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100均にガジュマルは販売しているの?ガジュマルがきちんと大きくなるのか徹底解説

100均にガジュマルは販売しているの?ガジュマルがきちんと大きくなるのか徹底解説
東京寿園 この記事の執筆者および監修者
長岡孝樹執筆者
社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー
長岡孝樹
日本フラワーデザイナーの資格を持ちながら観葉植物農家として生産と株の管理に従事。これまでに30種以上を自ら育成。植物を育成するだけでなく東京寿園のWebメディアを運営し、Amazon・楽天での自社商品の企画・販売も担当。LINEではお客様からの「どこに置けばいいか」「枯れてきた」などの具体的なご相談に一次対応しています。
來住樹生監修者
東京寿園 代表 / 創業者、社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー
來住樹生
2023年に東京寿園を創業。土を使わない観葉植物、ハイドロカルチャーを販売し、国内外問わず生産農家と直接取引しながら愛知の自社農園で東京寿園の植物を育成中。多忙な現代人のライフスタイルに最適化した「植物との共生」を追求し、インテリアとしての観葉植物の価値を再定義している。
東京寿園 公式編集部監修者
観葉植物ブランド
東京寿園 公式編集部
観葉植物「東京寿園」を運営する編集チーム。日々お客様からLINEにいただく質問や実際に育てる中で感じている1次情報をもとに、観葉植物に関する正確な情報を発信・監修する。

最終更新日:2026年9月15日/監修:長岡 孝樹(観葉植物農家/NFD認定フラワーデザイナー)

ダイソーの園芸コーナーで、手のひらサイズのガジュマルを見かけて「110円でこれ、本当に育つの?」と思った方は多いはずです。買ってみたものの、小さなポットのまま置いていていいのか、何から始めればいいのか分からない、という声もよく聞きます。

先にお伝えすると、100均のガジュマルは、専門店の株と同じ植物です。買った直後に2週間慣らし、暖かい時期に一回り大きな鉢へ植え替えるだけで、数年で幹の太い立派な株に育ちます。110円だから弱い、ということはありません。

ただし、100均の株には「根がほとんど無い挿し木株が混ざっている」「ポットが小さく土が古い」という、専門店の株には少ない事情があります。この2点を知らずに育てると、最初の夏に葉焼けや根腐れで失敗します。

本記事では、100均で揃うグッズでの育て方とあわせて解説します。

【結論】100均のガジュマルは、この4つで育つ

選び方

根元がぷっくり膨らんだ株を選ぶ。ポットを軽く引いて、根が張っているか確かめる

買った直後

2週間は明るい日陰で慣らす。いきなり屋外や窓辺の直射日光に出さない

植え替え

5〜9月に一回り大きい鉢へ。鉢・土・鉢底石は100均で揃う

最大のNG

買ったポットのまま冬を越すこと。小さなポットは乾きと冷えが早く、根詰まりも起きる

本記事では以下の順で解説します。

  • 100均のガジュマルはどこで・いつ・いくらで買えるか
  • 店頭での選び方(実生か挿し木か、根があるか)
  • 買った直後にやること(2週間の慣らしと植え替えの時期)
  • 100均で揃う園芸グッズと、土栽培・ハイドロカルチャーの選び方
  • 土栽培とハイドロカルチャー、それぞれの植え替え手順
  • うまく育てるポイントと、大きく育てる方法

100均のガジュマルはどこで・いつ・いくらで買える?

ガジュマルはダイソー・セリア・キャンドゥの3社で扱いがあり、基本は110円の3号ポットです。店舗によっては330円・550円の大きめの株も並びます。入荷は春から秋に集中し、常に在庫があるわけではありません。見つけたときが買いどきです。

観葉植物といえば園芸店やホームセンターを思い浮かべますが、今は100均にも、専門店と同じ生産者から出荷された株が並びます。品質の差というより、「サイズが小さい」「時期と店舗によって無い」という違いです。

