ポインセチアの剪定方法を紹介!時期から失敗しないコツまで

ポインセチアの剪定方法を紹介!時期から失敗しないコツまで
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目次

ポインセチアというと赤と緑のクリスマスを彩る観葉植物として人気ですね。見た目が鮮やかで花の少ない冬に人気の植物ですがお手入れの仕方や管理の方法がわからず、枯れることもあるのではないでしょうか? ポインセチアは剪定やお手入れによって、枯らすことなくきれいな姿で翌年も楽しむことができるんですよ。そこでこの記事では
  • ポインセチアの基本情報
  • ポインセチアの剪定に適した時期
  • 剪定の手順と失敗しないコツ
  • 育て方のポイント
  • 挿し木や短日処理について

について詳しく解説します。 この記事を最後まで読めば、ポインセチアの剪定の仕方をはじめとした育て方について知識が深まります。色鮮やかなポインセチアをより楽しむことができるようになりますよ。ぜひ最後までご覧ください。

関連記事:ポインセチアの花言葉とは?クリスマスの花の由来から色別の花言葉も紹介

そもそもポインセチアってどんな植物なの?

そもそもポインセチアってどんな植物なの?
まず、ポインセチアのどんな植物なのか理解を深めていきましょう。名前は知らなくても実際に植物を見ると、見たことある方も多いと思います。原産地や特徴、花言葉や風水についてくわしく解説します。

ポインセチアの基本情報

ポインセチアはメキシコ原産の低木です。原産地では耐寒性があるものもありますが、流通している園芸品種は耐寒性が弱く、日光を好み明るい室内で育てることが一般的です。またクリスマスの鑑賞期間に合わせて、赤く色づく葉っぱがとても魅力的です。
植物名 ポインセチア
科名/属名 トウダイグサ科トウダイグサ属
学名 Euphorbia pulcherrima
和名 ショウジョウボク
原産地 メキシコ
 

真っ赤な苞と鮮やかな緑の葉が特徴的

実は私たちが花だと思っている赤いものは「(ほう)」と呼ばれるもので、本当の花は苞の中心の位置に小さく咲いています。12月~2月にかけて開花します。苞は秋から冬にかけて鮮やかに色づき、緑の葉っぱとのコントラストが特徴的です。この苞の色は赤だけではなく、ピンクや白の品種などさまざまあります。

冬のクリスマスシーズンを代表する植物

ポインセチアを街のあちこちで見かけるようになると、いよいよ冬のクリスマスシーズンだなと思う方も多いはず。実は、メキシコの宣教師がクリスマスに教会へ飾ったことから広まりました。ポインセチアはキリストを表す植物でもあるのです

ポインセチアの花言葉

そんなポインセチアの花言葉は3つありますよ。「祝福する」、「聖夜」、「幸運を祈る」です。クリスマスシーズンにぴったりの素敵な花言葉ばかりですね。それぞれ具体的に由来を確認していきましょう。

祝福する

ポインセチアの花言葉「祝福する」の由来はキリスト教が関係しています。赤い葉の色はキリストの血、白い樹液は聖母マリアの純潔を、緑色の葉は永遠の命、愛を連想させます。そのため3色を持つポインセチアと、メキシコの宣教師は教会に飾りました。新しい命の誕生や結婚を祝福する植物なのです

聖夜

「聖夜」も、クリスマスにポインセチアが飾られるようになって名づけられています。理由は、ポインセチアの花の形と色。黄色く星の形をしているところから、クリスマスの星であるベツレヘムの星を連想し、聖夜と名付けられました

幸運を祈る

最後の花言葉である「幸運を祈る」は、ヨーロッパの人々が感謝を表すためにポインセチアを飾ったことに由来しています。太陽や大地など古くから自然に対する感謝を表し、幸運を祈るという意味が込められています。すべてのものに感謝する素敵な気持ちを贈ってみましょう。

ポインセチアの風水

花言葉を知って次に気になるのは、風水ではないでしょうか。葉の形や育ち方によって、風水の陽と陰の気が変わるといわれています。またお部屋の中でもどの位置へ置こうか迷いますよね。 ポインセチアの風水効果は主に2つあると言われています。
  1. エネルギーの活性化
  2. 家族の気を整えてくれる
それぞれ確認していきましょう。

エネルギー活性化

まずはエネルギーの活性化が期待できるといわれる理由は、尖った葉の形と上へ上へ伸びていく姿からきています。風水の考え方では、尖っているものや上へ伸びるものは陽の気を帯びるといわれており、さらに赤い色は炎を表すといわれています。活力や生命力のパワーがあるポインセチアを玄関に置けば、エネルギーの活性化が期待できそうです。

家族の気を整えてくれる

また尖った葉には邪気を払う効果があるともいわれています。お部屋の中でも色んな人が行き交うリビングは常に気が乱れやすい場所。乱れやすい場所にポインセチアを置いて邪気払いし、エネルギーを活性化すれば自然と家族の気を整えてくれますよ。

ポインセチアは剪定が必要?

