりがポイントになります。とはいえ、パキラは水を与えすぎると根腐れを起こすため、どちらかといえば、乾燥気味に育てるのがベストです。 では、パキラも苔玉も上手に育てるには、どのような育て方をすればよいのでしょう?今回はパキラも苔玉もうまく育てる方法を一挙解説します!

苔玉の育て方では【水やり】がポイント

既にご紹介しているように、苔玉の育て方は、「水やり」が最大のポイントです。水やりのタイミングを逃し、苔玉が乾燥しきってしまうと、水にいくら浸しても、上手く水分を吸収してくれなくなるため、加減がとても重要です。

苔の根はパキラのように発達してない

苔植物にも、「根」のような部分はありますが、栄養分や水分を土から吸収するためのものではなく、岩や倒木にしっかり張り付くためのもので、「仮根」と呼ばれています。

苔に水をたくさん与えると根が傷む

パキラに付着している苔に水をたくさん与えようとすると、観葉植物であるパキラ本体の根が乾燥する暇がなく、根を傷め、根腐れを起こしてしまいます。 苔は葉や茎の部分全部を使って、水分や養分を吸収し、併せて空気中のミネラルを取り込んでいるため、程よい水分が必要です。また、苔一本ではあまりにも繊細な植物で、乾いて枯れてしまうため、多くの苔が集合し、群れを作って生活しています。

パキラの苔玉の手入れや育て方

ここからは、パキラの苔玉の手入れの方法や育て方についてご紹介していきます。パキラの苔玉の手入れで必要なものは、「」と「」です。 パキラと苔玉両方に水をやる方法は、「ドブツケ」と呼ばれる方法で、大きめのバケツに水を入れ、パキラごとドブンと浸けてしまいます。苔玉のボールの部分を水に沈めると、ブクブクと空気が出てきます。この空気の泡が出てこなくなったら、水やりの完了のサインです。 ジョウロで苔玉に水をかける方法では、苔玉が水を吸収するのではなく、観葉植物であるパキラ本体の根の部分に水を溜めてしまうことになるため、根腐れを起こさせてしまう要因を作っているようなものです。そのため、ジョウロで水を与えるのではなく、あくまで「ドブツケ」で水やりを行うようにしてください。 水やりのタイミングは、満タンに水を吸い込んでいる状態の苔玉の重さを覚えておき、苔玉を持ち上げた際に軽くなったなと思ったときに水やりを行うようにしてください。

置き場所のポイントは【日当たり】【風通し】

苔玉の置き場所は、日当たりが良く、風通しも良いところがベストです。苔といえば、一見、日陰の「ジメッ」とした場所に生息しているイメージが大きいと思いますが、苔玉に使う苔は、「ハイゴケ」と呼ばれる種類で、日の当たる斜面に生えている苔です。

直射日光を避けるようにして優しい光が当たるところに!

直射日光が当たる場所にパキラや苔玉を置くと、葉焼けを起こしてしまい、パキラにも苔玉にも良くありません。そのため、半日陰の優しい光が当たり、風通しの良いところに置く育て方を行うことをオススメします。 苔玉は、2~3日に1回は、屋外の明るい日陰や半日陰で管理するようにし、夏場の直射日光には当てないようにしてください。また、湿気の多い場所で育てると、苔にカビが生え、腐って枯れてしまうため、風通しの良いところに置くことを心掛けた育て方をしてください。

湿気が多いとパキラにも苔にも悪影響

湿気は、パキラにも苔にも良くありません。湿気が多いと、苔にカビが生えてしまい、更にパキラも根腐れを起こしてしまうため、必ず風通しが良く、程よく乾燥する場所に置くように心がけてください。 いつも湿気の無い場所に置くのが困難な場合は、日光に当てるタイミングで、風通しの良いところに置いてみたり、夜間に屋外に出すことで、程よい夜の湿気と夜風で苔が生き生きします。ぜひ、風通しが良く、湿気の少ない場所という育て方を守り、パキラと苔玉の寿命を延ばしてあげましょう。