ダイソー・セリア・キャンドゥの違い

3社とも観葉植物を扱っていますが、品揃えの方向性が違います。

店 植物と園芸用品の傾向 向いている人
ダイソー 植物の種類が多く、土・鉢・肥料・ハイドロボールまで一通り揃う。330円・550円の大きめの株もある 株とグッズを1店で揃えたい人
セリア 鉢や鉢カバーのデザインが豊富。植物の取り扱いは店舗差が大きい 見た目にこだわって鉢を選びたい人
キャンドゥ 園芸用品は少なめだが、土や資材の品質が安定している商品がある 近くにあれば土だけ買い足す用途に

株はダイソーで、鉢はセリアで、というように店をまたいで揃えるのが実用的です。園芸用品のラインナップは入れ替わりが早いので、店頭で確認してください。

価格とサイズ|110円の3号ポットが基本

100均のガジュマルは、直径9cmほどの3号ポットに入った110円の株が基本です。高さは10〜15cm、根元の膨らみは指先ほどの大きさです。ダイソーでは、店舗によって330円や550円の一回り大きな株が並ぶこともあります。

専門店の同じサイズの株が500〜1,000円ほどなので、価格は5分の1以下です。差があるのは「価格」と「出荷時の根の状態」で、植物そのものの丈夫さは変わりません。

入荷は春から秋。売り場は園芸コーナーかレジ横

入荷は生産地の出荷に合わせて4〜10月に集中します。冬は入荷が減るか、無くなる店舗が多くなります。売り場は園芸コーナーが中心ですが、店舗によってはレジ横や入口付近の棚に置かれています。

「いつ行っても無い」場合は、入荷日を店員に聞くのが早道です。入荷直後は株の状態が良く、選べる本数も多くなります。

100均の株は、専門店の株と何が違うのか

植物としては同じガジュマルです。違いは次の3点に集約されます。

  • サイズが小さい…3号ポットに合わせた小苗。育てば専門店の株と同じ大きさになる
  • 挿し木株が多い…種から育てた実生株より、枝を挿して作った挿し木株の割合が高い。根がほとんど無い株も混ざる
  • 店頭で日数が経っている…入荷から時間が経つと土が古くなり、水はけが落ちる。買ってすぐ植え替えたほうがいい理由
観葉植物農家 長岡孝樹

観葉植物農家

長岡 孝樹


「100均の株は弱いんですか」とよく聞かれます。生産の現場を知る立場から言うと、100均向けと専門店向けで育て方を変えているわけではなく、出荷するサイズで仕分けていることが多いです。小さいうちに出荷されるぶん、買ってからの管理で差が付く、というのが正確なところです。

店頭での選び方|実生か挿し木か、根が張っているか

選ぶ基準は3つ。根元が膨らんでいること、ポットを軽く引いても株が動かないこと、葉にツヤがあり気根が硬いことです。100均の株は個体差が大きいので、複数の中から選んでください。根元がまっすぐで、引くとスッと抜けそうな株は、根が付いていない挿し木の可能性があります。

同じ110円でも、株によって育ちやすさはかなり違います。100均ならではの選び方を、順に説明します。

根元がぷっくり膨らんだ「実生株」を選ぶ

ガジュマルには、種から育てた実生(みしょう)株と、枝を切って根付かせた挿し木株があります。根元が人参のように膨らんでいるのは実生株で、あの独特の姿になるのはこちらです。挿し木株は根元が細くまっすぐで、育っても実生のような膨らみにはなりません。

見るところ 実生株 挿し木株
根元の形 ぷっくり膨らみ、根が絡み合う 細くまっすぐ。枝をそのまま挿した形
育った姿 幹と根元が太く、ガジュマルらしい 枝ぶりで見せる樹形。幹は時間をかけて太る
100均での注意 見つけたら迷わず買ってよい 根がほぼ無い株がある。ポットを引いて確かめる

挿し木株が悪いわけではありません。目指す形が違うだけです。ただし、次の「根の確認」だけは必ずしてください。

ポットを軽く引いて、根が張っているか確かめる

最近の100均の挿し木株には、出荷を早めるために、根がほとんど出ていない状態で土に挿しただけのものが混ざっています。見た目では分からないので、株の根元を持ってポットごと軽く持ち上げ、ポットから株がスッと抜けそうかを確かめてください。