ポインセチアは剪定が必要?
ポインセチアに限らず、基本的な管理として剪定や植え替えがあげられます。ポインセチアには剪定が必要かどうかについてご紹介します。

結論:常緑性の低木で生育旺盛なため必要!

結論として、ポインセチアの剪定は必要です。しかも常緑性の低木で生育旺盛ですから、株をコンパクトに保つためには剪定や切り戻しといった処理が欠かせません。この時のワンポイントとして、剪定や切り戻しをする時は必ず植え替えとセットで行うようにしましょう。

基本は切り戻し剪定で手入れする

具体的にはどうやって剪定すればいいのでしょうか。初心者の方にも押さえてほしいのは切り戻し剪定という方法です。切り戻し剪定をする理由や方法について確認しましょう。

切り戻し剪定とは

切り戻し剪定とは、株全体を1/2から1/3程度にカットする方法で、新芽を伸ばすために行います。そうすることで生育旺盛な株の大きさを調整して、冬の開花時期に合わせていきます。

切り戻し剪定することで弱った株が蘇る

切り戻し剪定することで、夏バテやしおれていた株が元気を取り戻します。理由は根っこの吸水力と葉や幹のバランスが整えられるからです。水切れしたり、根腐れしたりしている根っこは弱った状態です。その状態に上も合わせることで、株が元気になりますよ。

切り戻し剪定しないと徒長や害虫被害で枯れる原因になる

切り戻し剪定しない場合どうなるのかというと、枝が徒長して株が密集し風通しが悪くなります。ポインセチアは乾燥気味に育てるのが長く楽しむためのポイント。風通しが悪いと、葉が枯れたり害虫の被害にあって枯れる原因になりますよ。

ポインセチアの剪定に適した時期

ポインセチアの剪定に適した時期
剪定の必要性がわかったところで、次は剪定に適した時期について確認していきましょう。作業の適期や剪定のタイミングなどご紹介します。

適期は冬の終わりから初春の1〜3月

ポインセチアの剪定は、冬の終わりから初春の1~3月に行うようにしましょう。これは生育期に剪定して株へのダメージを減らすためです。気温が10℃を下回らない室内で作業してくださいね。下回らないようになれば6月までは屋外で剪定してかまいません。

赤く色付いていた苞が色褪せたタイミングで行う

剪定のタイミングを見極める方法は、苞の色です。冬の間赤く色づいていた苞が色あせてきたタイミングで剪定すれば、株へのダメージが減り、休眠期の体力温存にもなりますよ。見分けにくいのが白い品種ですが、近くで観察してみて白からうす茶色に変色していれば剪定のタイミングです。

生育旺盛なので躊躇わずに剪定してOK

またどこまで切ればいいのかなと不安になるかもしれませんが、ポインセチアは意外に生育旺盛な観葉植物ですからためらわずに思い切って剪定してOK。かえって弱めに剪定すると、その後が伸びすぎて樹形が乱れる可能性もあります。

剪定を忘れたとしても生育期に入る6月以降の剪定は控える

もし1~3月に剪定を忘れたとしても生育期に入る6月以降の剪定は控えましょう。理由は夏の暑さによる水切れや鉢の温度上昇で枯れる可能性があるからです。日本の高温多湿になる真夏はポインセチアにとって厳しい環境です。特に30℃以上になる時期はできるだけ涼しい半日陰になる場所で管理してください。

ポインセチアの切り戻し剪定に必要なもの

ポインセチアの切り戻し剪定に必要なもの
実際に切り戻し剪定に必要なものを確認しましょう。難しく考える必要はありませんよ。

ポインセチアの株

まずポインセチアが植えられている株が必要です。剪定前は枝や葉が密集して風通しが悪い状態。またせっかく新芽が出ても日光が当たらないと、新芽が元気に成長しません。株全体のバランスを見ながら切り戻すようにしてください。

剪定バサミ

剪定バサミは特に指定はありません。100均ショップの園芸コーナーにも色んな種類の剪定バサミが並んでいます。ただ、太くなった枝を切る場合もありますから、なるべく切れ味の良いものを選ぶようにしましょう

ゴム手袋(肌が弱い人は特に必要)