水やりはタイミングと方法がポイント

パキラや苔玉に水を与える場合は、タイミングを十分見計らって行うことが大切です。

苔を持ち上げて軽いなと感じたら水やりをする

水をたっぷり含んでいる状態の苔玉を持ち上げ、どれくらいの重さか知っておくことで、水やりのタイミングを計ることが出来ます。 苔玉を持ち上げた時に、たっぷり水を含んでいる苔玉の重さより、軽くなったなと感じたら、水やりをすべきタイミングです。「ドブツケ」で水分補給をするようにしてください。

方法はパキラの苔玉ごと水に沈める

大きめのバケツに水を入れ、その中に苔玉付きのパキラを5~10分そのままドブンと浸けます。はじめは苔玉から気泡が出てきますが、しばらく放置しておくと、気泡は出なくなります。 気泡が出なくなったら、水やりの完了です。軽く水を切り、元のように設置するようにしてください。この作業を2~3日に一回行うことで、適度な水分を苔玉やパキラに与えることが可能です。 苔玉が枯れる理由に、充分な水分を与える育て方をしていなかったことが原因であることも多々あるため、「ドブツケ」という方法は、とてもおすすめです。

定期的に霧吹きでの水やりを欠かさない

霧吹きでの水やりは、季節に応じて回数を変化させるのがコツです。それでは、各シーズンごとの霧吹きでの水やりの回数やオススメの時間についてまとめてみましょう。
  • 春や秋は、毎日1~2回、朝夕に霧吹きを行う
  • 夏は、日中に乾いてきたと思ったら、こまめに吹きかける
  • 冬は、暖房の効いた部屋での育て方をしている場合は、こまめに霧吹きで水分を毎日与える
このポイントを守り、定期的に霧吹きで水やりを行うことで、年中ほどよい水分を維持することが出来ます。

パキラの苔玉には細心の注意を払って肥料を与えよう

パキラの苔玉に肥料を与える場合、規定より2倍以上に薄めた液体肥料を、1~2週間に一度与えるようにしてください。必要以上の肥料をパキラに与えてしまうと、根腐れを起こすことがあるため、注意が必要です。

植え替えをしてさらに元気に育てる

パキラのや苔玉を元気に育てるには、植え替えを行うことも有効です。

2~3年に1回は苔玉の植え替えが必要

苔玉は、2~3年に一度、3~4月頃に植え替えを行うことが大切です。パキラが成長し、根を張るスペースが無くなってしまうと、根から養分を取ることが出来なくなるのみならず、根詰まりを起こして枯れてしまうため、必ず植え替えを行うようにしてください。 苔が避けてきたときや、水をたっぷり与えてもパキラの元気がないときは、根詰まりを起こしている可能性が高く、植え替えのサインでもあるため、パキラに合ったサイズの鉢に、速やかに植え替えるようにしてください。

植え替えのサインを見逃さない

パキラの植え替えのサインを見逃さないためには、常に観察しておくことがとても大切です。小さな変化に気づき、なるべく早めの対処を心掛けることで、パキラを弱らせずに植え替えのベストなタイミングで、パキラに合ったサイズの鉢に植え替え作業を行うことで、パキラの寿命を延ばすことが可能です。

苔が割けてきたとき

苔が割けてきたということは、パキラの幹が成長したというサインでもあります。そのため、苔が割けてきたと気付いたら、速やかに植え替えを行うことで、パキラの根詰まりを防ぐことが出来ます。

水を与えてもパキラや苔に元気がないとき

「ドブツケ」で水やりを行っても、パキラや苔に元気が戻ってこないときは、既に根詰まりを起こしている可能性が高くなります。そのため、速やかに植え替えを行うことで、パキラを根詰まりから枯らせてしまう事態を防ぐことが出来ます。 パキラの根を優しくほぐして植え替え、その後水を再度与えることで、パキラに元気が戻ってきたら、安心して大丈夫です。パキラや苔玉の育て方をマスターして、是非、寿命を延ばしてあげてくださいね。