根が張っている株は、引いてもポットごと持ち上がります。根が無い株は、株だけが抜けそうに動きます。根の無い株は水を吸えず、買った後に乾いて枯れやすいので、避けるのが無難です。

葉のツヤと、気根の硬さを見る

葉は濃い緑でツヤがあり、間延びしていないものを選びます。黄色い葉が混ざっている、葉の裏に白い点がある株は、店頭で弱っているか害虫が付いています。

根元や幹から出ている気根は、指で押して硬いものを選んでください。ぶよぶよしている気根は根腐れの始まりです。土が常に湿っている店頭では起きやすいので、必ず触って確かめます。

避けたほうがいい株

  • 根元が黒ずんでいる、押すと沈む…根腐れが進んでいる
  • 土がカラカラで葉がしおれている…水切れが長い。回復はするが、根が傷んでいることがある
  • 幹が細く、葉が上のほうにしか無い…暗い店内で徒長した株。仕立て直しに時間がかかる
  • ポットから株が抜けそうに動く…根が付いていない挿し木

徒長した株しか無かった場合は、買ってから丸坊主で仕立て直す方法もあります。


東京寿園の視点|私たちが仕入れたガジュマルを検品するとき、葉より先に見るのは根元と気根の硬さです。葉は買ってからいくらでも作り直せますが、根元が傷んでいる株は立て直しに時間がかかります。100均で選ぶときも順番は同じで、複数の中から根元の良い株を選べば、専門店の株と変わらない仕上がりになります。

買った直後にやること|2週間の慣らしと、植え替えの時期

買ってきた日にやることは、植え替えではなく「置く」ことです。暗い店内から急に明るい場所へ出すと葉焼けするので、最初の2週間は明るい日陰で慣らします。植え替えは5〜9月なら慣らしの後すぐ、それ以外の季節ならポットのまま春を待ちます。100均の株が最初の夏に枯れる原因のほとんどは、この順番を飛ばしたことです。

「すぐ植え替えたほうがいい」とよく言われますが、それは「ポットのまま何か月も置かない」という意味です。買った当日に鉢から抜いて根を触ると、環境の変化と根のダメージが重なって弱ります。順番を守ってください。

最初の2週間は、明るい日陰で慣らす

100均の店内は、植物にとってはかなり暗い環境です。そこから家の窓辺や屋外へ急に移すと、慣れていない葉が焼けます。買ってきたら、直射日光の当たらない明るい室内に2週間置いて、光に慣らしてください。

この期間、葉が数枚落ちることがありますが、環境の変化に対する正常な反応です。水は土の表面が乾いてから与え、肥料は与えません。2週間経って新しい葉が動き出したら、本来の置き場所へ移します。

ポットのまま育ててはいけない理由

100均の株は、直径9cmほどの小さなビニールポットに入っています。このまま育てると、次の3つが起きます。

  • 根詰まり…ガジュマルは成長が速く、3号ポットは数か月で根でいっぱいになる。水が浸透せず、根が呼吸できなくなる
  • 土の劣化…店頭に並んでから時間が経った土は粒が崩れ、水はけが落ちている。根腐れの原因になる
  • 乾きと冷えが早い…土の量が少ないので、夏は1日で乾き、冬は夜に冷えきる。水切れと寒さの両方に弱くなる

慣らしが終わったら、一回り大きい鉢と新しい土に植え替えます。目安は3号ポットから4〜5号鉢へ。手順は後述の「土栽培に植え替える手順」で説明します。

植え替えの時期|買った季節で変わる

植え替えの適期は5〜9月です。買った季節によって、対応が変わります。

買った季節 植え替え それまでの管理
5〜9月 2週間の慣らし後、すぐ行う 慣らし期間は明るい日陰。真夏は屋外に出さない
10〜11月 翌年5月まで待つ ポットのまま鉢カバーに入れ、暖かい室内で冬越し。水は控えめ
12〜4月 5月まで待つ 5℃を下回らない室内で。土が乾いて2〜3日後に水やり