最後に欠かせないものがあります。ゴム手袋です。実はポインセチアの白い樹液には毒があり、肌がかぶれたり熱を持ったりします。そのため、肌が弱い人は特にゴム手袋をつけて作用をするようにしてください

ポインセチアの切り戻し剪定の手順

ポインセチアの切り戻し剪定の手順
さあ実際に剪定をしてみましょう。手順は以下のようになります。
  1. ポインセチアを剪定しやすい場所に移動させる
  2. 枯れた葉を取り除く
  3. 地面から2節目の位置を切る
  4. 混みあいそうな不要な葉を切って樹形を整える

1.ポインセチアを剪定しやすい場所に移動させる

まずはじめに、ポインセチアの鉢ごと剪定しやすい場所へ移動しましょう。この時、新聞紙やブルーシートなど汚れてもいいものを敷いておくと後片付けがラクになり、おすすめです。場所の候補は、玄関やベランダ、軒下などの広い場所。切った枝や葉が散らかっても大丈夫な場所を探して下さい。

2.枯れた葉を取り除く

次に、枯れた葉を手で取り除きましょう。枯れた葉は剪定の邪魔になりますし、害虫の住処になっている場合もあります。他の枝や葉に被害が移っていないかどうか確認しながら、枯れ葉を落としていってください。

3.地面から2節目の位置を切る

剪定バサミを持っていよいよ切り戻し剪定です。初心者の人は特にどこを切ればいいのか悩みますよね。目安は、根元から2節目から少し上の位置。もしくは株全体を見て1/3になる位置で切るようにしてください。しばらくするとそこから新芽が出てきて見ごたえのある株へ成長しますよ。

4.混み合いそうな不要な葉を切って樹形を整える

あまり葉や枝をバッサリ切り落としてしまうと光合成ができず株が枯れることもあります。そんな時は、混み合いそうな不要な葉を切って、枝が透かしてみえるように樹形を整えましょう

失敗しないポインセチアの剪定のコツ

失敗しないポインセチアの剪定のコツ

 

生育旺盛とはいえポインセチアは高温多湿で日光の当たらない環境が苦手です。実は失敗しないポインセチアの剪定のコツがいくつかありますよ。

枝を切る位置は必ず2節目より上を切ることで新芽が伸びやすくなる

先ほどお伝えしたように、切り戻し剪定では必ず枝を切る位置を2節目より少し上で切るようにしてください。これにはきちんとした理由があります。

節はポインセチアの成長点

節というのは、枝の途中に横切るように白いぼこっとした部分のことを指します。人で例えるなら関節の部分。節はポインセチアの成長点ですので、ここから1~2cm上の部分を切れば節から新芽が伸びて、新しい枝になります

大きく育てたい場合は高い位置の節を切る

もしそれよりも大きく育てたい場合は、根元から2節目ではなくもう少し上にある節を切るようにしてください。成長したあとの樹形を想像しながら剪定するのもガーデニングの楽しみにひとつですね。

混み合ってる場合は節を残さずに間引きする

もし枝がたくさん伸びすぎていて株全体が混み合っている場合は、節を残さずに枝が生えている根元からバッサリと間引きするのがおすすめです。太くて、良い葉を茂らせている枝を数本残し、あとは間引いてしまえば風通しもよくなります。 こんな枝を間引きましょう
  • 株の内側に向かって伸びている内向枝
  • 近い位置で同じ方向に向かって伸びている平行枝
  • 分岐点から3本以上いろんな方向に伸びている車枝
  • 地面に向かうように下向きに伸びている逆さ枝

剪定後のポインセチアの育て方のポイント

剪定後のポインセチアの育て方のポイント
剪定が終わった後のポインセチアの育て方のポイントをいくつかご紹介します。ぜひ株の様子を見ながら行ってください。

剪定後は外に出して管理してより丈夫に育てる

剪定後の置き場所は、もし屋外が10℃以上であれば外へ出してより丈夫な株に育ててみましょう。

外に出す時期は5月中旬がおすすめ

外に出す時期は5月中旬がおすすめです。4月は春とはいえまだまだ花冷えの季節。もしその以前に剪定した場合は室内の日当たりのいい場所で、水やりを控えめにして管理してください。5月中旬であれば夜も10℃を下回らず、取り込み忘れたなんて心配もありません。

最初は日陰からスタートして徐々に日光に慣らす

外で育てる場合は、まず日陰に鉢を置いて様子を見ながら日光に慣れるように管理しましょう。これは、剪定による葉や枝の減少で水切れ、葉焼けを防ぐため。日陰で新芽が出て来たり、葉が青々として来たら問題ありません。