苔玉の植え替え手順

では、苔玉の植え替えは、どのような手順で行えばよいのでしょう?
  1. パキラの苔玉の苔を粘土質の土に貼り付けている糸を切り、周りの苔をはがします。
  2. パキラの根の周りに付着している土を洗い流し、傷んだ根や細い根をカットしていきます。
  3. 粘土質の土を新たに増やし、新しい苔を、元のように貼り付け、糸で固定させます。
  4. 完成したら、パキラと苔玉ごと、大きめのバケツに「ドブツケ」を行い、苔玉に十分水分が含まれたら引き上げ、少し水分を切った状態で、新しい鉢に植えます。
パキラの剪定時期に合わせ、伸びすぎた枝や細い枝を切り取ることで、栄養を十分に行き渡らせ、より元気な育て方を実行することが出来ます。ただし、切りすぎても枯れてしまうことがあるため、葉と根のバランスを考えながら剪定を行うように心がけてください。

【苔玉SOS】苔玉に付着したカビや虫の対処法

湿気が多いと、どうしても苔玉にカビが生えたり、虫が寄ってきたりします。そんな時、どのような対処方法があるのでしょう?

苔玉によくある病害虫の被害

苔玉によく見られる病害虫の被害には、どのような物があるのでしょう?順に見ていきましょう。

コバエは有機肥料を与えたり、根腐れすると発生しやすくなる

有機肥料を与えすぎたり、パキラ自身や苔自体が根腐れを起こしてしまうことで、コバエが発生することがよくあります。コバエは、臭いに敏感で、すぐに寄ってくるため、注意が必要です。 また、屋外に出した時に、虫が付いており、そのまま室内に入れてしまったなんて言うことも良くあるパターンなので、屋外に出すときには特に気を付ける必要があります。

カビは気温と湿度が高く、風通しが悪いと発生しやすい

苔玉を置いている場所が湿気ており、更に風通しが悪いとカビが発生しやすくなります。特に梅雨の時期は、カビの大好きな環境が整うため、育て方には、より注意が必要です。 では、病害虫が苔玉に付着してしまった場合、どのようにして対処すればよいのでしょう?

苔玉に付いた病害虫の対処法

ここからは、苔玉に付着してしまった病害虫の対処方法について、各項目ごとに見ていきます。

コバエが発生した場合の対処法

コバエが苔玉に発生してしまった場合は、苔玉を一度スッキリ全部解体し、弱っている部分や色が変わっている部分を切り取り、新しい土をパキラに巻き、その上に苔を植え付けるようにしてください。 コバエだとはっきりしている場合は、この対処方法で大丈夫ですが、もし何の虫が苔玉に発生しているのかわからないときは、植物用の殺菌殺虫剤を1週間に1度散布し、様子を見るようにしてください。

カビが発生した場合の対処法

苔玉にカビが発生していることに気づいたら、まず、日当たり及び風通しの良いところでしっかり乾燥させます。その後、薄めた木酢液を浸み込ませたティッシュやガーゼで、優しくカビを拭き取ります。 もしカビの発生部分が多い場合は、「ベントレー」「トップジン」などの殺菌剤を散布し、様子を見るようにしてください。カビは、苔玉を優しく日の当たる風通しの良い場所に置き、その間部屋を換気し、湿気を取り除く育て方を行うことで防ぐことが出来ます。

【寿命かな?】苔玉が変色したときの対応

大切に育てている苔玉も、気が付いたら変色してしまっている場合も多々あります。苔玉が変色するには、どのような育て方が原因と考えられるのでしょう?