秋冬に買った株は、根を触らずに春を待つのが安全です。休眠期に植え替えると、ダメージから回復できずに枯れることがあります。ポットのまま鉢カバーやひと回り大きな鉢に「入れるだけ」にして、冷えを防いでください。

100均の株に多い失敗|葉焼けと根腐れ

100均で買ったガジュマルが最初の夏に弱る原因は、ほぼ2つです。

葉焼けは、慣らしをせずに屋外や南向きの窓辺へ出したときに起きます。特に真夏は、1か月慣らしても直射日光に耐えられないことがあります。7〜8月に買った株は、屋外に出さずレースカーテン越しの室内で育ててください。

根腐れは、小さなポットのまま毎日水を与えたときに起きます。土の量が少ないと乾いたように見えても中は湿っていることが多く、水を重ねると根が呼吸できなくなります。ポットの時期は、持ち上げて軽くなったのを確かめてから水を与えてください。

ガジュマルが葉焼けしたらどうするべき?対処法や葉焼けしない育て方を徹底解説 あわせて読みたい ガジュマルが葉焼けしたらどうするべき?対処法や葉焼けしない育て方を徹底解説 すでに葉が焼けてしまった株の、切る葉と残す葉の判断、その後の置き場所が分かります。 記事を読む ▶

東京寿園の視点|お客様から100均の株についてご相談を受けるとき、私たちがまず伺うのは「買ってから何日で、どこに置きましたか」です。買った翌日にベランダへ出して葉焼けさせた、という流れがとても多いからです。植え替えより前に、まず2週間動かさない。これだけで最初の失敗の大半は防げます。

観葉植物農家 長岡孝樹

観葉植物農家

長岡 孝樹


秋に100均で買った株を、その場で植え替えてしまう方がよくいます。10月以降は根を触らず、ポットごと鉢カバーに入れて春を待つのが、私が守っている原則です。植え替えたい気持ちは分かりますが、5月まで待った株のほうが、翌年はっきり大きくなります。

100均で揃う園芸グッズと、土栽培・ハイドロカルチャーの選び方

植え替えに必要なものは、すべて100均で揃います。土栽培なら鉢・観葉植物の土・鉢底石・鉢底ネットの4点、ハイドロカルチャーなら容器・ハイドロボール・根腐れ防止剤の3点です。大きく育てたいなら土栽培、小さく清潔に飾りたいならハイドロカルチャーと、目的で選んでください。

100均の園芸コーナーには、植物だけでなく資材も一通り並びます。株を110円で買っても、鉢と土と資材で500円ほどかかりますが、それでも専門店の株1つ分より安く始められます。

100均で揃う園芸グッズの一覧

店舗によって差はありますが、おおむね次のものが揃います。

  • 鉢(プラスチック、素焼き、ブリキ、透明、鉢カバー)
  • 観葉植物用の土(110〜220円)
  • 鉢底石、鉢底ネット
  • 鉢皿
  • 化粧石、ココファイバー(土の表面を隠す)
  • ハイドロボール、ゼオライト(根腐れ防止剤)
  • 園芸ばさみ、スコップ、手袋
  • 肥料(固形・液体・アンプル)、活力剤
  • 霧吹き、じょうろ

ラインナップは入れ替わりが早いので、鉢底ネットは鉢の底穴のサイズに合うか、鉢底石は小さい鉢に入る粒か、を店頭で確かめてください。

東京寿園のInstagramでは、ダイソーの園芸コーナーで実際に手に取って選んだおすすめアイテムを動画で紹介しています。何を優先して買うか迷ったら、先にこちらを見てから店に行くと早いです。

REASON 01

ダイソーの園芸コーナーで実際に売られているアイテムを、パッケージごと動画で確認できる

REASON 02

上の一覧のうちどれを優先して買うかが、実物を見ながら判断できる

REASON 03

紹介しているアイテムは、この後の土栽培・ハイドロカルチャーの植え替え手順でそのまま使える


PRO'S VOICE プロからのコメント
観葉植物農家 長岡孝樹 観葉植物農家/NFD認定フラワーデザイナー 長岡 孝樹

100均の資材で私が最初にかごに入れるのは、鉢底ネットと霧吹きです。この2つは専門店のものと使い勝手がほとんど変わらず、毎日使うので元が取れます。土と鉢は、袋を持ったときの軽さと底穴の大きさを見て選んでください。