真夏は葉焼けを防ぐために半日陰で管理する

屋外で育てる場合、特に真夏の強い日差しで葉焼けが起きやすくなります。葉焼けを防ぐために半日陰の場所へ鉢ごと移動して、涼しい環境で管理するようにしてください。また梅雨時には軒下に移動させるか、雨よけを作りましょう。

水やりは生育期と休眠期で量を変える

剪定後の水やりも気になる点ですね。乾燥気味な環境を好みますので、季節ごとに水やりの量や頻度を変えてあげましょう。

生育期の春〜秋の水やり:土が乾いたらたっぷり、特に夏の暑い時期は土が乾燥したら2回目の水やりする

生育期にあたる春~秋は、土の表面が乾いたらたっぷりと鉢底から水が流れるくらい水を与えます。特に真夏の暑い時期は土が乾燥したら2回目の水やりをしましょう。日中の暑い時間帯は水やりをせず、朝夕の涼しい時間帯に1回目、2回目と水やりをしてくださいね。

休眠期の冬の水やり:土が乾いたら控えめに

春~秋とは逆に休眠期にあたる冬は、土が乾いたら控えめに水やりをします。もともと休眠期は株が眠っている状態。水の吸収が悪くなりますから自然と水の量も春や夏、秋に比べて減ります。

暖房やエアコンで乾燥が心配な場合は葉水も効果的

室内で管理している場合、ポインセチアも暖房やエアコンの影響で乾燥しやすくなります。しかし水を与えすぎると根腐れの原因になりますので、葉がしおれている時は葉水を与えると効果的です。

有機質が豊富に含まれている土で育てる

ポインセチアは水はけがよく栄養のある土を好みます。排水性と保水性があり、有機質が豊富に含まれている土で適していますよ。ガーデニング初心者の方は有機質入りの草花用培養土がおすすめです。もしご自分で用土を配合する時は、赤玉土7:腐葉土3の割合か、赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の割合にしてみましょう

肥料は緩効性のものを生育期に施肥する

ポインセチアに与える肥料は、植え替え時の元肥と春から初夏にかけての追肥が効果的です。持続性のある緩効性肥料を生育期に施肥し、新芽が伸びるのを助けてあげてくださいね。液体肥料を1週間に1回程度与えるか、約2ヶ月効果が持続する緩効性の固形肥料をおきましょう。ただし、休眠期に肥料は不要です。

株が大きい場合は剪定と同時に一回り大きな鉢に植え替えるのもおすすめ

もし元気に成長して株が大きくなった場合は剪定と同時に一回り大きな鉢に植え替えるのもおすすめですよ。植え替えの頻度は1~2回くらい。植え替えするタイミングは水やりをしても鉢底から水が流れてこない時や、白い根が鉢底から出てきている時は植え替えのタイミングです。

植え替えに必要なもの

植え替えに必要なものは、以下の通りです。
  • ひと回り大きな鉢
  • 鉢底石、鉢底ネット
  • 新しい培養土
  • 移植ゴテ
  • 剪定バサミ
  • ゴム手袋

植え替えの方法

植え替えは剪定の後なので思ったよりも簡単です。
  1. 古い鉢から株をそっと取り出す
  2. 古い土を手で優しく落とす
  3. 傷んでいる根っこはハサミで切り落とす
  4. ひと回り大きな鉢に鉢底ネット、鉢底石の順番にいれる
  5. 鉢の1/3程度まで培養土を入れたら、株をそっと入れ替える
  6. 周囲に用土を足して株を安定させ、鉢の縁3㎝くらいまで足す
注意する点は、深植えしないということです。

剪定で出たポインセチアの枝や茎は挿し木で増やせる!

剪定で出たポインセチアの枝や茎は挿し木で増やせる!
剪定をした後はたくさん切り落とした枝や茎が足元に散乱していますね。実は剪定した枝や茎を使って挿し木をし、ポインセチアを増やすことができますよ。

節が残っている剪定で出た枝や茎は挿し木という方法で増やすことができる

ポインセチアを挿し木で増やす場合は、節がついている枝や茎を土に挿します。適した時期は6月頃。そうすると発根して新しい株になりますよ。種で増やす方法よりも簡単に増やせるので、園芸初心者にもおすすめの増やし方です。

挿し木の方法

挿し木の方法に関してまとめました。挿し木に必要なものや手順などそれぞれ確認していきましょう。

挿し木に必要なもの

挿し木に必要なのは、以下の通りです。
  • 剪定で切った枝、茎
  • 挿し床用の鉢
  • 挿し木用土
  • 剪定バサミ
  • 市販の消毒剤

挿し木の手順

挿し木の手順といってもそこまで身構える必要はありません。挿し木にする枝や茎を挿し穂といいます。
  1. カットした枝の切り口から出てくる白い樹液をきれいに洗い流す
  2. 葉は3~4枚つけたままでOK、それぞれを半分の大きさにカット
  3. 挿し穂の切り口を1時間くらい水につけて、しっかりと吸水させる
  4. 挿し木用土に小さな穴をあけて、差し穂を挿しこむ
ぜひ挑戦してみてくださいね。