茶色くなる原因は主に2つ

苔玉が茶色く変色した場合、もしや死滅してしまったのかもしれないと、ビックリしてしまう方も多いと思います。多くの場合は、苔玉が茶色くなっても死滅してしまったわけではありません。 それでは、苔玉が茶色くなってしまう原因について見ていきましょう。

生育環境が悪い

特に夏場に良く起こる現象ですが、夏の乾燥時の生育環境が、苔にとっては劣悪な環境だったため、茶色く変色してしまう場合が多いです。 水分と日光のバランスが悪いと、苔はどうしても変色してしまいます。特に、室内で苔玉を育てている場合は、日照不足に陥り、ただでも変色しやすい環境なのに、更に水分過多の状況が合わさると、苔は弱って茶色どころか黒ずんだ色になってしまい、1ヶ月ほどこの状態を維持してしまうと、苔玉は死んでしまい復活させることが出来なくなります。

苔玉が休眠期に入った

苔玉も他の植物と同様、休眠期があります。休眠期に入った苔玉はの管理は、それまで行っていた方法と同じで大丈夫です。春になって新芽が出る頃になると、だんだん緑色に戻っていきます。 苔玉は、乾燥した環境が続くと、休眠してしまう性質があるため、一年を通して、適度に水やりを心掛けることで、休眠させることなく冬を越すことが可能です。

水やりや風通し等の生育環境がいいかを確認することが重要

パキラにも苔玉にも言えることですが、水やりの頻度や風通しの良い環境で育てることで、元気に成長してくれます。また、成育環境を替えることは植物にとってストレスでしかないため、一度置き場所を決めたら、その場所で育てるように心がけてください。 そのため、植物をお迎えした一番最初に設置する環境選びが、一番大切であることは、自ずとわかっていただけると思います。生育環境をこまめに変化させないことで、パキラや苔玉にストレスを与えない育て方が出来るというわけですね。

休眠期に入った場合は適度に水やりをして成長期を待つ

適度に水やりをしていた苔玉も、休眠期に入ってしまうこともあります。その場合は、休眠期に入る前と同じ管理方法で、春を待つようにしてください。

パキラの苔玉の育て方によくある質問

ここからは、パキラの苔玉の育て方に関する、よくある質問にお答えしていきます。

Q. 仕事で家を4日ほど留守にしますが、苔玉はどうしたらいいですか?

A,苔玉が入る大きさのバケツや洗面器を用意し、苔玉の1/4が浸かるような深さの水を張り、苔玉を入れてください。直射日光の当たらない、半日陰の風通しが良く、熱がこもらない場所で、管理するようにすることが大切です。ただし、あまり水の中に浸けてしまうと、根腐れを起こすことも否めないため、4日以上の留守が続くような場合は、どなたかに預けることをオススメします。

Q. 苔玉が黒く、溶けた感じになってますが、これは休眠期に入った証拠でしょうか?

A,苔玉が黒く、溶けた感じになっている場合は、休眠期ではなく、明らかに苔が死んでしまった状態です。高温多湿による蒸れなどの環境で、蒸しあがってしまい、このような状態になることが良くあります。この状態になってしまったら、再生不可能なため、新しい苔を張り替えるようにしてください。

Q. 苔玉のパキラが成長してきて葉が徐々に枯れてきてます。どうしたらいいですか?

A,パキラが成長しているということは、根も同じように成長し、根詰まりを起こし、葉を枯らしていると言えます。早急に大きめの鉢に植え替えるようにしてください。苔玉とパキラをバラした後、パキラの根を優しくほぐし、広げることで根に元気を取り戻すことが出来ます。その後、新しい土をパキラに巻き、新しい苔を乗せることで、苔玉を作ることが出来ます。

苔玉パキラの育て方!日常のケアからもしもの対処法まで一挙紹介のまとめ

この記事では、パキラの苔玉の育て方について、様々な方面から解説してきましたが、いかがでしたか?
  • 苔玉はインテリアとしてもとても人気がある
  • 苔玉を乾燥させすぎたら、水分を吸収しなくなる
  • 苔玉パキラに水を与えるには「ドブツケ」がオススメ
  • 苔玉の水やりのタイミングは、水を含んだ後の重さを知っておくことで、計ることが出来る
  • 苔玉は湿気や日陰が苦手なため、半日陰の風通しの良いところで育てることが大切
  • 苔玉が休眠期に入っても、同じ方法で世話をすることが大切
ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。これらのポイントを押さえ、苔玉パキラを育てることで、パキラも苔玉も枯らすことなく育てることが可能です。是非、苔玉パキラを立派に育ててくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 TOKYO KOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、併せてご覧ください。