土栽培のメリット|大きく育ち、気根も太る

土で育てると、ハイドロカルチャーより成長が速く、幹も気根も太りやすいです。100均の小さな株を数年で立派にしたい方は、土栽培を選んでください。ガジュマルらしい根の絡み合いを楽しめるのも土栽培です。

反面、成長が速いぶん植え替えの頻度が上がり、虫や土の匂いが気になる方には向きません。

ハイドロカルチャーのメリット|清潔で、成長がゆるやか

ハイドロボールは無菌で匂いがなく、洗って再利用できます。虫が出にくく、成長がゆるやかなので大きくなりすぎないのが利点です。透明なガラス容器で根の様子を見られるので、水やりのタイミングも分かりやすくなります。

容器は底に穴が無いものなら何でも使えるので、100均の食器売り場のグラスや保存容器でも代用できます。

どちらを選ぶか|目的で決める

比べる点 土栽培 ハイドロカルチャー
成長の速さ 速い。幹と気根が太る ゆるやか。小さく保てる
手間 1〜2年に1回の植え替え 水替えと、年1回のボール洗浄
虫・匂い 出ることがある ほとんど出ない
向いている人 大きく育てたい、気根を楽しみたい 卓上に小さく飾りたい、清潔に保ちたい

東京寿園の視点|東京寿園がお届けしているガジュマルは、すべてハイドロカルチャー仕立てです。土を使わないので配送中に土がこぼれず、届いてからも虫の心配が少ないためです。ただし、100均の小さな株を「大きく育てたい」なら、土栽培のほうが向いています。私たちが扱っていないほうを勧めるのは、目的に合わないと結局枯らしてしまうからです。

観葉植物農家 長岡孝樹

観葉植物農家

長岡 孝樹


100均の土について聞かれることが多いのですが、私の答えは「袋を持ち上げて軽いものを選んでください」です。軽い土は粒がしっかりしていて水はけが良い証拠で、重い土は細かく崩れて水を溜めやすい傾向があります。同じ110円でも、この差で根腐れのしやすさが変わります。

100均グッズで土栽培に植え替える手順

3号ポットの株は、4〜5号鉢(直径12〜15cm)に植え替えます。鉢底ネット・鉢底石・観葉植物の土の順に入れ、株を置いて隙間に土を詰め、鉢底から流れるまで水を与えます。所要時間は15分ほどです。作業の2〜3日前から水を控えておくと、根鉢が崩れやすく傷めずに済みます。

100均で買った株を、100均で揃えた鉢と土に植え替える手順です。ポットのままの状態は、土の量が少なく水はけも落ちているので、慣らしが済んだら早めに行ってください。

必要なもの

  • ガジュマル(100均の3号ポット)
  • 鉢(100均・4〜5号。底に穴があるもの)
  • 観葉植物用の土(100均)
  • 鉢底石(100均)
  • 鉢底ネット(100均・鉢の穴に合うサイズ)
  • スコップ(100均)
  • 割り箸(土を隙間に入れる)
  • 手袋(100均)
  • 園芸ばさみ(100均)

鉢は、素焼き・ブリキ・プラスチックなど素材で乾きやすさが変わります。乾きやすいのは素焼き、乾きにくいのはプラスチックとブリキです。水やりを忘れがちな方はプラスチック、水をやりすぎる方は素焼きが向いています。

ガジュマルの鉢はとても大切!鉢の選び方や育て方のコツを徹底解説 あわせて読みたい ガジュマルの鉢はとても大切!鉢の選び方や育て方のコツを徹底解説 素材ごとの乾きやすさと、サイズの決め方を詳しく確認できます。 記事を読む ▶