挿し終わったらすること

挿し終わったら挿し木の栽培に適した環境を整えましょう。日光や水の与え方、植え替えなどポイントがありますよ。

直射日光の当たらない場所で管理する

挿し木が終わったら、直射日光の当たらない涼しい場所で管理します。6月は直射日光の厳しい季節に入り、日当たりが良い場所では発根する前に枯れる心配もありますよ。軒下や木陰などがおすすめです。

発根するまでは土が乾かないようにする

発根するまで約20日から30日ほどかかります。その間は勢いよく水やりするのはNG。乾燥が気になる時に霧吹きで葉水を与え、乾燥を避けてくださいね。

発根してある程度大きくなったら鉢に植え替える

発根したら一安心です。挿し木用培養土である程度まで大きく育てたら、鉢へ移し替え通常のポインセチアと同様に育てます。鉢の用土には緩効性の元肥を混ぜておけば、ポインセチアの旺盛な成長にも栄養が行き渡るでしょう。植え替えたら水やりも、普通のポインセチアと同様です。

花が咲かない、綺麗に赤くならないポインセチアは短日処理する

花が咲かない、綺麗に赤くならないポインセチアは短日処理する
ポインセチアの鮮やかな葉は短日処理することで色づかせることができますよ。鑑賞時期になりそうなのに、花が咲かない、綺麗に赤くならないといった場合にはぜひ短日処理をしましょう。

短日処理で抱えてる悩みを解決できるかも

せっかくポインセチアを購入したのに葉が色づかない、なんだか色づきが悪いなどの悩みを短日処理で解決できるかもしれません。方法や注意点についてまとめました。

短日処理とは

そもそも短日処理とはなんだろうと疑問になりますよね。短日処理とは、光の当たる時間が減ることで色づく植物に行う処理のこと。これらの性質を持った植物を短日植物と呼びますよ。

短日処理が必須なポインセチアの悩み

短日植物のポインセチアは気温や栽培環境の変化に弱く、室内で育てることが多いです。短日植物は、日光だけでなく電灯の光にも反応してしまい、苞がしっかりと色づきません。そのため植物を育てている部屋を暗幕で覆ったり、鉢に箱を被せたりして人工的に暗い環境をつくり、光の当たらない時間を増やしてくださいね。

短日処理の仕方

短日処理の仕方、そして短日処理に適した時期やコツについてまとめました。クリスマスシーズンに色鮮やかなポインセチアを見ることができますよ。

短日処理は9〜11月にかけて行う

短日処理に適した時期は9~11月にかけて行うようにします。日が暮れる17時ごろから翌朝8時頃まで、苞が色づくまで処理を続けましょう。11月を過ぎてしまうと株が休眠期に入ります。ぜひ夏が終わったら試してみてくださいね。 ポインセチアの苞が色づいたら、短日処理を終了します。その後は、通常と同じく管理していけば問題ありません。鮮やかな苞の観賞を楽しみましょう。

短日処理に必要なもの

短日処理に必要なものはポインセチアの鉢ごとすっぽりと覆える段ボールや発泡スチロールなどの箱を準備してください。念のため箱の上から被せる黒やシルバーのビニールをかけてもいいでしょう。

短日処理の手順

ポインセチアの葉を色づかせるために行う短日処理は、最低でも12時間以上光を遮断する必要があります。箱の隙間や穴から光が入ると効果が薄まりますから、ぜひぴったりと光を遮断してあげましょう。

【まとめ】ポインセチアの剪定方法を紹介!時期から失敗しないコツまで

ここまでポインセチアの剪定について解説してきましたがいかがでしょうか? この記事のポイントをまとめると以下のようになります。
  • ポインセチアはメキシコ原産で常緑性の低木
  • ポインセチアの花言葉は祝福する」、「聖夜」、「幸運を祈る」
  • 風水的な効果は、エネルギー活性化や家族の気を整えること
  • 株の樹形を保つ場合は切り戻し剪定で、根元から2節目の少し上を切る
  • 挿し木で増やした後は通常のお手入れと同様、水やりや置き場所、風通しを良くする
について詳しく解説しました。赤い苞を色づかせる方法をご存じない方も、この記事を参考に、大切なポインセチアを元気に保つことができるでしょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。