植え替えの手順

  1. 新しい鉢に鉢底ネットを敷く
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れるまで入れる
  3. 観葉植物用の土を鉢の3分の1ほど入れる
  4. ポットの縁を軽く押してから、ガジュマルを根元を持ってやさしく引き抜く
  5. 根に付いた古い土を、指で3分の1ほど落とす。黒ずんだ根やぶよぶよした根はハサミで切る
  6. 鉢の中心にガジュマルを置き、根元が鉢の縁から2〜3cm下に来る高さに合わせる
  7. 周りに土を入れ、割り箸で突きながら根の隙間まで土を詰める
  8. 鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをする
  9. 直射日光の当たらない明るい日陰で1〜2週間管理し、その後本来の置き場所へ移す

植え替え直後は根が傷ついていて水を吸いにくいので、次の水やりは土の表面が乾いてからさらに1〜2日待ってください。葉水は毎日行って構いません。

東京寿園の視点|3号ポットからの植え替えで私たちがお勧めしている鉢は「4号、迷ったら5号ではなく4号」です。一気に大きな鉢にすると土が乾かず、小さな根が水に浸かり続けて腐ります。翌年もう一回り上げれば十分間に合うので、最初は控えめなサイズにしてください。

100均グッズでハイドロカルチャーに植え替える手順

土から洗い落とした根を、根腐れ防止剤を敷いた容器にハイドロボールで固定し、容器の5分の1まで水を入れるだけです。容器は底に穴の無いものなら何でも使えます。土栽培からの切り替えは5〜9月に行い、根を洗うときは土を残さないよう丁寧に落としてください。土が残ると腐敗の原因になります。

100均のハイドロカルチャー資材を使って、土栽培から切り替える手順です。買ったばかりの株でも、慣らしが済んでいれば行えます。

必要なもの

  • ガジュマル(100均)
  • 容器(100均のガラス容器やグラス。底に穴が無いもの)
  • ハイドロボール(100均)
  • ゼオライトなどの根腐れ防止剤(100均)

容器は透明なものを選ぶと、水位と根の様子が見えて管理が楽になります。ただし直射日光が当たる場所では藻が生えるので、明るい日陰に置いてください。根腐れ防止剤のゼオライトはダイソーでも売られており、選び方は下記の記事で確認できます。

関連記事:ゼオライトはダイソーにもある!選ぶポイントや使い方を徹底解説

植え替えの手順

  1. 土植えのガジュマルをポットから取り出す
  2. 根に付いた土を、ぬるま湯でやさしく洗い落とす。土が残らないよう、バケツの中で揺すりながら落とす
  3. 容器の底に根腐れ防止剤を薄く敷く
  4. ハイドロボールを容器の3分の1ほど入れる
  5. 根を広げながらガジュマルを容器の中央に置く
  6. ハイドロボールを隙間なく足して固定する
  7. 容器の5分の1ほどまで水を注ぐ
  8. 直射日光の当たらない明るい日陰で管理する

水やりは、容器の水が無くなってから2〜3日待って、また5分の1まで足します。常に水が溜まった状態にすると根腐れするので、乾く時間を作ってください。

ハイドロカルチャーでガジュマルを育てる方法|初心者でも簡単でおしゃれに管理 あわせて読みたい ハイドロカルチャーでガジュマルを育てる方法|初心者でも簡単でおしゃれに管理 水位の管理、肥料の与え方、ハイドロボールの洗い方まで確認できます。 記事を読む ▶

観葉植物農家 長岡孝樹

観葉植物農家

長岡 孝樹


ハイドロカルチャーへの切り替えで失敗するのは、根を洗うときに土を残してしまう場合がほとんどです。ハイドロボールの中に土が残ると、そこだけ乾かずに腐ります。面倒でも、バケツの水を2〜3回替えながら、根の間の土が見えなくなるまで落としてください。

100均のガジュマルをうまく育てるポイント

育て方は専門店の株と同じで、日当たり・風通し・乾いてからの水やりの3つです。100均の株は小さいぶん、夏の乾きと冬の冷えが早く来ます。特に冬は5℃以上を保ち、100均の鉢カバーや発泡スチロールで根元を冷やさないようにしてください。肥料は成長期だけ、控えめに。

ガジュマルは丈夫な植物なので、好む環境を整えれば100均の株でも問題なく育ちます。環境づくりに100均のグッズが使える点も、コスパの良さです。

置き場所|明るい窓辺か屋外の半日陰。夏の直射と冬の窓際は避ける

ガジュマルは日光を好みます。春から秋は屋外の半日陰か、室内なら南〜東向きのレースカーテン越しが理想です。耐陰性もあるので暗い場所でも枯れませんが、葉の色ツヤが落ち、幹が太らなくなります。

真夏の直射日光は葉焼けするので、屋外なら軒下や木陰に。冬は5℃を下回らない室内で、夜は窓から離してください。エアコンの風が直接当たる場所も避けます。

もうひとつ大事なのが風通しです。ガジュマルは根元に水分を蓄えるので、水切れより根腐れで枯れることのほうが多い植物です。空気がこもる場所は避けてください。

水やり|土栽培は乾いてからたっぷり、ハイドロは無くなって2〜3日後

土栽培の場合

5〜10月の成長期は、土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。受け皿の水は毎回捨ててください。冬は成長が止まるので、土が乾いてからさらに2〜3日待ってから与えます。量は同じく鉢底から流れるまでです。

葉水は害虫の予防になるので、季節を問わず毎日行います。100均の霧吹きで十分です。

ハイドロカルチャーの場合

ハイドロボールは内部に水を蓄えているので、容器の底の水が無くなってもすぐには乾きません。水が無くなってから2〜3日待って、容器の5分の1まで足します。常に水がある状態は根腐れの原因です。

肥料|成長期だけ、100均の固形肥料か液肥を控えめに

ガジュマルは肥料が無くても育ちますが、与えると成長が速まります。与えるのは5〜10月の成長期だけにしてください。冬に与えると肥料焼けを起こします。

100均には固形肥料・液体肥料・土に挿すアンプルタイプが揃っています。どれでも構いませんが、規定量より少なめから始めてください。100均の小さな株には、規定量では多すぎることがあります。

冬の防寒|100均の鉢カバーと発泡スチロールで根元を守る

ガジュマルは5℃までは耐えますが、小さな鉢は夜に冷えきります。ダイソーなどで売られている防寒用の鉢カバーに入れる、発泡スチロールの箱に鉢ごと入れるだけで、根元の温度がかなり違います。夜に暖房を切る家庭では、就寝前にカバーへ入れる習慣をつけてください。

東京寿園の視点|100均の小さな株で私たちが注意をお願いしているのは、「土の量が少ない=温度も水分も変化が速い」という点です。専門店の5号鉢と同じ感覚で管理すると、夏は1日で水切れし、冬は一晩で冷えます。小さな株ほど、こまめに触って確かめてください。

観葉植物農家 長岡孝樹

観葉植物農家

長岡 孝樹


私は冬の夜、小さな苗を発泡スチロールの箱にまとめて入れています。箱に入れるだけで、外気より3〜4℃は暖かく保てます。ご家庭でも、100均の発泡スチロールの保冷箱で同じことができます。蓋は閉めず、日中は出して光に当ててください。

100均のガジュマルを大きく育てる|植え替え・剪定・挿し木

110円の株でも、年1回の植え替えと5〜7月の剪定を続ければ、3〜4年で幹の太い株になります。1年目で高さは2〜3倍になり、2年目から気根が目立ち始めます。剪定で切った枝は挿し木にして増やせます。植え替えと剪定は同じ日に行って構いません。むしろそのほうが根と枝のバランスが取れます。

100均の小さな株を立派に育てるには、年単位の手入れを続けることが欠かせません。植え替え・剪定・挿し木の3つを、100均のグッズで行う方法を説明します。

植え替え|1〜2年に1回、5〜7月に一回り大きい鉢へ

ガジュマルは成長が速く、1〜2年に1回は植え替えが必要です。時期は株の回復が早い5〜7月。鉢底から根が出ている、水がすぐ抜ける、という根詰まりの状態なら、できるだけ早く行ってください。

鉢は毎回一回り大きくし、土は新しいものに替えます。100均の観葉植物用の土で構いませんが、こだわるなら専門店の土のほうが粒が揃っていて水はけが安定します。鉢は素焼き・ブリキ・プラスチック・アートストーンなど、100均でも素材が選べます。

ポットのままだった株を植え替える理由は、鉢が苗に対して小さすぎることと、店頭で日数が経った土の水はけが落ちていることの2つです。鉢と土を替えるだけで、成長の速さが目に見えて変わります。

剪定|5月に枝の根元から切る。気根は切っても構わない

ガジュマルは放っておくと枝がどんどん伸び、形が崩れます。葉が茂りすぎると内側に光が当たらなくなるので、成長が本格化する直前の5月に、伸びすぎた枝を根元から切ります。この時期なら、丸坊主にしても1か月ほどで新芽が吹きます。

切り口から出る白い樹液は、肌に付くとかぶれることがあります。100均の園芸用手袋を着けて作業してください。

幹から伸びてきた気根は、切っても構いません。気根は空気中の水分を求めて伸びるもので、地上に出ている分は切っても株は弱りません。ただし土の中に入って株を支えている支柱根は切らないでください。細い気根の束は見どころでもあるので、残すか切るかは好みで決めて構いません。

関連記事:ガジュマルの剪定方法|時期とどこを切るか、丸坊主のやり方を解説

挿し木|剪定した枝で2鉢目を作る

剪定で切った枝は、挿し木にして増やせます。5〜7月の成長期なら、1か月ほどで発根します。10cmほどの枝の下葉を落とし、切り口を30分ほど水に浸けてから、湿らせた土に挿します。

挿し木用の土は、肥料分の入っていない赤玉土や鹿沼土が向いていて、これも100均で買えます。鉢底ネットや小さな鉢もあわせて揃えれば、110円の株から2鉢目、3鉢目を作れます。

植え替えと剪定は同じ日に行ってよい

「植え替えと剪定を同時にしていいのか」と聞かれますが、同じ日に行って構いません。植え替え直後は根が水を吸いにくいので、葉を減らしておくと蒸散が減り、株の負担が釣り合います。5〜7月なら回復も早いので、まとめて済ませるほうが手間も少なくなります。

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東京寿園の視点|110円の株が数年で立派になるかどうかは、「1年目の5〜7月に植え替えたか」でほぼ決まると東京寿園は考えています。ポットのまま1年置いた株と、最初の夏に鉢増しした株では、翌年の大きさが倍近く違います。最初の1回だけは、時期を逃さないでください。

観葉植物農家 長岡孝樹

観葉植物農家

長岡 孝樹


100均の株を育てている方には、買った日に写真を1枚撮っておくことをおすすめしています。毎年同じ時期に撮り比べると、110円の苗がどれだけ育ったかが一目で分かります。日々の変化は見えにくくても、年単位で見ればガジュマルは必ず応えてくれます。

100均のガジュマルの選び方と育て方のまとめ

100均のガジュマルを、選び方から植え替え、育て方まで解説しました。要点を振り返ります。

✔ 100均のガジュマルは専門店と同じ植物。110円の3号ポットが基本で、入荷は春〜秋

✔ 選ぶときは根元の膨らみと気根の硬さを見て、ポットを引いて根が張っているか確かめる

✔ 買ったら2週間は明るい日陰で慣らし、5〜9月なら一回り大きい鉢へ植え替える

✔ 鉢・土・鉢底石・ハイドロボールは100均で揃う。大きくしたいなら土、小さく飾るならハイドロ

✔ 年1回の植え替えと5〜7月の剪定を続ければ、3〜4年で幹の太い株になる

✔ 買った翌日に直射日光へ出さない。買ったポットのまま冬を越さない

110円で手に入るガジュマルは、育て方次第で専門店の株と変わらない姿になります。最初の2週間の慣らしと、最初の夏の植え替え。この2つだけ守れば、あとはガジュマルの生命力が引き受けてくれます。

最後までお読みいただきありがとうございました。東京寿園では、ハイドロカルチャー仕立てのガジュマルをオンラインショップでお届けしています。100均の株を育てながら、土を使わない清潔な株も迎えてみたくなったら、ぜひご覧ください。